笑えて泣ける動物漫画!つの丸のオススメ作品ランキング!

つの丸

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漫画家つの丸(つのまる)の特徴は?と聞かれれば、何といっても登場人物。

登場キャラクターが特徴的で、
「つぶらな瞳」
「顔からはみ出す分厚いタラコ唇」
「豚鼻」
と言ったキーワードがほぼ必ず当てはまる。

とにかくモブに裸族を書きたがる人。あと、よく鼻水たらしてる。

ジャンプのギャグキングと言う漫画賞で準キング受賞暦があり、その頃から上記の特徴を長年崩さないブレない人。

作品の特徴として上記+人語を理解する動物等がよく登場し、作品の主人公は動物だったり昆虫だったりが多い。

そのコミカルなキャラクターや、やや不条理とも言える世界観からギャグマンガしか描けない様に思えるが、意外とシリアスな話やストーリー展開を練っていたりするので侮れない漫画家。

笑えて、そして泣けるところではきっちり泣かしてくれるそんな漫画家「つの丸」のおすすめ作品をランキング!

5位 重臣 猪狩虎次郎(じゅうしん いかりこじろう)

(作品解説)
作品初期は現代にタイムスリップした猪狩虎次郎(いかりこじろう)が鶴里タカシ(つるりたかし)と言う少年に仕え、騒動を起こしまくるという一話完結のギャグ。
作品後期は猪狩虎次郎の時代に猪狩虎次郎やタカシや友人たちがタイムスリップして戦国の世を生き抜く。

(感想)
漫画家つの丸、初の人間が主人公の漫画。

といっても、猪狩は常に裸だし、モンモンモンとなんら変わらないんだけどw

はだかの武士である猪狩虎次郎が失敗するとすぐに、切腹して責任をとろうとするというキレのあるギャグ。

打ち切りだったのかな?絵が下手だとか、つまらないと評価はあんまり良くないみたいだけど、そこまで悪くないと思う。絵はあんなもんだろう。人間にした分悪い部分が際立つけれど、画太郎と比べればかわいいもんだ(笑)

現代人と武士のギャップでの笑い。それから自害というワンパターンではあったけど、続いてたらもっといろいろ展開してたかもしれない。

確かに当時の雑誌連載時にはあんまり面白かった記憶がない作品なんだけど、今読み返してみると普通に面白い。

4位 ごっちゃんです!!

(作品解説)
漫画家つの丸、今度は相撲マンガを連載。
今のところ週刊少年ジャンプで連載された最後の作品。
ひょんなことから「大関2世」と勘違いされて相撲部に入部したごっちゃん(本名、後藤秀輝)が、様々な取り組みを経て関取として成長していくストーリー。

(感想)
同じ少年ジャンプ連載漫画の『Mr. Full swing』や『アイシールド21』のように、「主人公は基本的に素人だけど1つだけ強力な特技があり。それを武器にあらゆる相手と戦っていく」という設定。

これは上手く活かしていたと思う。

他の選手も「重量で押し切る」「小柄だけどテクニックで相手を翻弄する」等、キャラクターとしてだけでなく相撲選手としての個性も出てた。

猪狩に続いて、人間主人公。あと、大相撲でなく高校相撲というのもありそうでなかった題材。

おかげで「相撲協会の体質」等の難しい問題とは無縁でひたすら相撲を描けているのは良かったと思う。

ジャンプだと「火ノ丸相撲」以前はこの漫画くらいしかないんじゃないか?

最後は完全に打ち切りエンド。

もう少し連載が長かったらスポ根としてもっと面白い漫画になってそうだったのが悔やまれる。

3位 サバイビー

あらすじ・作品解説
『サバイビー』は漫画家つの丸が1999年に『週刊少年ジャンプ』で発表した昆虫バトル作品で、従来のギャグ路線とは異なるシリアスな作風が際立っている。
物語は雨によって誕生したミツバチの孤児・バズーが、突如としてスズメバチに襲撃され仲間を失い、瀕死の同胞から託されたオーダイを抱えて旅に出るところから始まる。
舞台は昆虫たちの過酷な生存環境であり、弱肉強食の世界を生き抜くバズーの姿が印象的である。
全3巻で完結し、単行本では最終話が加筆されている。当時は強力な連載作との競合もあり短期で終了したが、スズメバチの非擬人化による迫力ある描写や、生への執着を宿したキャラクターの熱量が読者に強い印象を残した。
短編ながら圧倒的な構成力と緊張感を備え、漫画家つの丸の作風の振れ幅を象徴する異色作である。

ギャグ漫画家が描く 昆虫の世界を舞台にした本格派バトル!

