【ギャグもラブコメも一級品】桜井のりおのおすすめ漫画作品ランキング!

桜井のりお

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ギャグもラブコメも一級品な漫画家といえば、桜井のりおです。

女性漫画家ながら、下ネタ全開で笑わせたかと思えば、思春期の恋心をじっくり描いてキュンとさせてくる。この振れ幅がすごい!

そして、やっぱりうまいのが感情の見せ方です。

勘違いやすれ違いをギャグに変えたかと思えば、何気ない会話や表情、視線、ちょっとした仕草だけで気持ちの変化まで見せてくる。「今、ちょっと距離縮まったよね?」みたいな瞬間を描くのが、本当にうまい。

『みつどもえ』では、クセの強い小学生たちが暴れ回るハイテンションな学園ギャグを描き、『ロロッロ!』ではさらにぶっ飛んだキャラと下ネタで笑わせる。そして『僕の心のヤバイやつ』では一転、男女の距離が少しずつ縮まっていく繊細なラブコメを描いています。

ここまで作風が違っても、キャラクター同士の関係をじっくり描き、気づけば脇役まで好きにさせてくるところは変わりません。

今回は、キャラクターと人間関係を描くのが抜群にうまい漫画家・桜井のりおのおすすめ作品をランキング形式で紹介します!

4位 子供学級(こどもがっきゅう)

30秒でわかる作品紹介
『子供学級』は、見た目は子供なのに実は22歳の女教師・小島梅子と、彼女が担任を務める小学5年2組の生徒たちを中心に描く学園ギャグ漫画です。

教師とは思えない梅子のハチャメチャな言動を中心に、かなり荒っぽくて毒のある笑いが次々と炸裂。

後の『みつどもえ』にもつながる、桜井のりおらしいギャグの原点を楽しめる全4巻の作品です。

ランキングの理由・推しポイント
桜井のりおの記念すべき初連載作品。

「かわいらしい絵+下品なギャグ」のギャップで見せる作風はこの頃から健在。ただ、これ以降の作品と比べると、浜岡賢次に影響を受けたというだけあって、まだ絵柄も含めて『浦安鉄筋家族』っぽさを感じますね。

とはいえ、『みつどもえ』へつながっていく作風もすでに見え隠れしています。

全4巻なので、桜井のりおの原点を知りたい人にはおすすめです。

3位 ロロッロ!

桜井のりお版『Dr.スランプ』、ただし下ネタ超増量!

30秒でわかる作品紹介
『ロロッロ!』は、友達の少ない中学生・森繁ちとせと、彼女のために父親が作った高性能ロボット・イチカを中心に描く学園ギャグ漫画です。

人間そっくりなのにどこかポンコツなイチカと、美術部をはじめとするクセの強い人たちが次々と騒動を巻き起こしていきます。

かわいい絵柄からは想像できないほど下ネタ多めですが、ときにはちとせとイチカの友情でほろりとさせてくる。笑いと優しさのギャップも魅力です。

ランキングの理由・推しポイント
第3位は『ロロッロ!』。

『みつどもえ』で見せた桜井のりおのハイテンションなギャグを、さらに好き放題やったような作品。

人型ロボットという設定はありますが、読み進めるほど目立ってくるのは周囲の変人たち。

キャラクターが増えるほどカオスになっていくので、中盤以降はどんどん賑やかになっていきます。

ただ、同じ日常ギャグとして比べると、総合的には『みつどもえ』の方が上かなぁ。

『ロロッロ!』の方が下ネタやギャグはよりぶっ飛んでるけど、キャラクター同士の掛け合いや関係性の積み重ねでは、長期連載の『みつどもえ』の方が強い印象でした。

→ 『ロロッロ!』の詳しいレビューはこちら

こちらもオススメ!

かわいい絵柄でどこまでくだらないことをやっているのか(笑)。

そんな『ロロッロ!』の個性的すぎる登場人物や、くだらないのにホロリとさせられる魅力について、レビュー記事ではさらに詳しく語っています。

2位 みつどもえ

30秒でわかる作品紹介
『みつどもえ』は、小学6年生の丸井みつば・ふたば・ひとはの三つ子姉妹を中心に、クラスメイトや担任、家族まで巻き込んだ騒動を描く学園ギャグ漫画です。

ちょっとおませでドSな長女・みつば、元気いっぱいで暴走しがちな次女・ふたば、物静かだけどちょっと変わった三女・ひとはと、同じ三つ子でも性格はまるでバラバラ。

そんな三人を中心に、下ネタや勘違いから始まった小さな出来事がどんどん大騒動へ発展していきます。

三つ子だけでなく、クラスメイトや先生たちまでクセ者ぞろい。登場人物が増えるほど笑いの組み合わせも増えていく、桜井のりおらしいハイテンションな学園ギャグをたっぷり楽しめる作品です。

ランキングの理由・推しポイント
桜井のりおのギャグ路線の代表作といえばコレ。ということで『みつどもえ』は第2位に。

最大の魅力は、やっぱりキャラクターの強さでしょう。性格がまるで違う三つ子はもちろん、クラスメイトや先生、家族までしっかりキャラが立っていて、話が進むほど「この組み合わせでも面白いのか」と笑いの幅が広がっていきます。

特に面白いのが、勘違いが次の勘違いを呼んでいく群像ギャグ。キャラクターが増えるほど、この笑いがどんどん効いてきます。

『ロロッロ!』とどっちを2位にするかはかなり迷いました。

個人的にはどちらも同じくらいに好きなんですが、全19巻続いた作品だけあってキャラクターの層も厚く、桜井のりおのギャグ漫画を代表する作品と考えると、やっぱり『みつどもえ』かな。

1位 僕の心のヤバイやつ(ぼくのこころのヤバイやつ)

あらすじ・作品解説
中二病を拗らせた陰キャな主人公の市川京太郎(いちかわきょうたろう)は、スクールカーストの上位に位置する同じクラスの山田杏奈(やまだあんな)に対して殺したいという感情を抱いていた。
しかし、山田を観察し一緒に過ごすうちに市川の心は少しずつ変化していく…。
このマンガがすごい!で3位に選ばれるなどネット上でも大きな話題となったヒット作。
2023年4月にテレビアニメ化。

陰キャ男子と陽キャ女子の恋愛模様を描いたラブコメ作品!

