この表紙、誰が描いたか言える?DB全42巻リメイク祭りを徹底解剖!

ドラゴンボール全42巻セット

え、これ……アツすぎない!?

「鳥山明のドラゴンボールを、42人の漫画家が1巻ずつ表紙をリメイクしました」って……そんな企画ある!?
マジでとんでもないお祭りだよこれは。全巻持ってる人も、もう一回買いたくなるレベル。鳥山明の表紙もそのまま採用されたダブルカバーなのも嬉しい。

しかも描いてるのが、荒木飛呂彦、小畑健、久保帯人、吾峠呼世晴、桂正和、森田まさのり…ってジャンプ黄金ラインナップすぎない?

この企画、純粋に楽しいし、作家の個性とか画風の違いがめちゃくちゃ出てて、見比べるのが本当に面白い

42枚のドラゴンボール愛、読み解きガイド!
  • ドラゴンボール全42巻のリメイク表紙を担当した漫画家と巻数の一覧
  • 「この絵、誰が描いたの?」と話題になった違和感強めの表紙まとめ
  • 鳥山明リスペクトが光る再現力に注目した作家の画風比較
  • ファンなら見逃せない、表紙から読み解く楽しみ方のすべて!

→ 1枚ずつ丁寧に見ていったら、記事めっちゃ長くなった。汗

目次 非表示

これ全部わかる?ドラゴンボール全42巻リメイク表紙の担当作家一覧!

ドラゴンボール全42巻セット 表紙一覧
出典:『ドラゴンボール』/鳥山明・集英社

もはやジャンプの表紙総選挙って言ってもいいくらいメンツがまあ豪華。

ジャンプレジェンド級から現役バリバリの人気作家、さらにWeb連載の新鋭まで。これって、ドラゴンボールという頂点に全作家が一斉に敬意を込めた、超ビッグな文化祭じゃん。

でも正直、「誰がどの巻描いたのか、ちゃんと把握できてる人いる?」

見たことある絵柄ばっかりなのに、名前が出てこない時のモヤモヤ感…。

というわけで、まずは全42巻のリメイク担当作家をざっくり一覧で整理しよう。

推しの作家がどの巻に登場してるか、ここでチェックしてみて。

巻数別リスト:作家名+代表作

巻数作家名代表作(例)
1巻桂正和『I”s』『電影少女』
2巻藤本タツキ『チェンソーマン』『ファイアパンチ』
3巻稲田浩司『ダイの大冒険』『冒険王ビィト』
4巻天野明『家庭教師ヒットマンREBORN!』
5巻冨樫義博『HUNTER×HUNTER』『幽☆遊☆白書』
6巻椎橋寛『ぬらりひょんの孫』
7巻池本幹雄『BORUTO』
8巻石田スイ『東京喰種』
9巻篠原健太『SKET DANCE』『ウィッチウォッチ』
10巻荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』
11巻佐伯俊『食戟のソーマ』
12巻岸本斉史『NARUTO』
13巻村田雄介『ワンパンマン』『アイシールド21』
14巻堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』
15巻藤巻忠俊『黒子のバスケ』
16巻遠藤達哉『SPY×FAMILY』
17巻空知英秋『銀魂』
18巻井上雄彦『SLAM DUNK』『バガボンド』
19巻オオイシナホ『ドラゴンボールSD』
20巻島袋光年『トリコ』『世紀末リーダー伝たけし!』
21巻松井優征『暗殺教室』『魔人探偵脳噛ネウロ』
22巻戸塚慶文『アンデッドアンラック』
23巻出水ぽすか『約束のネバーランド』
24巻うすた京介『すごいよマサルさん』
25巻森田まさのり『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』
26巻加藤和恵『青の祓魔師』
27巻Boichi『Dr.STONE』
28巻久保帯人『BLEACH』
29巻秋本治『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
30巻小畑健『DEATH NOTE』『バクマン。』
31巻和月伸宏『るろうに剣心』
32巻矢吹健太朗『To LOVEる』
33巻吾峠呼世晴『鬼滅の刃』
34巻原泰久『キングダム』
35巻浅田弘幸『テガミバチ』
36巻星野桂『D.Gray-man』
37巻麻生周一『斉木楠雄のΨ難』
38巻田村隆平『べるぜバブ』
39巻とよたろう『ドラゴンボール超』
40巻田畠裕基『ブラッククローバー』
41巻芥見下々『呪術廻戦』
42巻尾田栄一郎『ONE PIECE』

これは愛…!鳥山明リスペクトが止まらない表紙たち

ドラゴンボール表紙リメイクの中には、「これ、もうほぼ鳥山明じゃん…」と思わずつぶやいてしまうような、構図や絵柄の再現度が高いものがいくつかあります。

そんな鳥山リスペクトを全身から感じる表紙をまとめて紹介!

ちなみに、これらの分類はあくまでその時の僕の気分でわけたものなので、「いや、それは個性寄りでは?」みたいなツッコミはナシでお願いします(笑)

桂正和(1巻)

ドラゴンボール リメイク 1巻
出典:『ドラゴンボール』1巻/鳥山明・集英社

桂正和の1巻表紙は、構図も絵柄もかなり寄せにいってるな…って感じでした。

でも逆に、桂正和らしさはちょっと控えめだったかも。あの美麗すぎる目元とか、バチバチに整った輪郭とか、もう少し桂味を足してくれても全然よかった。

とはいえ、盟友・鳥山先生への敬意を込めた最初の表紙として、これ以上の人選はないでしょ。

尻とパンツは神レベル!桂正和のおすすめ漫画作品ランキング!

