ハッピーエンドにこだわるホラー漫画家!光原伸のおすすめ作品ランキング!

光原伸

光原伸(みつはらしん)は、ミステリーホラーやSFホラーなどの作品で有名なホラー漫画家。

90年代の黄金期の少年ジャンプに連載していたので、知っている人も多いでしょう。

いわゆるホラー漫画家という印象はなく、ちょっと不思議で不気味なSFミステリーという感じ。海外のミステリドラマのような作品を多く描いてる漫画家さん。

楳図かずおや伊藤潤二のような、突き抜けた怖さはない。

これには、「あっさりとした絵のタッチ」と、光原伸本人も苦手だと言っている「ジャパニーズホラーの話」がほとんどないこと、そして「ハッピーエンド」で終わる話が多いことが理由かもしれない。

とにかくハッピーエンドにこだわっていて、善人は最後にはちゃんと報われるので、ホラー漫画にありがちな誰も救われない話が苦手な人にもおすすめ出来る。(一方で、悪人はとことんひどい目にあうので悪人目線で見るとバッドエンドだらけだけど。笑)

今回は、光原伸のおすすめ作品をランキングにしてみました!

7位 サランドラの壺(サランドラのつぼ)

あらすじ・作品解説
いじめられっ子の少女がアルバイトしている骨董屋で手に入れた願いを叶えてくれるというサランドラの壷。
しかし、そこに封印されていたのは…。
1998年に少年ジャンプに掲載された読み切り作品。
(サランドラの壺 光原伸短編集に収録)

おすすめポイント・感想・レビュー
不思議アイテム系の話かと思いきや、ゾンビパニックもの。

主人公は人間の女の子だけど、メインはサランドラ視点で描かれてます。

ホラーというよりは西洋妖怪ものっぽいかな?ぬーべーとかにありそうな展開でした。

オチも想像を超えるものではなかったかなぁ。

悪役キャラをコミカルに魅力的に描いている光原伸の漫画の中では珍しい作品だけど、最後はやっぱりハッピーエンドの光原伸なのでこの描き方は難しいな。

シリーズものならもっと違ったんだろうけど。


6位 絶対安全サーヴィス会社(ぜったいあんぜんサーヴィスがいしゃ)

あらすじ・作品解説
携帯の買い替えを検討していて安い機種を探していた主人公の男性。
多くの携帯ショップが立ち並ぶ中、無料で携帯を配っている店舗を見つけ、怪しいと思いながらもタダならと契約することに。
その夜、購入した携帯に主人公の危機を知らせるメールが届く…。
2002年にオースーパージャンプに掲載された読み切り作品。
(サランドラの壺 光原伸短編集に収録)

絶対安全サーヴィス会社

©絶対安全サーヴィス会社

お金を払えば危機を回避できる無料の携帯

おすすめポイント・感想・レビュー
不思議アイテム系のお話。

時代的に0円携帯の激安携帯ショップが乱立していた頃だったのかな?携帯に危機を知らせるメールが届き課金することで危機回避の方法を教えてくれるってい内容。

アウターゾーンの占いピエロを時代に合わせてリメイクした感じ。(今もういちどやるならスマホアプリかな?)

個人的には藤崎竜のサイコプラスを思い出した。

ミザリィの案内人としての中立の立ち位置を守るスタンスとは違って、本作のキリカは明らかに自分の利益の為に行動しているキャラでした。

もうひとつのアウターゾーンというコンセプトだったみたいだけど、残念ながらシリーズ化することなく終了。

「サービス」ではなくあえて「サーヴィス」表記なのは作者流のこだわりなのかな?

5位 非情の標的(ひじょうのひょうてき)

あらすじ・作品解説
自分の妻と秘書が浮気していることに気づいた小説家が、2人の殺害計画を実行に移す。
2001年にスーパージャンプに掲載された読み切り作品。
(サランドラの壺 光原伸短編集に収録)

非情の標的

©非情の標的

映画のようなサスペンス・ミステリー!