おすすめポイント・感想・レビュー
タイトルから猟奇モノかと思いきや→青春日常系ギャグ…かと思いきや→ガチラブコメ!

僕は頭がおかしいから始まるこの作品。

鬱屈とした少年の思春期を描いた尖った作品かと思っていたら、まさかのガチのラブコメ。なのにめちゃくちゃ面白い。

桜井のりおが天才すぎる。ラブコメに全振りしたらこんなにも傑作が生まれるとは!

陰キャ男子と陽キャ女子の恋愛というありきたりな設定でありながら読み始めたらもう夢中。いろいろな賞を受賞しているのも納得です。

2人の間のわずかな変化をじわじわと描いていって、ちょっとずつ距離が近づくのがとてもいい。

じっくりと、かといって引き伸ばしではなく、中学生が異性を好きになるまでの関係性の変化をリアルに描いてくれている。

作者の桜井のりおが「距離」「変化」「気付き」を丁寧に描いていきたいと、あとがきで語っているように中学生の心の機微の描写が抜群にうまい。

中学生特有の心情を漫画で見事に表現し、好きになる瞬間と実際にそれに気づく瞬間との時間差を描いた稀有な作品。

忘れていた中学生時代の「距離感」を思い出させてくれます!

ここがすごい!
基本は市川の一人称視点で物語が進むので、他のキャラの心理描写(モノローグ)は描かれていないのにも関わらず、何を考えているのかわからないキャラがいないがすごい。

表情の変化や動きで、今このキャラはこんな感情なんだろうなと自然と理解できます。

こんな人におすすめ!
女性にも男性にもオススメの作品です。

心理描写やストーリー展開に少女漫画っぽさは感じるけれど、女性漫画家とは思えないほど男性にもエグいくらい刺さります。

序盤(特に1~2巻)は、いつもの桜井のりお作品のように下ネタ成分多めなので人を選びますが。途中からは下ネタ要素はかなり少なくなります。

  • 中学時代の好きな子と目が合った時のドキドキ
  • お互い好意はもっていたはずなのに、その気持ちを伝えたり、付き合うには至らなかった

そんな両片思いを経験したことのある人ならたまらなくエモい気持ちになるはず!

登場人物たちが直面する感情(ヤバイやつ)を、既に経験している大人に読んで欲しい作品です。

基本は嫌なキャラが一人もいない優しい世界なので、ひとつ間違えまキモチワルっと言われてしまいそうな市川の不器用な善意もみんなが優しく汲んでくれます。

自己肯定感がめちゃくちゃ低くてすぐに逃げ出したくなってしまう市川だけど、立ち止まったりしながらも一歩一歩成長していきます。

山田が気になる→山田に片思い→山田も市川を好きに→両片思い

と、1巻ずつゆっくりと二人の関係が変化していきますが、そのスピード感がとてもいい。

連載時には気づきませんでしたが、単行本でまとめ読みすると1冊ごとにしっかりとエピソードがまとまっているのもポイント。

また、市川が保健室で山田を好きだと気づいたエピソードの後、何十話も先で山田が保健室で好きな人がいると告白するなど、忘れた頃に以前のエピソードをお互いが補完するような仕掛けも面白いです。

途中からはもう付き合っちゃえばいいのに展開に。

普通の恋愛漫画と変わらない展開になりつつあるのにも関わらず、相変わらず初期からのエモさが失われないのがすごい。

悶死確実!読者の心もヤバイやつ!

類似作品 こちらもオススメ!

『からかい上手の高木さん』と言いたいところですが、漫画家としては福満しげゆき作品が近い気がします。男性漫画家だけど、僕ヤバ同様に重くなりすぎない描き方ながらも、こちらは青年誌&主人公=作者なのでより屈折した主人公のモヤモヤが楽しめますよ。

あとがき

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『子供学級』『みつどもえ』の頃から考えると、『僕の心のヤバイやつ』にたどり着くとは正直想像できない(笑)。

「ギャグ描いてた漫画家がラブコメ描き出した」ではないんだよ。

「女性漫画家なのに浦安鉄筋家族みたいな下品なギャグ描いてた漫画家が、キュン死にするようなラブコメ描きだした」なんだよ!

この落差はホントにすごい。

でも、改めて読み比べてみると、もともとこういうキャラクター同士の関係性や、感情の変化を描くのは上手い漫画家だったんですよね。

とはいえ、それを男女の恋愛に当てはめた瞬間にここまで化けるとは、もう驚きしかない。

『僕ヤバ』しか知らない人には、ぜひ過去のギャグ作品も読んでみてほしいです。逆に『みつどもえ』のイメージで止まっている人は、『僕ヤバ』を読むと「こんなのも描けるの?」と驚くかもしれません。

『僕の心のヤバイやつ』を描いたことで、次に描く作品がまったく読めない漫画家になってしまいました。次は何を描くのか楽しみですね。

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