福満しげゆきのオススメ作品ランキング!ネガティブ日常漫画家!

福満しげゆき

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ハァ~こんな嫁さん欲しい~。

って声が出ちゃうよね。福満しげゆき(ふくみつしげゆき)の漫画読んでると。これほどムッチリ女性を魅力的に描ける漫画家が他にいるだろうか?

福満しげゆきの代名詞といえば自叙伝的ショート漫画!日ごろ感じるルサンチマンをつらつらと漫画の中で吐露していきます。

最近では妻漫画家という新しい市場を開拓!

常にネガティブ思考な福満しげゆきが吐く毒に「よくぞ言った!」とスカッとすることは無いけど、でもついつい共感しちゃうんですよね。

女子アナに何か恨みでもあるんだろうか(笑)

オリジナルストーリーも上手なのはあまり知られていないかも。独特の切り口と独特の脱力感から放たれる展開に、ページをめくる手が止まらなくなる。

嫉妬と自虐にまみれた日常漫画が魅力的!福満しげゆきのおすすめ作品をランキング!

4位 生活

あらすじ・作品解説
ネガティブな私生活エッセイ漫画「僕の小規模な生活」という出世作をきっかけにコアなファンをじわぁっと増やしつつあった福満しげゆきが、初めて挑んだ長編ストーリーもの。
しかし、9話まで発表したまま一度連載が途絶えてしまった作品。
「未完の傑作」との呼び声も高く、復活を望む声は多かった為、時を経て福満しげゆきがファンの期待に応え描き上げ、アングラ界から飛び出し、『モーニング』のWeb配信で10年越しで完結。
業界最大手・講談社で連載するようになった福満しげゆきがファンの期待に応え描き上げ、10年越しで完結。
物語は、自分自身と毎日に満足できない青年が仲間と出会い、街の悪を成敗する活動に乗り出す様子を描いていて、日常と非日常の境界で描かれる青年期の葛藤とドラマが特徴的な、福満しげゆきの緻密な心理描写と独特のストーリーテリングが光る一作。
そして2016年。本作はなんと、東出昌大や窪田正孝による豪華キャストで実写映画化まで実現!

屈折したヒーローが活躍する本格ストーリー漫画!

おすすめポイント・感想・レビュー
『生活』は、福満しげゆきの独特なキャラクターとストーリーテリングが光る作品。

登場人物たちが、ヒーローとしてではなく、自虐的な思考のまま正義を行っていくというストーリー展開がすごくいい!

映画『キック・アス』のような、日常と非日常が交錯する緊張感あふれる物語は、一気読み必至です。

福満節の魅力
独特の台詞回しや描写は、福満マンガの特徴の一つですが、ストーリー漫画に福満節が乗ることで、いつものエッセイ漫画とはまた違った魅力を生み出しています。

屈折した自意識もここまでいくと面白い作品を生むんだなぁと思わず感心してしまうほど、この作品に出てくるヒーローたちの心理描写は非常にキレッキレで危なっかしくて魅力的。笑

ぶっ飛んだキャラクターたちの行動にも、心のどこかで「分かるよ、その気持ち!」って頷いてしまう自分もいて、ぐいぐい先が気になっちゃう。

アクションシーンのカッコよさ
ストーリー路線での作品自体も珍しいけど、さらにアクションをしっかりやってるところがめちゃくちゃ意外。

ワイヤーアクションが思いのほかカッコいい。

こんな人におすすめ!
映画化されたこともあり、福満しげゆき作品の入門としてこのこの漫画をあげる人も多いけど、個人的にはこの作品から入るのはもったいないと思う。

普段の福満しげゆき作品とのギャップも魅力の一つなので、福満しげゆきが好きでエッセイ系のマンガしか読んだことがない人にこそおすすめしたい作品です。

いつかゾンビ取りガールの完全版も読みたい。

3位 僕の小規模な失敗

(作品解説)
僕の小規模な失敗は福満しげゆきの自伝的漫画にして、あらゆる非モテ大学生を救済する魂の一冊。
知る人ぞ知るアングラ系雑誌『ガロ』の流れをくむ『アックス』に連載された本作は、ほとんど誰の目にも止まらないままひっそりと、しかしじわじわと話題になっていった。

(感想)福満しげゆきが自分自身の過去を題材に漫画化したもので、学校にも家にも居場所がない鬱々とした彼が、ひたすら漫画に没頭していく様子が描かれています。

……と、書くといかにも漫画家の努力や成功の軌跡をたどるお話に見えるけど、実際にはまったく違う!

