麻生周一(あそうしゅういち)の漫画はシュールなギャグが特徴だ。
メタフィクションやRPGネタを多用する傾向にあり。一話完結が多いから読みやすい。
初期の頃から比べると、毎回確実に前作品よりも笑いの質が上がっている。漫画全体の質も今のほうが格段に上。ギャグも安定してきていて、毎回平均値を超える笑いを提供してくれる。段々と失速していくギャグ漫画家が多い中、貴重な漫画家だ。
今回は、現在のジャンプのギャグ漫画の柱となりつつある、麻生周一のおすすめ作品ランキング!
3位 新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ(しんせいきアイドルでんせつ かなたセブンチェンジ)
(作品解説)
主人公「蒼希彼方」はイケメンの人気アイドル。
しかし、本当はお笑い芸人を目指していた彼方は、お笑い芸人への夢を諦めず、プロデューサーの田中は四苦八苦させられる。
そんな中、他のアイドル三人と手を組みアイドルグループを結成してしまう・・・。
(感想)
麻生周一の連載二作目。
そして、今のところ唯一の短期打ち切り作品。うすた京介でいう武士沢レシーブにあたる作品w
内容は彼方がアイドルとは思えない奇行に走り、プロデューサーがそれに四苦八苦する展開が続く。
途中仲間が加わって4人アイドルグループを結成するが、そのメンバーもなんかおかしい。
唐突にゲーラ(芸能人のオーラの略)という要素が登場し、之介曰く「静流さん程度のゲーラだと一瞬で肉片になる」とのこと。(実際最終回で肉片になるw)
最終回では、ページが破られた感じになってて、物語が100Pぐらいぶっ飛んでいる演出は初めて見た時はびっくりしたw
なんかとにかくめちゃくちゃだった。麻生周一の作品は好きだけど、これはあんまりオススメできない。
2位 斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのさいなん)
(作品解説)
『超能力者斉木楠雄のΨ難』として不定期連載した後に『斉木楠雄のΨ難』というタイトルで正式に連載開始。
連載開始とほぼ同時に単行本が発売された稀有な例でもある。
超能力者であることを隠している斉木楠雄を中心としたギャグマンガ。
(感想)
主人公が直接喋るセリフがない珍しいマンガ。超能力を巧みに操った笑いが秀逸。
主人公がヒロインからの好意に気づいているというのも珍しい。ジャンプの主人公は大概鈍感なのにさすが超能力者w
登場人物の名前が超能力に関連しているため、考えるのが楽しい。海藤瞬が瞬間移動をもじった名前だと気づいたときは思わず唸った。
でも窪谷須亜蓮は未だに超能力の由来が分からない。そもそも超能力の名前をそんなに知らないんだけど。
連載長い割に、初期よりも今の方が面白い。失速しない珍しいギャグ漫画。パターンを完全に掴んだ感じ。連載中なのでランキングはとりあえずこのあたりで。
1位 ぼくのわたしの勇者学(ぼくのわたしのゆうしゃがく)
(作品解説)
自称勇者の先生、鋼野剣と厄介な出来事に巻き込まれる生徒、河野盾を中心としたギャグマンガ。
今作のキャラが他の連載作品『斉木楠雄のΨ難』や『新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ』にもしばし登場している。
(感想)
勇者や賢者といった言葉が登場するけどファンタジー要素はほぼない。
むしろ勇者や賢者のコスプレをしたおかしな大人の暴走に生徒が巻き込まれるといった感じ。
勇者を名乗る鋼野剣はむしろ魔王っぽいw
勇者とは正反対の性格。だけどそれが良かった。
勇者ならざる行動をするからこそ面白い。
個人的には勇者よりも賢者のほうが好きだったな。賢者のほうがまだまともで親近感があったんだよね。
河野盾は主人公に近い立ち位置だったけど、他のキャラが個性的過ぎてあんまよく覚えてない(笑)
なぜジャンプがこれを打ち切りにしたのかがフシギ。人気なかったんかなぁ。面白いんだけど。
斉木楠雄のΨ難しか知らない人にはこれもオススメです。
あとがき
あなたのおすすめ作品も教えて下さい!
麻生周一のギャグをとことん楽しみたいなら、勇者学。安定した面白さなら斉木楠雄をおすすめする。
連載中にも関わらず、斉木楠雄がランキング1位でもいいくらいどんどん読みやすく、面白くなってきてる。
ストーリーもうまいし、ギャグ漫画以外の作品を読んでみたい漫画家。
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