ふんどし…ミネア…猫…。
分かる人にはこれだけで伝わる、そう、衛藤ヒロユキ(エトウヒロユキ)だ。
柴田亜美なんかと一緒でドラゴンクエスト4コママンガ劇場出身。更に漫画だけでなく実はDJをやったり作曲が出来るなどマルチな才能を持っています。(劇場版・魔法陣グルグルの主題歌は衛藤ヒロユキ本人が作ってたりします。)
ギャグ漫画家として有名ですが、ギャグ漫画として面白いのはもちろんのこと、ギャグとシリアスの緩急が天才的に上手いのも特徴。
ちなみに、同じくギャグとシリアスのバランスがうまい「鋼の錬金術師」で有名な漫画家、荒川弘は衛藤ヒロユキの元アシスタントだったりします。
作品の世界観を作るのも上手くて、読み進めるうちにどんどん、その世界観に読者を引き込んでくれます。
独特のギャグセンスが光る衛藤ヒロユキ作品を、おすすめ順にランキングにしました!
4位 魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ(ぶゆうでんキタキタ)
あらすじ・作品解説
勇者ニケに憧れるコレモ村の少年チキは、夜中にキタキタおやじことアドバーグ・エルドルと出会う。
村に現れた魔物を踊りで撃退したキタキタおやじの活躍を目の当たりにしたチキは、キタキタおやじとともに、コレモ村を出る決意をする。
二人の世界を救う旅が始まる。
魔法陣グルグルのスピンオフ作品。
おすすめポイント・感想・レビュー
武勇伝キタキタならぬ、舞勇伝w
この漫画が出ると聞いた時俺は驚いた。
だってまさか魔法陣グルグルに出てくる気持ち悪いおじさんが、漫画の主人公になる日がくるなんて思っても見なかったから。笑
キタキタおやじ主役はずるい。どう考えたって笑っちゃうもん。
ガンガンオンラインでの連載だったので知らない人もいるんじゃないかな?
魔法陣グルグルを一切読んだ事が無い人が読んでも楽しめる内容。(といってもグルグル読者しか手に取らないか)
内容は衛藤ヒロユキらしく子供から大人まで笑える内容になっています。
よくある違う漫画家によるスピンオフではなく、本人作画のスピンオフなので面白さは折り紙付き。
何も考えずに笑いたい時におすすめの漫画。
3位 魔法陣グルグル2(まほうじんグルグル2)
あらすじ・作品解説
魔王ギリを倒し、世界は平和を取り戻した。
魔王を倒し、天界で暮らしていたニケとククリだったが、倒したはずの魔王復活の知らせが。
真偽を確かめる為、勇者ニケと魔法使いククリは再び旅立つ。
9年の時をえて再び始まった衛藤ヒロユキワールド。
前作を超えて新たな感動(笑い)の旅が始まる。
おすすめポイント・感想・レビュー
『舞勇伝キタキタ』の連載終了後に始まったファン歓喜の魔法陣グルグルの正統続編!