天野明(4巻)

ドラゴンボール リメイク 4巻
出典:『ドラゴンボール』4巻/鳥山明・集英社

今回の企画の中の鳥山寄せすぎ枠1人目。

構図の角度こそ違えど、全体的な空気感は完全にドラゴンボール

色合いも淡くてやわらかくて、どことなく「リボーン」時代の画風も残しつつ、でもベースはちゃんと鳥山ワールドに合わせてきてるのがすごい。

特に悟空の表情と、あのちょっとしたポーズの抜け感が絶妙で、「え、鳥山明の描き下ろし?」って一瞬思うくらい馴染んでた。

佐伯俊(10巻)

ドラゴンボール リメイク 10巻
出典:『ドラゴンボール』10巻/鳥山明・集英社

佐伯俊といえば、『食戟のソーマ』の作画担当として有名。

原作の雰囲気を丁寧になぞりつつも、絶妙に佐伯エッセンスがにじみ出てて見ごたえ抜群でした。

なによりブルマがエロい。女の子の描き方が、ほんのりソーマっぽいんだよなぁ。

篠原健太(9巻)

ドラゴンボール リメイク 09巻
出典:『ドラゴンボール』9巻/鳥山明・集英社

『SKET DANCE』や『ウィッチウォッチ』でおなじみ、篠原健太の表紙は、原作リスペクトと個性の中間くらい。そんなちょうどいいポジションでした。

全体の構図やポーズは忠実なんだけど、キャラの顔つきや線のタッチに篠原節が入ってて、「あ~、これ誰だっけ」ってもどかしくなる。言われればすぐにわかるちょうど良さ。

あと、色使いが原作よりちょっと柔らかめで、親しみやすいドラゴンボールになってた印象。

岸本斉史(11巻)

ドラゴンボール リメイク 11巻
出典:『ドラゴンボール』11巻/鳥山明・集英社

めっちゃくちゃ上手い。

構図の大胆さ、メカの描き込み、キャラの配置バランス。全部に「躍動感」があって、まさに動く絵。

『NARUTO』の忍者キャライメージだけど、改めて人物以外の描き方うまいよね。

堀越耕平(13巻)

ドラゴンボール リメイク 13巻
出典:『ドラゴンボール』13巻/鳥山明・集英社

堀越耕平の13巻表紙、構図は完全に原作どおり。

でも悟空の表情が、なんというかヒロアカっぽい。目元とか、線の濃さとか、あの緊張感ある顔つきがね。

再現というより、「ヒーロー漫画を描いてる堀越が描いた悟空」って印象がすごく強かった。

この悟空、絶対プルスウルトラって言うわ。笑笑

遠藤達哉(15巻)

ドラゴンボール リメイク 15巻
出典:『ドラゴンボール』15巻/鳥山明・集英社

遠藤達哉の15巻表紙、正直なところ、最初誰が描いたのか本気でわからなかった。

でもよく見たら、あのやわらかい線と穏やかな空気感、ああ、なるほど『SPY×FAMILY』の遠藤だ……とジワジワ納得。

衣装や表情の細かい違いはあるんだけど、構図や色づかいはかなり原作に忠実。ちゃんと寄せてるんだけど、クセは殺してないという絶妙なライン。

空知英秋(16巻)

ドラゴンボール リメイク 16巻
出典:『ドラゴンボール』16巻/鳥山明・集英社

あれ?ふざけてない!笑

『銀魂』では何十回もドラゴンボールネタでボケ倒してきた空知が、意外にもガチの再現に挑んでてびっくり。

もちろん画風そのものは似てるわけじゃないんだけど、ポージングも構図も構成も、「空知なりに、ちゃんとリスペクト込めてる」っていうのがすごく伝わってくる表紙だった。

井上雄彦(17巻)

ドラゴンボール リメイク 17巻
出典:『ドラゴンボール』17巻/鳥山明・集英社

井上雄彦の表紙は、ど真ん中の再現系ってわけじゃないんだけど、不思議と「ちゃんとドラゴンボール」に見える。

線のタッチとかキャラの目元には『SLAM DUNK』よりも『カメレオンジェイル』っぽさを感じる。

オオイシナオ(18巻)

ドラゴンボール リメイク 18巻
出典:『ドラゴンボール』18巻/鳥山明・集英社

ある意味オリジナル枠の1人。

オオイシナオといえばドラゴンボールのスピンオフ『ドラゴンボールSD』の作者。今回の18巻表紙も、デフォルメ&再構成のセンスがそのまま活かされてる印象だった。

元の表紙を違う角度から、ちょっと縮尺変えて描きなおしたみたいな雰囲気。

寄せてるというより、アレンジの中に原作が自然と溶け込んでる感じで、「公式二次創作としての理想形だな」って思わせてくれた一枚。

島袋光年(19巻)

ドラゴンボール リメイク 19巻
出典:『ドラゴンボール』19巻/鳥山明・集英社

鳥山寄せすぎ枠2人目。

しまぶーこと島袋光年の19巻表紙、これもう寄せたってレベルじゃない。

全作家中で一番ガチ寄せしてると言っても過言じゃないくらい、鳥山明に全力で寄せにきてた。…のに、描いてるシーンが19巻表紙とはまったく関係ないのが最高すぎた(笑)

たぶん「このシーンが好きすぎて、どうしても描きたかったんだろうな」っていう愛が伝わるズレ方で、そういう再現ガチ勢なのに自由人な感じが、まさにしまぶーらしくて最高だった。

少年マンガがクソ上手い漫画家!島袋光年のおすすめ作品ランキング!

