漫キン−漫画家別おすすめ作品ランキングhttps://mangakarankings.com漫画家別におすすめ作品をランキング形式で紹介しています!Wed, 10 Apr 2024 12:26:07 +0000jahourly1美しい絵柄と心理描写!山崎紗也夏のおすすめ漫画作品ランキング!https://mangakarankings.com/440612https://mangakarankings.com/440612#respondWed, 10 Apr 2024 12:26:05 +0000https://mangakarankings.com/?p=440612

心を動かす物語と、見る人を虜にする美しい絵柄。これらを兼ね備えた漫画家といえば、「山崎紗也夏」。 山崎紗也夏の漫画作品は、青春から恋愛、ミステリーに至るまで、多彩なジャンルを横断し、『サイレーン』や『シマシマ』、『レンア ... ]]>

心を動かす物語と、見る人を虜にする美しい絵柄。これらを兼ね備えた漫画家といえば、「山崎紗也夏」。

山崎紗也夏の漫画作品は、青春から恋愛、ミステリーに至るまで、多彩なジャンルを横断し、『サイレーン』や『シマシマ』、『レンアイ漫画家』など、どの作品も読む人の心を深く掴みます。

魅力的なキャラクターたちが織り成す複雑でリアルな人間関係、社会問題に切り込んだストーリー、そして一気読み必至の引き込まれる物語。

特に女性キャラクターには、美しさと共に強さや繊細さが表現され、山崎紗也夏作品の大きな魅力の一つとなっています。

テレビドラマなど映像化された作品も多数!今回は、そんな山崎紗也夏のおすすめ漫画作品をランキング形式で紹介します!

注意

このページは作成中のため、まだランキング形式になっていません。作品が追加され次第追記していきます。

目次 非表示

マイナス

あらすじ・作品解説
『マイナス』は山崎紗也夏(連載当時は沖さやか名義)が描いたサイコスリラー漫画。
主人公・恩田さゆりは過去のトラウマから他人から嫌われることを極端に恐れる教師。
他人に嫌われたくない恩田さゆりの行動が次第にエスカレートしていき…。
ギャグ要素も散りばめられながら、人間心理の暗部を鋭くえぐり出す内容が特徴。

現在のスタイルにもつながる初期作品!

おすすめポイント・感想・レビュー
初期作品の粗さはあるものの、不思議な中毒性を持つ作品。

主人公の恩田さゆりの自己評価の低さがによって転がっていく物語についつい先が気になってしまいます。

初期はコメディ要素が強いですが、次第にとサスペンスホラーへと展開していきます。

マイナス思考が生み出すハラハラ感
マイナス思考が生み出すぶっ飛んだ行動が、なぜか都合よくプラスに働いていって、それが次第にマイナスへと転換していく。

どうなっちゃうのかわからないドキドキ感と、どこまでも暴走してく恩田先生が魅力。

こんな人におすすめ!
エロと猟奇的要素が多いので苦手な方にはおすすめしません。

全体的にコメディ要素で読みやすい反面、どっちに振りたいのか中途半端な感じもしました。

漫画家、山崎紗也夏が好きなら初期作品として読んでおいて損はないかと。

完全版では当時の単行本では表現的に問題となり、カットされた回も収録されています。

トラウマによるマイナス思考によって、「嫌われないためには何でもする」から「自分を嫌う奴は排除すればいいんだ」という思考に変わっていく様子は面白い。

ただ、コメディと猟奇の落差が激しすぎて、どんな感情で読めばいいかわからない場面も多かった。ギャグで片付けるにはエグいし、読者の心をえぐるにはコメディ要素が邪魔な感じ。

完全版で初収録となったサバイバルで漂流教室な回は、カットされたのが納得のお話でした。笑

あとがき

あなたの選ぶおすすめ作品1位を教えてください!

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

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【異能力バトル漫画家】福地翼のオススメ作品ランキング!https://mangakarankings.com/435https://mangakarankings.com/435#respondThu, 01 Sep 2016 11:24:46 +0000http://mangakarankings.com/?p=435

福地翼(ふくちつばさ)といえばなんといっても異能力バトルモノ。 作品ごとに作風は変わっても、全てに作品において能力バトルが繰り広げられている。 駆け引きを重視した能力系バトル漫画をデビュー当時からずっと書き続けてる漫画家 ... ]]>

福地翼(ふくちつばさ)といえばなんといっても異能力バトルモノ。

作品ごとに作風は変わっても、全てに作品において能力バトルが繰り広げられている。

駆け引きを重視した能力系バトル漫画をデビュー当時からずっと書き続けてる漫画家といったら、荒木飛呂彦か福地翼くらいしか思いつかない。(冨樫義博は描き続けてないのであえて外すw)

代表作の『うえきの法則』しかり、法則性のある限定能力を考えるのとその能力の使い方がホントにうまい。

キャラクターが使う能力に変わり種が多いのも、その能力を上手く工夫して戦うバトルのやり方も、『うえきの法則』の頃から変わらないんだけどでもそれでいて飽きさせない展開が続くのは凄い。

そんな能力全開の漫画家!福地翼作品ランキング!

6位 うえきの法則+

「うえきの法則」続編。
神様候補に選ばれ「空白の才」を争った戦いから2年後が舞台。
久しぶりにかつての仲間が揃おうとしていたその日、キューブと呼ばれる“大切な者との記憶”が失われ、人々はお互いを忘れてしまう。
それはかつての仲間も同様で・・・。
ただ一人、何故か記憶が消えなかった植木は、突如現れたしゃべる羊「ウール」と共に、キューブを取り戻す戦いへと赴く。
本作品は「うえきの法則」テレビアニメ化に伴い連動企画で連載が始まったが、長期休載等の事情により終盤は超特急展開でラストへ進む。

(感想)
主人公が植木なのは変わらず、新たに破天荒な仲間ができて、
わいわいぎゃーぎゃーやる雰囲気も前作同様。

重すぎず軽すぎず、笑えて泣けてすかっと読める。

が…。

植木が主人公という以外はほぼ別作品で、
前作で使えた能力は一切使えないし、前作の仲間もほぼ出てこない。

それはいい。
でもこれ能力にプラス要素加わっただけのただの焼き直しでしょ?

ゲームの2出してレベル1に戻ってて、
前作と同じようなストーリー見せられてる感じ。

それでも変わらない面白さがあればまだいいんだけど、
明らかに劣化してるんだよなぁ。

和月伸宏の武装錬金と同じく、うえきの法則も
なぜか連載終了後すぐにアニメ化が決まった作品なんだけど、
アニメ化理由に無理やり続編描かせるのはひどいわ。
(福地翼本人が描きたかったかどうかは知らないけど)

結果的に前作ファンにも新規にも
オススメしづらいマンガになってしまった。

植木にもう一度会える。くらいしか良さが…。
(それも連載終了から間があんまなくて懐かしさもそれほど…)

駄作でもいい。もう一度見れるなら!
っていうほどの作品でもなかったしなぁ。

サンデーでいえば、
うしおととらにもう一度会える!
三橋と伊藤にもう一度会える!
レベルならどんなに駄作でも読みたいけど。
(完全な個人的好み。そもそも藤田はやらないな)

ラスト何話かの急展開を見ると、
休載のうえに打ち切りだったのかな。

打ち切りだったのなら最終回はよくまとめたなとは思う。
当初の最終回までのプロットを見てみたい。

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5位 アナグルモール

(作品解説)
「人間界は恐ろしい」と教育されて育ってきたきたルチルは「人間は強い」と思い込み、命がけで人間界に潜入、地底人スパイ「間人」。
ルチルは草薙家にホームステイとして、人間に紛れ込むことに成功。人間の弱点を探る。
勘違いから出る真。ギャグコメディー要素の強い、能力バトルストーリー。

(感想)
こちらも福地翼の得意な「能力バトル」。
得意っていうかほぼそれ以外ないんだけども。

能力、毎回よく思いつくな~って思う。

今回は、他作品に比べてもギャグや小ネタが多めな感じ。

千羽が間人のふりして、試験を受けるところは、毎回ハラハラしたよ。
ハッタリだけでよく頑張った!

それにしても、「ストーカーの人」このキャラがいい味出してる。
インビジブルとか特殊能力持っちゃうし、もう、この人が最強なんじゃない?(笑)

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4位 タッコク!!!

あらすじ・作品解説
主人公の丸の内ガク(まるのうちがく)とその幼馴染の珠野カコ(たまのかこ)は、幼い時に結婚の約束をしていたが、引っ越しで離れ離れになってしまう。
190もの国を渡り歩き、10年ぶりに日本へと帰ってきたガク。幼き日の約束を果たすためカコに告白する。
しかし久しぶりに帰ってきた日本には、「好きな相手に卓球の試合を申し込み、勝ったら強制的に恋人にし、付き合うことができる」卓球告白法(通称タッコク)という法律が制定されていた。
タッコクという法律の壁。そして、10年の間に卓球ランキング1位となり、甘い球は反射的に打ち返してしまうという、手加減できない体になってしまったカコがガクの前に立ちふさがる。
両思いの二人は無事結ばれることができるのか!?
福地翼が週間サンデー超で連載していたスポーツバトルラブコメ漫画。

卓球×告白の異色のスポーツ漫画

おすすめポイント・感想・レビュー
必殺技とかあるタイプのいわゆるテニヌ系のとんでも卓球漫画だけど、福地翼なので違和感はまったくない。むしろ普通の卓球漫画をやるとは誰も思ってないでしょう。笑

ジャンルは卓球ラブコメになってたけど、実際のところラブコメ要素はあんまりなかった気がする。

コメディ主体の卓球能力バトル漫画かな?

能力者は出てこないけど、ちゃんと卓球バトルしながら、うえきの法則で培った能力バトルの要素を上手く組み合わせている感じ。

福地翼の他作品と比べてもギャグ要素は強い作品だと思う。ワードセンスや会話で笑わすタイプではなく、いつもの勢いで乗り切るタイプのヤツ。

卓球で告白するっていう設定が最大の特徴。

なんだけど、後半はあんまり関係なくなっちゃったかな?

