絵が上手くて漫画も上手い!天才小林まことのおすすめ作品ランキング!

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画力の高さと漫画の上手さが同居している漫画家といえばそう!

こんばやし先生こと、小林まこと(こばやしまこと)。

絵が上手いうえに抜群の構成力。ジャンルも幅広く、スピード感のある熱血スポ根漫画から、特徴的な表情と独特の間の取り方がたまらないギャグ漫画まで。

本人も公言している、森田まさのりやハロルド作石、それ以外にも高橋ヒロシなど、小林まことの影響を受けたであろう有名漫画家も多く存在する。(本人は楳図かずおに影響を受けてデビュー前は恐怖漫画を描いていた。)

今回は、クセがつよいけど結局男子はみんな好き!天才漫画家、小林まことのおすすめ作品ランキング!

5位 ちちょんまんち・天国への階段

あらすじ・作品解説
ノーベル平和賞(ノービル賞)を取るほど人類に貢献した名医、Dr.チヤこと水上千八(みなかみちや)。
92歳で亡くなった千八は生前の行いから、天国行きを言い渡される。
しかし、処女のまま亡くなった千八は、自分が愛を与えるばかりで愛を受けていないとして、「愛の楽園地獄(ちちょんまんち)」に落とされる。
愛の修行を終え天国へ行くことはできるのか?
漫画家小林まことの新境地!エロくてシュールで卑猥、そして泣けるギャグ漫画。

処女の女性が落とされる地獄「ちちょんまんち」で真実の愛を見つけることはできるのか?

おすすめポイント・感想・レビュー
どのページを開いても、全裸の女性だらけ。鳥や鹿などの動物たち、そして背景の木や岩に至るまで男性器の形をしているという凄まじい世界観。

電車など公共の場はもちろん、家でも1人の時しか読めません。汗

だけど信じてほしい。これはオカズにならないタイプのエロ漫画だと!笑

エロがお題のギャグ漫画!
とにかく色んな男性とヤりまくらなければいけない地獄、ちちょんまんちだけど、

  • エロさよりも面白さのセックスシーン
  • 見た目が若くてきれいになっても、年寄り感を失わないチヤの性格

のおかげで、いい意味でエロいのにエロくない。「頑固ババアをなめるんじゃないよ」と啖呵を切るチヤさんが素敵。

どれだけ飽きさせずに、いろんなバリエーションで面白いセックスを描くかっていうギャグ漫画です。

にも関わらず、最後はまさかの感動のラスト!相変わらず最終回まとめるのが上手い。

現在は改題して、加筆修正された「天国への階段」というタイトルで出版されています。こちらには作者の小林まことがどうしてこの作品を描いたかが、あとがきで語られています。

すべての修行を終えてついに天国へっていう土壇場で、本当の愛に気づいて人間として生まれ変わることを選ぶ千八。

ヤりまくりのちちょんまんちで、何度もチャンスはあったのに、結局、忠太郎とは最後の最後まで一度も結ばれることなく、人間界で出会い直すっていう最終回の展開が最高でした。

「その後どうなるかはしったこっちゃない」

あむあむ。あむあむ。

4位 What’s Michael?(ホワッツ・マイケル)

あらすじ・作品解説
ホワッツマイケルは小林まことがモーニングで連載していた、元々は「マンガの描き方」に出てきた脇役キャラだった茶トラ猫のマイケルとマイケルを飼う人間たちを描いたショートギャグ漫画。
1話読み切りのオムニバススタイルで、毎回マイケルという名の猫が登場するが、飼い主はその回によって変わる。また飼い猫の時もあれば、野良猫の時もあり、人間が登場しない回もある。
作者の小林まことは、マイケル主人公のコント作品だと語っている。
講談社漫画賞一般部門受賞。テレビドラマ化、テレビアニメ化するヒット作品となった。

踊る猫として一世風靡!今読んでも全く色褪せない猫マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
小林まことを猫漫画家だと思っている人もいるほど、小林まことファン以外の読者層も取り込んだヒット作。全作品の中でも知名度では、ランキング1位じゃないかな?これが柔道物語と同時期に連載していたという凄さ。

猫の習性を上手くギャグにしてて、今読んでも面白い!

