野球に陸上、宇宙に、瀬戸物。
一つのことにとことん夢中になる登場人物を描かせたらこの漫画家の右にでるものはいない。
はい、山田芳裕(やまだよしひろ)です。
未完の超名作『度胸星』の続きを願っているファンは多いはず。
ダイナミックでページからはみ出しそうな絵に、顔芸かと思えるほどの素晴らしい表情を見せてくれる濃いキャラたち。
物理法則やパースの無視も、ここまで来たらある種の芸術。
ストーリー展開も凄く濃い!次から次へと出てくる魅力的な登場人物が、これでもかと暴れまわる。
とにかく一度は読んでほしい山田芳裕作品のおすすめランキング!
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- 7位 ザ・プライザー
- 6位 大正野郎(たいしょうやろう)
- 5位 ジャイアント
- 4位 度胸星(どきょうぼし)
- 3位 しわあせ
- あらすじ・作品解説陸上のハードルや砲丸投げ、走り幅跳びなどの十種の競技を1人で2日間かけて行う「十種競技(デカスロン)」。その過酷さからデカスロンのチャンピオンは「キングオブアスリート」と呼ばれる。そんな陸上十種競技の世界に現れた超新星、風見万吉(かざみまんきち)が激闘の末に世界と戦っていく物語。大迫力の競技描写は圧巻。またオブライエンなど世界の有名デカスリートたちが実名で登場するのもポイントの一つ。漫画家、山田芳裕の出世作。おすすめポイント・感想・レビュー山田芳裕の漫画家としての魅力であり特徴である「異常な画力による超デフォルメ作画」が完成した作品。「へうげもの」や「望郷太郎」など最近の作品で山田芳裕にハマった人は、デカスロン以降の作品は全て楽しめるはず。いい意味でこれ以降は絵の急激な変化はない。十種競技というマイナースポーツを世に広めた作品(あとは武井壮とセガのゲーム、デカスリートね。)。なにその構図っ!って叫びたくなるほどの大迫力の見開きシーンは必見!マイナースポーツということは抜きにしても、こんなスポーツ漫画は読んだことない!ここまでやっていいの?というありえない躍動感を一度は見てほしい。ヨーロピアンカップまでがすごい好き。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g,d.id=a,e=c.getElementsByTagName("body")[0],e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js?20210203","msmaflink");msmaflink({"n":"デカスロン〔小学館文庫〕 (1) (小学館文庫 やB 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へうげものあらすじ・作品解説TVアニメにもなった文化系・戦国マンガ「へうげもの」。ちなみにへうげものと書いて「ひょうげもの」と読むのが通の読み方。後の世に「織部焼」を伝えた実在の戦国武将・古田織部を主人公に、安土桃山時代から江戸時代までを「数奇」をテーマに描く、ありそうでなかったユニークな作品。「はにゃあ」や「うぎゃあ」で「ミキュン」を追い求める戦国武将の物語!おすすめポイント・感想・レビュー戦国時代を舞台にした漫画っていうと、刀と刀を斬りつけ合う武将たちの戦を描く作品が多いんだけど、このへうげものでは、数寄(=芸術文化)の観点から戦国時代を描くという奇想がすばらしい。だから主人公は織田信長でも豊臣秀吉でも徳川家康でもありません。史実に則った歴史ギャグ漫画だと「風雲児たち」が有名だけど、一人の人物の生涯にスポットを当てた大河ドラマのようなギャグ漫画としては唯一のヒット作品かもしれない。SFではない貴重な歴史ギャグ長編漫画。歴史好きにもギャグ漫画好きにもおすすめの作品。江戸の文化文政の時代ならいざしらず、「武」全盛の戦国時代に、「武」よりも「数寄」を究めんとする武将たちの姿を描いています。茶聖とも称された千利休の跡をつぎ、日本の茶の湯文化を大幅に進化させた古田重然(後の織部)がこの物語を引っ張る中心人物。武将同士の戦乱の最中でも、武よりも数寄を優先して、とめどない物欲を満たしながらどんどん出世していきます。他の歴史ものでは、メインで描かれることのない「織田有楽斎」や「細川忠興」「高山右近」「上田宗箇」などの登場人物も魅力的。逆に柴田勝家など数寄とはほど遠い武将はおおいにぞんざいに扱われいます(笑)織部の「美」を縦軸とした立身出世ストーリーとしても面白いんだけど、この作品のもう一つの見どころは、登場人物のアクの強い顔芸。