女性漫画家でありながら、少年漫画誌の第一線で活躍し続ける漫画家、高橋留美子(たかはしるみこ)。
連載作品はすべて映像化、アニメ化という大ヒット作品だらけ。さらに昔の作品であっても色褪せない面白さがある。
2作ヒットが出れば有名漫画家と言われる中で、うる星やつらとめぞん一刻を並行連載してたバケモノ。まさに別格。女漫画家のの頂点だ。
ジャンルも様々だけど、どの作品も男性も女性も楽しめる作品になっている。女性が描く恋愛は男には理解できない部分があることも多いけれど、高橋留美子の描く恋愛漫画は男が読んでも面白い。
そういえばラブコメもこの人からかな。
島本和彦に言わせるとタイミングだけで生きている漫画家w
高橋留美子のおすすめ作品ランキングを紹介!
7位 MAO(マオ)
あらすじ・作品解説
中学3年生の少女、黄葉菜花(きばなのか)は、突然、妖怪のいる街に入り込みケガをしてしまう。
それを助けてくれたのは主人公の摩緒(まお)。
無事人間界に戻れた菜花だが、それ以来、不思議な力に目覚めてしまう。
高橋留美子作の描くダークファンタジー長編。
おすすめポイント・感想・レビュー
大正時代と現代を行き来する展開に序盤からワクワク!
史実も絡んでくる高橋留美子昨品には珍しい昨品。
どちらかというとギャグ路線の作品の方が好きだけど、「MAO」は序盤から掴みが上手すぎてどんどんのめり込んでしまう。
ささいなシーンが伏線になっていたりして読み返しても楽しい。
ラブコメではなくシリアスな怪奇ロマンだけど、ラストに摩緒と菜花の関係がどう変化するのかも気になるところ。
高橋留美子昨品の中では「犬夜叉」と似た世界観なので、そっち系が好きな人におすすめ。(テイストは似てますが内容はリンクしてはいません。)
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6位 犬夜叉(いぬやしゃ)
(作品解説)
「週刊サンデー」にて10年以上連載が続いた、高橋留美子の代表作。
アニメ化もされ、放送開始当時は19時からという、ゴールデン時間帯に放送された。
神社の家の娘、日暮かごめはある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまう・・・。
(感想)
高橋留美子独特のキャラクター感があふれる作品。(登場人物も一番多いかな)
七宝ちゃんとか冥加じいちゃん、邪見をみてると高橋留美子にしか描けないキャラだよなって思う。
単行本も全56巻というかなりのボリュームで読み応え満載!!
途中どうなるのかと思ったけれど、無事大団円で本当によかった。
ランキング最下位ってほどの作品じゃないんだけど、他が良すぎるので(汗)
女性人気ならランキング1位だろう。
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5位 境界のRINNE(きょうかいのりんね)
あらすじ・作品解説
幼いころの不思議な体験により幽霊が見えるようになった高校生の真宮桜(まみやさくら)。
だが、幽霊のことは特に気にせず平和にな日常を送ってきた。
ある日転校生の六道りんね(ろくどうりんね)に出会い、彼が成仏していない霊を輪廻の輪に導く「死神みたいな仕事」をしていることを知る。
死神りんねと霊感少女さくらは、迷える魂を導くため、霊の相談にのったり、悪霊退治の依頼を受けたり、協力して学園怪奇問題を解決していく。
仲間たちとともに繰り広げる霊感ギャグコメ漫画。
2015年から2017年まで3期に渡ってNHKでテレビアニメ化されている。
おすすめポイント・感想・レビュー
高橋留美子久々のギャグコメディー。サンデーではらんま以来。犬夜叉が長かったからなぁ。
長年、第一線で活躍している高橋留美子。今回の境界のRINNEは「うる星やつら」や「らんま1/2」の良いところはそのままに、時代に合わせていい意味で変化している感じ。
相変わらずの絶妙の間、表情に、笑うと同時に癒される。
ギャグに徹底していると言ってもいい作風で、桜とりんねとの温度差や、キャラの掛け合い、死神道具など。基本的には「どっ」ではなく、「くすっ」っとくる笑い。
なんとなく漫画を読みたいけど外したくないときにおすすめ。
「うる星やつら」や「らんま1/2」の頃の高橋留美子昨品が好きだった人が、もう一度るーみっくわーるどに戻ってこれる作品。
あと、漫画の感想とは関係ないけど、今回のRINNEのアニメもやっぱり面白い!