今でこそ、日常系の猫マンガは腐るほど出てますが、この当時の作品では珍しいんじゃないかな?

猫目線で描く回と、人間目線で描く回どちらも読んでて「あるある」と共感できるエピソードだらけ。毎回変わるシチュエーションコメディを見ているような作品です。

マイケル以外の動物だと「ニャジラ」「チャル」「犬の伸之助」の回、人間だと「動物に好かれる男」「猫嫌いのヤクザ」「大林家(アニメだと小林家)の赤ちゃん、たまみ」の回が好き。

しかし、小林まことの描くキャラの表情は、動物の顔にはめ込んでも合う!おそろしく魅力的。

猫好きはもちろん、そうじゃない人にもおすすめ(犬派です。汗)。

ただ、可愛いだけじゃない笑える大人向けのギャグ漫画。柔道部物語の三五十五や三四郎の志乃も出てきます。

たまにマイケルがサラリーマンだったりする、擬人化コメディ回もあるんだけど、大抵は最後に「っていう夢を見ているに違いない。」っていう夢オチ。

だったんだけど、最後の方は猫が演じるシンデレラや猿の惑星ならぬ猫の惑星などのパロディ回ばっかりになってしまったのが残念だった。

最終回を描くこともなく突然終わってしまったけど、体調不良か、ネタ切れだったのか、打ち切りだったのか。

新潟県では今でもマイケルやポッポ、ミニケルが描かれたバスが走ってます。

3位 1・2の三四郎2(イチニのさんしろう2)

あらすじ・作品解説
小林まことの代表作、1、2の三四郎が10年ぶりに復活。舞台を少年マガジンからヤングマガジンに変更し、成長したキャラクターたちを描く。
三年間のアメリカ遠征から帰ってきた三四郎だが、所属団体の新東プロは不渡りを出し潰れていた。
戦う場を失い、ファミレスの店長として働く三四郎だったが、そこにかつての同僚、五頭信が現れ、プロレスラーとしての復帰と、新団体ドリームチームへの加入をお願いされる。
当初は断っていた三四郎だったが、五頭の自殺未遂、そして五頭の膝を壊し再起不能にした相手が、かつての三四郎の後輩、赤城欣市だと知り、ドリームチームへの参加を決意する。
同じく、プロレス界から離れていた西上馬之助や成海頁二も加わって、赤城率いるFTOとの戦いが始まる。

ショープロレス VS 格闘技系プロレス!

おすすめポイント・感想・レビュー
闘魂、東三四郎が帰ってきた!

人気漫画の続編はひどい結果に終わることも少なくないけど、三四郎2は数少ない続編成功例の1つ。

前作のプロレス全盛期とは違って、K-1や、プライドなどの総合格闘技系の大会が盛り上がり始めた頃。

そんな時代に合わせた、打撃、関節技(サブミッション)を中心とした格闘技系のプロレスと、昔ながらのプロレスとの戦いを描いています。

相変わらずの小林まことワールドで、ギャグとシリアスバランスの良さは相変わらずです。

懐かしのキャラたちが大集合!
妻となった志乃や、かつての桜軍団、馬之助、頁二、虎吉を始めとして、懐かしいキャラも登場します。

  • 「なに読んでるんですか?全日本強化コーチの参豪さん」
  • 「ちなみにオレは飛鳥純だけど…」

といったわかりやすすぎる説明ゼリフとともに、岩清水、桜五郎、工藤先生など懐かしいキャラが出し惜しみなく次々と登場。

続編作品だと、旧作のキャラをいつどんな形で登場させるかで引っ張るのがパターンですが、ここまで潔くバンバン登場されるとむしろ爽快。笑

アクションシーンもパワーアップ!
アクションシーンは柔道部物語の連載を通ってきただけあって、前作から大幅パワーアップ。小林まこと作品の中でもトップクラス。上手すぎる!

