「平本アキラって絵下手くそだな~」「平本アキラてクッソ絵が上手いな~」
このどちらもが当てはまる漫画家はおそらく平本アキラ(ひらもとアキラ)をおいて他にいません。
『アゴなしゲンとオレ物語』で衝撃的な連載デビューを飾った鬼才。連載当時は小汚い絵、強烈過ぎるキャラクターが印象的なギャグ漫画家だったが、連載を重ねるごとに画力の成長が凄まじい!
昔、漫☆画太郎が『まんゆうき』の時に女の子だけ別人が描いてるんじゃないかと言われたことがあったが、それすら越えてくるほどの変化っぷり。
そのあまりの絵柄の変化は、作画担当の平本アキラと原作担当の平本アキラがいるんじゃないかと思うほど。
『監獄学園』の作者が『アゴゲン』の作者と同一人物だと気づかなかった読者もたくさんいたはず。
デビュー当時は、セリフ回しや勢いで押すギャグが主体でしたが、近年では高い画力を活かした唯一無二のギャグ漫画家となっています。
今回は、進化が止まらない!画力が高すぎるギャグ漫画家「平本アキラ」のおすすめ作品ランキング!
4位 俺と悪魔のブルーズ(おれとあくまのブルーズ)
あらすじ・作品解説
1920年代のアメリカ。主人公のRJはブルースを聞くのが好きな平凡な黒人少年。
ある日、十字路の悪魔と契約を交わしてしまい、ブルースマンとしての才能を開花させることになる。
平本アキラによる、ロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」を題材にした作品。
絵柄もストーリーも他のギャグ作品とは全く違う作品に仕上がっている。
おすすめポイント・感想・レビュー
改めて作品によって絵柄から変えられる平本アキラの凄さ!独特のタッチの高い画力が炸裂しています。
オチャラケなしの状況で描かれるRJの「本気」の描写は、まさに悪魔に操られているかのようでした。
当時のアメリカ南部の雰囲気や歴史観も良く出ています。
基本的にギャグは一切ないので、平本アキラのギャグ漫画が好きな人は注意。
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ブルーズとブルースってどっちが正しいんだろ?
日本だとブルーズより、ブルースって発音の方が馴染みがありますよね。
3位 RaW HERO(ロウヒーロー)
あらすじ・作品解説
『RaW HERO』(ロウヒーロー)は平本アキラによるスパイアクションギャグ漫画。
特殊能力を持つヒーローと、怪人が当たり前に存在する世界が舞台。
無職の青年・千秋(ちあき)は弟たちを養うために日々就職活動に励んでいた。
ある日、痴漢を目撃し、助けに入ったことがきっかけで、ヒーロー達が所属する機関「正義管理部」の理事官、只野氷一郎と出会う。
「正義管理部」に所属することになった千秋は、只野の指令で怪人たちの組織、「特殊能力解放戦線」にスパイとして潜り込むことになるのだった。
おすすめポイント・感想・レビュー
今度の話は女装して悪の組織に潜り込むスパイもの!
ヒーローと怪人、それぞれが会社組織として活動しているという、SF要素を取り除いた現実感のあるヒーローものの世界観で、スパイとして潜入した主人公が巨悪に立ち向かう!
…なんて、わかりやすいストーリーになるはずもなく、相変わらず変態キャラ満載!ギャグありエロありで、どう着地するのかまった先が読めない!
ジャンル的にはなんだろう?スパイアクションギャグ漫画?
相変わらずエロ面白い
今作でもエロとギャグの絶妙なバランスは健在!いちいちエロくて面白い!
『監獄学園』はエロくないものをどれだけエロく見せるかみたいな面白さがあったけど、今作は直接的なエロ表現が多かったかな?
無駄にエロいローアングル(煽りアングル)のカットが多いんだけど、なぜ女装した千秋のローアングルをこんなにも描写するのか。笑
股間のもっこりがやたらリアルですw
こんな人におすすめ
ノリ的には『監獄学園』の延長のような感じなので、『監獄学園』楽しめたなら『ロウヒーロー』も楽しめるはず。
ギャグでの脱線が多いので、全体的にカオスでとっちらかったストーリー展開なのは相変わらずです。むしろそこが最大の魅力。
だけど、『監獄学園』よりもストーリー自体の軸はしっかりしていた感じがします。
打ち切り漫画に分類されてますが、投げっぱなしというわけでもなく、結末までちゃんと描かれています。
「え?最終回?…終わり?」と思わずつぶやくほど、終盤の急ぎ具合、無理やり終わらせた感がすごい。
作品自体の熱量も落ちていなかったし、もっと面白い展開があったはず。まだ未消化のキャラも残ってたし、まだまだ掘り下げられそうだったのに。
切るほどつまらなくなかったのに残念です。
『監獄学園』のように終盤グダグダにならないといいなとは思っていたけれど、こんなに早い結末になってしまうとは思わなかった。
イブニングじゃなくて、ヤンマガ連載だったらもっと違ったのかなあ
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先輩のキャラが最低で最高!