そもそも「へうげ」とは現代の言葉で「おふざけ」に近い意味をもっており、可笑しさでもって武を乗り越える数寄者ならではの戦い方を言い表している。だからシリアスなシーンでこそ、キャラクターたちはこぞって爆笑モノの顔芸を披露しているのだ。オチまで完璧なオススメ漫画です。ネタバレ含む感想(見たい人だけクリック)信長~千利休の切腹までは文句なしに面白くて、それ以降は少し熱が冷めた感じもあったけど、結果最後まで読んで良かった。史実を元にしつつフィクションもいっぱい入ってるんだけど、それを差し引いても素晴らしい構成力。新日本ハウス好き。「瀬戸物」や「伊達メガネ」「乙なもの」「渋い」など、現在につながる言葉が生まれていく瞬間が面白い。フィクションではなく本当にこんな感じだったのかもしれないとニヤニヤさせてくれる。「明智光秀」や「石田三成」など、信長や家康をヒーローとして描かれる漫画においては、嫌な奴としてかかれることの多いキャラたち。そんな彼らが、古田織部に影響され、死にゆく前に織部を唸らせるほどの数寄を魅せてくれるのもたまらない。史実に基づいた漫画である以上、読んでて気になるのは「切腹が決まっているラストをどう描くのか。」決して数寄を認めない徳川家康と、古田織部の対立。最後の最後でやはり笑いで一矢報いる古田織部。「数寄」そして「楽」を貫いた見事な最後でした。最終回の豚の蚊取り線香。エピローグまで乙です。 下の句など蛇足… (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g,d.id=a,e=c.getElementsByTagName("body")[0],e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js?20210203","msmaflink");msmaflink({"n":"へうげもの(1) 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- 1位 へうげもの
- あとがき
7位 ザ・プライザー
あらすじ・作品解説
ギャンブラーである父を亡くした主人公の渥美。
父の死をきっかけに「賞金稼ぎ(ザ・プライザー)」としての道を歩み出す物語。
競馬に雑誌懸賞、マラソン大会に仮装大賞まであらゆる大会に出場し賞金を稼いでいく。
ひとつの競技のプロになるのではなく、あくまで「賞金稼ぎ」として勝てる勝負にだけ挑んでいく姿が印象的。
(原作:末田今日也)
おすすめポイント・感想・レビュー
ギャンブラーではなく、あくまでもプライザー(賞金稼ぎ)として、普通の人が思いもつかないような奇策を炸裂させて勝ち抜いていく渥美がすごい。
小さな「政治」まで読み切って、ど下手な歌声でカラオケ大会を勝ち抜くシーンが印象に残ってる。
様々な賞金のかかった大会に挑んでいくっていうギャンブル漫画でもありそうでなかった展開。
設定はすごく好きなんだけど、山田芳裕の作品に原作者必要か?っていうのはやっぱり疑問。
オリジナル作品が面白い漫画家だけに、原作付き作品は他の漫画家でやればいいんじゃないかとも思ってしまいます。
そもそも山田芳裕の絵がザ・プライザーっていうクールな職業とは程遠いしね(笑)
6位 大正野郎(たいしょうやろう)
あらすじ・作品解説
山田芳裕の漫画家デビュー作。
大正時代が好きで好きで仕方がない平徹(たいらてつ)を中心にした日常を描いたドラマ作品。
世界観は非常に穏やかで温和、優しい雰囲気の漂う漫画。
芥川龍之介と大正ロマンをこよなく愛する男の日常!
おすすめポイント・感想・レビュー
独特ではあるものの、最近の作品から比べるとデビュー作だけあってまだ絵の迫力は抑えめ。。
でも、漫画のコマ割りの枠線がフリーハンドの筆で書かれていたりと、とっつきにくさはデビュー作から変わらない。笑
1人、大正時代を生きる平の周りとのズレが面白い。
「つづく」で終わってるので打ち切りだったのかな?
全2巻と短い作品ですが、この頃から面白さは変わらないので最近の作品で山田芳裕の面白さを知った人にもおすすめ。
昭和と平成の間に描かれた漫画なので、令和の山田芳裕が描く大正野郎も見てみたいと思ったり。
5位 ジャイアント
あらすじ・作品解説
大学球界で活躍したもののドラフト指名も就職も取り消された巨峰貢(きょほうみつぐ)。通称「ジャイ」。
しかし、野球への夢を諦めきれず、単身渡米しメジャーリーグに挑む物語。
代表作のひとつ「デカスロン」以来のスポーツ漫画。
おすすめポイント・感想・レビュー
まさかの野球漫画!こんなメジャーな題材初めてじゃない?
