【ギャグ?ホラー】伊藤潤二のおすすめ漫画作品ランキング!

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ホラーの天才。

よく間違えられるけど、怖いなあ怖いなあのおじさんの方じゃない。それは違うジュンジ(稲川淳二)だw

ホラーはホラーでも漫画家の伊藤潤二(いとうじゅんじ)。

日本のホラー漫画家ランキングにおいて、楳図かずおと伊藤潤二はもはや外せない。伊藤潤二自身も楳図かずおの熱狂的大ファンでその熱意から漫画家になった男。作画はグロあり、怖さありで寒気立つ。そして、一歩読み方を変えるとコメディになるところも似てるw

漫画家伊藤潤二のおすすめ作品をランキングで紹介します!(ほぼホラー漫画です)

5位 ギョ うごめく不気味

(作品解説)
主人公の「忠」と「華織」のカップルが、忠の叔父である「小柳」の別荘に遊びに来ているところから始まる。華織は美人なのだが、少々過ぎるぐらい臭いに敏感な潔癖症。
そんな2人のところに「魚の体に節足動物の脚」が生えたような生き物が現れ、2人を襲う。

(感想)
とにかく何もかもがグロテスク!そして臭いへのこだわり!漫画から腐敗臭を感じるほど。4DXで映画化したら吐く人続出だろう(笑)

気持ち悪いに寄りすぎて、伊藤潤二の気味悪い怖さは弱め。ギャグ漫画としても読めるのはいつも通りだ。

ただのグロテスクなホラーものとしてだけでなく、グロテスクな中に「忠と華織の純愛」を垣間見ることができる。

「やっと…臭いから解放されたね…」

4位 溶解教室(ようかいきょうしつ)

(作品解説)
引っ越しを繰り返す謎の兄妹の話。
その兄妹の近くではなぜか人間がドロドロに溶けてしまう。
怒ってもいないのに土下座を繰り返す兄、行動や雰囲気自体が不気味な妹。
この作品は伊藤潤二の作品の中でも特に理不尽なホラー漫画。

(感想)
理不尽に尽きる。

兄の行動は精神的に恐怖に追い込み、妹の行動は生理的に相手を追い込む。その不気味さは言い表しようがない。

この漫画は事件が起きたら引っ越すため、短編を複数収録しているオムニバス形式なんだけど、それぞれが細かく作りこまれていて最後まで楽しめます。

そして最後まで楽しめるようにあとがきも工夫しているのも好評価。昭和チックな作品の良さをうまく表現されてます。

3位 地獄星レミナ(じごくせいレミナ)

(作品解説)
新惑星を発見した天文学者が自らの娘と同じ名前をつけレミナと名付ける。
しかし惑星レミナは他の惑星を吸収する恐怖の星であり、その魔の手は地球に及ぼうとしていた。

(感想)
伊藤潤二らしいホラーながらコミカルでとても読みやすく、伊藤潤二作品を読み始めるならこの作品から入っても良いと思う。

読み終わった後に完全なハッピーエンドではないにも関わらず、なぜかすっきりする終わり方は素晴らしいの一言。

暴徒化し理不尽に娘レミナを責める姿は、ホラーよりも生々しいホラーに仕上がっている。終わりくる地球の中で民衆から逃げる中、新たな出会いに希望を見出すことができる人々に憧れすら持ち始めます。

本当なら怖い展開もなぜか笑えるのは漫画家伊藤潤二の凄さであり大きな特徴。

本作のヒロイン?レミナも可愛く、読んでいるうちに自然と応援してしまうのは仕方ないです。

多くのものが詰まった中でも気に入っているシーンは何と言っても惑星レミナが地球を吸収しようとするシーン。この場面からそんなにうまくいくの?というシーンが続くんだけど、それが嫌じゃなく先がすごく気になる作りになってます。

2位 憂国のラスプーチン(ゆうこくのラスプーチン)

あらすじ・作品解説
伊藤潤二作品には珍しい原作付きマンガ。佐藤優が原作、長崎尚志が脚本、伊藤潤二が作画を担当した全6巻の完結済み政治サスペンス漫画。
主人公の外交官「憂木衛」が国策捜査」により逮捕されるところから始まる。東京地検特捜部の厳しい取り調べを受けながら無実を証明しようと奮闘する姿を描いていく。
主人公のモデルは原作者である、実在の外交官・佐藤優。
元外交官の佐藤優が実際に逮捕・起訴された、自身の体験をもとに描いたかなりノンフィクションに近いフィクション作品。

実体験に基づくリアルな政治サスペンス!