戸塚慶文(21巻)

ドラゴンボール リメイク 21巻
出典:『ドラゴンボール』21巻/鳥山明・集英社

『アンデッドアンラック』の戸塚慶文が描く表紙は、構図がやや別アングルから描かれてるんだけど、それでも「あ、あのシーンね」って一発で伝わる完成度の高さがすごかった。

寄せてるのに、表情や重心の置き方がちゃんと自分のタッチになってて面白い。

出水ぽすか(22巻)

ドラゴンボール リメイク 22巻
出典:『ドラゴンボール』22巻/鳥山明・集英社

出水ぽすかの22巻表紙は、まず第一印象として「美しい」って思った。

線の柔らかさ、色の淡さ、キャラの佇まい—全体的に静かな空気感があって、それでいてちゃんとドラゴンボールっぽさもキープしてる。

『約束のネバーランド』の幻想的で絵本みたいな世界観を描いてきた人だから、どうなるんだろうとちょっと構えてたんだけど、これは寄せと個性の真ん中って感じ。

じっくり見れば見るほど、「出水ぽすからしい再現」だった。

幻想的な世界観に魅了される!出水ぽすかのおすすめ漫画作品ランキング!

加藤和恵(25巻)

ドラゴンボール リメイク 25巻
出典:『ドラゴンボール』25巻/鳥山明・集英社

『青の祓魔師』の加藤和恵が描く表紙は、構図もキャラの配置もかなり原作に忠実。細かいディテールなんかもものすごく丁寧に描かれてて、再現度はめちゃ高い。

…なのに、パッと見で「ドラゴンボールだ!」ってならないのがちょっと不思議。笑

構図も衣装もすべて同じなのに、ドラゴンボールらしさがない。パラレルワールドみたい。めっちゃ再現度高いからこっちに入れたけど、個性の方だったかな?

和月伸宏(30巻)

ドラゴンボール リメイク 30巻
出典:『ドラゴンボール』30巻/鳥山明・集英社

和月伸宏の30巻表紙は、全体の完成度が高い

構図・キャラのバランス・色づかいまで、かなり原作に忠実に仕上げてあって、リスペクトを形にしたらこうなるという見本のような一枚。

表情だけはちょっとだけ和月っぽさがあって、そのわずかなズレがむしろ愛嬌になってて良かった。

【ワンピ尾田とは師弟関係】和月伸宏のおすすめ漫画作品ランキング!

星野桂(36巻)

ドラゴンボール リメイク 36巻
出典:『ドラゴンボール』36巻/鳥山明・集英社

星野桂の36巻表紙も、かなり再現度高め。

キャラの配置や構図はほぼそのままなんだけど、目元や線の表情に『D.Gray-man』の空気がじんわり漂ってて、「あ、星野桂だ」ってなる仕上がり。

とはいえ、寄せすぎて個性が消えてるわけじゃないし、逆に個性が強すぎて原作からズレてるわけでもない。「ちょうどいいアレンジ」のお手本みたいなバランス。

麻生周一(37巻)

ドラゴンボール リメイク 37巻
出典:『ドラゴンボール』37巻/鳥山明・集英社

麻生周一の37巻表紙は、構図自体はほぼ原作通り。

ポーズや背景もそっくりで、「お、これは再現系かな?」と一瞬思うんだけど…見れば見るほど、誰の絵だかわからないっていう不思議なモヤモヤ感がある(笑)

『斉木楠雄のΨ難』のときみたいな、麻生っぽいクセの強さがあまり出てない分、鳥山絵に似てるわけでもなく、麻生っぽくもない、みたいなちょっと曖昧な仕上がり。

もちろん丁寧に描いてるのは伝わってくるんだけど、「これは麻生の表紙だ!」ってわかるパンチがもう一歩ほしかった気もするかな。

安定のギャグ漫画家!麻生周一のおすすめ作品ランキング!

田村隆平(38巻)

ドラゴンボール リメイク 38巻
出典:『ドラゴンボール』38巻/鳥山明・集英社

田村隆平の38巻表紙、これ正直ちょっとびっくりした。

「えっ、これ田村隆平が描いたの!?」って普段の作風からはいい意味で想像できなかった。

でも、再現とアレンジのバランスがすごく良くて、悟空の表情とかポージングにほんのり『べるぜバブ』っぽい空気を残しつつ、全体としてはきっちりドラゴンボールの世界に馴染んでる。

とよたろう(39巻)

ドラゴンボール リメイク 39巻
出典:『ドラゴンボール』39巻/鳥山明・集英社

ある意味オリジナル枠の1人。もはや『ドラゴンボール超』は完全にとよたろうの作品になっちゃったしね。

とよたろうの39巻表紙は、再現というより拡張に近い。元の表紙が持っていた雰囲気はしっかり保ちつつ、雪山というシチュエーションにレッドリボン軍の幽霊を登場させるアレンジが絶妙すぎ。

