ヤンキー漫画だけじゃない!所十三のおすすめ作品ランキング!

所十三

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所十三(ところじゅうぞう)といえば、ヤンキー漫画。

「”事故”る奴はよぉ・・”不運”と”踊”っちまたんだよ・・。」

などと、やたらと強調したい言葉をダブルコーテーションで囲んだり、拡大するという方法を多用することでも有名。登場するヤンキーが切れた時の「ビキビキ」という擬音はよくネタにも使われる。

特攻の拓の印象が強すぎて、そっち系の作品のイメージが抜けないが、意外とヤンキー漫画以外の作品も多い。

最近では恐竜漫画を描いていたり、ももクロファンだったりするw

今回はそんなモノノフ見習い、所十三のおすすめ作品ランキング!

5位 突撃め! 第二少年工科学校(すすめ!だいにしょうねんこうかがっこう)

(作品解説)
『突撃め! 第二少年工科学校』は、所十三が描いた自衛隊ヤンキー漫画。
憧れの第二少年工科学校に入学した主人公「国尾守」は問題児だらけの区隊に配属され、彼らとともに訓練やトラブルに立ち向かっていくという話。
なお、「工科学校」は自衛隊の高校のような学校であり、神奈川県横須賀市の武山駐屯地内に実在するが、「第二少年工科学校」自体は架空の学校で実在はしていない。

(感想)
いわゆる自衛隊漫画だけど、ミリタリー部分とヤンキー部分の両方があるのが特徴。

塹壕掘り等の自衛隊関連の描写も当然あるけど、ガチガチのミリタリー漫画を期待すると正直物足りないと思う。

ただ、ヤンキー漫画としてはしっかりしていて、地元の不良から脱走した米兵までいろいろなキャラと対峙する展開は「工科学校」という素材を上手く活かしている。

ケンカも単純な殴る蹴るの格闘の他に、敵役が拳銃を使ってきたりそれにハッタリを交えて応対する等、見ていて面白い。

最後には、少しではあるものの自衛隊の政治的な立場や憲法との兼ね合い等なかなか触れにくい部分も扱っており、ここでもヤンキーだけの漫画で終わらないようにしている。

リアルを目指して書かれた作品だと、「右向け左!」や「ライジングサン」あたりが有名。養成学校という意味では「あおざくら」が近いか?それらの漫画と比べるとリアルとは程遠い(笑)

8~9割はヤンキー漫画よりですw

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4位 名門!多古西応援団(めいもんたこにしおうえんだん)

(作品解説)
漫画家、所十三のデビュー作。
月刊マガジンでの連載であり、特攻の拓の連載につながるきっかけになった漫画。
主人公で多古西応援団の団長である「橘薫」は無類の女好きのめんどくさがりや。
しかしいざというときの火事場のくそ力は他の癖のある応援団員をもうならす頼りになる存在。
そこに女家庭で育った新入生胡女浩司が入団し成長していく。

(感想)
連載当初は新入生の胡女浩司が主人公だったけど、広がらなかったのかね?いつのまにか団長にスイッチしたのは正解だった。

よくある不良漫画を応援団に置換えただけのしている内容かと思いきや、求められるリーダー像の描写や人間の成長を描いた感動作品。

最後の団長を含む5名の粋な計らいは最後にめっちゃ感動。

と、いろいろ描いたものの。
個人的にはファミコンソフトの方の記憶に残ってる作品w

3位 疾風伝説 特攻の拓 外伝~EarlyDay’s~(かぜでんせつ ぶっこみのたく がいでん アーリーデイズ)

(作品解説)
あの伝説の漫画が満を持して帰ってきた!
主役はあの天羽・セロニアス・時貞でEarlyDayというだけに原作の前の過去のお話。
懐かしのキャラクターの若かりし頃が描かれる!凶暴さはあい変わらず。
原作ではあまり天羽の過去については深く語られていなかったが、暴動で家族を亡くした事やその家族の仕事が死の商人(武器商人)などの情報はちらと出ていた。

(感想)
原作を読んでなくても十分に楽しめる!

…とはいうまい。

やっぱりこれはファンの為の作品!
とにかく懐かしいキャラクターがそろい踏み。

前作では過去に因縁があったという軽い説明だけで進んでいた箇所なんかが、補足する形で前日譚として描かれてます。

ファンの根強い人気がある作品だけに、マー坊が中学生時代から人をひき肉にしようとしていると、掲示板にスレッドが立つくらい盛り上がってました。特攻の拓が大好きだった人におすすめ。

「カブラギ」などのスピンオフが原作の終了後も多く出てたけど、この作品は唯一、連載終了後に、所十三と佐木飛朗斗がタッグを組んだ正統な続編!