おすすめポイント・感想・レビュー
『憂国のラスプーチン』は、ホラー漫画で名高い伊藤潤二が、政治サスペンスに挑んだ意欲作。

伊藤潤二の絵柄もあいまって、国策調査のドキドキと、怪現象が起こりそうな不気味な雰囲気が印象的でした。

逮捕された後の会話劇がメインになるので、最初は地味な印象でしたが、読み進めていくと一気に読破したくなる漫画。物語が進むに連れてどんどん面白くなって読むのが止まらなくなる。

国策捜査のリアル
冷戦末期からソ連崩壊後の日本とロシアを舞台に、政治と司法の内部対立がリアルに描かれています。

同じ様に無実の罪で逮捕された人たちが妥協していく中で、徹底して無実を主張し続ける憂木と東京地検特捜部との激しい攻防戦が最大の見どころです。

佐藤優の実体験に基づくエピソードが多く含まれているので、検事とのやり取りは緊張感があり、読み応え抜群!

こんな人におすすめ
伊藤潤二のホラースタイルに慣れていると、最初は戸惑うかもしれない。

伊藤潤二作品ということは一旦忘れて読むべき。政治の話が好きな人にはぜひオススメ!!

外務省の問題を描いているけど、あくまでも一人の作家の体験や意見が元になっているので、原作者の主観は強く感じます。

読んでいてこれが全部本当の日ロ問題だったら怖いな!と実際に考えちゃうくらい政治の裏側を見たような感覚になれる漫画。

一概にこれが真実だと受け止めるつもりもないけれど、コミカライズとしては素晴らしいと思う。

天才漫画家「伊藤潤二」が原作付きのマンガなんかやらなくてもと思っていたけど、読み終わった時には伊藤潤二の絵で良かったと思えた。

類似作品 こちらもオススメ!

政治的な緊張感やサスペンス、社会的な問題の裏側を描いたような作品はいろいろありますが、同じく長崎尚志が脚本担当をしているのもあって、最近の浦沢直樹作品は、『憂国のラスプーチン』と全体的な雰囲気が近い感じがします。

1位 うずまき

(作品解説)
伊藤潤二の代表作のひとつ。うずまきの呪いにかかった黒渦町の人々がうずまきに翻弄され破滅していく奇妙な物語。
数ある伊藤潤二作品のなかでも不思議な魅力に満ちた作品であり、森羅万象のすべてが渦を巻いて壊れていく。
目に見える物質だけではなく、登場人物の心さえも渦を巻いて壊れる。
全3巻の物語は主人公である五島桐絵とを通して繋がっているが、個々のエピソードは完結した短編作品として楽しめる形になっている。

(感想)
これは文句なしにオススメ。伊藤潤二の長編ほホラー作品でランキング1位はうずまき以外考えられない。

確か、この漫画が伊藤潤二との出会いだった。当時ぬーべーやMMRですら怖かった自分には衝撃的作品だったなw

タイトル通りにうずまきをモチーフにしたホラー作品。よく「うずまき」からこんなにたくさんの話作れるなぁ。

ホラー漫画といっても、恐怖新聞のように幽霊や妖怪の類を描いてるわけでもなく、かといってミスミソウや洗礼のような人間の狂気(…は多少あるか)を描いてるわけでもない。

単純に「うずまき」にまつわる怪奇現象。それがなんとも言えない気持ち悪さと怖さなのだ。

うずまきに対する執拗なこだわりは度を越していて、もはやコメディですらある。

「これは伊藤潤二の、”うずまき”という題材の大喜利だ」

あとがき

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伊藤潤二の作品読んでると、ホラーとコメディってホントに近いところにあるんだなって思う。ランキングは、怖さもグロさも奇妙さも面白さも全て兼ね備えた「うずまき」が1位。

魅惑的で読んでると惹きつけられる美少女や、思いつかないようなアングルとコマ割りがすごい。大友克洋の影響を受けてるらしいけど、どうなんだろ?(大友克洋の場合、影響受けてない人探すのも難しいか)

影響どうのじゃ語れない、光る個性を感じる。

伊藤潤二自身もいろんな漫画家に影響与えてますよね。冨樫義博は完全に影響受けてるし、荒木飛呂彦のジョジョシリーズにも感じる。

楳図かずおほど絵のクセが強さがなくて読み始めやすいので、ホラー漫画初心者にもおすすめです。

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