ここには漫画家・福満しげゆきの「失敗」がひたすらに描かれています。

  • 漫画もうまくいかない。
  • 学校にもなじめない。
  • バイトも満足にできない。
  • 女にもモテない。

ないないづくしでネガティブで、酒に酔うと罵詈雑言を吐いたあげくに記憶をなくし、せっかく仲良くなった女の子から拒絶される…。

そんな胃が痛くなるような小規模な失敗のオンパレード。

モテたいけど自意識が邪魔して女の子に声もかけられない、こじらせた童貞マインドをもつすべての男性にとって、共感せずにはいられない失敗エピソードの数々。

そして、この本の中のどこかにきっと心を軽くしてくれる箇所があるはず。

なぜなら作中で出てきた女性は、何を隠そうのちの福満しげゆきの妻なのだから。

妻ファンにもおすすめ。あの妻の、彼女時代が読める貴重な作品。

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2位 うちの妻ってどうでしょう?

(作品解説)
自虐エッセイ漫画家としての地位をいつのまにか確立している福満しげゆきが、「僕の小規模な失敗」でストーカー行為の果てになぜか結婚できてしまった「妻」のことを描くほのぼの漫画。
非モテの代表選手みたいな立場にいた福満しげゆきも、可愛くて可愛くて可愛くて全読者に自慢したくなる妻がそばにいて、すっかりリア充の仲間入り。

(感想)
ついに、福満しげゆきが妻漫画家に(笑)

機械オンチで、おっとりしてて、まるみを帯びたぽっちゃり体型で、基本的に九州の言葉で話す「妻」。

そんな彼女がふいに見せる日常のワンシーンを切り取って、読者に「これってどうなの?」と問いかけるスタイルがこの漫画のパターン。

小規模な~までのダークな作品とは違うけど、これもおすすめ。

いまの妻の言動は、アリ?ナシ?どっち?これって喜ぶべきなの?怒るべきなの?と、女性への免疫がなさすぎる福満しげゆきが、時にあけすけな、あるいは理解不能な、でもどこか憎めない妻の様子を報告してくるのが読んでいて微笑ましい。

またこのマンガは4コマ漫画でありながら、4コマでオチがつかない不思議なリズムをもっているのも特徴。

ふつうの4コマ漫画のつもりで読んでいると、あれ?っと不思議な感覚になります。

まあ、何コマ目にオチが来るとか細かいことは忘れて、妻の可愛さにメロメロになりましょう。

いつか自分の妻に「ブタクソ!」と罵られてみたい!

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1位 僕の小規模な生活

(作品解説)
「僕の小規模な失敗」の続編。
「僕の小規模な生活」はモーニングで連載された、今を生きる「非リア充」な人生を歩んできた福満しげゆきの自伝的エッセイ漫画。
福満しげゆき先生の書く、胸がひりつくような切なさが、「妻」と「僕」との間で繰り広げられる。

(感想)
前作がマイナー誌(アックス)での掲載なので、続編だと知ってる人は少ないだろう。

とはいえ、福満しげゆき自身の日常を漫画にするという、現在進行形な作品なので前作を知らなくても問題なし。

ほぼ身の回りで起きること、妻の話題、漫画編集者とのいざこざ…。

「わかるわかる」って人には大いにわかる、「リア充」には決してなれなかった福満しげゆき自身の独特の負のオーラが満載。

妻と結婚するまで女性経験がなく、しかも女性とまともに会話したこともない(!)というのが語られるシーンが泣ける…。

決して王道の少年マンガではない。
福満節をワシワシを体験すべし。

打ち切りなのか再開するのかよくわからない状態のまま、休載中になっている。

妻関連の話のウケがよくて、そっちメインで連載始めちゃったから、単純にそっちに移行しただけなのかな。

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あとがき

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福満しげゆきのマンガが好きなら正直、あんまりハズレ作品がない。

ランキングにしたものの、最下位と1位にそこまでの差はないな。完全に好みの問題。

初期の鬱屈としたダークな作品が好きか、最近の妻関連の話が好きかでランキングの順位が変わりそう。

毒はだいぶ抜けちゃったし、絵柄もだいぶ変わったけど、最近の作品もバランスよくて好き。結局どっちも好きだ(笑)

最近の福満しげゆきの漫画は、ネガティブパワー全開なのに暗くない。

押切蓮介や久米田康治とはまた違うこのバランスは、「妻」の存在がだいぶでかい。

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