実は女性漫画家、荒川弘!(つい最近知ったんです^^;)
なぜか「あらかわひろし」と検索してもちゃんと引っかかるが、読み方は「あらかわひろむ」
描く漫画のほとんどが賞を受賞してしまう人気漫画家。タイアップも含めて、いろんな雑誌でヒット作がほんとに多いです。
今回はそんな荒川弘のおすすめ作品をランキングにしてみました!
4位 アルスラーン戦記
(作品解説)
国を征服された王子が立ち上がる田中芳樹原作、荒川弘漫画の渾身の作品。
14歳で初陣を迎えた王太子アルスラーン。
しかし無敗を誇っていたパルス軍だが戦場の不可解な霧や味方の将軍の裏切りによって大敗北を喫してしまうこととなる。
戦場の中、生き残ったアルスラーン王子は国を取り戻すために立ち上がる。
(感想)
ファンタジー小説が原作なだけにストーリーや設定はしっかりと作りこまれてる。ひと頃よりファンタジー小説で興味ない人たちまで巻き込むヒット作品って少なくなったな。
荒川弘のファンタジー作品がそこまで好みじゃないんだけど、アニメは面白かった。今のところアニメ版をそのままなぞっている印象。エヴァの時もそうだったけど、アニメ先行の作品は純粋に漫画だけの評価付けづらい。
実はこの作品、コミカライズ化されるのは二度目です。一作目は中村地里の少女漫画。荒川作品とは全く別物なので気になった人は読んでみては。
荒川アルスラーンの方がだいぶ少年らしく描いてます。小説版のイメージがどっちよりなのかは読んでないのでわかりません。
とりあえずキャラの名前を覚えられないことが問題だ。
ガンダムだとフルネームで覚えられるのに。
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3位 百姓貴族(ひゃくしょうきぞく)
(作品解説)
あの、荒川弘の原点がここにあり!
生まれも育ちも北海道。
開拓農民の血筋と、自らも漫画家になる前の7年間を農家として過ごしてきた生粋の百姓貴族のエッセイ。
(感想)
北海道酪農家の生活を荒川弘らしいコメディタッチで描いています。
他作品の巻末に載ってるおまけ漫画ね。ほぼあの感じ。
「ありえない!」を連発してしまうほどの酪農家エピソードの数々。父親のエピソードは、この親父をハリウッドに連れて行ったほうがいい!!と思わせるダイナミックさ。
それでも、面白いだけの話になっていないのは、農家の目線で語られる厳しい現実(規格外品の廃棄、牛乳の生産調整など)が、荒川さんの実体験として描かれているからだと思います。
日本初★農業エッセイ漫画を堪能させてもらいました。
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2位 鋼の錬金術師(はがねのれんきんじゅつし)
あらすじ・作品解説
科学ではなくて錬金術が発達した架空の世界を舞台にしたファンタジー。
主人公のエドワード・エルリックとその弟アルフォンス・エルリックは禁忌とされる人体錬成を行ったことで体を失ってしまう。
失った身体を取り戻すため、なんでも願いが叶うという賢者の石を求めて兄弟が旅をするストーリー。
発行部数が5000万を突破し、おそらくガンガンで一番売れたマンガ。
また、最終回が載った号の雑誌が至る所で売り切れ、2か月後位に再び雑誌に最終回が載ったのは有名な話。
二度にわたってテレビアニメ化されるなど高い人気を誇る作品で、小学館漫画賞や手塚治虫文化賞新生賞など数々の有名漫画賞を受賞している。
おすすめポイント・感想・レビュー
ヨーロッパの伝説を下敷きにしたダークファンタジー!