基本試合の繰り返しになっちゃうので続けるならいそいろ要素加える必要はあったんだろうけど。

ギガやミサキ、ツッコミ役のムーコにヒカリなど、ガクとカコ以外のキャラもそれぞれに特徴があって良かったけど、卓球という1対1の勝負なので、一度戦った後は空気になりがちなのはもったいなかった。

傑作と言うほどではないけど、最後までテンポも良くて面白い作品でした。

当たりの少ない卓球漫画の中では(卓球漫画と言っていいかはわからないけど)悪くない作品だったと思う。

今こそアニメ化…はさすがにないか?

打ち切られるほどつまらない作品じゃなかったと思うんだけど、打ち切りなのかなぁ?これも体調不良?

基本ピンチからの愛の力で逆転っていうパターンなので、長く続けてもマンネリ化は否めないだろうし、6巻完結はちょうど良い長さだったとは思う。

話自体はきれいにハッピーエンドで終わってるしね。

ただ、AAA編がスッパリなくなっちゃったのは残念だった。

ガクとシバの額の傷の話とか、シバはもっと重要なキャラとして、ストーリーがちゃんと用意されてた気がする。

  • 実は地球は宇宙人から狙われていた
  • 卓球告白法は宇宙人との対決の為の法律だった
  • カコは宇宙人側の代表選手だっった

こういうドンデン返しをしれっと持ってこれる世界観を作れるのが福地翼という漫画家。笑

実は結構序盤から伏線張ってたりするんだけど、それにしても突然のぶっ飛んだSF展開は衝撃的でした。

名言・名セリフ

ビックバンクラッシャー!!

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3位 ポンコツちゃん検証中(ポンコツちゃんけんしょうちゅう)

あらすじ・作品解説
異能力バトルマンガに定評のある福地翼による、バトルシーンを一切省いた新しいラブコメ作品。、
高校生の水戸くんと日替わりで変わる不思議な能力を持つ夢咲さんの甘酸っぱいラブコメディー。
1年後に地球に落ちてくるという隕石を止めるために、毎日異なる能力を検証していく二人。
数々のポンコツ能力の中から地球の危機を救うことのできる能力は見つかるのか?そして二人の恋の行方は?

ポンコツな日替わり能力ラブコメディ!

おすすめポイント・感想・レビュー
いつもの「能力×バトル」ではなく、今回は「能力×ラブコメ」

日替わりで変わるユニーク(ポンコツ)な能力を検証していくというスタイルが楽しいです。

女性主人公!
今回は福地翼作品としては珍しい(初めて?)の女性主人公。

『うえきの法則』の頃から考えると、あらためて絵の上達ぶりがすごい。

福地翼ヒロインをこんなに可愛いと思える日がくるとは思わなかった。びっくり。

夢咲さんの関西弁の魅力にやられます。

日替わり能力
バトルシーンなしでもちゃんと能力マンガになってます。

毎日日替わりで能力が変わるという設定は、今まで数多くの能力バトル作品を描いて生きた福地翼ならでは。

能力も「プリン化」「ドローン化」など、一風変わった福地翼らしい能力が満載です。

こんな人におすすめ!
一話完結で読みやすく、作品自体も10巻で完結しているのでサクッと読めます。

日常ラブコメとしてはそれほど目新しさはないテンプレ展開だけど、福地翼ならではの能力要素が加わることでオリジナリティあふれる作品になっているので、よくある日常系のラブコメ漫画に飽きた人にもおすすめ。

読後感もとても良く、今までの作品とは違った毛色の作品で楽しめます。

福地翼作品の最後がハッピーエンドなのは分かっていたけれど、最後の戦いで今までの能力をフル活用する展開は分かっていてもやっぱりいい。

基本は繰り返しでワンパターンになりがちなので、10巻でまとめたのも良かったと思う。

隕石を破壊して、恋愛も成就。ラブコメとしても、能力マンガとしてもしっかりと答えを出していて、いいラストでした。

毎話入るあらすじ説明のパロディが楽しい。ちょわー!

類似作品 こちらもオススメ!

『古見さんは、コミュ症です。』『それでも歩は寄せてくる』のような日常系のラブコメが作品としては近いけど、1年後にやってくる隕石から地球を救うために、それに対抗できる能力を検証していくという設定が、藤崎竜の『サイコプラス』によく似てると思う。

2位 サイケまたしても

(作品解説)
「うえきの法則」の漫画家、福地翼が描くループもの。
平凡な中学生・サイケこと葛代斎下は幼馴染みの蜜柑の死をきっかけに、一日前へと戻るループ能力を手に入れる。
この能力を駆使して正義のヒーローになろうとするサイケだが、自分以外の能力者も次々と現れて……。
題材こそよくあるが、そこはきちんと福地翼らしさが出ている。

(感想)
最初は、ジョジョ四部のバイツァ・ダスト中の川尻早人のような展開。
その後は能力者が次々と現れて能力バトルへと移っていく。

過去にループするというありがちな話だけど、
そのループ能力の使い方は結構きつい。

一度、池で溺れないといけないのだから。
(福地翼って縛り設定好きだな)

だから戦い方は、自然と
「戦う」「溺れる」「戦う」「溺れる」を何度も繰り返して、
戦法を把握してから隙を突くという気の遠くなるような方法。

無茶にもほどがあるけれど、妙に格好良く見えてしまうのだ。
ヒーローになる。それだけを支えに人助けを続けていくサイケを、
読んでいくうちに応援したくなってくる。

最初マンネリ早いかなと思ってたけど、巻数を重ねるごとに
面白くなってる。なので期待を込めてランキングアップ。

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1位 うえきの法則

(作品解説)
奇妙な能力を持った主人公・植木耕助と、彼の秘密を探ろうとするヒロイン・森あいを中心に繰り広げられる異能力バトル漫画。
絵は荒いけれど少年漫画らしい勢いの良さと大きなコマでとても見やすい。
知名度は、アニメ化こそされたけれど、そこまでメジャーでもない。
一風変わった能力持ちのキャラばかりなので、どんな能力が出てくるのかを見るのも楽しい。

(感想)
そこまでメジャーではないけれど、
タイトルを言えば「あー、知ってる」っていう人は多い漫画じゃないかな?

連載時はその絵柄と作風でよくガッシュと比べられてたな。

友情の大切さについて、ストレートに伝えてくるから分かりやすい。
人によっては暑苦しいかもしれないけれど、その暑苦しさがまたいい!

キャラクターも個性豊かで、
特にヒロイン・森あいのツッコミっぷりは読んでいて
「お疲れ様」と肩を叩いてあげたくなるレベル。

この作品のキーワードのひとつは「才能」
才能を使った限られた能力で戦うバトルは上手かった。
(4部の荒木には及ばないが)

話が進むにつれて、バトル漫画によくある
「能力インフレ(強い能力がポンポン出てくること)」が起きて、
この才能に関する設定は死に設定となってくるんだけど、
(途中完全に神器メインで烈火の炎みたいになってたな)

おいおいここで才能が重要になるのか!
と思いも寄らない形でこの才能が活きてくる!

そのおかげもあって、終盤の引きは強かった。

最終回もちゃんと感動させてくれる。

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あとがき

最初の頃は雷句誠の劣化版、劣化荒木とも言われてたけど、作品重ねるごとに福地翼の作品っていうオリジナリティを確立していきましたよね。

結局ランキング1位にしちゃったけど、未だにうえきが代表作と呼ばれちゃうのが残念だなぁ。

他の作品もどれもおすすめできる作品はあるんだけど、連載が不安定なのがイタイ。

やっぱり最大の弱点は福地翼自身が健康の才を失ってしまっていることかもしれない。

長期休載してからの、連載再開して短期間で完結っていうのが続いちゃったからな。

それでも必ず伏線回収して、きちんと風呂敷畳んで終わらせるから、作品の満足度は低くなっても消化不良がないのはいいところ。

『サイケまたしても』の時のように、エピソードごとに書き溜めて、短期集中連載を繰り返すやり方は大正解だと思う。これからも病気せずに描き続けて欲しい。

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【天才ストーリーテラー】藤田和日郎のおすすめ漫画作品ランキング!https://mangakarankings.com/181https://mangakarankings.com/181#respondMon, 25 Sep 2017 10:49:15 +0000http://mangakarankings.com/?p=181

今回は漫画家、藤田和日郎(ふじたかずひろ)作品! もう好きな漫画家すぎてナニを書けばいいかわからない。 自分では「ただのはげたオッサン」なんて言ってるが、こんなに人の心を揺さぶるハゲはいない! 少年漫画の王道ともいえる、 ... ]]>

今回は漫画家、藤田和日郎(ふじたかずひろ)作品!

  • 天才ストーリーテラー
  • 天才的感情表現
  • 泥臭い絵
  • ダサカッコイイセリフ
  • コマに収まらない迫力のある絵

もう好きな漫画家すぎてナニを書けばいいかわからない。

自分では「ただのはげたオッサン」なんて言ってるが、こんなに人の心を揺さぶるハゲはいない!

少年漫画の王道ともいえる、主人公の成長ストーリーを凄まじく魅力的に描く作家だと思う。

絵が汚い?

一作読めばあの泥臭い絵がきっと好きになる。藤田和日郎のオスス作品ランキング!

9位 ゲメル宇宙武器店(げめるうちゅうぶきてん)

(作品解説)
独特のSFな世界観!
地球が突然怪獣に襲われたとき高校2年のオカノ・コースケは食いかけのあんぱんと、空き瓶にいっぱい貯めてた1円玉を持って飛び出した。
こんなもん何に役立つんだと思いきや、宇宙武器店を営むゲメルは「アルミニューム」が大好き!
どうにかコースケをそそのかして武器を買わせて稼ぎまくろうとする!
(藤田和日郎短編集 暁の歌(あかつきのうた)に収録)

(感想)
からくりサーカス連載中の読切作品。

からくりが重めなせいか、全編通して軽い。ギャグ要素が強い。強すぎる。

なので、これが連載作品だったらおすすめは出来ない。藤田和日郎ギャグって基本的にノリとテンションと勢いだもんね。

長くは見れないが、読切なら全然OK!

