『ロロッロ!』の感想・レビュー|かわいい絵柄で下ネタ全開の学園ギャグ【桜井のりお】

ロロッロ!

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かわいらしい絵柄と、遠慮のないギャグが魅力の漫画家・桜井のりお(さくらいのりお)が、人間そっくりのロボットと変人だらけの日常を描いたのが『ロロッロ!』です。

ほのぼのとした学園コメディかと思ったら、とんでもない。かわいい絵柄に油断していると、飛び出してくるのはどぎつい下ネタ(笑)。

それなのに、たまに友情でホロリとさせてくる。

桜井のりおらしいギャグと優しさが詰まった作品を紹介します。

あらすじ

『ロロッロ!』は、友達の少ない中学生・森繁ちとせのために、父親が高性能ロボット・イチカを作ったことから始まる学園コメディである。

人間そっくりの見た目をしたイチカは、あまりにも精巧に作られているため、ロボットだと言っても周囲からなかなか信じてもらえない。そんなイチカとちとせが学校へ通い始め、美術部の仲間や個性的な教師たちも加わり、次々と騒動を巻き起こしていく。

テンポの良いギャグや下ネタを交えたドタバタ劇が中心だが、ちとせとイチカの友情や登場人物たちのつながりを描いた温かなエピソードも見どころ。

人間そっくりのポンコツロボットと、彼女を取り巻くクセの強い人々による、笑いと優しさが詰まった日常が描かれる作品である。

作品解説

『ロロッロ!』は、漫画家・桜井のりおによるギャグ漫画。

1話完結を基本に、人間そっくりの高性能ロボット・イチカと森繁ちとせを中心に、美術部をはじめとする個性豊かな登場人物たちの日常を軽快なテンポで描く作品である。

人型ロボットというSF的な設定を取り入れながらも、物語の中心にあるのは学園生活とキャラクター同士の掛け合い。シュールな笑いから際どい下ネタまで盛り込みつつ、ときには友情や思いやりを描いた温かなエピソードも挟まれる。

かわいらしい絵柄と遠慮のないギャグ、その合間に見せるハートフルな一面とのギャップが大きな魅力である。

『週刊少年チャンピオン』で連載され、全7巻で完結。

桜井のりお版『Dr.スランプ』、ただし下ネタ超増量!

おすすめポイント・感想・レビュー

『ロロッロ!』を読んで真っ先に浮かんだのが『Dr.スランプ』でした。

人間そっくりのロボットがいて、その周りにはクセの強い人たちが集まってくる。設定だけ見るとかなり近いんですよね。

ただし、こちらは桜井のりお作品。下ネタの量がとんでもない(笑)。

ストーリーの大きな軸はかなり薄めで、基本的にはひたすらくだらない日常ギャグ漫画です。

でも読み進めていくと、ふざけ倒していたところに急にいい話を入れてきたりする。笑いだけじゃ終わらない、このバランスが好き。

かわいい絵柄でやってることがひどすぎる

まず目につくのが、かわいらしい絵柄とギャグのひどさのギャップです。

女の子はみんなかわいいし、絵柄も柔らかい。見た目だけなら優しい学園コメディなのに、中身は下ネタもフェチも遠慮なし。『みつどもえ』からさらに一段ギアを上げてきたような攻めっぷりです。

かなり際どいことをやっているのに、エロいより先に「くだらねぇ(笑)」が来る。

下ネタがここまで多いと苦手な人には厳しいと思いますが、このカラッとした下品さは桜井のりお作品ならではです。

ロボットより人間のほうがおかしい

『Dr.スランプ』しかり『究極超人あ~る』しかり、この手の漫画って普通はぶっ飛んだロボットに人間が振り回されるのが王道。

でも『ロロッロ!』は逆。

  • 高嶺マリエンヌ:裸になることへのハードルが靴を脱ぐより低くて、隙あらば全裸になろうとする美術モデル
  • 森繁博士:娘に友達がいないので、人間そっくりの美少女ロボットを自作した溶接マスクの天才博士
  • 林田なるこ:授業はほぼ睡眠時間なのに、ロボットの正体だけは見抜く謎の寝ぼすけ少女
  • 腐女子3人組:男性器について真剣に議論する、知的好奇心の使いどころを完全に間違えた腐女子トリオ
  • 富三郎(トミー):女子と話しただけで親衛隊から吹き矢が飛んでくる、命懸けの学園イケメン
  • ポリス:猫を愛しすぎた結果、警察官としての理性まで吹っ飛んだ暴走系猫好き婦警

イチカも十分ポンコツなのに、周囲の人間がそれ以上に濃い!