2位 アゴなしゲンとオレ物語(アゴなしゲンとオレものがたり)
あらすじ・作品解説
零細企業の運送会社「アゴナシ運送」の社長のゲンと、その会社の社員ケンヂ。
2人の日常を描いたハイテンションギャグ漫画。
基本は1話完結スタイルのギャグ作品で、漫画家、平本アキラの連載デビュー作。
週間ヤングマガジンにて1998年から連載され全32巻で完結。
おすすめポイント・感想・レビュー
息つく暇もなく放たれるえげつない下ネタ。
それが特に理由もなく読者を襲う!!
圧倒的なキャラクターのインパクトのみで無理矢理突っ走っていくのがこの漫画。笑
『稲中卓球部』以降、大量に生まれた下品なギャグ漫画の中ではトップクラスに面白い作品だった。(古谷実の影響受けてるかは知らんけど)
とにかく主人公がキモいのに、不思議とどんどん読み進めてしまう…。謎の魅力に取り付かれた人も多いはず。
読み終わったあとには独特の虚無感。
更にどの感情を満たしたのか考えてもよく分からない謎の満足感に包まれるでしょう。
最終巻向かうにつれて作者の画力急上昇したことでも有名。
ケンヂの彼女のちいちゃんがとんでもない美人に変わっていきます。笑
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デラ・ベッピン!
1位 監獄学園(プリズンスクール)
あらすじ・作品解説
女子校だったが、今年度から男女共学となった私立八光学園。
そこへ入学してきた初めての男性生徒、主人公のキヨシ、そしてガクト、シンゴ、ジョー。アンドレの5人。
女子1016対男子5という驚愕の男女比率の中、5人は性欲を抑えきれず女子風呂の覗きを決行するが、あえなく捕まってしまう。
ノゾキの罪で懲罰棟(通称プリズン)へと入れられ、学校にいながらにして囚人生活を送らざるをえなくなった5人。
監獄を統括するのは裏生徒会の美女3人の目をごまかし、脱獄を企てる男たち。
男子生徒5人と裏生徒会との学校生活を賭けた戦いを描いたハイスクールコメディ!
『アゴなしゲンとオレ物語』の漫画家、平本アキラによるハイテンションギャグ漫画。
講談社漫画賞を受賞、2015年にテレビアニメ化、その後、中川大志主演でテレビドラマ化もされている。
おすすめポイント・感想・レビュー
はちきれんばかりのケツ!飛び散るシル(汁)!
よくこの漫画アニメ化OKされたよね。笑
本来は「脱獄」を目的としていたはずなのに、そんなことどうでもよくなるくらい脱線が楽しい。
むしろあいつら本当に脱獄する気あんのか。
そして総じて女の子がかわいい。何より絵がうまくて女子生徒のタッチがエロい!
エロくて面白い、面白くてエロい。
下ネタ苦手じゃなければ間違いなくおすすめのギャグ漫画。
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あとがき
あなたの選ぶおすすめ作品も教えて下さい!
ランキングは迷ったけど『監獄学園』に。初期からのファンだとアゴゲンの方が評価は高いのかな?
エロと笑いがめちゃくちゃ高いレベルで、これほどまでに両立している漫画は初めてでした。そんな唯一無二のギャグ漫画として1位にしたい。
画力で高い漫画家が、くだらないことを全力でやったらこんなことになるんだって衝撃は忘れられません。
改めて読み直すと、本当にいろんなアングルからキャラを描いてますよね。見せ方が上手すぎてどんなくだらないストーリーでも楽しめちゃうのがすごい。
個人的にこの人は引き伸ばしの天才なんじゃないかと思ってる。
まあ、とりあえず平本アキラが尻フェチであることだけは間違いがない。笑
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