おすすめポイント・感想・レビュー
ジャンプ版、つの丸版のみなしごハッチ。だけど内容はハッチとはだいぶ違う。もうね『バグズライフ』と『アンツ』くらい違う。笑

過去作を知っている人は、つの丸がこんな作品を描くなんて…と衝撃を受けること間違いなし。

泥臭くて熱くて真っ直ぐな少年漫画の王道みたいな展開にガッツリやられました。ギャグの印象が強いつの丸ですが、この『サバイビー』では命の重さや仲間の尊さが真面目に描かれていて、良い意味で裏切られます。

絵柄がちょっと可愛すぎるのに中身はめちゃシリアスというギャップもまたクセになる!

蜘蛛の糸のような緊迫感!序盤から震える展開
ジャンプ漫画で、まさかの初回から仲間全滅。これで完全に引き込まれました。

マキバオー後半のシリアス要素をメインに持ってきたような作品で、絵柄こそいつものつの丸だけど、内容的にはかなりシリアス。

虫という小さな命のはずなのに、失われた時の喪失感がめちゃくちゃ重い。

そしてその描き方が上手い。命の軽さや残酷さをリアルに描いていながら、不思議と殺伐とはしないんです。悲しみや葛藤といったドラマもきちんと描かれていて、そのバランス感覚が絶妙なんです。

読んでるこっちも息詰まるような展開で、まさに蜘蛛の糸にぶら下がるような緊張感でした。

スズメバチの”無”と擬人化の”熱”、その差がヤバい!
主人公のバズーをはじめ、 ケラのライバー、ゲンゴロウ(ガムシ)のデブリン、サバイビーのブル隊長など、擬人化された虫たちがかっこよくて魅力的。(まあ、つの丸絵だけど。笑)

彼らがちゃんと人間的な表情や感情を持っているのに対して、スズメバチだけは一切の擬人化なし。台詞もなし、ただただリアルな虫として描かれいてる。これが逆に超こわい。

虫VS虫のドラマを楽しむ感じではなくて、人間VSメカの戦いを見ているような、こちらに一切感情移入させるスキを与えることなく、完全な敵。

意思疎通できない巨大災害みたいな存在として描かれてて、読んでてずっと背筋がゾワゾワします。

こんな人におすすめ
当時の少年漫画向きではなかったのもあったり、つの丸の絵柄やイメージとのギャップがデカすぎたのかもしれないけれど、正直なぜ打ち切られたのかが不思議。

当時にジャンプ+があればと願わずにはいられない、名作になり得たかもしれない良作漫画です!

つの丸=ギャグってイメージの人はびっくりするかもしれないけど、大人になってから読むとめっちゃ刺さりますよ。

全3巻でよくここまで、見事にまとめたな。加筆された最終話も良かった。

でも、赤目との決着やブル隊の活躍など、もう少し見たかった。後日談も含めてあと5話あればもっと深まったのに…!ホントに惜しい!

打ち切りとは思えない完成度だけど、続いてたらもっと語りたくなる名作だったと思います。

打ち切りでも読む価値のある良作!大人になった今こそ読んで欲しい。

類似作品 こちらもオススメ!

リアルな自然とミツバチの描写で言えば『みなしごハッチ』(吉田竜夫)が近いですが、サバイビーの方が数段ハードです。仲間との絆と冒険の緊張感なら『ガンバの冒険』(斎藤惇夫)も雰囲気が近いかな。そして作品自体は違えど、ギャグとシリアスの振れ幅で読者の心を揺さぶるスタイルは、同時期に『ジャングルの王者ターちゃん♡』などを描いていた徳弘正也とも重なる部分があります。あのくだらなすぎるギャグの裏で、時々挟んでくる本気の良い話の破壊力。共にギャグ漫画家なのに涙腺にも効くという、あのギャップの凄さが共通点です。

2位 たいようのマキバオー・たいようのマキバオーW

(作品解説)
みどりのマキバオーの続編。
マキバオーの双子の妹、マキバコから産まれたヒノデマキバオーが地方競馬である高知競馬場で活躍するストーリー。
脚が弱いため地方競馬に行くことになったヒノデマキバオーは、客寄せのため毎週レースに出走する。
着順よりも集客を重視し、脚を労り客席側を走る毎日だったが、後に朋友となるフィールオーライと出会うことで次第に走る喜びを見いだしていく。
「たいようのマキバオー」の名前で週刊プレイボーイで連載後に、週プレNEWSに移籍し「たいようのマキバオーW」名義に変更。

(感想)
みどりのマキバオーとは打って変わって、今作では地方競馬が舞台。

マキバオーそっくりのマキバオーが(まぎらわしい)、高知競馬場で活躍する話。

前作よりもだいぶ大人なストーリー。主人公は相変わらずサラブレッドには見えないけど(笑)

華のある中央競馬と違って経営難に苦しむ地方競馬の現状と、苦悩がこれでもかと言うほど登場人物たちに襲いかかる。

やりたいことをやれない葛藤と、苦難を乗り越えていく男たち(おっさんたち)がとにかく熱い!