今回は物語を三四郎に1人に絞っているので、消化不良感も中だるみ感もなく、6巻完結とは思えない密度の漫画になっています。(旧作ファンとしては、他のキャラクターたちへスポットがあまり当たらないのは残念でもあるんだけど)

デスマッチや女子プロレス、かつての先輩、田中敬三率いる田中プロレス、柳政紀の立ち上げたプロ柔道など、様々な団体を撃破し吸収しながら文字通りドリームチームを作り上げて赤城に挑む三四郎たちが熱い!

個人的な好みで、総合的なランキングはこの位置ですが、読みやすさと作品の完成度は、1位かもしれない。

続編ではあるけれど、この作品から読んでも十分に面白いので、初めての小林まこと作品としてもおすすめ。

2→1→2と読めば2度楽しめますよ。

参豪が登場した時に指導しているのは柔道部物語の三五十五と西野新二だったりします。小林まこと作品に多い、いつのもスターシステムではなく、カメオ出演(クロスオーバー)は珍しいかもしれない。

「相手の協力なしでは成り立たない技がどうして真の格闘技といえるんですか?」

とプロレスを否定し、バーリトゥードスタイルで戦う赤城に対して、ラリアットや4の字固め、バックドロップなどあくまでもプロレス技で戦う三四郎。

そしてラスト、ブレーンバスターで決める。期待を一切裏切らない完璧な展開。

前作のラストでは見られなかったので、余計に良かった。

この道を行けば
どこだっけ
危ぶむなかれ迷わず行くぞ
行けばいいのだ
ルルル
ラララ・・・

2位 1・2の三四郎(イチニのさんしろう)

あらすじ・作品解説
小林まことの漫画家としての連載デビュー作で出世作。
主人公の三四郎が、ヒロインの志乃(しの)、友の馬之助(うまのすけ)、虎吉(とらきち)たちとともにスポーツに打ち込むスポ根ギャグ漫画。
ラグビー編、柔道編、プロレス編の三部構成になっており、三四郎たちの高校生活から卒業後プロレスラーとして活躍するまでを描いている。
講談社漫画賞少年部門を受賞。佐竹雅昭主演で実写映画化。
その人気から「1・2の三四郎2」「格闘探偵団」という続編も出ている。

笑えて泣けて熱くなる!熱血ギャグ格闘マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
ギャグメインでありながら、スポーツの試合のシーンは三四郎と同じくまさにストロングスタイル!ラグビーも柔道もプロレスもカッコいい!

個人的には、ラグビー編→プロレス編→柔道編の順番で好き。

とにかく登場人物の特徴がはっきりしていて、どのキャラも生き生きと動く。どんどん好きになる。

男性キャラでは馬之助が好き。やっぱり身軽で素早いテクニック系はかっこいい!

女性キャラではなんといっても志乃。

男たちからは「デブ」「笹ダンゴ女」呼ばわりされて、ドジでしょっちゅうコケて「びぇ~」と泣く。こんな魅力的なヒロイン見たことない。笑

全漫画作品のヒロインランキングでも上位に置きたい好きなキャラ。

こんな人におすすめ!
ギャグ漫画は時代の流行りを反映している作品も多いので、なかなか今の時代に勧められる作品も少ないですが、この時代のギャグ主体の漫画で、今読んでも面白いと自信を持っておすすめできる数少ない作品。

単純に「面白い漫画読んだなぁ」と思える名作です。

脇役から大躍進を遂げたキャラと言えば、岩清水健太郎です。

梶原一騎・ながやす巧の漫画「愛と誠」の岩清水弘のパロディーキャラだったはずが、変態ストーカーカメラ小僧として大活躍。

でも読み返してみると、プロレス編になってからはそんなに出番ないんだよね。にも関わらずあの存在感はすごい。最終回もオチも岩清水くん。

一方、柔道編、プロレス編と移る間に、ドラゴンボールのランチさんばりに忘れ去られたキャラも。。

参豪とか稲毛とか環境が変わって出番が減ったキャラはまだしも、番長とかケツ(テツ)とか亜星とかどこいった?(番長はのちに森田まさのりが中田小兵二として復活させます。笑)

中でも東西南北のメインキャラのひとり虎吉。プロレス編に入ってから全く目立たなかったなぁ。漫画に専念せずに、成海頁二の代わりに、空手レスラー兼、漫画家という活躍も見たかった。

ウッシャ~~~!