さらに特筆すべきは、有名漫画家がスペシャルサンクスとしてメカデザインで参加していること。

河合克敏の描くSFメカなんてなかなか見れるもんじゃない!

村枝賢一の描く武器(これは見れそうだなw)に、安西信行も参加(まさに師弟共演)!

他にもおなじみのアシスタント、井上和郎や片山ユキヲなどなど、違った意味でも楽しめる作品。

8位 空に羽が…(そらにはねが)

(作品解説)
ジャンルとしてはファンタジー。
中東っぽいイメージの、とある町が舞台。
女王が「天の火」っていう何やらすごい力を持っていて、自分の贅沢のために人々から税をたくさん取ってたりするんだけど、民が刃向かうと力を使って町を一瞬にして消し炭にしちゃう。
そんな世界で戦う男の話。
(藤田和日郎短編集 暁の歌に収録)

(感想)
うしおとからくりの間に描いた読切作品。

藤田和日郎の作品で剣と魔法の世界っていうのは珍しいんじゃないかな。といってもそこをメインでは描いていないけれど。

暁の歌に収録されてる作品は夜の歌と比べると、万人向けではない作品が多い感じ。

でも短編作品どれも、本当に好きなこといろいろ描いてる感じが伝わってきて好き。

物語的にはちょっとあっさりしてるかな。

7位 瞬撃の虚空(しゅんげきのこくう)

(作品解説)
ヤングサンデーに掲載された藤田和日郎の短編。
掲載当時の90年代半ばの若者が主人公だけど、生活の感じは戦後の昭和のような雰囲気がある。
パツキンの綺麗なネーちゃんが来て、一緒に住んでるじーさんが実はすげー、そんなお話。
(藤田和日郎短編集 暁の歌に収録)

(感想)
うしおととらが終わって、からくりサーカスが始まる前の読切作品。

「クルマがどーした、いい女がどーした、おめーらつまんねーよ」と思いながら退屈な日々を過ごしてる主人公の淳一。

冴えない父母と、シワシワの祖父と4人で暮らしているが、実はじーさんはとんでもない身体能力の持ち主だった!

ざっくり言うとじーさんと孫の物語。

読切で短いんだけども、その中でも見える淳一の成長具合と、家族を守ろうとするじーさんが後半に行くにつれてどんどんかっこよくなっていくんだよね。

じーさんを元に作られたレーベンフック少佐との戦いのクライマックス、少佐がやられるところが見開きでバーンと書かれてるんだけど、個人的にはその次のページのじーさんの顔が表情が最高に痺れる!

短編集の最初の収録作にふさわしい 、じーちゃんカッコイイっていう藤田和日郎の鉄板パターン。

邪眼に近いといえば近いかな。

6位 美食王の到着(ガストキングのとうちゃく)

(作品解説)
2003年最高傑作の短編ストーリーと名高いこの作品。
舞台台本風の口調で書かれてて、アラビアンな雰囲気。
ガリグール王は若い女を食べるのが好き。
やらしい意味ではなく、本当に食べる。
魔法の包丁で細麺にしてちゅるちゅるっと食べる。
王に姉を食べられたイーズーンの復讐物語。
(藤田和日郎短編集 暁の歌に収録)

(感想)
からくりサーカス連載中の作品。

イーズーンが復讐する話なんだけど、物語の重要人物である美食王(ガストキング)のコミカルな可愛い顔が話を軽くしてる。

暁の歌の中ではランキング1位。虚空も好きだけど、その後に邪眼描いちゃったから。

「人が泣いてる横で食べるごはんはおいしくない。」

5位 月光条例(げっこうじょうれい)

(作品解説)
何十年かに一度、「おとぎばなしの世界」の中に訪れる、不思議な現象。
青い月光の光を浴びてしまうと、登場人物に異変が起こる。
青い光を浴び、おかしくなってしまった登場人物を正常に戻すことができるのは、月光条例(ムーンストラック)を行うことができる執行者。
執行者に選ばれた岩崎月光は、飲み込んだものを武器にできる、鉢かづき姫と共に、月光条例を執行し、青き月光でねじれた『おとぎばなし』を、猛き月光で物語を元に戻していく。

(感想)
好きなおとぎ話が登場するとなんだか嬉しかったな~。

他の作品に出てきたキャラが出てきたり、こういうのって懐かしくなるんだよね。

設定もストーリーも全部好きなんだけど、もっと面白くなった気がするっていうのが正直なトコロ。これも週刊連載で読んでた人はきつかっただろう。

充分面白かったんだけどね。前2作とどうしても比べちゃうな。

青い鳥の話がどんどんいろんな物語とつながっていく流れはすごい好き。

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4位 双亡亭壊すべし(そうぼうていこわすべし)

あらすじ・作品解説
大正時代から存在する幽霊屋敷『双亡亭』を中心に展開するモダンホラー作品。
自衛隊の空爆でも傷ひとつ付かない双亡亭に、世界中から霊能者や科学者が集結。
美術大学を卒業したばかりの売れない画家の主人公「凧葉務」は、そんな双亡亭の破壊を巡る人ならざる者との戦いに巻き込まれていく。
数々の怪現象が起こる双亡亭の謎を突き止めることはできるのか。

モダンホラーと科学・SFの絶妙な融合!

おすすめポイント・感想・レビュー
幽霊屋敷を壊す物語ということで、連載当初は黒博物館シリーズのように短編で終わる作品だと思っていて、単行本が出てからまとめ読みしようと連載を追うのをやめてしまった作品。

まさかこのテーマでこんなに長期連載になるとは。

内容的には『うしおととら』の世界観に近いけれど、妖怪とはまた違った怪談的な怖さ、不気味さが詰まった作品です。

戦わない主人公
藤田和日郎の長期連載作品で主人公が戦えないキャラというのは初めてじゃないかな?

相変わらずのど派手な戦闘シーンの数々。そんな派手な部分を凧葉ではなく、周りのキャラが全て担っているのも珍しい感じ。

予想外のスケール!
予想を超えるスケールの大きさ!

双亡亭を壊すというシンプルなストーリーによくもまあこんなにも設定を盛り込んだものです。初めは小さな出来事から始まった物語が、どんどんとスケールが広がっていく展開はさすがの一言。

ホラー、科学、SFと多岐にわたるジャンルが絶妙に融合し、物語はやがて宇宙規模に!

過去一くらい大きなスケールの物語でありながら、その全てが双亡亭という建物の中だけで完結しているのがすごい。

ここがおすすめ!
作品のテーマ的にホラー要素の説明を丁寧にする必要があったり、主人公の凧葉が戦えないキャラというのもあってか、『双亡亭壊すべし』は他の作品と比べてトップギアに入るまでの導入部分が長く感じました。

だけど、相変わらず中盤から最終回へ向かう流れは完璧。疾走感あふれる物語はダレることなく、最終回まで一気に読ませてくれます。

今回も読後感は最高です。

竹久夢二を元にしたという坂巻泥努というキャラはとても良かったものの、魅力ある悪役が少なかった印象。

一番のボスである双亡亭自身が、何の感情も持たないないという設定だったので盛り上がりにかけてしまったのが残念。

ほら、やっぱり藤田和日郎作品は面白い!と改めて思った作品。

3位 邪眼は月輪に飛ぶ(じゃがんはがちりんにとぶ)

(作品解説)
『うしおととら』、『からくりサーカス』を書いた『藤田和日郎』の短編漫画。
年老いたマタギ:杣口鵜平と眼で見たものを死に至らしめる”邪眼”を持つフクロウ:ミネルヴァの対決の物語。
2000年初期の東京が主な舞台となっており、ミネルヴァが現れたため大変なことに!
“邪眼”はテレビなど映像を通してその視線に晒されただけでも死ぬため、テレビに放映されたことによって被害拡大!!
がんばれ鵜平とその仲間たち!!!
銃の専門家が協力として参加しており、銃などの兵器の描写が細かく丁寧で、単行本巻末の後記でフクロウの生態も詳しく書いてあり、非常に練りこまれた作品。

(感想)
無駄のないストーリー、テンポの良さ、キャラクターの描き方、メッセージ性、圧倒的な迫力と緊迫感。

本当に素晴らしい。

テロの頻発する中東某国でミネルヴァを放つことを企てるアメリカさんのせいで、東京に放たれることになり、自国に被害が及ぶ前に東京を爆撃しようとするところなど、実際にミネルヴァが現れたらありそうな筋書きだなと非常に感心しました。

主要キャラクターも魅力的で、短編であるに関わらずキャラ立ってる。

文句なしにおすすめ。このボリュームの漫画をもっと読みたいと思える。

藤田和日郎作品が好きで、購入を検討している方は安心して手にとってよし!

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2位 からくりサーカス

(作品解説)
人を笑わせないと死ぬ男、笑うことができない美女、大きなスーツケースを持った子供。
日本で出会った三人には、遠い昔、遠い国での因縁があった・・・でも、運命は自分で変える!
自動人形を破壊する使命とは?自動人形の頂点に立つフランシーヌ人形に隠された、ある兄弟の因縁とは?
からくり人形を軸に描かれるアクション。
錬金術や中国武術など、エキゾチックな世界観にも注目!

(感想)
ダメだ。藤田和日郎作品は語ろうとすると長くなりすぎる(笑)

うしとらと比べると難解。正直サンデーで追うのは途中で挫折した。

コミックで一気読みがオススメ。

広げに広げた風呂敷を何が何でも畳んでくるのは流石。

矛盾点とか言われてるけど、他の漫画と比べたら完成度が高すぎる。(浦沢直樹にこの能力がもう少しあれば…w)

ただ、長い作品だけあって、中だるみも多少あったな。

最初の善治の屋敷から仲町サーカスの流れはまだ入れたけど、真夜中のサーカス決戦から正二の回想の後の黒賀村編はきつかった。

読んでるこっちが気持ちを立て直すのに時間がかかる。

その前の話を盛り上げすぎなんだよな。でもそこが最高だから困る。

あと、藤田和日郎は自身のキャラをホントに愛してるのが伝わってくる。うしおととらに比べると本当の意味での脇役も出てくるけど、終盤での脇役へのスポットの当て方が異常。

パンタローネとアルレッキーノで、あんなに感動させられるとは思わなかった。

その分鳴海に少年漫画的な魅力が、どんどん無くなっていったのは寂しかった。(設定上しょうがないけど)

この漫画読んで以降、自分の中で、ルシールは全ての漫画史上最もかっこいいババアランキング1位に永遠に輝いている。

とにかく読まないのはもったいない。

絵柄苦手?