おすすめポイント・感想・レビュー
サスペンスミステリー系の短編です。

光原伸曰く、「作者の漫画にやたらと悪役で出てくるヒゲのおっさん」が活躍する作品。笑(スキンヘッドの小太りのおっさんと併せて光原ワールドには欠かせないキャラクターですね。)

SF要素もなくリアルよりの作風ですが、海外のドラマや映画を見ているような展開で面白かった。

こういう元ネタが浮かびそうで浮かばない昨品作るのうまいよね。

青年誌での掲載ということもあり、話の内容もエロ描写もちょっとだけ大人向け。

4位 マジック・セラー~ラスト・コール~

あらすじ・作品解説
光原伸の1989年に少年ジャンプに掲載された読み切り短編。
不思議なアイテムを扱う謎の老人「マジックセラー」からフリーマーケットで黒電話を購入したことで、主人公は不思議な体験をすることになる。
アウターゾーンの元になった作品。
(サランドラの壺 光原伸短編集 / アウターゾーン2巻に収録)

マジックセラー

©マジック・セラー

アウターゾーンのプロトタイプ!

おすすめポイント・感想・レビュー
光原伸版「笑ゥせぇるすまん」といった感じで、まさにアウターゾーンの原型。案内人こそ違うものの完璧にアウターゾーンです。

内容的には過去とつながる黒電話によるちょっと不思議なSFミステリーで、SF映画っぽくて面白い。

結局はアウターゾーンが連載になったので、マジックセラーはこれ1回きりの登場となりましたが、ひっそりとアウターゾーンにエキストラで出演してたりします。

もしかしたらあのじじいはミザリィのおじいちゃんかもしれない。笑

「サランドラの壺」の短編集が発売されたタイミングで久しぶりに読み直したけど、「オーロラの彼方へ」っていう映画にすごい似てる。

親子と見知らぬ男女、無線機と黒電話の違いはあれど、ものすごく似てるなぁと思いながら読んでました。

光原伸はコミックスの作品解説でもよく語ってるように、海外のドラマや映画を元ネタにして、自分なりのオリジナルストーリーを作る漫画家なので、「オーロラの彼方へ」が元ネタとすればおかくはない。

…だけど「オーロラの彼方へ」って2000年のアメリカ映画なんだよなぁ。

まさかの逆パクリ?…はないか。笑

アウターゾーンに迷い込んだかのような感覚を味わいました。

3位 リボルバー・クイーン

あらすじ・作品解説
リボルバークイーンは漫画家光原伸のデビュー作。
ラスベガスのカジノで負けて全財産を失った主人公の男。
自殺しようとトイレで首を吊ろうとしていたところ、カジノ側に声をかけられ本物の拳銃を使ったロシアンルーレットに誘われる。
いまだかつて負けたことのない強運の持ち主、拳銃の女王(リボルバークイーン)との、命をかけたギャンブルが始まる。
(サランドラの壺 光原伸短編集 / アウターゾーン1巻に収録)

リボルバークイーン

©リボルバー・クイーン

運勝負!命がけのロシアンルーレット!

おすすめポイント・感想・レビュー
ロシアンルーレットと聞くと、まず思い出すのがこの作品。

光原伸の短編は、「これアウターゾーンでいいんじゃない?」って作品がどうしても多くなっちゃうけど、リボルバークイーンはアウターゾーン連載前の読み切りということもあって唯一アウターゾーンを連想させない作品。

世界観的にはアウターゾーンというよりは、カイジのうなギャンブル漫画に近い。イカサマはないけど。

ミステリやSF要素はなく、ギャンブル&アクションといった感じ。(これをアウターゾーン化したのが幸運の首なのかな?)

短編ながらハラハラドキドキさせられる良い作品。これがデビューとかそりゃ連載取れるわ

2位 アウターゾーン リ:ビジテッド

あらすじ・作品解説
ジャンプ黄金期に異質な怖さと魅力を誇った「アウターゾーン」が20年の時を経て復活した第二シリーズ。
少年誌から青年誌に移ったことで、前作よりもさらにアダルトな要素を増え、大人向きに。

いい意味で変わらないアウターゾーンが帰ってきた!