高橋留美子のギャグの真髄はやっぱりアニメ!アニメになるとなんであんなにというくらい面白くなる。
テンポとセリフの抑揚が全てみたいなところがあるので、アニメだとその辺のコントロールがしやすいんだろうな。
うる星やらんまと比べるとラブコメのわりにラブ要素は少なめだったかな?
ラスト終盤で一気にりんねと桜の距離が近づけた感じだった。
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4位 1ポンドの福音(イチポンドのふくいん)
あらすじ・作品解説
高橋留美子によるボクシングを題材にした異色の痛快ラブコメ。
食べることが大好きで減量が続かないボクサー畑中耕作が、憧れの教会のシスターアンジェラ(麻利絵)に振り向いてもらうため、会長に叱咤され、時に誘惑に負けながらも辛い減量を乗り越え試合に挑んでいく。
OVAでアニメ化されており、2008年にはKAT-TUNの亀梨和也主演でテレビドラマ化もされた。
1989年に前後編の読み切り作品として掲載され、その後不定期連載となり、2007年に20年の時を経て完結した。
おすすめポイント・感想・レビュー
高橋留美子は少年誌と青年誌でだいぶ作品の雰囲気変わるなぁ。こちらはヤングサンデー掲載。不定期連載で完結まで20年もかかってる割には、作風のズレもなく安定してます。
「はじめの一歩」や「明日のジョー」などのボクシング漫画の主人公達のように、ストイックにボクシングに向き合い、減量に苦しみながらも試合に挑む。
そんな憧れてしまう男らしさはまったくない(笑)
試合前だってのに食う。カツ丼、ラーメン、たこ焼きなんでも食う。それが原因で試合に負けたりシスターから幻滅されたりするんだけど…。
1試合をエピソードの区切りにしているので、ボクシングの試合部分もそれなりにちゃんと描いてた印象ですが、さすがにボクシング漫画を期待しちゃいけません。
全体的には無難な作品という印象。単体としてみるとそれなりに面白い。けど高橋留美子の他の作品と比べるとちょっと物足りない。
プロボクサーとシスターという、どちらも禁欲を強いられる環境にいる2人のラブコメっていう初期設定が面白かっただけに残念。
ドラマが決定したのをきっかけに続きを描いたのか、描いた後にドラマが決まったのかはわからないけど、もう完結することはないと思っていたので最終回まで読めたのはよかった。
高橋留美子の連載マンガは基本的に長期連載が多いけど、この漫画はもうちょっと読みたいぐらいで終わる(全四巻)ので、気軽に読めておすすめ。
対戦相手のバックボーンが語られる。
食べ物の誘惑に負ける耕作に会長激怒。
シスターに励ましてもらう
なんとか減量成功
なんやかんやで勝つ
それぞれの試合ごとにストーリーのテーマはあるものの、最終回のエピソード以外は基本このパターンの繰り返し。4巻くらいで終わったのはちょうどよかったのかも。
そもそも、ストイックなボクサーと修道女をコミカルに描きたかったんだと思うけど、読み切りから連載になってまったことで、コミカルなのかリアルなのか中途半端な感じになってしまった気がする。
主人公の耕作が明らかに努力できないボクサーなので、試合でも「そりゃ負けるよな」っていう感覚で見ちゃうので、イマイチ共感もできなかった。
作風は安定していたものの、絵柄は大幅に変わってしまったのも残念。
1~3巻まではゆるやかだけど4巻はさすがに10年以上間が空いたせいか、さすがに違和感がある変化だった。
結局、最初の前後編の読み切りが一番面白かったなぁ。
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おっちゃん ラーメン一丁!!