しかも、大人になった悟空が懐かしの衣装を着ていて、ファンのあの頃の気持ちまで掘り起こされる構成になってるのがニクい。

正統後継者として鳥山明の作風を受け継ぎつつ、オリジナリティで遊びを効かせてくる手腕はさすがのひと言。

尾田栄一郎(42巻)

ドラゴンボール リメイク 42巻
出典:『ドラゴンボール』42巻/鳥山明・集英社

正直言うと、以前のコラボ企画のときは「悟空っぽいルフィ」って印象で、ドラゴンボール描いてくれてる感が薄くてがっかりしてた記憶がある。

…けど、今回の42巻は違った。

ちゃんと鳥山テイストを踏まえたキャラバランス、ブウが鳥山明に変わる粋な演出、そして「Goodbye」の文字をあえて外した静かな演出—どれもセンスが良すぎる。

ラストを飾る男として、尾田栄一郎が鳥山明への愛を込めて描いた、そんな一枚だった。

もう隠しきれない!作家のクセがにじみ出た表紙たち

リメイク企画とはいえ、やっぱり絵を描くのは生身の人間。

となれば当然、その作家のらしさがにじみ出てくるわけで…中にはもう、寄せる気ゼロ!みたいな表紙もチラホラ(笑)

ここでは、そうした「再現より自分の世界優先」な自由な作家たちの表紙をまとめて紹介。

漫画家ってやっぱクセ強いな〜って、にやにやしながら楽しめました。

藤本タツキ(2巻)

ドラゴンボール リメイク 2巻
出典:『ドラゴンボール』2巻/鳥山明・集英社

見た瞬間、「あ、これはもう、タツキの世界だな」って確信。

構図とかキャラの立ち方とか、どことなく原作の形を残してる気もするけど…全体の空気感がもう藤本タツキそのもの。そこに鳥山明の影はほとんどない。

たぶん、「再現してみよう」っていうより、「オレが思う2巻っぽい何かを描くわ」くらいの温度感でやってる気がする(笑)

『チェンソーマン』の時もそうだけど、藤本タツキの描くキャラって場の空気を描いてるんだよね。だからこそ、今回の表紙にも妙な魅力があって、なんかクセになる。

映画的演出と予測不能なストーリー!藤本タツキのおすすめ漫画作品ランキング!

椎橋寛(6巻)

ドラゴンボール リメイク 6巻
出典:『ドラゴンボール』6巻/鳥山明・集英社

椎橋寛の6巻表紙、パッと見から「これはクセあるな…」って感じで、再現か個性かで言えば、もう断然個性側。

ただ、ぬらりひょんの孫っぽいかって言われると、実はそこまででもないんだよね。

顔の線にちょっとだけ面影を感じるくらいで、作品の空気感としてはどこにも属さない椎橋ワールドって感じ。

再現度でいうとややズレてるかもしれないけど、「これはこれであり」って思わせてくれる強さがあった。

池本幹雄(7巻)

ドラゴンボール リメイク 7巻
出典:『ドラゴンボール』7巻/鳥山明・集英社

これ、正直どっちに分類するか迷ったやつ。

構図や色味はかなり原作に寄せてきてるし、誠実に描いてるのは伝わってくる。でも…顔が池本幹雄なんだよ、完全に。

『BORUTO』の作画を引き継いでるだけあって、キャラの目元や表情のパーツが全部池本印。寄せてるのに隠しきれない、それが作家としての個性なんだなって思わされた一枚だった。

村田雄介(12巻)

ドラゴンボール リメイク 12巻
出典:『ドラゴンボール』12巻/鳥山明・集英社

村田雄介の12巻表紙、もうね、「うまっ!!」って声が出るレベルで完成度が高い。

構図もポージングもバランスも、職人技って感じの仕上がり。まさに村田クオリティ

…なんだけど、悟空の顔が完全にアイシールドのセナなんだよなあ。

線の丸さ、目元の印象、ちょっとしたデフォルメ感。全部があの村田雄介を思い出させる。村田雄介の場合、寄せることもできるけどあえてズラした感じもするけど。

藤巻忠俊(14巻)

ドラゴンボール リメイク 14巻
出典:『ドラゴンボール』14巻/鳥山明・集英社

これは正直、分類めっちゃ悩んだ。

元の14巻表紙とは構図も違うし、どう見ても14巻のその後のワンシーンを描いてるアレンジ系なんだけど、描かれてるキャラの雰囲気が誰っぽいとも言い切れない不思議な仕上がり。

『黒子のバスケ』で見せてたようなスピード感も、キャラの陰影も控えめで、再現にも寄ってないし、藤巻らしさもドンと出てない。

結果的に「これ誰が描いたの?」って思っちゃう表紙だった印象。…と思ったけど、2つの表紙並べてみると時系列になってて、これはこれで面白いアレンジだなと思う。

Boichi(26巻)

