漫画も描けるお笑い芸人。もとい、お笑いもできる漫画家「森田まさのり(もりたまさのり)」。
漫画関連のテレビのバラエティ番組への出演も多いので、顔を知っている人も多いんじゃないかな?お笑い好きで、同じく漫画家の長田悠幸とのコンビでM-1グランプリ2018に出場し準々決勝進出を果たしたのは有名な話。
実家は寺で、野球は阪神ファンで、ダウンタウンをこよなく愛するお笑い好き。
- 寺→バチあたりROCK・ろくでなしBLUES
- 野球→ROOKIES
- お笑い→べしゃり暮らし
と、森田まさのり自身の趣味や経験を元に描かれた作品が多い。
画力も北斗の拳でアシスタントをやっていただけあり、めちゃくちゃ上手いです。
中でも、発音通りの口が描けるように頑張ったと本人が言っている通り、口、特に唇の表現が特徴的で抜群に上手い。
今回は、ギャグからシリアスまでこなし、人間臭いキャラクターの一挙手一投足に感情移入しまくりで、続きが読みたくなるマンガを量産する漫画家、森田まさのりのおすすめ作品ランキング!
3位 ROOKIES(ルーキーズ)
あらすじ・作品解説
熱血教師と不良たちの夢あふれる熱血不良野球漫画。
あくまでも不良で野球素人な彼らが新任教師・川籐と共に甲子園を目指す!
登場人物の名前はプロ野球選手名が多く使われている。
おすすめポイント・感想・レビュー
「夢にときめけ 明日にきらめけ」を掲げた不良野球チーム。
このマンガの良いところは不良が良い子に更生をして野球をするのではなく、あくまでも「不良」であるということ。
そのため野球に専念していくうちに、部活動を馬鹿にされてケンカになることも。
不良と熱血教師のちぐはぐなやり取りも森田節のギャグ。
不良が本気で「夢にときめけ 明日にきらめけ」と唱えるのは笑えるけど、ホントに夢がある気がする。
ずっと孤立していた安仁屋が「ONE FOR ALL」と書いていたのにはちょっと感動しちゃいました。
森田まさのりの体調不良もあって、最後はダイジェストで終わるが、それがまた現実のはかなさが出てて良い感じ。
2位 べしゃり暮らし(べしゃりぐらし)
あらすじ・作品解説
森田まさのりがずっと描きたいと言っていたお笑い芸人を描いた作品。
漫画家としてではなく、実際にNSCに入学してまで、体験取材したという意欲作。
学園一面白い男、上妻圭右(あがつまけいすけ)と、関西から転校してきた元芸人の辻本潤(つじもとじゅん)。
この2人の高校時代から芸人を目指しプロになるまでの笑いあり涙ありのお笑いストーリー。
コンビとはいったい何なのか…漫才とは何なのか…。お笑いで頂点を目指す2人の夢は叶うのか?
間宮祥太朗主演でテレビドラマ化もされている。
おすすめポイント・感想・レビュー
お笑い界をリアルに描いた貴重な作品。「ろくブル」「ルーキーズ」の森田まさのりが芸人を描くってことで当初から期待してた。
明らかに難しい題材をマンガとして面白い作品に仕上げているのはさすが。
お笑い芸人を描く漫画であってギャグ漫画ではないので、読者を笑わせる必要はないとはいえ、作中のネタやお芸人同士の掛け合いなんかは大変だろうなあ。
実在の芸人をモチーフにしたキャラだったり、テレビの裏側などお笑い好きな人にはより楽しめるはず。
体調不良から、少年ジャンプからヤングジャンプに移籍して、週間から隔週、そして不定期連載へと連載形態が変化していったけど、あのまま少年ジャンプで週刊連載を続けられていたら、とんでもない大ヒット作になっていたかもしれない。
やっぱりデジタルきんぎょの二人のエピソードが印象的。
舞台裏では仲の悪い二人の関係が、やっと修復してきた矢先の藤川の死。
相方の金本がラジオでなくシーンは大好き!藤川の急死後のラジオ番組で思わず泣くシーンはこっちの涙腺も止まりません。
1位 ろくでなしBLUES(ろくでなしブルース)
あらすじ・作品解説
帝拳高校に通う主人公・前田太尊を中心に繰り広げられる学園不良マンガ。
また、ボクシングもテーマの一つである。
登場人物の名前はボクサーやプロレスラーからもじられることが多く、太尊は「マイク・タイソン」からもじったものである。
番外編で『ろくでなしぶるーちゅ』というギャグ漫画もある。
当時、同じくジャンプで連載していた漫画家、つの丸とは仲が良く(阪神ファンつながり?)、お互いの漫画のキャラをパロディしあったりしていた。
おすすめポイント・感想・レビュー
不良漫画が苦手で読んでない人はもったいない!
森田まさのりにしか出せないギャグセンスがすばらしい!
ほぼデビュー作だけあって、最初の方はちょっと読みづらいけど。鬼塚編あたりからはどっぷりハマる。
長期連載ながら、最後までダレずに終わったのも○。
手の平を上に向けて舌を出すポーズ。何度マネしたことか。
記憶では「しぺぺぺぺ」か「しゅぺぺぺぺ」っていう音のイメージなんだけど、コミックス読み返してもそんな記載ないんだよなぁ。
意外とこのマンガがきっかけでボクシング好きになった読者も多い!
ブルーハーツ好きにもおすすめ。
番外 ろくでなしぶるーちゅ
あらすじ・作品解説
ろくでなしブルースのショートギャグバージョン。
本編のキャラがデフォルメされて可愛く描かれています。
太尊たちのとある一日の一コマを面白おかしく描いたギャグ漫画。
おすすめポイント・感想・レビュー
ろくでなしブルースの連載中にたまに挟まれていたショートギャグシリーズ。
ろくでなしブルースに掲載されているものと内容は同じ。ぶるーちゅの回だけをまとめた単行本になります。
日常ギャグ漫画になっていて、3頭身キャラによる、プッと吹き出しちゃうストーリーが面白い。
最近では「殺せんせーQ」「進撃!巨人中学校」「放課後の王子様」のように、別の漫画家が作画を担当してギャグ漫画になったスピンオフ作品が増えていますが、こちらは本人作画の贅沢なスピンオフといったところ。しかもめちゃくちゃ面白い。
やはりおすすめは、定番の太尊と島袋のやり取り。井岡にも注目です!
あとがき
あなたの選ぶランキング1位作品は?
ランキング1位はやっぱりろくでなしブルース。
あのクオリティで週刊連載してたとか、すごすぎる。
この頃の少年ジャンプには、ターちゃんの徳弘正也、ジョジョの荒木飛呂彦など、上手いけど絵が独特で敬遠されがちっていう漫画家が多かった気がする。最近でいうと鬼滅の刃の吾峠呼世晴のような、
ろくでなしブルースは不良漫画とかヤンキー漫画として紹介されることが多いけど、個人的にはちょっと違和感がある。
高橋ヒロシはヤンキー漫画好きにおすすめしたい漫画家で、森田まさのりとか西森博之はヤンキー漫画が好きじゃないという人にもおすすめしたい漫画家。そんな感じ。
森田まさのりの作品に出てくるキャラクターは、どのキャラも魅力的で人間臭い。だから一緒に笑えるし、泣ける。本人も影響を受けたと公言しているけれど、小林まこと作品に通じるキャラの魅力があります。
最近は体調不良なんかもあって心配していたけれど、「べしゃり暮らし」の連載も無事一段落したので、また次回作が期待できそう。
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