たいようのマキバオーWの凱旋門賞前哨戦は、ハンカチなしでは読めません!

ギャグも全て伏線にしてシリアスシーンに繋げるから、読み直すと笑えたシーンでも目頭が熱くなってくる!

たいようのマキバオーとWは名前は変わってるけど、そのまんま続きなので、これから読む人で順番通りに読みたい人は「たいようのマキバオー」から読むのがオススメ。みどりのマキバオーを読んでるとより楽しめます。

1位 みどりのマキバオー

(作品解説)
漫画家、つの丸の代表作。
借金に苦しむ極貧農場で産まれた犬のようなカバのような馬、ミドリマキバオー。
小さいながらも卓越した能力を持ち、ライバルたちとターフを駆け抜ける!

(感想)

ランキング1位はやっぱりコレ!

つの丸が満を持して描いた珠玉の競馬漫画。少年誌に掲載されるという意欲作。

ジャンプ黄金期から暗黒期にかけて連載。つらい時期のジャンプを牽引した作品のひとつ。

作中でも中盤の9巻で、ライバルのヒゲ牧場が、ヒゲユウユウ(幽遊白書)、ヒゲドラゴン(ドラゴンボール)、ヒゲスラム(スラムダンク)という、重賞馬が引退して倒産するという描写が描かれているw

既に週刊少年マガジンには「風のシルフィード」という少年漫画的な王道競馬マンガはあった中で連載された作品だけど、特に比べられることはなく。だってつの丸だもの(笑)

競馬マンガっていっても、全く競馬だと意識して読んでなかったな。マキバオー漫画として楽しんでた。

でも、大人になって読み返してみると。びっくり。

こんなに熱く泣ける作品だったとは!

前半はガチガチのつの丸ワールド。コテコテのギャグの応酬で笑い泣きしてしまうほど。

それが、ライバルであるカスケードと出会うころから、次第にシリアスなスポ根競馬漫画の要素が加わっていく。

互いに弱点を克服していき、アマゴワクチン、サトミアマゾンなど、並みいる強豪たちと1着を競い合う。

最終巻まで観客は基本全裸でおちんちん丸出しだったり、馬が喋ったり、ネズミが乗っかってたりとふんだんにギャグを入れてきてるのに、それが無視されてしまうくらいの熱い展開だった。

チュウ兵衞の体を張った戦い振りと、ゴール後のマキバオーの行動には、涙が流れた。

少年漫画によくある結局主人公が勝つっていうパターンばかりじゃないところも好き。マキバオーはけっこう負ける。

逆に少年漫画らしい展開な部分の方があまり好きじゃないかも。

「ドバイオールスター対決」は必要なかったんじゃ。あとマキバコ関連。(それだとヒノデに繋がらないか?)

人気作品であったにも関わらず、最後は世界戦の途中で打ち切り。この時期のジャンプのあるあるですね。(赤マルジャンプで完結編が描かれているので、単行本ではキレイに終わってるのでご安心を。)

当時本誌で読んでた人にも、もう一度読むことをおすすめしたい漫画。大人になって読むとこんなにいい作品だったのかと改めてびっくりする。

ライバル馬の名前はキン肉マンの悪役超人と同様、読者の手紙から採用するというファンサービスも心憎い。最近この方式採用する人減ったね。

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あとがき

あなたの考えるつの丸作品ランキング1位は?

あなたの一番好きなつの丸作品は?

結果を表示する

読み込み中 ... 読み込み中 …

ランキングにしてみて、つの丸の作品って、打ち切り作品も多いんだけど、もう少し続いていたら面白くなってたんじゃないかな?っていう漫画が多かった。

徳弘正也、和月伸宏、梅澤春人、ガモウひろしなどなど、ヒット作飛ばした作家の、次作打ち切りが乱発してた当時のジャンプではしょうがないんだけれども。

つの丸の絵が汚くて受け付けないという感想の人もいるけど、もっと汚い漫画家が当時のジャンプにはいたから、絵が汚いと思ったことは全くなかったな。(初期作品は確かに下手だけど)

ジャンプで汚い絵とは画太郎先生の為の言葉だ(笑)

連載当初「あしたのジョー」をバイブルとし、「モンモン」「チュウ兵衛」も力石が死んだのと同じ8巻で死んでいる。

つの丸と交流のある漫画家では「森田まさのり」が有名。

「ろくでなしブルース」作中に「つの丸がサイン代わりに描いたモンモン」が登場したり、つの丸の「モンモンモン」作中で「ろくでなしブルース」のエピソードを更にパロディ化した話が登場してたりする。2人共雑誌は移っちゃったけど、今も交流はあるのかな?

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