- 両手を合わせてみたり、指パッチンで火を出したりというわかりやすい錬成ポーズ。
- 中二心がくすぐられる七つの大罪から取られた敵のホムンクルスたちの名前。
- 命という重いテーマを扱いながらも暗くなりすぎない絶妙のバランス
- 間にはさまれる心に響く名言
などなど売れる要素が盛りだくさん。
「錬金術」「賢者の石」「ホムンクルス」みたいな単語にワクワクする人には無条件でおすすめ。
ストーリー構成もしっかり練り込まれていて、最初から最後まで飽きることなく読み進められます。途中退場かなと思ったキャラが再登場したり、テンションが上がる場面も。
ダークファンタジーではあるけれど、エドとアルの兄弟の愛情を主軸に描いてるので、少年マンガの王道的な部分もばっちり入ってる作品。
好きなセリフは、一巻の「立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか。」足を失っているエドワードだからこそ響く名言です。
女性漫画家、荒川弘だからこそ描けるセンスも発揮していて女性ファンが多いのも特徴の作品。
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1位 銀の匙 Silver Spoon(ぎんのさじ シルバースプーン)
あらすじ・作品解説
『鋼の錬金術師』で大ヒットした漫画家、荒川弘が次に描くのは農業漫画!
やりたいことはない。夢もない。勉強が好きなのに挫折した…。
そんな主人公の八軒勇吾(はちけんゆうご)が逃げ込んだ先は農業高校。未知の世界だったけど、どんどん興味が湧いてくる…。
都会育ちの少年が大蝦夷農業高校(エゾノー)に入学し、農業の厳しさや命の尊さを学びながら成長していく物語。
「マンガ大賞2012」受賞、アニメや実写映画化もされている名作。
おすすめポイント・感想・レビュー
くそう!こんな素晴らしいマンガが書ける漫画家さんだったとは。ごめんなさい。
ガンガン系の漫画がイマイチな自分にとっては衝撃でした。サンデーに移っただけでこんなに自分の中で評価が変わるとは思っても見なかった。ファンタジー系の作品描いてる時より断然いい。好き。
この作品を読んだら、八軒くんの農業高校での生活を見て、自分も通ってみたい!という気持ちになること間違いなし。
中学生の頃にこの作品に出会っていたら、本気で農業高校への入学を考えていたかもしれないくらい魅力的な作品です。
農業と青春の組み合わせが新鮮
『銀の匙 Silver Spoon』は、少年誌では珍しい農業と酪農がテーマの作品です。
連載デビューがいきなりこのテーマの作品からだったらここまでのヒットになることはなかったでしょう。鋼の錬金術師で成功して自由に描ける力を手に入れた荒川弘だからこそ生み出せた傑作です。
農業経験のない八軒くんが送る農業高校で過ごす日々は新鮮な驚きと発見に満ちています。北海道の大自然を背景に、実際の農業体験がリアルに描かれており、読者も一緒に体験しているかのような気分を感覚にさせてくれます。
荒川弘自身の農業経験を元に描いているから専門知識が色々でてきて本格的…だけど理解しなくても楽しめる。
リアルなテーマを扱いつつ、荒川弘のシンプルな絵柄のおかげでいい意味でリアルになりすぎず、読みやすいのが魅力ですね。
こんな人におすすめ
農業や酪農に興味がある人はもちろん、青春物語が好きな人にもおすすめできる作品です。
夢がないとか自分に自信がない八軒くんに感情移入できる人なら、農業高校での生活を通じて、命の重さや友情、夢に向かって成長する姿にきっと共感できるはず。
ハガレンや獣神演武などガンガン系の荒川弘作品が合わなかった人にもおすすめ。
連載再開してこっからバリバリ描くぜというよりは、終わらせるための再開という感じだったのは少し残念。だけど、色々と大変な状況の中で最後まで描ききってくれてホントに良かった。
最終回の結末としては、高校生活が終わり、それぞれの人物のその後の人生を期待させるような大団円で完結しました。
大学編や社会人編など、その後を望む声も多かったようですが、個人的には高校3年間で終わったのは良かったと思っています。
ただ2年生、3年生があまりにも早かったので、欲をいえば1年の密度で2年、3年の学生生活を読みたかった。
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読むともれなく農業高校に通いたくなります。笑
あとがき
良かったら荒川弘の漫画であなたのおすすめする作品も教えて下さい。
荒川弘は人気作が多くてランキング付けづらかったなぁ。
銀の匙とハガレンどっちをランキング1位に置くかでその人の好みがわかる感じ。
アニメ評価も入れるならハガレンの方が上に来るんだけど。アルスラーンは今後の展開で評価変わりそう。
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