ちょっと変わった独創的なストーリーと魅力あふれるキャラクターたちを描く漫画家、「山田恵庸(やまだよしのぶ)」。
なかでも『エデンの檻』以降の強すぎる女性キャラなど、個性的なキャラクターの描写が山田恵庸作品の特徴。最近の作品で描かれている筋肉質でエロい女性キャラクターたちも魅力的です。
今回は、ただのエロっぽさや暴力だけに頼らない、ユニークな世界観が魅力的な山田恵庸のおすすめ作品をランキング形式で紹介します!
2位 エデンの檻(エデン)
あらすじ・作品解説
エデンの檻は修学旅行に行った高校生たちプラスアルファが帰りの飛行機で事故にあい、とっくの昔に絶滅した動物たちがなぜか生息している島で生き抜こうと頑張るサバイバル漫画作品。
地図にも載っていない島のはずなのだが、なぜかある明らかに人口の建造物の謎にも迫っていく。
おすすめポイント・感想・レビュー
お色気シーンもはさみつつ、人が簡単に死んでいく絶望感や、次々と明らかになっていく謎に前半~中盤は面白く読んでいける。
中盤辺りからはキャラが一気に増えて、キャラごとの掘り下げが弱くなってしまった感じ。
とはいえ、まだいい。終盤だ。
思わせぶりなセリフの全てが意味の無いセリフに!ハデスって結局誰なの?
最終巻の急ぎっぷりは半端ない。複線なんてあったけ?と言わんばかりの丸投げっぷり。
打ち切りだったんだろうな。それなりに楽しみにしてた読者いたと思うんだけど。
この作品で最も有名なセリフはやっぱりネット上でもよくネタにされてる「何が国だ!ク○ニしろオラァァァ!」である。
驚くことにこのセリフ、単行本では修正されたが、雑誌掲載版では伏字なしだったという、ある意味少年漫画で伝説を作った迷ゼリフ。
1位 EX~少年漂流~(イーエックス しょうねんひょうりゅう)
あらすじ・作品解説
中学生活の思い出に友達と雉島(きじじま)へと旅行に向かった聡(さとし)たち。
しかし、その途中で津波に襲われ船が転覆してしまう。
なんとか島に流れ着いた聡だが、島の住人たちは暴徒と化していた。
漫画家「山田恵庸」初の長期連載作。マガジンスペシャルに連載されたサバイバル漫画。
おすすめポイント・感想・レビュー
少年漂流というタイトルではあるけれど、船が転覆して流れ着いた先は、目的地の雉島なので、無人島ではありません。
十五少年漂流記やさいとうたかをのサバイバルのような、筏での漂流や無人島でのサバイバルを描いた作品ではなく、どちらかといえば災害パニックホラー漫画に近い。災害がきっかけでおかしくなってしまった大人たちと、子供たちの戦いがメインです。
これまでの生活が一変してしまったことにで絶望を抱いている大人たちと、絶望の中でも未来への希望を見出し、必死で生きようとする子どもたちの対比がよかった。
こんな人におすすめ!
ベタといえばベタ展開ですが、王道はやっぱり面白い。逆に災害やパニックものとしてのリアルさはイマイチです。いい意味でも悪い意味でも少年漫画してます。
5巻と短いけれど、この手の作品にありがちな風呂敷たためませんでしたエンドでもなく、ラストまで上手くまとまっているので読後感もよくおすすめです。
文明崩壊が早すぎるだろとか、脱水で死にかけた奴がプールで遊ぶなよとか。ツッコミどころはあるけれど少年漫画ということでほとんどは許せた。
ただ、隕石の衝突によって起きた災害という設定は良いけれど、子供には発症しない謎のウイルスによって大人がおかしくなるという設定はいらなかった気がする。
ウイルス発症のルールも曖昧だったし、単純に災害の影響でおかしくなった大人というだけで良かったんじゃないかな。
聡たちが発見した雉島の地下の壁画には、津波や災害による人々の混乱が描かれていて、大昔にも同じような災害があったことが分かります。
そして物語の最後では、聡達の生きてきた痕跡・壁画が後の世でオーパーツとして発見。このラストのオチ。すごい好き。
あとがき
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