独特なタッチが魅力の漫画家「山本康人(やまもと やすひと)」
劇画調のようにリアル路線でありながら、CG作画のようなすっきりさもある不思議な絵柄、そして熱血と狂気が交錯する独特の世界観が魅力。
超気弱なのにキれると超パワフル化する『鉄人ガンマ』、不思議な薬でヤクザが若返る『69デナシ』、大人しそうな女の子が悪をこらしめる「『打撃天使ルリ』。そして、『打鐘』や『競輪王ゼロ』など、競輪漫画の先駆者的な漫画家としてのイメージも強いです。
そんな熱血で個性的なユーモアとバイオレンスが同居する、山本康人のおすすめ作品をランキング形式で紹介します!
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僕 BOKU(ボク)
あらすじ・作品解説
『僕 BOKU』は山本康人によるボクシング漫画で、平凡な高校生・鈴木ひろしが自己成長を目指す物語。
主人公の鈴木ひろしは、特別な才能や背景を持たない「普通の高校生」。
ある日、天王愛花との出会いをきっかけに、「普通のまま終わるなんていやだ」と決意し、ボクシングを始めることになる。
練習や試合を通じて自身の限界に挑み、仲間やライバルとの交流を重ねる中で、心身ともに成長していく姿が描かていく。
リアルなボクシング描写や深い心理描写が特徴的な作品。
おすすめポイント・感想・レビュー
「普通のままで終わりたくたい」「一つでも特別な何かが欲しい」
そんな衝動に駆られたことが誰でも一度くらいあるのではないでしょうか?
山本康人の『僕 BOKU』は、平凡な高校生がボクシングを通じて「強さ」を見つける物語。
主人公、鈴木ひろしの葛藤がリアルで、「僕とは何か?」という自身の存在証明を求めて成長していく様子が魅力です。
異質なボクシング漫画
普通の主人公が強さを求めてボクシングに挑むという、プロットだけみると王道中の王道だけど、ボクシング漫画としてはとても異質な感じがします。
ボクシング漫画単体としてみても、試合のシーンもちゃんと緊迫感があり、迫力あって面白い!
けれど、描きたい”強さ”が他のボクシング漫画とはまったく違う感じ。
全然「普通じゃない」主人公
特別な存在になりたい!という強い願いを原動力に、普通の高校生から一歩踏み出し、ボクシングという未知の世界に挑む鈴木ひろし。
普通であることに悩む人にとって、勇気を与えてくれる作品です。
…が。普通というコンプレックスと、特別な存在への憧れが強すぎて、作品の中では結果一番ぶっ飛んだキャラになっているのが面白い。
結果として、全然普通じゃない存在感を放つ主人公になっています。笑
こんな人におすすめ
一風変わったボクシング漫画で、僕という存在の、人間としての成長物語として楽しめる作品です。
一度読み始めたら、その不思議な空気感に引き込まれ、一気読みしてしまうこと間違いなし!
ラストは打ち切りだったのかなぁ。
最終回の解釈が難しい。
ボクシングでチャンピオンになるまでを描くことが重要な漫画ではないけれど、愛花との関係は最後まで描いてほしかった。
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あとがき
あなたがランキング1位に選ぶおすすめ作品はどの漫画ですか?
画力が高く、内容もめちゃくちゃ面白いのに、どの作品もどこか感情移入しにくい、謎の空気感が弱点でもあり魅力。
いそうでいない、唯一無二の作風。『僕』と同じように、普通なフリして全然普通じゃない漫画家です。笑
競輪から時代劇、哲学的まで、多様なジャンルで作品を発表しているので、次はどんなテーマの作品を発表するのか楽しみな漫画家ですね。
不思議な吸引力のある作品ばかりですので、もしまだ山本康人の作品を読んだことがない方は、ぜひこのランキングを参考にしてみてください!
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