ゲラゲラと笑わせてから、じわっと心を掴むストーリー展開が魅力の漫画家「中村なん」。
シリアスなテーマを扱いながらも、予想を超えるユーモアとギャグで読者を翻弄する予測不能な展開が魅力。
今回はそんな異色で魅力たっぷりな中村なんのおすすめ作品を、ランキング形式で紹介します!
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いじめるヤバイ奴(いじめるヤバいやつ)
あらすじ・作品解説
『いじめるヤバイ奴』は、漫画家、中村なんによるイジメをテーマにした作品。
クラスの「いじめっ子」仲島達也は、クラスメイトの白咲花を毎日いたぶるが、その背後には予想外の真相が隠されていた。
表向きには冷酷ないじめっ子として描かれていた仲島だが、実際にはいじめられていた白咲自身が「いじめ」を強要していたのだ。
彼女をいじめ続けるという異常な関係に囚われてしまう仲島。白咲の「死ぬまでいじめろ」という異様な命令と、その背景にある謎が物語の中心になっていく。
さらに物語が進むにつれ、仲島を取り巻くキャラクターたちの心理戦や複雑な関係が明かされ、読者を引き込んでいく。
全19巻で完結した、中村なんの代表作。
おすすめポイント・感想・レビュー
最初の印象とは180度変わる、中村なんの「いじめるヤバイ奴」。
序盤の胸糞展開から一転、ギャグとバトルの要素が満載で、読むページごとに驚かされる!
サスペンスとギャグの融合
残虐描写を売りにしたよくあるサイコ系な漫画かと思ってたら、序盤のサスペンス感から一転、ギャグ色が強まる展開。でもそのギャップが最高に面白い!シリアスとコメディの絶妙なバランスに心を掴まれます。
1巻の裏切りがピークな設定のみの出オチ漫画かと思いきや、まさかの長期連載に!能力バトルにまで発展するとはだれが想像出来ただろうか。笑
ギャグ要素
「いじめ」という重いテーマから一転、ギャグ漫画のような展開にになっていく今作。笑えるシーン満載で読者を楽しませてくれます。
様々な少年漫画のパロディ要素も満載で、読んでいてツッコミが止まらない。カオスだけど、それがいい!笑
イジメが題材の漫画の多くは、いじめっ子への復讐がメインの作品が多いですが、この作品は今までのどの作品にも当てはまりません。
キャラクターの魅力
仲島くんの奮闘がリアルで、青山さんをはじめとしたヒロインたちの歪んだ愛も魅力的。
次々と現れるライバル(本物のいじめっ子)達も個性豊かなキャラばかりです。
こんな人におすすめ
「イジメシーンが読んでいてつらい」みたなレビュー見かけるけど序盤で離脱しちゃう人もけっこういるのかな?
ペンチで歯を抜いたりと、序盤の殺伐としたイジメの描写が耐性のない人にはきついのかもしれない。
…けど、声を大にして言いたい。この作品は100%エンタメギャグ作品です。笑
ジャンル変わりすぎw
実はいじめられる側がいじめを強要していたという設定こそが全て…と思っていたのにまさかこんな展開を見せるとは!
序盤のどんでん返し的な裏切りはもちろんのこと、いじめ→ヤラセいじめ→いじめさせられ→青春学園ギャグ→能力バトルへと変化。
おそらく当初思い描いていた方向とは違うんだろうけど、こんなにも路線変更がうまくハマった作品も珍しいんじゃないかな。
ツッコミどころが満載なのに、いつの間にかこの漫画ならなんでもありだと許容してしまう自分がいます。
フタを開けてみれば、主人公の仲島くんだけが唯一の常識人でしたね。
パッケージはイジメ漫画だけど中身は…
加藤を筆頭に廃人化(ギャグ化)していく強敵たち、白、青、緑、赤、黒のそれぞれのカラーのヒロインも曲者揃いで多種多様な変態キャラばかりでした。黄色の活躍も見てみたかった気もします。笑
エピソードが終わるごとに、それまでのいじめっ子達が仲間になっていく様子は完全に王道少年漫画のノリでした。
最終回もイジメ漫画とは思えない完全なる大団円のハッピーエンドで終わっているところも○。
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