だいじょうぶ。

必ず期待を裏切ってくれる。(いい意味で)

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1位 うしおととら

(作品解説)
獣の槍を持つ少年「潮」が封じられていた妖怪「とら」を相棒にして、様々な仲間と出会いながら大妖怪「白面の者」と戦うお話。
少年漫画の王道をいく熱いマンガ。

(感想)
好きすぎて、なにをどう書いたらいいのかわからないくらい好きな作品。

あらすじだけ見ると、本当にただの「妖怪退治」マンガになっちゃうけど、そこはそれ!さすがの藤田和日郎です。

からくりサーカスをおすすめ漫画に挙げる人も多いけど、漫画家、藤田和日郎が好きなら、間違いなく見なくてはいけない作品。

30巻を超える漫画でありながら、全ての伏線を回収し、一度もダレることなく終わるのはホントにスゴイ。

どのシーンがおすすめと言えない作品でもある。

全てのエピソードが最終話に続いていて、33巻で1つの映画のような作品だから。

浦沢直樹にははぜひこのストーリーのたたみ方を見習ってほしい(笑)

終わるタイミングもこれ以上ないという感じで、大好きだけど続編は見たくないと思えるような完璧な終わり方。

完全に終わった。

と思えた漫画はうしおととらくらいかも知れない。

一度アニメになったけど、当時はよっぽど万人受けする漫画以外はOVA化が精一杯だったから、テレビアニメ化にはホントに歓喜!

寄生獣のように変なリメイクせずに、藤田和日郎の絵まんまで作ってくれたことにも感謝。

ジョジョにうしとら、寄生獣。
深夜アニメ様様だわ。

[afbtn class=”raised main-bc strong”]うしおととらを今すぐ試し読みする[/afbtn]

あとがき

あなたの選ぶ漫画家「藤田和日郎」の最高傑作は?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

ランキングにしたものの、藤田和日郎の作品はやっぱりどれもオススメ。

絵の汚さで受け付けない人は可哀想だ。

絵が汚い。ダサい。古臭い。

全てその通り!だがそれでも読んで欲しい。

まあ、うしおが鎧で強くなった時には、さすがに「ダサっ」ってなったけどねwあれも、藤田和日郎ならではの味ってことで。

長編もいいけど、ランキングまとめてみると、藤田和日郎は短編もスゴイ上手い。

藤田和日郎と言えば、他の漫画家との交流が深いことでも有名。ゲメル宇宙武器店に登場した漫画家はもちろん、燃えよペンでの島本和彦なども有名。

藤田組とも呼ばれる元アシスタントとしては、雷句誠(金色のガッシュ)、安西信行(烈火の炎)、井上和郎(美鳥の日々)など、現在プロとして活躍している漫画家が多数。

藤田和日郎の漫画では、制作に関わったアシスタントのページを載せることが多いので、昔のコミックスを振り返ると、どのアシスタントが描いたシーンかがよく分かり、それもまたコミックスを読み返す楽しみの一つ。

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宮尾行巳のおすすめ漫画作品を紹介!https://mangakarankings.com/440603https://mangakarankings.com/440603#respondSun, 10 Dec 2023 14:19:16 +0000https://mangakarankings.com/?p=440603宮尾行巳(みやおいくみ)はイブニングから『五佰年BOX』でデビューした女性漫画家。

歴史探訪が趣味で、和洋中問わず歴史好きということもあって、歴史要素を絡めた作品が魅力。

今回は宮尾行巳作品を紹介します。

注意

このページは作成中のため、まだランキング形式になっていません。作品が追加され次第追記していきます。

五佰年BOX(いほとせボックス)

あらすじ・作品解説
漫画家、宮尾行巳による青年漫画。
主人公の遠野叶多(とおのかなた)は、幼なじみの家で不思議な木箱を見つける。タイトルの五百年BOXの名の通り、その木箱の中には500年前の中世日本の世界が広がっていた。
箱の中の出来事に干渉した代償として、幼馴染の真奈の存在が消えてしまう事態に陥ってしまう。
叶多は現代と箱の中の世界の謎を解き明かし真奈を取り戻すことは出来るのか。
現代と過去を結ぶ独特の設定と心理的な葛藤が特徴的な一風変わったタイムトラベル作品。

時空を超える箱庭ファンタジー!

ただのタイムスリップものとは一線を画す、独創的な世界観が魅力的な作品です。

ミニチュアと五百年前の世界が繋がってるという発想がすばらしい。箱庭内では500年前の人たちが生きていて、それに干渉することで現在が改変されていく。

箱庭の中に別の世界が広がっているというのはSF的な設定として藤子不二雄の短編などにもあるけれど、箱庭から見える世界が過去に繋がっているという発想に脱帽。さらにタイムパラドックスの要素が加わることで、一層面白い作品になっています。

箱庭の中のタイムトラベル
『五佰年BOX』の中心となるのは、神の視点で住人たちを見守ることができる不思議な箱庭です。

よくあるタイムトラベルものと違い、どちらかというと『ポピュラス』や『シムシティ』『シムズ』などのストラテジーゲームをプレイしているような感覚に近い。

覗いている世界で干渉した出来事が、すぐにその場でバタフライ効果として現れるのが不思議で面白い。

タイムパラドックスと人間ドラマ
この作品は、過去を変えてしまった結果、予期せず改変してしまった過去を戻すために主人公が翻弄される様子を描いています。

真奈を消してしまったことで、代わりに現れた真樹など、いつしか改変後のキャラクターにも情を抱いてしまい、思い悩む様子も見どころです。

こんな人におすすめ
ありがちな設定と思いきや発想がすばらしい。タイムスリップにしろ、タイムトラベルにしろ単体ではありきたりなのに、箱庭という設定が加わることで唯一無二のユニークな作品になっています。

終わり方がとにかく残念だけど、それでもやぱっり面白い。短い巻数の中で素晴らしい完成度です。

ただのタイムスリップものに飽きた方にもおすすめ。4巻の時点でも間違いなく面白いのに、この作品が打ち切りというのはホントに不思議。

設定がとにかく素晴らしい作品だったので、漫画家キャリアを積んだ後で、セルフリメイクして欲しいくらい。『仁』のような完成度でこの作品を読んでみたい。

ドラマ化や映画化しても面白いと思うんだけどなあ。

途中から、ちょっと話が難解になってしまったのが残念。パラレルワールド設定はいらなかったような気がする。

最終回の展開を視る限り打ち切りだったんでしょうね。

ラストに出てきた和尚は誰なのか?血を流して倒れていた真樹はどこへ行ったのか?

4.5巻のおかげでだいぶスッキリしたものの、欲を言えばあと、1.2巻欲しかった。

類似作品 こちらもオススメ!

ジャンル的には『シュタインズゲート』などが類似作品ですが、絵柄や全体的な雰囲気が岩明均っぽい。『七夕の国』とか『雪の峠・剣の舞』なんかと似た空気感を感じます。

ちなみに、電子書籍で購入可能な4.5巻のスペシャルエピソードは作品ファンなら必読の内容ですよ。短いエピソードではありますが、最終回のわかりづらさを補足してくれる番外編になっています。

あとがき

宮尾行巳の漫画であなたのおすすめはどの作品ですか?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

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ダイナミックな描写が魅力の漫画家!ノ村優介のおすすめ作品ランキング!https://mangakarankings.com/18005https://mangakarankings.com/18005#respondSat, 09 Dec 2023 17:42:07 +0000https://mangakarankings.com/?p=18005綿密かつダイナミックでな描写が魅力の漫画家「ノ村優介(のむらゆうすけ)」。

ノ村優介の作品は、緻密で力強い描写と個性的なキャラクターデザインで知られています。アクションシーンの迫力はもちろん、感情豊かなキャラクターたちが織りなす物語には、読者を引き込む魅力がたっぷり。

単独での漫画作品よりも、原作付き作品の作画を担当することが多い漫画家ですが、リアルとファンタジーの融合した独特の世界観を持つ作品が多い印象です。

『あひるの空』の日向武史や、『進撃の巨人』の諫山創の元でアシスタントを経験し、代表作の『ブルーロック』では講談社漫画賞を受賞しています。

そんなノ村優介のおすすめ作品ランキング!

2位 ドリィ♡キルキル(ドリィキルキル)

あらすじ・作品解説
『ドリィキルキル』は、ノ村優介作画、蔵人幸明原作の漫画。ノ村優介の連載デビュー作でもある。
ある日、平穏な日常が突如、ハチのような昆虫と巨大な「人形(ドリィ)」によって破壊される。
一変した世界の中で、主人公、斑鳩射馬(いかるがいるま)は、親友の敵と行方不明の先輩に再び会う為、ドリィとの戦いに身を投じていく。

平和な日常が一変!絶望の人形劇の幕が上がる!

おすすめポイント・感想・レビュー
マンガボックス全盛期の時代に連載されていたパニックサバイバル漫画。

この時期に乱立していた、デスゲーム系やパニックものの一つですが、マンガボックスに連載されていた作品の中でも群を抜いて画力の高い作品でした。

『ブルーロック』と比べても遜色ないほど、この頃から既に完成された上手さです。

魅力的なキャラクターデザイン
パニックサバイバルから、能力バトルへと変化していく作品ですが、中盤から登場するキャラは、味方も敵も個性が強く魅力的。

人類の敵であるドリィのデザインも好きです。可愛ければ可愛いほど残虐的で強いという設定も面白い。

迫力あるアクションシーン
迫力あるアクションシーンも見どころ!特にぬいぐるみタイプのドリィとキューちゃんのバトルは、見た目とのギャップもあってかっこいい!

