【野球から歴史まで】ハロルド作石のおすすめ漫画作品ランキング!

ハロルド作石

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ハロルド作石(ハロルドさくいし)の漫画家デビューはなんと10代!

『ゴリラーマン』『ストッパー毒島』など、一時はヤンマガの看板作家として活躍。一般的にも名前が知れ渡ったのはやっぱりバンド漫画「BECK」からかな。

よくも悪くもキャラクターを少し意図的に不細工に描くのが特徴的。しかし一見やや癖があるキャラクターの絵も、だんだん病みつきになってくる不思議な魅力がある。

音楽、プロ野球、三国志、プロレス、欧州サッカーなど、作者のハロルド作石が好きなものを小ネタとして作品の随所にこっそり差し込んでくるのも特徴。

今回はハロルド作石のおすすめ漫画作品をランキング形式で紹介!

6位 ゴリラーマン

あらすじ・作品解説
白武高校にやってきた無口な転校生、池戸定治はその特徴的な外見のためゴリラーマンと呼ばれるようになる。不良達のリーダーである藤本修二は、そんな彼を仲間に入れたのだが、このゴリラーマン実はとんでもない男だった。
正体不明で超老け顔の高校生、池戸定治と少しヤンチャな仲間たちとの青春ストーリー!
謎だらけの主人公の、高校生活で起こる大小さまざまなハプニングがコメディタッチで描かれているので、ゆったり笑って読んでほしい作品。

おすすめポイント・感想・レビュー
無口な主人公キャラランキング1位!

それがゴリラーマン。

無口な主人公というのはたくさんいるけど(脇役じゃないよ)、デューク東郷も承太郎もケンシロウもゴリラーマンには敵わない!

モノローグ(心の声)すらないのは、このゴリラーマンぐらいじゃないだろうか。

どんな事が起こっても決して話すことをしないゴリラーマンを、不思議に思いながらも、何故か惹かれていってしまう登場人物たちの気持ちに、だんだんと共感していくところが魅力的な作品。

ゴリラーマンの姉が登場したインパクトは未だに忘れられません。

ラストのオチも綺麗に決まったと個人的には思ってる。

5位 7人のシェイクスピア(しちにんのシェイクスピア)

あらすじ・作品解説
リヴァプールで塩商人を営むランス・カーター(本名:ウィリアム・シェイクスピア)。
ある日、未来を見通す力を持った黒髪の少女リーと出会ったことで、物語の歯車は動き出す。
リーの詩の才能に惚れ込み、演劇の脚本を書くことにのめり込んでいくランス。
なぜ片田舎の青年がロンドンで劇作家として大成功をおさめることができたのか?
史実にも残されていないシェイクスピアの空白の時代「失われた年月」を描いた、ハロルド作石初の歴史漫画。
ウィリアム・シェイクスピアの誕生の物語。

ウィリアム・シェイクスピア空白の7年を描いた歴史マンガ

おすすめポイント・感想・レビュー
ハロルド作石は、現代を上手に描くイメージが強かったから、まさかの歴史ものにびっくり!

でも読み始めると、建物とか教会とか、その時代のことをちゃんと勉強して描いてるのがよくわかる。

絵にしっかり生活感が感じられるところがすごくいいです。引き込まれる感じ。

少しづつ舞台脚本にのめり込んでいき劇作家としてとしての道を歩み始めるランス。

リーの詩をきっかけに、少しつづ大衆に受け入れらていく様子が面白いです。

リヴァプールから演劇の本場ロンドンへ移住しようというところで、第一部完結となります。

休載になり、そのままRiNの連載が始まってしまったので、打ち切り終了かと思いましたが5年の時を経て復活!

そんなわけで最下位に置いていたランキングも大幅アップ!