もちろん山田芳裕。タダの野球マンガを描く漫画家ではありません。
デカスロンの時にも大迫力の見開きシーンが圧巻でしたが、誰もが知っているメジャースポーツを取り扱ったことで異常なデフォルメ力が際立つ際立つ。
魔球や必殺技が出てくるタイプのトンデモ野球漫画にも負けない誇張されすぎた作画が最高です!
体もデカければ器もデカい。そして野球が大好き。どこまでもデカくシンプルなジャイが魅力的。
歴代野球漫画ランキングの1位とは言わないが、「球をかっ飛ばす気持ちよさ」に関しては、ジャイアントを超える野球マンガはないんじゃないかと思えるほど痛快な作品です。
4位 度胸星(どきょうぼし)
あらすじ・作品解説
人類初の有人ロケットでの火星到達。しかし、探査クルーを待ち受けていたのは「テセラック」と呼ばれる高次元の謎の物体だった。
テセラックにより、帰る手段を失ったクルーを救出するため、NASAは救助クルーを全世界から募集することに。
過酷な火星探査ミッションの選抜試験に伝説のトラック野郎の息子、三河度胸(みかわどきょう)が挑む。
宇宙飛行士選抜試験を題材にしていることから、宇宙兄弟のパクリじゃないかと比較されるが、度胸星は宇宙兄弟よりも8年前の作品。
宇宙兄弟と比べるとSF要素が強め。
おすすめポイント・感想・レビュー
続きが読みたい打ち切り漫画ランキングの常連。
ヤングサンデーの編集長が変わったタイミングで編集部の意向で打ち切り。人気あったはずなのに。(ワールドイズマインとかムジナもこのタイミングで切られたんだっけ?)
これから佳境に入ってめちゃくちゃ盛り上がるっていうところで終了というありえない終わり方。
- 取り残されたスチュアートの火星パートと度胸たちの宇宙飛行士選抜訓練パート
- 宇宙飛行士とトラック野郎
- 科学とスポ根
この対比が面白い。SFファンタジーと訓練のリアリティ。科学と泥臭さが同居している珍しい作品。
そもそも山田芳裕の絵と宇宙SFが相性いいわけがない(笑)
なのにこんなに面白い。
ランキング4位に置いたのは未完だからに他ならない。どんなオチであれ最終回まで描いてくれたら
宇宙兄弟より面白いという意見があがるのも納得の名作。
「へうげもの」「デカスロン」など山田芳裕の作品が好きな人にはもちろん、そうでない人にも読んでほしい作品なんだけど、読むと最終的には続きが読めない悲しさに襲われるのでおすすめできない。
3位 しわあせ
あらすじ・作品解説
全てが管理統制され、平和で争いも起こらない近未来の日本。そんなディストピア世界でバブル世代のじゅんじいさんが大暴れ。
漫画家、山田芳裕が描くSFノスタルジー漫画。
二十一世紀半ばの世の中に順応できないジジイが「1980年代最高」を叫ぶ!
おすすめポイント・感想・レビュー
じゅんじいさんの偏屈っぷりがたまりません。
革ジャン着て、バイクにまたがり「最近の若い者は…」と説教するじゅんじいさんが面白い。
ジジイがかっこよすぎる漫画。
ラストはめっちゃ感動します。
あらすじ・作品解説
陸上のハードルや砲丸投げ、走り幅跳びなどの十種の競技を1人で2日間かけて行う「十種競技(デカスロン)」。
その過酷さからデカスロンのチャンピオンは「キングオブアスリート」と呼ばれる。
そんな陸上十種競技の世界に現れた超新星、風見万吉(かざみまんきち)が激闘の末に世界と戦っていく物語。
大迫力の競技描写は圧巻。またオブライエンなど世界の有名デカスリートたちが実名で登場するのもポイントの一つ。
漫画家、山田芳裕の出世作。
おすすめポイント・感想・レビュー
山田芳裕の漫画家としての魅力であり特徴である「異常な画力による超デフォルメ作画」が完成した作品。
「へうげもの」や「望郷太郎」など最近の作品で山田芳裕にハマった人は、デカスロン以降の作品は全て楽しめるはず。いい意味でこれ以降は絵の急激な変化はない。
十種競技というマイナースポーツを世に広めた作品(あとは武井壮とセガのゲーム、デカスリートね。)。
なにその構図っ!って叫びたくなるほどの大迫力の見開きシーンは必見!