こんな人におすすめ
11巻続いたものの、ラストは打ち切りなのが残念。(恐らく)

パニックものの中で特出した作品というわけでもないですが、絵もきれいでテンポも良いので、これ系の作品が好きな人なら楽しめると思います。

グロ要素もそこまでではないので、耐性がない人でも読みやすいはず。

ラストが新章突入したと思ったら終了みたいな、明らかに打ち切りエンド。

だったらその前の展開でキレイにまとめた方が良かったような。

マンガボックスの作品の中ではそれなりに読んでいた人も多かっただろうし、メジャー誌での掲載でもないので打ち切るにしても、もう少しキリの良いところまで描かせてあげても良かったんじゃないかと思う。

反逆ドリィ軍団との三つ巴展開も読みたかった。

類似作品 こちらもオススメ!

同じような作品だと、佐藤健太郎の『魔法少女オブジエンド』。あとは同時期にマンガボックスでやってた『GREENWORLDZ』なんかも似てた気がする。ノ村優介がアシスタントをしていた諫山創の『進撃の巨人』の影響も大きいかも知れませんね。

1位 ブルーロック

あらすじ・作品解説
日本がW杯優勝するために世界一のストライカーを生み出すことを目的に企画された青い監獄プロジェクト。
そしてそのために用意された閉鎖施設――ブルーロックに集められた300人の高校生FWたち。
299人は1人のトップストライカーを生み出すための踏み台でしかない。
最後に生き残る1人を目指して己のエゴを解き放て。
第45回講談社漫画賞の少年部門を受賞作品。2022年に待望のアニメ化が決定した。

ぶつかり合うエゴとエゴ!過激自己中サッカー漫画ココに誕生!

おすすめポイント・感想・レビュー
「史上最もイカれたサッカー漫画」のキャッチコピーの通り、今までにないぶっ飛んだサッカー漫画。

サッカー作品で当たりが多いイメージのある少年マガジン。

その中でも今までのサッカー漫画とは違った面白さがある新しいサッカー漫画でした。

サッカー限らずチームスポーツものはだいたいが「みんなで一致団結して勝利を掴もう」「チームの勝利のために貢献しよう」って感じで競技をする中で友情や絆がはぐくまれていくけど、ブルーロックはここが他の作品とは一味違う。

ブルーロックのキャラクターは全員が「自分でゴールを決める」っていう意識が根底にあるから、基本仲間のためじゃなくて自分のために行動します。

一見FWだらけのチームなんて成立しないように見えるけど、自分一人の力じゃ乗り越えられない脅威が立ちはだかって、それを突破するためにお互いに利用し合うことで、連携やチームプレイが結果として生まれるっていうスタイル。

この展開が一味違ったいままでのスポーツものになかった面白さを演出してくれています。

ココがおすすめ!
全員がストライカーという、ネタ漫画のような設定だけどとにかく熱い!

序盤はサッカー×デスゲームのようなストーリー展開がたまらなく面白い。

チームが出来てきてからは、それぞれのエゴのぶつかり合いが生むチームプレイから目が離せません。

サッカーものやスポーツ作品が好きな人にも、スポーツ作品が苦手な人にもおすすめです。

とんでもスポーツ漫画かと思いきや

あとがき

ノ村優介の漫画作品であなたのおすすめはどの作品ですか?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

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【キャラデザとアレンジの天才】藤崎竜おすすめ漫画作品ランキング!https://mangakarankings.com/175https://mangakarankings.com/175#respondMon, 12 Sep 2016 15:02:26 +0000http://mangakarankings.com/?p=175

90年代に少年ジャンプで「封神演義」を連載してヒットを飛ばし、当時の少年ジャンプの看板漫画家の1人となった藤崎竜(ふじさきりゅう)。 ファンタジックな画風が特徴で、さらに人物の衣装や背景などの緻密な描きこみがすごい。 こ ... ]]>

90年代に少年ジャンプで「封神演義」を連載してヒットを飛ばし、当時の少年ジャンプの看板漫画家の1人となった藤崎竜(ふじさきりゅう)。

ファンタジックな画風が特徴で、さらに人物の衣装や背景などの緻密な描きこみがすごい。

この作業量は改めて見るとここまで描きこんでいるのかと驚かされる。

原作付きの話が多いけど、そのどれもが独自のアレンジによって、フジリューのオリジナル作品として完成されている。

少年ジャンプで描いてた後、しばらく読んでなかったけど、未だにマイナー誌に移らずに大手週刊誌でコンスタントに連載続けてるのはすごい。

そんなわけで今回は独特のキャラデザインが光る!藤崎竜のおすすめ漫画ランキング!

7位 かくりよものがたり

(作品解説)
藤崎竜久々のオリジナル作品。
霊場カミツヨミドの姫・アメと幼馴染のサルタヒコが、 人を襲う様々な怨霊を鎮めるというバトルコメディ(?)。
時代は現代、舞台は架空の日本で、歴史上の人物の怨霊が様々入り混じる。
こちらの作品はフジリュー原作なのだが、本人原作のものはこれまでことごとく打ち切りとなっており、この作品も例に漏れず事実上の打ち切りとなっている。

(感想)
フジリュー節炸裂な今作。

美麗なイラストとトーン使いに
独特なキャラデザ、しっちゃかめっちゃかなバトル。

「そんなのアリか?いや、アリだ」なパターンが多い多いw

個人的にキャラの中で一番好きなのがニギ。
サルタヒコに「飴と鞭」でいいように使われている彼女が愛しいw

あと、アメのヤバいほどの献身的精神は読んでいて気持ちいいほど。

最近の藤崎竜はふつーに可愛い女の子描かなくなったな。

第一幕が終わって連載も終わってしまったけど
このまま続いていたらアメはどうなるのか気になる。

…けど続きがどうしても読みたいっていうほどの
作品にはならなかった。

第二幕あってもランキングは変わらないと思う。

ちなみに単行本表紙を横に繋げると、
水面の動きがピッタリ繋がるようになっています。

どんな漫画でもそうだけど、
単行本派にとってはこういうところって地味にうれしい。

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6位 銀河英雄伝説(ぎんがえいゆうでんせつ)

(作品解説)
銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラムと自由惑星同盟ヤン・ウェンリーの二人の天才が宇宙で戦争を繰り広げる。
全く違う環境に育ち、戦う理由も違う二人。軍配はどちらにあがるのか・・・。
アニメ、漫画、映画、舞台など様々な広がりをみせる作品。

(感想)
少し前に宝塚で舞台化されたことを皮切りに再度ゲーム化されたり、
最近また注目が集まってる気がする。

銀河英雄伝説を藤崎竜が漫画化するってきいて、
どんな風になるのか驚きすぎて想像できなった!

アニメも見てたから、
藤崎竜・・・えーっ!!えーーっ!!!と。

読んでみてなるほどな。
本当に藤崎竜はキャラの脚色が上手い。

アニメのキャライメージと藤崎竜の絵のギャップが強すぎて、
まだ違和感ありありだけど(笑)

今後どうなってくのか楽しみ。

キルヒアイスかわいすぎないかww

封神演義、屍鬼みたいに銀英伝をの原作にも手を加えてくるんだろうか?

ランキングはとりあえずこの辺に。

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5位 サクラテツ対話篇(サクラテツたいわへん)

(作品解説)
藤崎竜の連載作品。アルバイターのテツのもとに未来人、地底人、宇宙人などがテツの住んでいる土地を目的に次々と押し寄せてくる。
ヒット作「封神演技」の次の作品だったが単行本2冊分で打ち切りとなってしまった。

(感想)
なんだか藤崎竜がやりたいほうだいやった感じの
ハイテンションなまんがだったな。

設定とかもすごい独特だった。

最後の方は漫画と現実のはざまとか言い出して、。
読者とか漫画神とか出てくるしでもう大変だった。

それにしても対話篇っていうけどそれ以外の篇はないんだろうか。

個人的には出てくる女のキャラがすごいかわいかった。
ほんとこの人の書くキャラクターは魅力的だとおもう。

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4位 Wāqwāq(WaqWaq ワークワーク)

(作品解説)
藤崎竜の週刊少年ジャンプ最後の連載作品。
全部で4冊の単行本がでている。
砂漠だらけの世界の中、防人といわれる主人公は村で出会った少女を守りながら他の防人と戦っていく。


ワークワーク 1 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-4)

(感想)
相変わらず絵がうまい。
機械とかメカの絵がほんときれい。

王道バトル漫画なんだけど、
藤崎竜のテイストとまじわって独特な雰囲気。

てゆうか一番印象的なのはレオ顔変わり過ぎだろこれっていうとこ。

25話ぐらいで世界の謎(機械と人の関係とか神様のこととか)が
いろいろとけてこういうことだったのか!となった。

読み始めた人はぜひこのあたりまで読んでほしい。

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3位 屍鬼(しき)

あらすじ・作品解説
舞台は土葬の習慣が息づく周囲から隔絶された小さな山村、外場村。
連続する村人の死を不審に思う主人公の青年・結城夏野(ゆうきなつの)、町医者・尾崎敏夫(おざきとしお)らは、やがて「起き上がり」という謎の存在に気づく…。
「起き上がり」と呼ばれる吸血鬼と、人間たちとの戦いを軸に、様々な人間ドラマを流麗なタッチで描いたサスペンス・ホラー漫画。
原作からの独自展開やキャラクターが話題を呼び、累計110万部超えのアニメ化もされた人気作。
原作は「十二国記」の小野不由美(おのゆふゆみ)。

藤崎竜アレンジの加わった極上サスペンス!

おすすめポイント・感想・レビュー
人気小説の作画担当がフジリューということにまずびっくり!(まあ、封神演義も原作モノではあるんだけど。)

キャラもストーリーもだいぶ変えてるにも関わらず、藤崎竜版「屍鬼」という感じで普通に面白いです。原作未読でも楽しめるのが嬉しいポイント。

ただ怖いというだけでもなくて、「起き上がり」は生前の記憶や人格はそのままなので、そこが悲劇的でありおもしろい。

化け物となったことを喜ぶ者、苦しむ者、戦いを挑む者…。残された人間側でも、最後まで戦う者、起き上がりに共感する者、憎む者など、様々な思いが混じりあう。

たくさんの登場人物たちが織り成す人間ドラマから目が離せません。

ホラーゲーム『SIREN』にも影響を与えたという、複数の主人公視点で描かれる物語展開に引き込まれること間違いなし!藤崎竜の独特の絵柄も、物語の世界観を深く引き立てています。

独自の世界観が光る!
藤崎竜版『屍鬼』は、原作の骨組みをしっかりと尊重しつつ、独自の世界観を構築。閉鎖的な村の中で徐々に広がる病の様子や、正義と悪の概念が変わっていく過程が見事に描かれています。!