3位 うる星やつら(うるせいやつら)
(作品解説)
ある程度の年齢なら知らない人などいないんじゃないか、というほど有名な作品。
女の子大好きナンパ人間の諸星あたると、彼が大好きな宇宙人のラムちゃんを中心としたドタバタラブコメディ。
宇宙人は出てくるわ、幽霊は出てくるわ、未来を垣間見たりと、なんでもありの代名詞でもある漫画。
毎回、ラムを中心にとんでもない事件に巻き込まれる人々。
強烈な個性を持ったキャラクター達はさすが高橋留美子といえる作品。
(感想)
まず初連載作品なので、1巻目と最終巻での絵柄がだいぶ違う。
1巻だけ見てくじけないように。そのうち慣れる(笑)
あたるとラムちゃんが中心人物だけど、どんどん個性的なキャラが増えていくので、お気に入りキャラきっとみつかる。
ギャグ漫画として知られてるけど、読み返すとかなりのラブコメ漫画だな。恋人までは至らないものの応援したくなる二人組がどんどん出来上がっていくw
らんまよりもカップル率が高い。
笑いつつ、ときめきたい人にオススメ。
漫画も面白いけど、話がしっかり作り直されているアニメや劇場版の方がオススメかな。
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2位 らんま1/2(らんまにぶんのいち)
あらすじ・作品解説
呪泉郷という呪いの泉に落ちてしまったことで、水をかぶると女の子に変身する特殊体質になってしまった早乙女乱馬(さおとめらんま)。
変身体質が戻らないまま、父親同士が勝手に決めた許嫁、天道あかね(てんどうあかね)と出会い、お互い納得しないまま天道家に居候することに。
シャンプーや良牙など水をかぶると○○になってしまうキャラ達も続々登場。
ゲーム化、テレビアニメ化など様々なメディアで展開。
劇場版アニメも製作された。2011年には新垣結衣、賀来賢人、夏菜主演でテレビドラマ化もされている。
男乱馬、女らんまが巻き起こすドタバタ格闘ラブコメディー!
おすすめポイント・感想・レビュー
とにかくひたすらギャグのキレ、人物描写が面白い!
こんだけ大勢のキャラ出してるのに、それぞれの役割がしっかり分かれてる。さすが。
連載はとっくに終了した漫画ですが、時代を感じさせない面白さがあります。
らんまとあかねはいつもいがみあってるけど、ふとしたときにヤキモチをやいたり、素直じゃない、意地っ張りな二人に、高橋留美子作品特有の甘酸っぱさも感じます。
前半はラブコメでギャグ多め、後半はシリアスよりの作品になってます。
サンデーの一時代を築いただけに、終わり時が難しかったんだろうけどさすがにちょっと長かった印象。
漫画は全38巻完結、時間があるときに一気読みがおすすめ。
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この頃のサンデーは名作だらけ。
現在では大御所に分類される漫画家たちが続々と頭角を現してきた時期。
河合克敏の「帯ギュ」にゆうきまさみの「パトレイバー」、椎名高志の「GS美神」あとは藤田和日郎の「うしおととら」と西森博之の「今日から俺は」も同じ時期。
1位 人魚シリーズ(にんぎょシリーズ)
(作品解説)『週刊少年サンデー増刊号』、『週刊少年サンデー』に不定期掲載された。
『人魚は笑わない』『闘魚の里』『人魚の森』『夢の終わり』『約束の明日』『人魚の傷』『舎利姫』『夜叉の瞳』『最後の顔』の9作品。
その肉を食べれば永遠の命が得られるという人魚の肉を食べて不老不死となってしまった湧太と真魚を中心に、不老不死であることの「苦悩」とそれを求める人間の「愚かさ」が描かれている。
『うる星やつら』や『らんま1/2』などからは想像できないようなシリアスな、そして時に残酷な描写も混ざる作品。
(感想)
それぞれのエピソードが湧太と真魚を中心に展開してるけど、それぞれのエピソードごとでは完結してます。
特に強烈だったエピソードが『人魚の傷』
主人公の湧太より300年近く長く生きている少年真人。
その見た目とは裏腹に狡猾で残忍な性格で、最後に真人が見せる寂しそうな表情が不老不死であること、永遠に生きることの辛さ、寂しさを切実に表しています。
不老不死になってもなんかあんまり楽しいこともないんだなと思える。
高橋留美子ってこんな怖い絵やシリアスな話も描けるんだと感心。高橋留美子のギャグ漫画が苦手な人にもおすすめできます。
94年の『最後の顔』以降の人魚シリーズの掲載はないけど、これで「人魚シリーズ」が終わったのかどうかは、確かなことは解らない。
さすがにランキング1位はどうかとも思うけど。やっぱり好き。キャラがどんどん出てくる長編マンガのイメージが強いけど、高橋留美子は短編もおもしろい。
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あとがき
あなたがランキング1位に選ぶおすすめ作品はどの漫画ですか?
リンネも無事アニメ化されて、全作品アニメ化記録は未だに更新中!
連載作品全てアニメ化って他にいるかな?しかも30年以上に渡って、同じ雑誌でほぼ間を空けることなく作品を描いているのもすごすぎる。
基本、短編以外はストーリーないような作品が多いんだけどね。キャラ作りが天才すぎる。
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