ドラゴンボール リメイク 26巻
出典:『ドラゴンボール』26巻/鳥山明・集英社

まず言わせて。「これぞBoichi」

もう、どこをどう切っても濃い。筋肉の張り、陰影のバキバキ具合、背景の密度。

「これはドラゴンボールだよね?」って一瞬確認したくなるほど、完全にBoichiの画力が暴走してる

でも、描かれているのは確かに確かにドラゴンボールの世界なんだよなあ。原作表紙とはまったく別の構図なのに、「これはこれでアリ」と納得させる説得力があるのがすごい。

小畑健(29巻)

ドラゴンボール リメイク 29巻
出典:『ドラゴンボール』29巻/鳥山明・集英社

小畑健の表紙は、悟空とピッコロがフィギュアとして展示されているというメタ設定で構成されていて、原作の表紙の枠すら外したひとつ上の遊び方。

さすがは『DEATH NOTE』や『ヒカルの碁』などジャンプを代表する作画担当。フィギュアの質感、ケースの光の反射、背景の処理…全てが異常にリアルで美しい。

画力がすごい!小畑健の漫画作品おすすめランキング!

矢吹健太朗(31巻)

ドラゴンボール リメイク 31巻
出典:『ドラゴンボール』31巻/鳥山明・集英社

矢吹健太朗の31巻表紙、再現度はかなり高い部類に入ると思う。

一見すると「丁寧なオマージュ系」なんだけど…やっぱり出ちゃってるんだよね、隠しきれない“エロさ”が(笑)

18号の目つき、ポーズの角度、ほんのり漂うフェティッシュ感。なぜか17号までエロく見える不思議。もはや才能というしかない。

吾峠呼世晴(32巻)

ドラゴンボール リメイク 32巻
出典:『ドラゴンボール』32巻/鳥山明・集英社

吾峠呼世晴の32巻表紙「メカがめっちゃ苦手なんじゃ?」って話題になったやつ。

構図は再現寄りなんだけど、線の丸みやキャラの輪郭、表情まで、完全に吾峠呼世晴の絵。

うまく描こうじゃなく自分なりにリスペクト込めて描こうとしてる感じが出てる。

芥見下々(41巻)

ドラゴンボール リメイク 41巻
出典:『ドラゴンボール』41巻/鳥山明・集英社

芥見下々の41巻表紙は、しまぶーと同じく、原作表紙ではなく、中身の1コマを再現したタイプ。

ちゃんとピッコロだし、ゴテンクスだし。…なんだけど隠しきれない個性。

『呪術廻戦』でも時々、「そこ選ぶ!?」ってなる独特のカットを見せてくるけど、今回もまさにそのノリ。

リスペクト+友情出演!ちょい足しがうれしい表紙たち

ここまでは「再現した」「寄せなかった」「個性が出た」みたいな話をしてきたけど……

このパートはちょっと特別。自分のキャラをこっそり混ぜる共演パターンです。

あからさまに目立たせるんじゃなくて、あくまで背景の一部にスッ…と登場させてくる感じが、なんともニクい演出でニヤッとしてしまうやつ。

ジャンプで長くやってきた仲間同士だからこそのお遊びとして、これはもう許される特権でしょう!

稲田浩司(3巻)

ドラゴンボール リメイク 3巻
出典:『ドラゴンボール』3巻/鳥山明・集英社

稲田浩司の3巻表紙は、構図や主役の描き方はかなり原作リスペクト寄り。

一見すると普通のオマージュなんだけど……よく見ると、後ろのほうにマァムとチウがいる!天下一武道会にエントリーしてるって設定らしくて、なんとも微笑ましい。

原作の雰囲気を壊さずに、『ダイの大冒険』の世界観をさりげなく融合させてるあたり、長年ジャンプにいた人の距離感の取り方って感じで、粋だなぁと思った。

当時、ドラゴンボールとダイ大が並んで連載されてたっていう背景も含めて、ちょっと胸アツな一枚。

冨樫義博(5巻)

ドラゴンボール リメイク 5巻
出典:『ドラゴンボール』5巻/鳥山明・集英社

冨樫義博の5巻表紙も、原作の構図はそのまま

でも、よく見ると……いるんだよ、後ろに。ゴンが!

鳥山ワールドに馴染ませるでもなく、変に浮かせるわけでもなく、自然な存在感がさすがすぎた。

5巻の数字が、悟空の方は5ku、ゴンの方には5Nとアルファベットが足されているのもニクイ演出。

描き込みとか彩色は控えめなんだけど、構図の空気感と余白の使い方が冨樫そのもの。これでページ埋められるの、やっぱ天才だと思う。

欲を言えば『幽遊白書』の方で見たかったけど。

なんだかんだで天才漫画家!冨樫義博のおすすめ作品ランキング!

なんか…顔だけ違くない!? ザワつく“すり替え表紙”

ここはちょっと分類に迷ったチーム。

原作の構図やポーズはほぼ完コピ、なのに……顔だけ違う!顔が別人!

共演ともちょっと違う、“世界観のすり替え”というより“フェイススワップ”感がすごい3作。

「そこだけ自分の絵に戻るんかい!」ってツッコミたくなるけど、こういう絶妙なゆらぎが見られるのも、この企画の醍醐味かも。

松井優征(20巻)

ドラゴンボール リメイク 20巻
出典:『ドラゴンボール』20巻/鳥山明・集英社

松井優征の20巻表紙は、遠目に見ると完璧な再現。構図も色使いも背景も、すべてそのまんま。

……なのに、ピッコロと悟飯の顔だけが完全に殺せんせー

「暗殺教室Z」みたいな世界が爆誕してるのがたまらなかった。

松井優征のおすすめ漫画作品ランキング【独創的な設定と緻密な構成力】

うすた京介(23巻)

ドラゴンボール リメイク 23巻
出典:『ドラゴンボール』23巻/鳥山明・集英社

構図は原作の23巻をしっかり踏襲してるのに……なんでフリーザが悟空の手のひらに乗ってんの!?