個性あふれるキャラクターたち
やっぱり藤崎竜の絵は、いい意味でも悪い意味でも原作に負けないね。

藤崎竜のセンスが光るキャラデザイン。どのキャラも一人ひとり個性的に魅力的に描かれています。

封神演義の時もそうだったけど、登場人物は誰もがみんな濃いキャラばかりなのに、その中で一切かぶることなくキャラクターを描き分けているのはさすがの一言。すごい。

こんな人におすすめ
藤崎竜の漫画は、画力は高いけどとにかく独特。原作好きの人からすると特に絵柄への賛否が巻き起こるのは仕方がない気がする。

良くも悪くも、藤崎竜の絵を受けいられうかどうかで評価が変わる…というか読み続けられるかどうかが変わる。受け入れられる人には深い満足感を与えること間違いなしです。

自分は気がつけば最終巻まで一気読みでした。原作知らなくてもオススメです。

正義と悪の概念がいつの間にか変わっていく過程もすごくうまい。

あれほど怖かった屍鬼たちが、村全体に正体が明らかになると、途端に弱者になり、狩る側と狩られる側が一瞬で逆転するのが面白い。

屍鬼を人間らしく描いていることで、最後にはどちらが本当に鬼なのかを問いかけてきます。

読んだ後に原作も読みたくなる良コミカライズ。

2位 封神演義(ほうしんえんぎ)

(作品解説)
古代中国の神話の一つを舞台とした、シリアス……ではなくギャグ漫画!
しかし、時には泣けることも!?読んでみればわかる面白さ!
魅力的なキャラと世界にあなたも引き込まれる!?

(感想)
ちょうどるろうに剣心が看板時代のジャンプだったのもあって、
封神演義とるろ剣には女性読者が集中してた覚えがある。

古代中国を舞台とした長編漫画。

殷の時代っていうなんとも少年漫画らしくない時代設定。
けど、かなり楽しく読んでたな。
歴史関係ないので苦手な人にもおすすめできる。

原作があるからしょうがないんだけど、
とにかく次から次へと新キャラが出てくる。

最初、太公望のあまりの弱さと申公豹あまりの強さに
恐ろしい長編マンガが始まったと思った。

封神終わるまでどんだけかかるんだよってw

間延びもせず、打ち切りにもならず綺麗にまとめてくれた作品。

1巻から最終巻までまとめ読みすると間違いなく名作だと実感する。

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1位 PSYCHO+(サイコプラス)

(作品解説)
封神演技で知られる漫画家、藤崎竜の初連載作品。
主人公が超能力を手にする所から始まる。
最近の作品とは絵柄が全然ちがうが、徐々に封神演技のころの絵柄に近づいていっている。
ドライブAとドライブBの2冊がある。

(感想)
藤崎竜特有の持ち味が出ていた作品だったと思う。
キャラの表情とか服の書き方とか。

ストーリーはまあボーイミーツガールって感じの超能力SFもの?

携帯ゲームと超能力のコラボにとにかくワクワクした。
今だとDSだけど当時でいえばゲームボーイか。

ゲームの操作と現実での影響がリンクしていて、
ゲームをすればするほどゲームのレベルも超能力のレベルも上がっていく。

ゲーム少年にはたまらない展開だったなぁ。

フジリューの原作なしのオリジナル作品の中で一番好き。

連載がすぐ終わっちゃったけどもっと続き読みたかった。

というか打ち切り決まってのあの展開なんだろうけど、
もっとゆっくり読みたかったな。

藤崎竜リメイク希望ランキングでもこの作品がトップ。

封神演技とか読んでフジリュー作品
もっと読んでみたいって人におすすめ。

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あとがき

あなたの選ぶ藤崎竜作品のランキング1位は?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

ランキングにしてみると、残念ながらやっぱりオリジナル作品は下位になっちゃうな。藤崎竜のオリジナル作品は本当にことごとく一般受けしない作品ばかり。描きたいことが世間のだいぶ斜め上を行ってるw

といいつつランキング1位に持ってきたのはオリジナル作品。完全に個人的好みだけどさすがに1位はやりすぎか。笑

でもだれがなんと言おうとサイコプラスは間違いなく名作!当時の人気なければ即打ち切りの頃のジャンプでの連載だったのが悔やまれる。

前はコミックスのあとがきでは突拍子もない妄想を延々と書き連ねたり、「封神演義」では「物の存在する確立を変化させる宝貝」という作者もよくわかってないという哲学的な宝貝が出てきたり、作品の中にバンバン哲学ネタ入れてきてたけど、昔と比べるとだいぶ哲学的な話はやらなくなってきてる感じがします。

原作付きに関しては、どれも単純に藤崎竜版として楽しめるいい作品だらけ。

オリジナルをアレンジして面白いマンガにする能力をもった漫画家ですね。

原作付きなら「封神演義」「屍鬼」。限りなくフジリューらしい作品読みたければ、「サクラテツ」「ワークワーク」読んどけば間違いない。

オリジナルでも短編はいい作品多いので、短編集もおすすめです。

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https://mangakarankings.com/175/feed0
絵が上手くて漫画も上手い!天才小林まことのおすすめ作品ランキング!https://mangakarankings.com/1180https://mangakarankings.com/1180#respondTue, 06 Apr 2021 15:10:08 +0000http://mangakarankings.com/?p=1180画力の高さと漫画の上手さが同居している漫画家といえばそう!

こんばやし先生こと、小林まこと(こばやしまこと)。

絵が上手いうえに抜群の構成力。ジャンルも幅広く、スピード感のある熱血スポ根漫画から、特徴的な表情と独特の間の取り方がたまらないギャグ漫画まで。

本人も公言している、森田まさのりやハロルド作石、それ以外にも高橋ヒロシなど、小林まことの影響を受けたであろう有名漫画家も多く存在する。(本人は楳図かずおに影響を受けてデビュー前は恐怖漫画を描いていた。)

今回は、クセがつよいけど結局男子はみんな好き!天才漫画家、小林まことのおすすめ作品ランキング!

5位 ちちょんまんち・天国への階段

あらすじ・作品解説
ノーベル平和賞(ノービル賞)を取るほど人類に貢献した名医、Dr.チヤこと水上千八(みなかみちや)。
92歳で亡くなった千八は生前の行いから、天国行きを言い渡される。
しかし、処女のまま亡くなった千八は、自分が愛を与えるばかりで愛を受けていないとして、「愛の楽園地獄(ちちょんまんち)」に落とされる。
愛の修行を終え天国へ行くことはできるのか?
漫画家小林まことの新境地!エロくてシュールで卑猥、そして泣けるギャグ漫画。

処女の女性が落とされる地獄「ちちょんまんち」で真実の愛を見つけることはできるのか?

おすすめポイント・感想・レビュー
どのページを開いても、全裸の女性だらけ。鳥や鹿などの動物たち、そして背景の木や岩に至るまで男性器の形をしているという凄まじい世界観。

電車など公共の場はもちろん、家でも1人の時しか読めません。汗

だけど信じてほしい。これはオカズにならないタイプのエロ漫画だと!笑

エロがお題のギャグ漫画!
とにかく色んな男性とヤりまくらなければいけない地獄、ちちょんまんちだけど、

  • エロさよりも面白さのセックスシーン
  • 見た目が若くてきれいになっても、年寄り感を失わないチヤの性格

のおかげで、いい意味でエロいのにエロくない。「頑固ババアをなめるんじゃないよ」と啖呵を切るチヤさんが素敵。

どれだけ飽きさせずに、いろんなバリエーションで面白いセックスを描くかっていうギャグ漫画です。

にも関わらず、最後はまさかの感動のラスト!相変わらず最終回まとめるのが上手い。

現在は改題して、加筆修正された「天国への階段」というタイトルで出版されています。こちらには作者の小林まことがどうしてこの作品を描いたかが、あとがきで語られています。

すべての修行を終えてついに天国へっていう土壇場で、本当の愛に気づいて人間として生まれ変わることを選ぶ千八。

ヤりまくりのちちょんまんちで、何度もチャンスはあったのに、結局、忠太郎とは最後の最後まで一度も結ばれることなく、人間界で出会い直すっていう最終回の展開が最高でした。

「その後どうなるかはしったこっちゃない」

あむあむ。あむあむ。

4位 What’s Michael?(ホワッツ・マイケル)

あらすじ・作品解説
ホワッツマイケルは小林まことがモーニングで連載していた、元々は「マンガの描き方」に出てきた脇役キャラだった茶トラ猫のマイケルとマイケルを飼う人間たちを描いたショートギャグ漫画。
1話読み切りのオムニバススタイルで、毎回マイケルという名の猫が登場するが、飼い主はその回によって変わる。また飼い猫の時もあれば、野良猫の時もあり、人間が登場しない回もある。
作者の小林まことは、マイケル主人公のコント作品だと語っている。
講談社漫画賞一般部門受賞。テレビドラマ化、テレビアニメ化するヒット作品となった。

踊る猫として一世風靡!今読んでも全く色褪せない猫マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
小林まことを猫漫画家だと思っている人もいるほど、小林まことファン以外の読者層も取り込んだヒット作。全作品の中でも知名度では、ランキング1位じゃないかな?これが柔道物語と同時期に連載していたという凄さ。

猫の習性を上手くギャグにしてて、今読んでも面白い!

今でこそ、日常系の猫マンガは腐るほど出てますが、この当時の作品では珍しいんじゃないかな?

