漫画家、曽田正人(そだまさひと)。
天才を描かせたらこの漫画家の右に出るものはいない。
どの作品でも主人公は最初から才能全開の天才タイプ。天才ゆえの葛藤や不安をこれでもかとアツく描いている。
夢を追いかけて頑張る主人公の姿に、ついつい読んでる自分もじっとしていられなくなるパワーがあって、読んでるうちにどんどん惹き込まれていく。
消防士が題材の「め組の大吾」では小学館漫画賞、モーターレーサーが題材の「capeta」では講談社漫画賞を受賞した実力派。
他に、バレエダンサーが題材の「昴」、ロードレーサーが題材の「シャカリキ!」など、どれも外し無し!
アツい天才が読める、曽田正人のオススメ作品ランキング!
4位 め組の大吾(めぐみのだいご)
(作品解説)
幼いころに火事から助けてくれた消防士に憧れて、消防士になった朝比奈大吾。
さまざまな苦悩を経て、成長する主人公、大吾の熱い消防士の物語。
(感想)
第六感で火事場を乗り切ることができる消防士がいたらどうしますか?
曽田作品に共通する「天才(天災)」がここにも!
一見ハチャメチャな言動を取る大吾。時には現場にさらなる危険をもたらすことも。
でも、なぜか彼の言うとおりにしたら最終的にはみんな全員助かっちゃった。
めでたしめでたし。んなことあるかい!と突っ込みを入れながら読んでみるのも楽しいかもしれない。
3位 昴(すばる)
(作品解説)
幼き日に双子の弟「和馬」に言ってしまった言葉が、弟を死に追いやってしまった。
そんな自責の念を抱え、踊るためにすべてを切り捨てて生きる少女「すばる」。
生まれ持った才能と努力の末に彼女はプロのバレエダンサーとしての道を歩んでいくことになる。
(感想)
なんと、バレエ漫画を描きたいと思ったものの、少年漫画家の曽田正人はバレエの知識が全くなかったため、自らバレエ教室に通いダンサーの厳しい世界を見てきたという渾身の作品。
とはいえこの作者のいつもの主人公=天才設定の為、現実的ではない描写も多いけど。
面白いとは聞いてたけど、女性主人公ということでなんとなく敬遠してた。ただでさえ曽田正人の漫画は感情移入しにくいんだもの(笑)
連載からだいぶ経ってから読んだけど、確かに面白かった。あの荒い画の生み出す迫力が、少女漫画とは違う独特の緊張感と生々しさで、青年誌で連載していたのも納得。
かといって昴好きな人はテレプシコーラもおすすめですよとは言えない。逆もまたしかり。
2位 capeta(カペタ)
(作品解説)
小学4年生の平勝平太は、父が作ったレーシングカートと仲間の後押しで大会に出場することになる。
そして、次第にレーシングカートの世界へ魅了されていく・・。
2005年にアニメ化され、講談社漫画賞少年部門受賞した。
漫画家、曽田正人の代表作品の一つ。
(感想)
平勝平太、通称カペタ。
「小学生編」の時が一番楽しみに見てた!
レーシングカートをするのにはものすごくお金がかかるけど、それをカペタの才能でカバー。金持ちの選手をシュンシュン抜いていく。そんな描写が痛快!
頑張れって応援したくなるし、源奈臣とのゴール前のバトルも熱い!!
アニメ版と漫画版でストーリーが少し違う部分があるので、見比べてみるのもオススメ。
1位 シャカリキ!
(作品解説)
坂バカと呼ばれる野々村輝は自転車で上り坂を制覇することに至上の喜びを感じていた。
高校に入学した輝は同い年の由多比呂彦や先輩の鳩村大輔達とともに実力を磨きツール・ド・おきなわに出場することになる。
(感想)
やっぱりこれも天才主人公!
落車事件からの輝の復活と覚醒には、読んでいて背筋がぞくぞくした。
主人公がとにかく無口。これ以上無口なのはゴリラーマンくらいじゃなかろうかw
作品の面白さの割りに知名度はそれほど高くないのが残念。掲載誌のせいなのか?もっと有名になってもよかった気がする。おすすめです。
あとがき
あなたのおすすめ作品は?
ランキングはシャカリキが1位。
曽田正人のマンガって感情移入出来ないタイプの主人公が多くて、なかなか入りこめない。なのに読むと面白いというフシギ。
登場人物たちのリアルな葛藤や不安などの心理描写が秀逸なのと、テンポの良いストーリー展開で、一度読み始めると最後まで一気に読みたくなる。
作品名を知っている人は多いけど、作者名と結びついていない人が多いようなので、もっと認知されるべき漫画家だと思う。
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テルは天才とは違うと思う。
ただ「自転車バカ」なだけ。
狂人ではあるけど。曽田作品中でもトップクラスの。
その精神性が才能だと言えばそれまでだけども。