こんなのが次々と増えていくので、キャラクターが揃ってくる中盤以降はもうカオス(笑)。

気づけばイチカが一番まともに見えてくる。この逆転っぷりが面白い。

くだらないのに、たまにホロリとさせられる

こんなにふざけ倒してる漫画なのに、たまに普通にいい話を入れてくるんですよ。ずるい。

特に好きなのが、ちとせとイチカの関係です。

もともとは友達の少ないちとせのために作られたロボットだったのに、一緒に過ごしていくうちに、そんな設定を忘れるくらい普通の友達になっていく。

イチカ自身もどんどん人間らしくなっていくので、ふとした瞬間に「ロボットに心ってあるんだろうか」なんてことまで考えさせられます。

散々くだらないことで笑わせておいて、急に友情や寂しさを入れてくる。この温度差にやられます。

こんな人におすすめ

『みつどもえ』の桜井のりおが好きだった人なら、かなりおすすめ。

勘違い、変人、下ネタ、勢いのある会話など、桜井のりおらしいギャグをたっぷり楽しめます。

『あそびあそばせ』や『+チック姉さん』のような、かわいい絵柄でくだらないことを全力でやるギャグ漫画が好きな人にもおすすめです。

ただし、下ネタはかなり多め。ここが苦手な人には正直おすすめしづらいです。

大きなストーリーを追いかける漫画ではないので、何も考えず、くだらない漫画を読んで笑いたい。そんなときにちょうどいい作品です。

そもそもストーリー漫画じゃないので特にネタバレ的なものもないんですが…。

最終回は数年後のエピローグ的な絞め方でしたが、無理に感動的なフィナーレにはせず、「こいつら明日もこんな感じなんだろうな」と思える終わり方でした。

最後までいつもの『ロロッロ!』のまま終わったのが良かった。

そんなところも『Dr.スランプ』っぽいと感じるところですかね。

ただ、美術部をはじめ登場人物が揃ってきて、キャラへの愛着も湧いて楽しくなってきたところだったので、もうちょっと見たかったなぁという気持ちもありました。

ほろりの直後にポロリするのは反則。笑

類似作品 こちらもオススメ!

設定のパッケージとしては、『Dr.スランプ』(鳥山明がまず浮かびましたが、類似作品といわれるとちょっと違うかなぁ。

下ネタをギャグとして次々と繰り出すという要素では、『生徒会役員共』(氏家ト全も近い作品。ただし、こちらは会話を中心としたシュールな笑いが強く、テンションはかなり違います。

くだらないノリや、全体的な笑いのテンションだと『あそびあそばせ』(涼川りん)や、『+チック姉さん』(栗井茶)なんかがかなり近い作品だと思います。

あとがき

いやぁ、改めて振り返っても、くだらない漫画でした(笑)。

下ネタもフェチも遠慮なしで、登場人物も変人だらけ。『僕ヤバ』のせいですっかり忘れてたけど、桜井のりおって、もともとこんな漫画家だったわ。

『みつどもえ』のハイテンションなギャグが好きだった人なら、このノリはかなり懐かしいはず。あのノリに人型ロボットという新しい玩具を投入して、さらに好き放題やったような作品でしたね。

桜井のりおのおすすめ漫画作品ランキングもチェック!

『僕の心のヤバイやつ』から桜井のりおを知った人が読むと、「同じ漫画家なの?」となるかもしれません。

繊細な心理描写の片鱗は確かにあるのに、とにかく下品でくだらない。でも、この振れ幅の広さもまた桜井のりおの魅力です。

ほかの作品も含めて個人的なおすすめ順に紹介していますので、ぜひ次に読む漫画選びの参考にしてみてください。

→ 桜井のりおのおすすめ漫画作品ランキングはこちら

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