猫目線で描く回と、人間目線で描く回どちらも読んでて「あるある」と共感できるエピソードだらけ。毎回変わるシチュエーションコメディを見ているような作品です。

マイケル以外の動物だと「ニャジラ」「チャル」「犬の伸之助」の回、人間だと「動物に好かれる男」「猫嫌いのヤクザ」「大林家(アニメだと小林家)の赤ちゃん、たまみ」の回が好き。

しかし、小林まことの描くキャラの表情は、動物の顔にはめ込んでも合う!おそろしく魅力的。

猫好きはもちろん、そうじゃない人にもおすすめ(犬派です。汗)。

ただ、可愛いだけじゃない笑える大人向けのギャグ漫画。柔道部物語の三五十五や三四郎の志乃も出てきます。

たまにマイケルがサラリーマンだったりする、擬人化コメディ回もあるんだけど、大抵は最後に「っていう夢を見ているに違いない。」っていう夢オチ。

だったんだけど、最後の方は猫が演じるシンデレラや猿の惑星ならぬ猫の惑星などのパロディ回ばっかりになってしまったのが残念だった。

最終回を描くこともなく突然終わってしまったけど、体調不良か、ネタ切れだったのか、打ち切りだったのか。

新潟県では今でもマイケルやポッポ、ミニケルが描かれたバスが走ってます。

3位 1・2の三四郎2(イチニのさんしろう2)

あらすじ・作品解説
小林まことの代表作、1、2の三四郎が10年ぶりに復活。舞台を少年マガジンからヤングマガジンに変更し、成長したキャラクターたちを描く。
三年間のアメリカ遠征から帰ってきた三四郎だが、所属団体の新東プロは不渡りを出し潰れていた。
戦う場を失い、ファミレスの店長として働く三四郎だったが、そこにかつての同僚、五頭信が現れ、プロレスラーとしての復帰と、新団体ドリームチームへの加入をお願いされる。
当初は断っていた三四郎だったが、五頭の自殺未遂、そして五頭の膝を壊し再起不能にした相手が、かつての三四郎の後輩、赤城欣市だと知り、ドリームチームへの参加を決意する。
同じく、プロレス界から離れていた西上馬之助や成海頁二も加わって、赤城率いるFTOとの戦いが始まる。

ショープロレス VS 格闘技系プロレス!

おすすめポイント・感想・レビュー
闘魂、東三四郎が帰ってきた!

人気漫画の続編はひどい結果に終わることも少なくないけど、三四郎2は数少ない続編成功例の1つ。

前作のプロレス全盛期とは違って、K-1や、プライドなどの総合格闘技系の大会が盛り上がり始めた頃。

そんな時代に合わせた、打撃、関節技(サブミッション)を中心とした格闘技系のプロレスと、昔ながらのプロレスとの戦いを描いています。

相変わらずの小林まことワールドで、ギャグとシリアスバランスの良さは相変わらずです。

懐かしのキャラたちが大集合!
妻となった志乃や、かつての桜軍団、馬之助、頁二、虎吉を始めとして、懐かしいキャラも登場します。

  • 「なに読んでるんですか?全日本強化コーチの参豪さん」
  • 「ちなみにオレは飛鳥純だけど…」

といったわかりやすすぎる説明ゼリフとともに、岩清水、桜五郎、工藤先生など懐かしいキャラが出し惜しみなく次々と登場。

続編作品だと、旧作のキャラをいつどんな形で登場させるかで引っ張るのがパターンですが、ここまで潔くバンバン登場されるとむしろ爽快。笑

アクションシーンもパワーアップ!
アクションシーンは柔道部物語の連載を通ってきただけあって、前作から大幅パワーアップ。小林まこと作品の中でもトップクラス。上手すぎる!

今回は物語を三四郎に1人に絞っているので、消化不良感も中だるみ感もなく、6巻完結とは思えない密度の漫画になっています。(旧作ファンとしては、他のキャラクターたちへスポットがあまり当たらないのは残念でもあるんだけど)

デスマッチや女子プロレス、かつての先輩、田中敬三率いる田中プロレス、柳政紀の立ち上げたプロ柔道など、様々な団体を撃破し吸収しながら文字通りドリームチームを作り上げて赤城に挑む三四郎たちが熱い!

個人的な好みで、総合的なランキングはこの位置ですが、読みやすさと作品の完成度は、1位かもしれない。

続編ではあるけれど、この作品から読んでも十分に面白いので、初めての小林まこと作品としてもおすすめ。

2→1→2と読めば2度楽しめますよ。

参豪が登場した時に指導しているのは柔道部物語の三五十五と西野新二だったりします。小林まこと作品に多い、いつのもスターシステムではなく、カメオ出演(クロスオーバー)は珍しいかもしれない。

「相手の協力なしでは成り立たない技がどうして真の格闘技といえるんですか?」

とプロレスを否定し、バーリトゥードスタイルで戦う赤城に対して、ラリアットや4の字固め、バックドロップなどあくまでもプロレス技で戦う三四郎。

そしてラスト、ブレーンバスターで決める。期待を一切裏切らない完璧な展開。

前作のラストでは見られなかったので、余計に良かった。

この道を行けば
どこだっけ
危ぶむなかれ迷わず行くぞ
行けばいいのだ
ルルル
ラララ・・・

2位 1・2の三四郎(イチニのさんしろう)

あらすじ・作品解説
小林まことの漫画家としての連載デビュー作で出世作。
主人公の三四郎が、ヒロインの志乃(しの)、友の馬之助(うまのすけ)、虎吉(とらきち)たちとともにスポーツに打ち込むスポ根ギャグ漫画。
ラグビー編、柔道編、プロレス編の三部構成になっており、三四郎たちの高校生活から卒業後プロレスラーとして活躍するまでを描いている。
講談社漫画賞少年部門を受賞。佐竹雅昭主演で実写映画化。
その人気から「1・2の三四郎2」「格闘探偵団」という続編も出ている。

笑えて泣けて熱くなる!熱血ギャグ格闘マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
ギャグメインでありながら、スポーツの試合のシーンは三四郎と同じくまさにストロングスタイル!ラグビーも柔道もプロレスもカッコいい!

個人的には、ラグビー編→プロレス編→柔道編の順番で好き。

とにかく登場人物の特徴がはっきりしていて、どのキャラも生き生きと動く。どんどん好きになる。

男性キャラでは馬之助が好き。やっぱり身軽で素早いテクニック系はかっこいい!

女性キャラではなんといっても志乃。

男たちからは「デブ」「笹ダンゴ女」呼ばわりされて、ドジでしょっちゅうコケて「びぇ~」と泣く。こんな魅力的なヒロイン見たことない。笑

全漫画作品のヒロインランキングでも上位に置きたい好きなキャラ。

こんな人におすすめ!
ギャグ漫画は時代の流行りを反映している作品も多いので、なかなか今の時代に勧められる作品も少ないですが、この時代のギャグ主体の漫画で、今読んでも面白いと自信を持っておすすめできる数少ない作品。

単純に「面白い漫画読んだなぁ」と思える名作です。

脇役から大躍進を遂げたキャラと言えば、岩清水健太郎です。

梶原一騎・ながやす巧の漫画「愛と誠」の岩清水弘のパロディーキャラだったはずが、変態ストーカーカメラ小僧として大活躍。

でも読み返してみると、プロレス編になってからはそんなに出番ないんだよね。にも関わらずあの存在感はすごい。最終回もオチも岩清水くん。

一方、柔道編、プロレス編と移る間に、ドラゴンボールのランチさんばりに忘れ去られたキャラも。。

参豪とか稲毛とか環境が変わって出番が減ったキャラはまだしも、番長とかケツ(テツ)とか亜星とかどこいった?(番長はのちに森田まさのりが中田小兵二として復活させます。笑)

中でも東西南北のメインキャラのひとり虎吉。プロレス編に入ってから全く目立たなかったなぁ。漫画に専念せずに、成海頁二の代わりに、空手レスラー兼、漫画家という活躍も見たかった。

ウッシャ~~~!

類似作品 こちらもオススメ!

『1・2の三四郎』を読んだあとに、森田まさのりやハロルド作石、高橋ヒロシなど、小林まことに影響を受けていると言われる漫画家たちの作品を読むと、表情の描き方とか本当によく似ています。

1位 柔道部物語(じゅうどうぶものがたり)

あらすじ・作品解説
主人公の三五十五(さんごじゅうご)は中学時代吹奏楽部。
岬商業高校入学後、思い付きから柔道部を見学。
(色々騙されて)入部したが、その後本格的に柔道に取り組み、日本一を目指すストーリー。
柔道の才能を開花させライバルたちと熱い青春を謳歌する作品。

今読んでも十分すぎるほど面白い名作スポ根マンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
小林まこと自身が柔道経験者ということもあって、柔道の技の描写はすばらしい!

柔道物語ではなく、柔道部物語のタイトル通り、部活動の表現がホントに良いところをついてくる。謎の掛け声「ザス、サイ、サ」を始めとする先輩後輩関係や、下級生の理不尽な扱いや、など、運動部に所属したことのある人なら思わず懐かしいと思ってしまうはず。

ギャグ要素は三四郎と比べると弱めだけど、「はじめの一歩」の鷹村のモデルとしか思えない鷲尾先輩を始め、小柴、五十嵐先生など、脇役もキャラが濃くて面白い。

ストーリーとしてはわかりやすいサクセスストーリーなんだけど、無駄のない高すぎる完成度で一気に読み終えてしまう面白さ。

オチまで最高でした。

同時期に連載されてた「YAWARA!」、その後の「帯をギュッとね!」なんかと比べると知名度がイマイチなのがもったいない。

柔道漫画の名作としていろんな人に読んでもらいたいおすすめ作品。

古い作品だからと読まないのはもったいない!今からでもおすすめできる柔道マンガ!

三五の西野との最後の試合なんで鷲尾だけ登場しないだんだよと思って読んでたけど、しっかりオチをかっさらっていくあたりさすがです(笑)

柔道部物語のタイトル通り、三五の引退でマンガも完結なんだけど、やっぱり続編読みたいなぁ。他作品のゲスト出演じゃなくて。

五十嵐先生のスピンオフも描いてほしい。

俺ってストロングだぜぇ~

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あとがき

あなたの選ぶ小林まこと作品のランキング1位は?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

小林まこと作品は緊張と緩和のバランスがいいよね。雰囲気というか空気感を作り出すのがすごく上手い!