おすすめポイント・感想・レビュー
久しぶりのアウターゾーン。数十年ぶりのミザリィとの再開!新作が読めることに感動。

無印版と比べると、絵柄の変化はちょっと気になったかな。

デジタル作画に変わったのか、以前のあっさりとした絵と比べると線がだいぶ太い。その分ホラーっぽさは増している感じですが。

個人的にはミザリィのデザインが一番気になった。

今風というか、人形っぽいというか、ロリっぽい?前作の綺麗な女性のイメージから可愛い女の子のデザインに。

キレイで怪しげでちょっとエッチな年上のお姉さんなミザリーが好きだったので、そのままでいてほしかった。

と、絵柄の変化はちょっと残念でしたが、ストーリーはちゃんとアウターゾーン。

もちろん、掲載されているエピソードは全て新作で、青年誌ということもあってストーリーのテイストは違うんだけど、いい意味で溢れる昔のアウターゾーンっぽさ。

1話完結の物語を見事にまとめる構成力は相変わらず最高です。

巻末には、前作の連載中の裏話も掲載されていて、当時を懐かしめます。

青年誌ということで、エログロ要素が強めになってしまうのは好き嫌い分かれるところでしょうが(といっても他の漫画と比べたらたいしたことはないけれど)、往年の旧作ファンなら文句なくおすすめ!

1話完結ものなので、アウターゾーンリビジテッドから読んでも問題なく楽しめます。…が、読んでない人はまず前作読もう。今読んでも面白いから。

新しくて懐かしいアウターゾーン!


1位 アウターゾーン

あらすじ・作品解説
ジャンプ黄金期に掲載された、基本1話完結のオムニバス作品。
水先案内人のミザリーに導かれ「いつも」とは違う世界アウターゾーンに迷い込んだ人たちの話。

ハッピーエンドにこだわったSFホラー!

おすすめポイント・感想・レビュー
少年ジャンプ版「世にも奇病な物語」

当時、ドラゴンボールや幽遊白書、スラムダンクなどの漫画が掲載されていた黄金期の少年ジャンプの中でとても異質な世界観をもった作品でした。

面白くなければあっという間に打ち切りという当時のジャンプにおいて、常に巻末ページに掲載。(いわゆる打ち切り枠)

にも関わらずアンケート最下位を回避しながら、ほぼ毎週巻末を独占したまま長期連載になった不思議な作品。巻頭カラーやセンターカラーもほとんどなかったんじゃないかな?全く記憶にない(笑)

どこかで見たことあるような話も多いのですが、社会を風刺するようなエピソードもあり、定番の話にもひねりが加えられていて、毎話新鮮に楽しめました。

絵のタッチがスッキリしているので、ホラー色の強い話でもそこまでの怖さは感じません。小中学生くらいにちょうどよい怖さです。

この手の作品にしては胸糞展開な結末が一切なかったのも高評価。記憶の限りではなかったはず。あったらごめんなさい。

悪いヤツ、欲深い人は必ず不幸な結末を迎え、心の清い人はハッピーエンドにという勧善懲悪ストーリー。ここがブレなかったおかげでアウターゾーンは少年漫画として成立していた気がする。

「マジックドール」などの一部の話を除いて基本は1話完結。様々なテイストの作品が散りばめられているので、きっとお気に入りの話が見つかるはず。

個人的には、「妖精の話」「宇宙に行く話」「サンタの話」が思い出深い。

怖い一方で、どこか心が温かくなるお話もあり、ラストを見るまでドキドキの連続でした。
何よりミザリィの妖しくセクシーな魅力がたまらなかったです。
改めて評価されて欲しい作品の一つですね。

案内人のミザリィの妖しくセクシーな魅力もアウターゾーンの魅力の一つですが、ある意味で一番印象に残っているのが最終回。

全編ミザリィの入浴シーンで、ミザリィが読者に向かって語りかけるというインパクトの強すぎるラスト。

今読み返しても衝撃的です。笑

妖精はマッチに弱い!(忘れられないウソ知識)


あとがき

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ランキングは当然のようにアウターゾーンが1位。リボルバークイーンとかも好きだけどね。

アウターゾーン自体が短編集みたいな作品だから、一つ一つの作品でランキングつけたいくらい。

賛否は分かれるけど光原伸の作品ってコミックスで作品制作秘話や元ネタなどの舞台裏がすべて語られてます。個人的にはこの解説も好き。愚痴多いけど(笑)

元ネタ公開しつつも、単なるパクリではなくちゃんとオリジナル作品に仕上げてるっていうのはさすがだと思う。

作品並べてみると、アウターゾーン以降ってほとんど作品描いてないんだなぁ。

やっぱり週間連載で、1話完結の話をあのクオリティで書き続けるのは、漫画家にとってすごく大変だったんだろうなと改めて思った。

そんな中でアウターゾーンの続編はうれしい限り。無理ないペースでこれからも描き続けてくれたらうれしい。

奥さんの浅美裕子の新作もそろそろ商業誌で読みたいぞ(笑)

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