しかも悟空、そのフリーザを見て笑ってる

原作では激怒してた表情が、完全にピヨ彦を見るジャガーさんの顔か、フーミンを見るマサルさんの顔になってるのよ。

色味も構図もちゃんと寄せてるのに、ほんのちょっとのキャラアレンジで世界観が「すごいよ!!マサルさん」寄りになってるのがすごい。

意味不明と面白いが同居!うすた京介のおすすめ漫画作品ランキング!

田畠裕基(40巻)

ドラゴンボール リメイク 40巻
出典:『ドラゴンボール』40巻/鳥山明・集英社

田畠裕基の40巻表紙は、再現度としてはかなり高い。構図も塗りもまるで原作のよう。

でも…顔が違うんだよ、ゴテンクスの顔が。

なんかこう、「その顔のキャラいたっけ…?」みたいな微妙な違和感があって、どうにも見てるとソワソワする。でもそれが逆に癖になってくる。

完コピしたはずなのに違和感しかない表紙たち

はい、ここはもう別枠。本人たちの意志とは無関係に違和感が出ちゃうパターン。

構図もほぼ一緒、キャラの配置も大差なし…なのに、なんか変。めっちゃ変。

そんな正しくてズレてる一枚たち、見ていこう。

久保帯人(27巻)

ドラゴンボール リメイク 27巻
出典:『ドラゴンボール』27巻/鳥山明・集英社

久保帯人の27巻表紙は、一見するとかなり控えめで、全体の構図もトーンも丁寧に寄せてる印象。

でも……漏れてるんだよな、オサレが。そして、いるんだよな。完全にマユリ様が。(笑)

『BLEACH』後期の繊細で浮遊感のある線がそのまま乗っていて、原作構図のままなのに、「これドラゴンボールじゃなくて斬魄刀出てきそう」って思わせる仕上がり。

荒木飛呂彦(33巻)

ドラゴンボール リメイク 33巻
出典:『ドラゴンボール』33巻/鳥山明・集英社

荒木飛呂彦が完全再現を目指したという33巻表紙は、確かにその通り構図的にはまんま。悟飯の立ち位置も、色味もほぼ原作どおり。

なのに、ご飯の手がポケットに入ってる。そして、なぜか腹筋さすってる(笑)

しかもポージングや筋肉のつき方に荒木イズムが全開で、気がつくと「これはジョジョ第9部の表紙です」って言われても信じそうになる。

本当に構図だけを借りてきたような異質さがあって、見れば見るほど混乱する。

インフレしないバトル漫画!荒木飛呂彦のおすすめ作品ランキング!

浅田弘幸(35巻)

ドラゴンボール リメイク 35巻
出典:『ドラゴンボール』35巻/鳥山明・集英社

構図は原作どおりだけど、悟空が誰なのかわからない。表情も服の質感も、全部が浅田キャラ

バラが添えられた背景、手描きの「GOOD BYE SEE YOU」リボン、そして色気のある視線。

なんだこれは。耽美系ドラゴンボールか。

でも、よくよく見ると構図やバランスはしっかり再現されてて、「この人の世界観でDB描くとこうなるのか……」と妙に納得させられる一枚だった。

もはや別作品!ここまで来ると逆に清々しい

ここまで来たら、もはや何でもアリ。
原作再現?知らん」って勢いで、自分の作風を全力でぶつけてきた4人をご紹介。

いや、これはこれでアリなのよ。見てて楽しいし、アートとしての完成度も高い。でもひとことだけ言わせてくれ。「ドラゴンボールって何だっけ?」

石田スイ(8巻)

ドラゴンボール リメイク 8巻
出典:『ドラゴンボール』8巻/鳥山明・集英社

石田スイの8巻表紙は、原作の構図どころか発想そのものが別方向。

なんと悟空のような少年の横顔の中に、車が走っている……いや、写っている?幻影?これはもはや詩的表現の領域。

そして、その悟空が完全に『東京喰種』の世界から来たような質感で、光の当たり方、肌の描き方、もうリアルとアニメの中間世界みたいな仕上がりになってる。

森田まさのり(24巻)

ドラゴンボール リメイク 24巻
出典:『ドラゴンボール』24巻/鳥山明・集英社

これもう一周回って最高だろ。

悟空もクリリンも天津飯もヤムチャも、全員ろくでなしBLUESの顔してる。誰だよ、この悟空。オーラ出てるし、こえーよ。

森田まさのりが芸能人の似顔絵とか書く時と同じパターンだね。ドラゴンボールに自分のキャラ登場させるんじゃなくて、ドラゴンボールを自分の作品に寄せちゃうパターン。

こんなのドラゴンボールじゃない!…でも欲しい。笑 この人の絵は魅力的すぎる。

唇の表現が上手い漫画家!森田まさのりのおすすめ作品ランキング!