物語は第二部『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』へと続きます。

4位 7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT(しちにんのシェイクスピア ノンサンズドロイクト)

あらすじ・作品解説
リヴァプールで一定の成功をおさめたランス、ミル、リー達はいよいよ演劇の本場ロンドンに渡る。
一足先にロンドンに来ていたワースと合流し共同生活をはじめる。
当初は酷評されてたランス達だが次第に認められ、女王陛下に謁見できるところまでたどり着いた。
第一部完から5年の時を経て、小学館の「ビックコミックスピリッツ」から講談社の「ヤングマガジン」に舞台を変えて連載再開。
別人説も唱えられるほど、謎多きシェクスピアの誕生をシェイクスピアは7人いたという独自の解釈で描いた歴史漫画。

シェイクスピアは7人いた!?新解釈歴史ロマン!

おすすめポイント・感想・レビュー
かの有名なシェイクスピアの脚本が、実は七人の人間が力を合わせた合作だという仮設を元に作り上げられたストーリーです。

前作の段階では、何が7人なんだろうという感じでしたが、今作でついに7人のシェイクスピアが出揃います。

舞台がロンドンに移ったことで、芝居の熱も脚本のレベルも大幅にパワーアップ。

そんな中、今までの仲間たち、そして新たに出会った仲間たちと協力して脚本を書き上げ、本場の売れっ子作家たちと競い合っていく様子がとてもワクワクします。

7人のシェイクスピアというアイデア自体も壮大で面白いですが、時代背景を元に練り上げられた物語にとてもひかれます。

劇作家として活躍していく流れと別に、中国人に対する差別問題や貴族と貴族以外の身分制度、カトリックとギリシア正教の宗教問題、男女差別問題など様々な時代の問題がストーリーに絡んできて、歴史物語としても非常に面白い作品となっています。

3位 RiN(リン)

あらすじ・作品解説
ハロルド作石による漫画家マンガ。
『RiN』は学生時代の主人公、伏見紀人が漫画家を目指すところから始まり、プロになり連載していく様子をメインに描いたストーリー。
単なる漫画家マンガではなく、特殊な能力を持つヒロイン石堂凛との出会いをきっかけに、ミステリー要素が加わっていく。
ライバルとの切磋琢磨は勿論、超能力や過去生などのオカルト要素、謎が謎を呼ぶ展開になっているのも魅力の一つ。

漫画家マンガ?オカルト漫画?ジャンル分け不能な挑戦作!

おすすめポイント・感想・レビュー
ハロルド作石の漫画は、読み始めてから引き込まれる強さがすごい。

とにかく先が気になる作品!読み始めたとたんに世界観に引き込まれます。

恋愛要素を含んだ漫画家マンガかと思いきや、予想外の展開に話が転がっていく。謎な要素が多すぎて本当に伏線回収できるのか?と心配になるほど。

伏線の扱いや物語の展開が巧妙で、読むほどに引き込まれること間違いなし!

BECK×バクマン!
漫画家マンガとしては、BECKのキャラが漫画家を目指したらといった感じで、とても読みやすい。

内容的にもクラスの目立たない男の子が漫画家を目指し成長していくというわかりやすい物語、BECKと似ている展開なので、BECK好きだった人はすんなり入れると思う。

『バクマン』的な漫画家としてのメインパートのライバルとの競争や、友達などの人間関係も面白く物語に絡んできます。

ただの漫画家マンガじゃない!
時期的にもどうしても『バクマン』と比べられがちだけど、あっちとは描きたいものが別な気がする。

漫画家の人生としての現実性よりも、RiNの主軸はどちらかといえば伏見と凛、そしてライバルの瀧との、過去から繋がる因縁や輪廻転生の謎に迫るミステリー要素。

こんな人におすすめ!
打ち切りという噂もあるけど、どうなんだろう?個人的には終盤までずっと面白かった。ただ単純にもっと読みたかったっていうのはあるけど。

漫画家マンガを軸として読むか、SFに漫画家要素がある作品として読むかで評価が分かれそう。スピリチュアル的な要素が嫌いな人にはおすすめ出来ないかな?

