繊細な感情表現と詩的な言葉選びが魅力の漫画家「伊藤一角(いとういっかど)」
キャラクターの内面を丁寧に描き、軽快で独特なテンポの台詞回しと、ユーモアかつ温かさを持つストーリー展開が特徴的な漫画家です。
そんな伊藤一角のおすすめ作品をランキング形式で紹介します!
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8月31日のロングサマー(8ガツ31ニチノロングサマー)
あらすじ・作品解説
『8月31日のロングサマー』は、伊藤一角が描く青春タイムループコメディ。
繰り返される8月31日の中で出会った、高校生の鈴木くんと高木さん。
2人は記憶を共有しながら、タイムループから抜け出すためにその原因を探っていくことに。
シュールな笑いと甘酸っぱいラブストーリーが絶妙に組み合わさった物語の中で、鈴木くんと高木さんの関係が少しずつ変化し成長していく。
おすすめポイント・感想・レビュー
「繰り返す8月31日、終わらない夏休み」
このキャッチコピーだけでループもの好きとしては読まずにいられない!
ループものは大好物なので、迷わず読み始めたけど面白いです。
独特な会話のテンポや、空気感もめっちゃ好み。そして、どこかエモい。
記憶を繰り越せるのは二人だけ!
大枠は恋愛漫画で、そこにタイムループの設定が加わっている感じ。
記憶を繰り越せるのが鈴木くんと高木さんの二人だけという設定も面白い。同じ日の繰り返しで時間は進まないけど、記憶は継続されるので、ストーリーや二人の関係が着実に進んでいくのが楽しいです。
ループものはマンネリ化との戦いだけど、ループのバリエーションも多く、前日ではモブだったキャラにスポットがあたったりと、魅せ方に工夫が感じられて飽きさせません。
困った時に鈴木くんが、赤羽根くんに相談するシーンが好き。
毎回、初めての相談のはずなのに、妙に達観して的を得た回答をする赤羽根くん。いいキャラです。
こんな人におすすめ
大傑作とは言わないけれど、ループものとしても、ラブコメとしてもギャグ漫画としても一定水準以上の作品です。
それぞれのキャラが一言ずづ会話しながらオチに向かっていく、独特の間の会話劇が特徴的。
コメディと恋愛、シリアスの空気感が絶妙なバランスでクセになりますよ。
長期連載向けの作品ではないと思うので、無理に引き伸ばさずにラストまで描いて欲しい。
鈴木くん→高木さんへの片思いから、次第に高木さんの方が鈴木くんに惹かれていく過程が丁寧で、二人の距離感がたまりません。
鈴木くんの方ではなく、高木さんの方にライバルが次々と出現していき、高木さんが焦り出す構図も面白い。
無料立ち読み
これはアイデア勝ち!実写化しても面白そう。
あとがき
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