大ヒット漫画の続編だと、前作の勢いに乗っただけの作品や、前作の面白さが全くなくなってしまう作品も多いけど、グルグル2は違う。
『たいようのマキバオー』や『キン肉マン』のように単体としてみても面白い、間違いなく当たりのリバイバル作品。
なんといっても嬉しいのが、前作の雰囲気というか空気感がそのまま残っていること。
数年、数十年間があいてのリバイバル作品は、絵柄の変化以上にコレが一番の課題だと思う。なんか「コレジャナイ」って感じるいう作品が多いです。
漫画家自身が、当時と同じ感覚で描けるかっていうことなのかな。多分それが空気感的なものに出るのかと。(まあ月日が経ってる分考え方も変わるよね)
グルグル2はそこかしこに感じる前作リスペクトがとてもいい。
前作の世界観の雰囲気を壊さず、前作を上回る勢い(笑い)で疾走(翻弄)するキャラクター達がたまりません。
ガンガンONLINEで掲載中ですが、ほぼ毎回、原稿が間に合わないのか話が半端なところで途切れてしまうのが少し残念です。(次には続きがちゃんと掲載される。)
連載中なのでとりあえずこのへんで。
2位 ドラゴンクエスト4コママンガ劇場
あらすじ・作品解説
スクエアエニックス(旧エニックス)から発売されていた、複数の作家によるアンソロジー形式の4コマ漫画シリーズのひとつ。
シリーズの中でも看板作品である、国民的ゲームであるドラゴンクエストを面白おかしく描いた4コマ漫画。
ドラクエ4コマからデビューして有名になった漫画家も多く、衛藤ヒロユキもそのうちの一人。
衛藤ヒロユキはドラクエ4ネタとドラクエ5ネタを扱っていた。何故か1、2、3は絶対描かない。この頃からシュールなギャグが持ち味。まだ有名ではなかったが、ギャグセンスには目を見張るものがあった。
おすすめポイント・感想・レビュー
衛藤ヒロユキがネタにするのは主にドラクエ4と5。グルグル同様シュールなギャグが多い。何故か1、2、3は絶対描かない(笑)
キャラクターもミネアという一見使いづらいキャラを見事に使いこなす。読者は「なぜミネア!?」と思うだろう。目のつけどころがすごい。
ふんどし!!!と大根!!!をやっておけばだいたい笑いが取れる。ずるい。
くだらないギャグも多いけど、意表をつかれるギャグも。このへんもグルグルに通じるものがありますね。
ツボに入るとずっと笑ってしまう。思い出し笑いも多々あり。
正直いまさらオススメだよ!ってすすめるような作品ではないんだけど、思い入れの強さでランキング2位に。(ドラクエ自体がコンテンツとして生き残っているので読めないことはないけど)
他にも柴田亜美など、ドラクエ4コマがデビューという漫画家も多い。古い漫画だけど、手に入れたらぜひ読んでみてほしい。
1位 魔法陣グルグル(まほうじんグルグル)
あらすじ・作品解説
ジミナ村という小さな村に暮す主人公の少年ニケ。
かつて封印されていたはずの魔王ギリの復活の知らせを受け、魔王を倒すために旅に出る。
現在では使い手のいない伝説の魔法「グルグル」を操る少女ククリを仲間に連れて。
風の精霊のふんどし愛好家ギップル、キタキタ踊りの継承者を探すキタキタおやじ、地味なトマ。
途中様々な人々に出会い、困難に見舞われながらも、持ち前のユーモアとギャグで乗り越えていくRPG風ストーリー。
1994年にテレビアニメ化、その後1996年に劇場アニメ化されている。
その後、『ドキドキ伝説 魔法陣グルグル』のタイトルで続編が2000年にアニメ化。
さらに2017年にリメイク版がアニメ化されている。
おすすめポイント・感想・レビュー
あらすじだけ読むと王道のファンタジーものに聞こえるが、とにかくギャグがすごい!
独特なギャグセンスで展開されるストーリーは、電車など人前で読むのをためらうほど、読者の笑いのツボをついてくる。
油断していればいるほど唐突にやって来るギャグに、腹筋が崩壊します。
「ただし魔法は尻からでる」「肩車して後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男」など、今でも思い出して笑ってしまうシーンが盛りだくさん。
ギャグだけではなく、破天荒でおバカなニケと、かわいく暴走するククリが織りなす世界観は、いつの間にか読んでいる者を引き込んでいきます。
1、2巻を読んでみてノリが合うようなら文句なくおすすめ。
「シュールなギャグファンタジー」そんな言葉がとても似合う漫画。
あとがき
あなたの選ぶおすすめ作品も教えて下さい!
やっぱり1位はグルグル。ガンガン系の全作品ランキング作ってもおそらく1位にしちゃう。何度も笑わせて貰いました。
ギャグにばかり目がいきがちだけど、少年少女たちの恋心を描くのがめちゃくちゃ上手いよね。
少女漫画のような温かみのある絵で描かれる子どもたちの恋模様がたまりません。
衛藤ヒロユキは連載中にけっこう絵柄が変わってるけど、ドラクエ4コマを衛藤ヒロユキの原点とする人と、魔法陣グルグルを原点とする人で好みが分かれてる感じ。
初期の下手ウマな絵と、それ以降の可愛らしい絵柄。
個人的には…どっちも好き。笑
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