秋本治(28巻)

ドラゴンボール リメイク 28巻
出典:『ドラゴンボール』28巻/鳥山明・集英社

秋本治と原泰久はリアルにネットで燃えかけてた印象。

なにせ、こち亀そのもの。構図?知らん。キャラ?知らん。

原作表紙のエッセンスはうっすらあるけど、明らかに秋本作品として仕上げてる。この両津と本田の構図でこち亀の表紙があってもなんの違和感もない。笑

でもまあ、両津は公式コラボでドラゴンボールの世界に迷い込んだこともあるし、「もうこれはドラゴンボールキャラです」って言われたら納得するしかないのかも。

原泰久(34巻)

ドラゴンボール リメイク 34巻
出典:『ドラゴンボール』34巻/鳥山明・集英社

秋本治とどっちが強烈かって話でいくと、原泰久の34巻表紙はあまりにも「そのままキングダム」

馬、衣装、背景、フォント感、すべてがキングダム。

ギャグ漫画のこち亀じゃなくて、原泰久がやるから困惑しかない。

この表紙でページめくって『キングダム』じゃなかったら嘘でしょ。笑

あの巻がこの人?選ばれた理由を勝手に妄想して語らせてくれ

1巻 × 桂正和

ドラゴンボール リメイク 1巻
出典:『ドラゴンボール』1巻/鳥山明・集英社

この配置、文句なしの友情枠。ドラゴンボールの出発点を任されたのが、鳥山明と親交の深かった桂正和。これ以上の開幕、あります?

これがどれだけ深い意味を持ってるか、ジャンプっ子ならわかるはず。

編集部も「ここは桂正和しかいない」って思ってた気がする。そういう編集部の愛が透けて見える巻。

尻とパンツは神レベル!桂正和のおすすめ漫画作品ランキング!

訃報前から1巻に決定してたのかなしてたのかは気になるところ。

2巻 × 藤本タツキ

ドラゴンボール リメイク 2巻
出典:『ドラゴンボール』2巻/鳥山明・集英社

クセがすごいサブカル的な人気の漫画家をあえて2巻にってところに、ジャンプ編集部の「今のジャンプを見せる」って意思を感じた。

『チェンソーマン』や『ファイアパンチ』のように、映画的な演出と破壊力ある世界観を持ってる藤本タツキをこの序盤に置く。

たぶん、「この企画は型通りじゃないぞ」っていう、ちょっとしたカウンターパンチだったんじゃないかと勝手に思ってます。

映画的演出と予測不能なストーリー!藤本タツキのおすすめ漫画作品ランキング!

ルックバックの映画が跳ねたタイミングっていうのも関係ありそう。

30巻 × 和月伸宏

ドラゴンボール リメイク 30巻
出典:『ドラゴンボール』30巻/鳥山明・集英社

30という節目であり、Z戦士が全員集合(餃子以外…)している30巻の表紙。

そんな表紙を任されたのが、DB(スラダン、幽白)が抜けた後の暗黒期を支えた、そして尾田栄一郎の師匠でもある和月伸宏。

これは偶然ではなく、ジャンプ編集部の時代の系譜を意識した配置なんじゃないかと。

【ワンピ尾田とは師弟関係】和月伸宏のおすすめ漫画作品ランキング!

30巻の表紙が一番好きって人結構いるんじゃないかな?

41巻 × 芥見下々

ドラゴンボール リメイク 41巻
出典:『ドラゴンボール』41巻/鳥山明・集英社

42巻直前のバトンゾーン。ここに芥見下々って、まさに今のジャンプが何を軸に回ってるかを象徴してる感じ。

2巻ではジャンプ+の人気作家、41巻では少年ジャンプの人気作家っていうチョイスも納得。人気、勢い、キャラのインパクト—全部申し分なし。ジャンプの次代感が出てていい感じ。

少し前ならここ、確実に吾峠呼世晴だっただろうな。もう少し後なら鈴木祐斗か外薗健あたりだったかも

42巻 × 尾田栄一郎

ドラゴンボール リメイク 42巻
出典:『ドラゴンボール』42巻/鳥山明・集英社

ラストは尾田っち。もう、泣くしかないでしょ。ブウが鳥山明になってるし、「GOODBYE」ロゴも入れないっていう優しすぎる構成。

作品としての後継者はとよたろうかもしれないけど、ジャンプを支える後継者としては、この人しかいないよね。

これ、完全に継承と別れの儀式ですよ。ジャンプの最強看板が、ジャンプのレジェンドに別れを告げる。これ以上のクロージング、あります?

編集部の「最後は尾田さんに任せよう」っていう声がリアルに聞こえてきそうな配置です。

当初42巻はシークレットになってたけど、ほぼほぼみんなの予想通りだったでしょう。

オレだったらこう並べる!夢のDBリメイク編集会議

実際のラインナップも最高だったけど……それでも思わず妄想しちゃう「オレの理想布陣」。 「この人にあの巻を描いてほしい!」とか、「ジャンプ全盛期の布陣で固めてみたら?」とか、考え始めたら止まらないよね。

レジェンド枠で構成されたDB、見たくなかった?