2位 SHOGUN(ショーグン)

あらすじ・作品解説
『SHOGUN』は所十三によるビジネス漫画。
1988年から1991年にかけて『週刊少年マガジン』で連載されました。
自身の後継者となるような、新たな才能を探していた伊能グループの会長は、浮浪者に混じって上野公園で暮らす17歳の少年、緒方晋作(おがたしんさく)と出会う。
この出会いをきっかけに、仲間たちと共に緒方商事を立ち上げ、生き別れとなっていた父、巽コンチェルンの総裁「巽貴明」や、「五代正吾」など、ライバルたちとの熱いビジネスバトルを繰り広げていくことになるのだった。
晋作が強運と知恵で多くの困難を乗り越え、仲間と共に成長していくサクセスストーリー!
(原作:史村翔)

少年漫画として楽しめるビジネスバトル!

おすすめポイント・感想・レビュー
所十三にとって、初の原作付漫画。

少年漫画雑誌で、バブル時代を背景にしたビジネスバトルがメインのかなり異色な作品ですが、ビジネス漫画でありながら、完全に少年漫画として成り立っているのがすごい。

晋作の斬新なアイデアが楽しい!
ライバルたちに対して、毎回思いもよらないような斬新なアイデアで立ち向かう晋作が魅力です。

今になって読み返すと、もう当たり前になっている技術や、まだ今でも通用するくらい新鮮に感じるアイデアもあったりで面白い。このあたりは、さすがは史村翔。

逆転劇に胸踊る!
とにかく晋作の発想・度胸・行動力が抜群!ビジネスだけじゃなく、周りの人々みんなをどんどん良い方向に進めていきます。

ビジネスバトルとしては、(当時としては)画期的なアイデアで成功の連続。ご都合主義全開なんだけど、少年誌としては大正解!

ビジネスのスケール感もどんどん大きくなっていって、まるでインフレバトル漫画のよう。

痛快な逆転劇の連続に胸踊ります!

こんな人におすすめ
若干うまく行きすぎ?と思う点もあるけど、どの話も問題発生から解決までよく出来てます。

多少古さはあるけど、所十三のヤンキー漫画以外の作品としておすすめ。ヤンキー漫画以外だと『SHOGUN』が一番好き。

読んでてワクワク出来る作品です。時々ホロッと来る演出もニクイ!

  • 若い実業家の球団誘致
  • 64bitマシン
  • カピバラブーム
  • 吸水性ポリマーの活用

などなどいろいろすごい。20世紀少年を超える予言の書。笑

当時の漫画の傾向なのか、史村翔作品にありがちな展開ではあるけれど、個人的には五代が死ぬラストは必要なかったんじゃないかと思う。

実はいい奴だったみたいな演出もちょっとなぁ。

今読み返すと未来を見通していたかのような題材の宝庫!

電子化しないかなぁ。

1位 疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)

(作品解説)
平成ヤンキー漫画のレジェンド、特攻(ぶっこみ)の拓。
所十三=ヤンキー漫画家というイメージを強烈に植え付けた作品。
メインストーリーをざっくり言うと、いじめられっ子な主人公が暴走族の少年にあこがれた事がきっかけで、色々な人(主にヤンキー)に出会い成長していく物語。
謎が多い終わり方をした事も有名で、色々な憶測で考察が出されるほど影響力のある漫画。
特徴的な表現としては「!?」が漫画の合間いろんな所で乱発される。
にらみ合いのシーンや、殴り合いの喧嘩中なんて勿論、時には普通のシーンでも織り込まれている。
また、バイクも実際にあるバイクが多く登場しており、その中でもSRやゼファー等を真似して乗る者もいた。
タイトルの「特攻(ぶっこみ)」は、暴走族の位置づけとして走り屋のリーダー的な扱い。

(感想)
所十三ランキングをまとめる上でこの作品だけは欠かせない。

ギャグ要素のあるヤンキー漫画。(シリアス部分すらセリフはネタにされるけど)

ギャグはちょうど同じ頃にマガジンで連載してたカメレオンと比べるとだいぶ上品。

世代で見てた人にとってはかなり高ランキングに位置するであろうマンガ。自分も単純にヤンキー漫画のランキングで考えたら、クローズよりも上にしてしまうくらい好き。(クローズのようなリアル感はまったくないけれど)

拓ちゃんの成り上がりが面白い!

そして、敵も味方もキャラ立ちすぎで魅力的。こんなに悪い奴らばっかの漫画を他に知らない。風神・雷神・龍神好きだったなぁ。

「爆音小僧」とか、決してセンスの良い名前ではないのに、読み進めていくとこれが格好良く感じてくるから不思議。

最後は打ち切りのような形で終わってしまったのが残念だった。

直接の続編として、「爆音伝説カブラギ」「外天の夏」があるけど、原作が佐木飛朗斗なだけで、所十三は関わってなくて全くの別物。

あとがき

あなたがランキング1位に選ぶおすすめ作品はどの漫画ですか?

あなたの一番好きな所十三作品は?

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なんだかんだいってもやっぱりランキング1位は特攻の拓。

けど、これから初見の人におすすめできる作品なのかどうかは正直わからない。思い入れが強すぎてw

単行本が手に入れにくいうえに、電子化されていない作品もまだけっこうあるので、早くすべて読めるようになると嬉しいですね。

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