マイナースポーツということは抜きにしても、こんなスポーツ漫画は読んだことない!
ここまでやっていいの?というありえない躍動感を一度は見てほしい。
ヨーロピアンカップまでがすごい好き。
1位 へうげもの
あらすじ・作品解説
TVアニメにもなった文化系・戦国マンガ「へうげもの」。
ちなみにへうげものと書いて「ひょうげもの」と読むのが通の読み方。
後の世に「織部焼」を伝えた実在の戦国武将・古田織部を主人公に、安土桃山時代から江戸時代までを「数奇」をテーマに描く、ありそうでなかったユニークな作品。
「はにゃあ」や「うぎゃあ」で「ミキュン」を追い求める戦国武将の物語!
おすすめポイント・感想・レビュー
戦国時代を舞台にした漫画っていうと、刀と刀を斬りつけ合う武将たちの戦を描く作品が多いんだけど、このへうげものでは、数寄(=芸術文化)の観点から戦国時代を描くという奇想がすばらしい。
だから主人公は織田信長でも豊臣秀吉でも徳川家康でもありません。
史実に則った歴史ギャグ漫画だと「風雲児たち」が有名だけど、一人の人物の生涯にスポットを当てた大河ドラマのようなギャグ漫画としては唯一のヒット作品かもしれない。
SFではない貴重な歴史ギャグ長編漫画。歴史好きにもギャグ漫画好きにもおすすめの作品。
江戸の文化文政の時代ならいざしらず、「武」全盛の戦国時代に、「武」よりも「数寄」を究めんとする武将たちの姿を描いています。
茶聖とも称された千利休の跡をつぎ、日本の茶の湯文化を大幅に進化させた古田重然(後の織部)がこの物語を引っ張る中心人物。
武将同士の戦乱の最中でも、武よりも数寄を優先して、とめどない物欲を満たしながらどんどん出世していきます。
他の歴史ものでは、メインで描かれることのない「織田有楽斎」や「細川忠興」「高山右近」「上田宗箇」などの登場人物も魅力的。逆に柴田勝家など数寄とはほど遠い武将はおおいにぞんざいに扱われいます(笑)
織部の「美」を縦軸とした立身出世ストーリーとしても面白いんだけど、この作品のもう一つの見どころは、登場人物のアクの強い顔芸。
そもそも「へうげ」とは現代の言葉で「おふざけ」に近い意味をもっており、可笑しさでもって武を乗り越える数寄者ならではの戦い方を言い表している。
だからシリアスなシーンでこそ、キャラクターたちはこぞって爆笑モノの顔芸を披露しているのだ。
オチまで完璧なオススメ漫画です。
信長~千利休の切腹までは文句なしに面白くて、それ以降は少し熱が冷めた感じもあったけど、結果最後まで読んで良かった。
史実を元にしつつフィクションもいっぱい入ってるんだけど、それを差し引いても素晴らしい構成力。新日本ハウス好き。
「瀬戸物」や「伊達メガネ」「乙なもの」「渋い」など、現在につながる言葉が生まれていく瞬間が面白い。
フィクションではなく本当にこんな感じだったのかもしれないとニヤニヤさせてくれる。
「明智光秀」や「石田三成」など、信長や家康をヒーローとして描かれる漫画においては、嫌な奴としてかかれることの多いキャラたち。
そんな彼らが、古田織部に影響され、死にゆく前に織部を唸らせるほどの数寄を魅せてくれるのもたまらない。
史実に基づいた漫画である以上、読んでて気になるのは「切腹が決まっているラストをどう描くのか。」
決して数寄を認めない徳川家康と、古田織部の対立。
最後の最後でやはり笑いで一矢報いる古田織部。
「数寄」そして「楽」を貫いた見事な最後でした。
最終回の豚の蚊取り線香。エピローグまで乙です。
あとがき
この人ほど漫画が上手い漫画家もそうはいないんじゃないかな?(絵じゃないよ)
どの作品もとにかく読んでて上手いな~と感心してしまう。(絵じゃないよ)
オーバーに誇張された超デフォルメ作画にグイグイと引き込まれる。読み終えた後は激しい運動をした後の様な爽快感。
絵柄が苦手と敬遠している人は損をしてます。どの作品もおすすめなので、ぜひ読んでみてほしい!
いつか度胸星の完全版が発売されて、ひっそりとストーリーが追加されていることを願っています。
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