類似作品 こちらもオススメ!

『1・2の三四郎』を読んだあとに、森田まさのりやハロルド作石、高橋ヒロシなど、小林まことに影響を受けていると言われる漫画家たちの作品を読むと、表情の描き方とか本当によく似ています。

1位 柔道部物語(じゅうどうぶものがたり)

あらすじ・作品解説
主人公の三五十五(さんごじゅうご)は中学時代吹奏楽部。
岬商業高校入学後、思い付きから柔道部を見学。
(色々騙されて)入部したが、その後本格的に柔道に取り組み、日本一を目指すストーリー。
柔道の才能を開花させライバルたちと熱い青春を謳歌する作品。

今読んでも十分すぎるほど面白い名作スポ根マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
小林まこと自身が柔道経験者ということもあって、柔道の技の描写はすばらしい!

柔道物語ではなく、柔道部物語のタイトル通り、部活動の表現がホントに良いところをついてくる。謎の掛け声「ザス、サイ、サ」を始めとする先輩後輩関係や、下級生の理不尽な扱いや、など、運動部に所属したことのある人なら思わず懐かしいと思ってしまうはず。

ギャグ要素は三四郎と比べると弱めだけど、「はじめの一歩」の鷹村のモデルとしか思えない鷲尾先輩を始め、小柴、五十嵐先生など、脇役もキャラが濃くて面白い。

ストーリーとしてはわかりやすいサクセスストーリーなんだけど、無駄のない高すぎる完成度で一気に読み終えてしまう面白さ。

オチまで最高でした。

同時期に連載されてた「YAWARA!」、その後の「帯をギュッとね!」なんかと比べると知名度がイマイチなのがもったいない。

柔道漫画の名作としていろんな人に読んでもらいたいおすすめ作品。

古い作品だからと読まないのはもったいない!今からでもおすすめできる柔道マンガ!

三五の西野との最後の試合なんで鷲尾だけ登場しないだんだよと思って読んでたけど、しっかりオチをかっさらっていくあたりさすがです(笑)

柔道部物語のタイトル通り、三五の引退でマンガも完結なんだけど、やっぱり続編読みたいなぁ。他作品のゲスト出演じゃなくて。

五十嵐先生のスピンオフも描いてほしい。

俺ってストロングだぜぇ~

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あとがき

あなたの選ぶ小林まこと作品のランキング1位は?

あなたの一番好きな小林まこと作品は?

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小林まこと作品は緊張と緩和のバランスがいいよね。雰囲気というか空気感を作り出すのがすごく上手い!

あだち充にしろ、小林まことにしろ、静止している絵の中で空気作れる作家はすごい。そのへんの漫画家が描いても同じ空気感は絶対出せないよなぁ。

真面目なシーンでもギャグを挟んでくるところは徳弘正也なんかも似てるかな?

読み返してみて特に思うのは、小林まことの描くギャグ(っていうかコメディかな?)は古くならないってこと。いつ読んでも面白い。

実は2014年にひっそりと漫画家を引退していたらしく、最近は音楽活動なんかしてたらしい。

体力的な問題なら仕方ないとはいえ、劇画長谷川伸シリーズなど、最近の作品も全く衰えることなく、まだまだ面白い作品を描ける漫画家だけにもったいない。

ところが、2016年にその引退を撤回!しかも描き始めたのが、『女子柔道部物語』で嬉しすぎました。

まだまだこれからも新作が読みたい漫画家です。

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