今回の企画、めちゃくちゃ楽しかったし、それぞれの作家の愛も感じたけど、「オレだったらこうする」編集妄想も止まらなくて。

たとえば、

  • 本宮ひろ志(男一匹ガキ大将)
  • 平松伸二(ドーベルマン刑事)
  • ゆでたまご(キン肉マン)
  • 宮下あきら(魁!!男塾)
  • 次原隆二(よろしくメカドック)
  • 高橋陽一(キャプテン翼)
  • 原哲夫(北斗の拳)
  • 車田正美(聖闘士星矢)
  • 北条司(シティーハンター)

みたいな、ドラゴンボール以前のレジェンド枠も少しは欲しかった。鳥山明よりも古くから活躍している漫画家が今回は秋本治くらいだったし。

歴代少年ジャンプ看板リレー

あと、歴代のジャンプの看板漫画家だけでリレー形式での表紙も楽しそう。

  • 北斗の拳(原哲夫)
  • キン肉マン(ゆでたまご)
  • 聖闘士星矢(車田正美)
  • シティーハンター(北条司)
  • 幽遊白書(冨樫義博)
  • スラムダンク(井上雄彦)
  • ワンピース(尾田栄一郎)
  • 銀魂(空知英秋)
  • トリコ(島袋光年)
  • ナルト(岸本斉史)
  • ブリーチ(久保帯人)
  • 鬼滅の刃(吾峠呼世晴)
  • 呪術廻戦(芥見下々)

歴代ジャンプの看板で構成されたリメイク表紙セット

これ、たぶんDBファンもジャンプファンも泣くでしょ。

【読切そうた(しみじみ)】あいつは看板じゃない論争とか起こそう。汗」

あいつは看板じゃない論争とか起きそう。汗

“ジャンプ”の外にも、描いてほしい人がいる

欲を言えば——

  • 藤田和日郎(うしおととら)
  • 高橋留美子(らんま1/2、犬夜叉)
  • あだち充(H2)
  • 板垣恵介(グラップラー刃牙)
  • 森川ジョージ(はじめの一歩)

みたいにさ、商業的には難しいんだろうけど、「漫画界からの総リスペクト」っていう空気でも良かった気がするんだよね。

今回のラインナップって、どうしても「今のジャンプ作家で固めました感」が強かったから…。

構図固定+描き直しルールの縛りも見たかった!

あと、構図を完全に固定して描き直す縛りルールとかあっても面白かったかも。

原作表紙と並べたときの「どこが違う?どこが同じ?」みたいな楽しみ方ができるし、逆に自由すぎると「これは誰のキャラ!?」みたいな異物混入が目立っちゃうからさ。笑

訃報前の企画だったからこそ、惜しく感じる部分もある

この企画って、鳥山明の訃報より前から進んでたんだよね。

40周年を記念して、3~4年前から最強ジャンプで1枚ずつ担当する漫画家とリメイク表紙が発表されてた。

お祭り的な要素が強かったから、今の人気作家や現役のジャンプ連載漫画みたいなチョイスが多くなってるんだけど、今の状況だったら、もっと違うメンツ(鳥山明と交流があった世代と、鳥山明に憧れて漫画家になった世代くらいまで)で見たかったというのが正直なところ。

まさかこんな意味合いを持つ企画になってしまうとは誰も思っていなかっただろうけどね。

だから、鳥山明が亡くなったという訃報を知る前の表紙と、その後の表紙だとだいぶ意味合いが変わってる。(浅田弘幸、和月伸宏、尾田栄一郎など明らかに訃報を受けてのデザインになってるし。)

もしこの企画が訃報のあとだったら、絶対に追悼オマージュの色がもっと濃くなってたと思う。

当時一緒に連載してた仲間たちで囲む構成だったり、ドラゴンボールを背負ってきた系譜でつなぐ構成だったり、もっと想いを繋ぐ布陣になってた可能性、大だと思う。

個人的には、当時の黄金期連載陣だけで固めた布陣とか見たかったな。

今回の企画、楽しませてもらったからこそ…

だからこそ思う。今回は「商業としてのリメイク祭り」だったけど、いつか「本気でドラゴンボールを愛した作家たちによる、魂の再構築版」も見てみたい。

そう思わせてくれるほど、今回の42表紙は熱かった。ほんとに語れる企画をありがとうと言いたい。

最後に—

あなたなら、どの巻を誰に描いてほしい?

ぜひ、心の中で自分だけのリメイク布陣を考えてみてください。

表紙じゃなくて、扉絵リメイクもそのうちありそう。

このリメイクで気になった漫画家、他にどんな作品描いてる?【おすすめランキング案内】

ここまで読んで「この作家、他にどんな作品描いてるの!?」と思ったあなたへ。

漫キンでは、漫画家別のおすすめ作品をランキング形式でまとめています。

リメイク表紙をきっかけに気になった作家がいたら、ぜひこちらのリンクからその漫画家の代表作を深掘ってみてください!

漫画家別おすすめランキング一覧(公開済み)

リメイク表紙では見えなかったその作家らしさを、別作品で堪能してみてください。

読んでからもう一度リメイク表紙を見ると、「あ〜この作家のクセ出てるな!」って気づくかも…!

類似作品 こちらもオススメ!

そして、大量のリメイク表紙まとめてみて、改めて思うのは鳥山明のオリジナル表紙カッコよすぎってこと。

結局、鳥山明って偉大すぎるよね。って結論に至る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です