漫画家マンガとしても面白いし、過去生をたどる物語も面白い。ハロルド作石作品の中でも特に読みやすくて何度も読み返したくなる漫画です。

伏見が見に行くライブで『BECK』のキャラも登場します。

過去生の謎もすべて解き明かされて、漫画家としてはアンケート1位を獲得。なので、騒がれているほど打ち切り感は感じない。

ただ、テンポの良さも魅力のひとつだけど、ラストは特に駆け足で唐突に終わりを迎えてしまったのが残念。

複雑で読み応えのある設定だっただけに、正直もっと時間かけてじっくり描いて欲しかった。

類似作品 こちらもオススメ!

漫画家マンガとしてはやっぱり大場つぐみ×小畑健の『バクマン』かな?全体的な雰囲気は『バクマン』と『君の名は。』をかけ合わせたような印象。

過去生を巡る物語は手塚治虫の『火の鳥』や、水上悟志の『スピリットサークル』が好きな人なら大好物なはず。

ランキング下位にしてたけど、改めてまとめ読みしてみるとやっぱり面白い。

2位 BECK(ベック)

あらすじ・作品解説
平凡な人生を歩んでいたコユキは天才ギタリスト竜介との出会いにより音楽活動に目覚めその才能を発揮していくことになる。
現役ミュージシャンにもファンが多数いるバンド漫画の名作。

おすすめポイント・感想・レビュー
この漫画のよいところは、作中に登場する楽器がしっかりと描かれているところ。

よくありがちなオリジナルの形をしたへんちょこりんなギターなどは出てきません。

ジャンル違うマンガなら別にいいんだけど、バンド漫画でそれやられると気持ちが萎える。

コレ系の演奏シーンは音が聞こえない漫画の性質上、登場人物の説明に頼るところが多いのはしょうがない。

それでも、どのライブシーンもかっこよく描かれている!

自分の好きな音楽を脳内補完しよう。

アニメ版もオススメ。

コユキの歌をHUSKING BEE(ハスキングビー)が歌ってたり、曲をBEAT CRUSADERS(ビートクルセイダース)が作ってたりするので、当時ハイスタや、ブラフマン、ハスキン、ビークルなど聞いてた世代にもおすすめ。

1位 ストッパー毒島(ストッパーぶすじま)

あらすじ・作品解説
主人公、毒島 大広は類まれな才能を持ちプロ野球を目指していたが素行が悪く野球部にも入れず、挙句の果てに高校を退学になってしまう。
しかし、なんとかパリーグの弱小球団である京浜アスレチックスに入団できた毒島は、ストッパーとしてプロ野球の世界に身を投じていくこととなる。

おすすめポイント・感想・レビュー
当時としては珍しかったストッパーが主役の野球マンガ。

そして、パ・リーグを描いた数少ない漫画。

作者のハロルド作石が好きなパリーグが舞台とあって時折挟まれる小ネタも面白い。

今となっては懐かしい実在する選手が登場したり、正体不明の球団マスコット・チックくんなど魅力的なキャラクターが多数出てきます。

佐世保の見開きホームランは野球漫画一の名シーン!

震えるほどかっこいいのでぜひ見てください。

あとがき

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漫画のジャンルが全部違うから、ランキングはある程度好みになっちゃうね。

一応順位付けてまとめたけど、しばらくして見直したら全くランキング変わりそう。それくらいどれもほぼ同じくらいに面白い。

面白いんだけど、終盤の展開がイマイチっていう作品も多いんだよな。ゴリラーマン、BECKは途中までスゴイ好きだった。

全体的には毒島が一番最後まで楽しめたかな。

シェイクスピア続き描いてくれたらまたランキング変わるんだけど。←続編来ました!

デビュー作から全て、作風の違う漫画を連載してるんだよなぁ。

それで常にある程度のヒット作を生み出し続けてるのがまたすごい。

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