あだち充にしろ、小林まことにしろ、静止している絵の中で空気作れる作家はすごい。そのへんの漫画家が描いても同じ空気感は絶対出せないよなぁ。

真面目なシーンでもギャグを挟んでくるところは徳弘正也なんかも似てるかな?

読み返してみて特に思うのは、小林まことの描くギャグ(っていうかコメディかな?)は古くならないってこと。いつ読んでも面白い。

実は2014年にひっそりと漫画家を引退していたらしく、最近は音楽活動なんかしてたらしい。

体力的な問題なら仕方ないとはいえ、劇画長谷川伸シリーズなど、最近の作品も全く衰えることなく、まだまだ面白い作品を描ける漫画家だけにもったいない。

ところが、2016年にその引退を撤回!しかも描き始めたのが、『女子柔道部物語』で嬉しすぎました。

まだまだこれからも新作が読みたい漫画家です。

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【ギャーッ】ホラー漫画の神様!楳図かずお作品のおすすめランキング!【トラウマ必至】https://mangakarankings.com/1093https://mangakarankings.com/1093#respondSun, 14 Mar 2021 15:40:42 +0000http://mangakarankings.com/?p=1093

もういい加減にしてくれ。 「しましまの人」でも「グワシッの人」でも「ガキの使いに出てくるボーダーのおじいさん」でもない。 楳図かずおは本当に最高の漫画家なのだ! 読んだことのある人にはトラウマを植え付けられたという人も多 ... ]]>

もういい加減にしてくれ。

「しましまの人」でも「グワシッの人」でも「ガキの使いに出てくるボーダーのおじいさん」でもない。

楳図かずおは本当に最高の漫画家なのだ!

読んだことのある人にはトラウマを植え付けられたという人も多いでしょう。ホラー漫画の第一人者というイメージが強いけど、それだけじゃない。

SFやギャグ漫画など本当に幅広いジャンルの作品を高いクオリティで描くのは正に神の領域。

トラウマ必至の楳図かずお作品ランキング!!

(短編も追加していったらどんどん増えてしまってるので、そのうち短編と長編に記事分けるかも。)

30位 DEATH MAKE(デスメイク)

あらすじ・作品解説
SFビデオを撮影しようと子供たちが作った気持ちの悪い化け物のマスク。
そのマスクが子供たちを襲ってきて、夜の小学校で逃げまわる。
大人が一人もいない状況で、子供たちが生き残るために取った方法は・・・。
楳図かずお恐怖劇場のタイトルで映画化されている。
(ねがいに収録)

楳図かずお デスメイク
©ねがい

学校を舞台にしたパニックホラー!

おすすめポイント・感想・レビュー
学校を舞台に子どもたちが逃げまわるので、なんとなく漂流教室を思い出した。

短編なのでマスクの由来などは全くわかりません。

いくらなんでも出来が良すぎるだろう。石膏でこんなん絶対作れないわw

夢か現実か?っていう感じのオチだけど、それ以外はわかりやすいモンスターに追われるパニックもの。

29位 怪談(かいだん)

あらすじ・作品解説
吹雪で山小屋に閉じ込められた5人の男女。
眠ったが最後、死んでしまうほどの寒さの中、眠気を紛らわせるため、各々が体験した恐ろしい体験を順番に語っていき、朝を待つ。
楳図かずお初期の作品。後年とはかなり違う絵柄。
(のろいの館に収録)

楳図かずお 怪談
©のろいの館

楳図かずお版「百物語」

おすすめポイント・感想・レビュー
もう少し後に画風が変わりるんだけど、この頃はまだ手塚治虫に強く影響を受けていた頃の可愛い絵の頃。

最初に怖い話をした女性なんて本当に少女マンガのお目々パッチリキャラ。

それぞれの登場人物が順番に、実際に体験した怖い話を語っていきます。

ひとつひとつの話が15ページ近くあるので、それぞれのエピソード単体でもホラーとして成立してます。(もともと別々の話だったんだっけ?)

ストーリーも後々の練りに練られた漫画ではなくかなりオーソドックス。

楳図かずおの描く古典「百物語」といった内容です。

作中の登場人物が語るお話が「牡丹燈籠」だったり「雪女」だったり、元ネタがすぐに想像できるくらい、わかりやすいホラー話。

最後に雪女と秘密の約束をした話をしてしまったことで、娘に化けていた雪女に、全員殺されてしまうっていう。オチも単純。

構成もセリフも淡白で、ホラー漫画家第一人者としての雰囲気はまだまだありません。

でも黒テーマの印象はこの頃からも感じられる。

28位 蛇(へび)

あらすじ・作品解説
大きな蛇がいると噂の近所の家。子供たちは興味本位でこっそり侵入して蛇を見つけ、驚いて慌てて逃げ出す。
ニュースでその蛇が逃げ出したことを知って怯える敬一(けいいち)。
そこに新しい母として人間に化けた蛇が敬一のもとにやってくるというストーリー。
現代を舞台にした和風の短編作品。
(ねがい/洗礼 文庫版に収録)

楳図かずお 蛇
©ねがい


おすすめポイント・感想・レビュー
1ページ丸々使った蛇の描写が凄い。

よくありがちなホラー漫画のストーリーなんだけど、絵が凄さに惹きこまれる。

漫画家、楳図かずおの初期ホラーといえば『へび女』。

…っていうくらい、蛇のイメージあるんだけど、他の「ヘビ女」を題材にした作品に比べるとそこまで怖くなかったかな。…比べるとね。怖

27位 プレゼント

あらすじ・作品解説
クリスマスコンパで優子はカードをみんなの前で読まれてしまい、盛り上がったメンバーはホテルで乱交パーティに。
嫌がる優子はベッドの脇にあった紐を引くと、サンタが今までのプレゼントを取り返しにやってきて・・・。
サンタクロースを題材にしたホラー漫画。
高橋真唯主演で映画化されている。
(ねがいに収録)

楳図かずお プレゼント
©ねがい


おすすめポイント・感想・レビュー
冒頭の空の描写からして楳図かずお独特のホラータッチ。何か始まりそうな予感がぷんぷん。

登場人物がみんな軽薄っていうのは楳図かずお作品には珍しいかもしれません。

クリスマスの聖夜を姓夜と履き違えた若者たちのもとへ、残酷なサンタが復讐しに来る。

「13日の金曜日」的なアメリカホラー映画みたいなB級ホラーノリ。

サンタがこんな風に描かれる作品も珍しい。気持ちいいくらいに残虐。

これはギャグ作品で合ってる?笑

26位 映像(かげ)

あらすじ・作品解説
鏡で自分の姿を見るのが大好きな女の子。鏡に映るもう一人の自分(かげ)が飛び出してきて・・・。
「ティーンルック」という今はない古い雑誌が初出の、美しいとは何なのかをテーマにした子供向けだが深い短編佳作。

おすすめポイント・感想・レビュー
「鏡」というホラー漫画では定番の題材。

ドッペルゲンガー的な話だけど、この作品以降にもいろんな漫画や映画で扱われている題材だけに、今読むとすごくオーソドックスに感じる。

関係ないけど、楳図かずおに限らずこの時代のマンガ作品(特に少女漫画)によく出てくる、「女言葉」でしゃべるノーマルな男の子。

どうしても違和感を感じちゃうんだけど、この時代普通?

25位 谷間のユリ(たにまのゆり)

あらすじ・作品解説
今から40年以上前の「女性セブン」で発表された作品。
見た目にコンプレックスのあるOLが密かに窓から見える隣のビルの男性に恋心を寄せていた。
その男性に綺麗な女性が現れると、大きなショックを受けて、硫酸を女性の顔にかけてしまう・・・。
(映像に収録)

楳図かずお 谷間のユリ
©映像

楳図かずおの描くストーカーホラー!

おすすめポイント・感想・レビュー
ストーカーという言葉が生まれるよりもずっと前の作品。

ほとんど主人公の女性の独白で進むお話。短い作品なんだけど、女性心理を巧みにとらえた作品(と言っても男なので本当のところは知らんけど)

勝手に逆恨みして相手を傷つけて、誰に言われるでもなく罪を償うため自身を罰する女が怖い。誰も救われない悲しいホラー。

モンスターとか幽霊ものではない、大人向け・現実世界の怖い話です。

24位 首(くび)

あらすじ・作品解説
仕事の為に結婚をした、仮面夫婦。
美しい妻は主人公の夫を煙たがって拒絶するが、夫は逆に惹かれていって、更に憎悪に変わっていく。
楳図かずお得意の展開の意味深のホラー漫画。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお 蟲たちの家
©蟲たちの家

妻の首に取り憑かれた夫の話

おすすめポイント・感想・レビュー
タイトルのページ(扉絵)の絵から既にコワー!すごい画力。

「妻の美しい顔が好きすぎるから、なくなって欲しい。」この矛盾。愛情が憎悪に変わっていくところ、難しい表現だけどうまい。

男の頭の中の思い込みで、無いものがあって、あるものが無いように見えてしまうとか、面白い。

ラストにもナレーションが入ってるけど、どこまでが妄想で、どこからが妄想の具現化なのかは良くわからなかった。

他の人には普通の赤ちゃんだったのかな?

23位 まぼろしの蝶(まぼろしのちょう)

あらすじ・作品解説
スキーを楽しんでいる男女数人。吹雪の中蝶を見つけ、主人公がその蝶を追って滑って崖から転落しそうになる。
いつの間にか小屋で寝ていて、そこに見知らぬ女性が現れ、蜜を口移しに飲ませてくれて・・・。
ホラーでなく、ファンタジックな短編漫画。
(洗礼 文庫版に収録)

楳図かずお まぼろしの蝶
©洗礼

雪山で起こったちょっと不思議な良いお話

おすすめポイント・感想・レビュー
女性(もちろん蝶の化身)が主人公に絶対に右手を開かないように告げて蜜を集めに小屋を出て行くけど、なぜ右手を開いてはダメなのか?と思っていたら・・・。

それが最後にわかって、「あっ、なるほど!」というエンド。ある程度オチは読めちゃうけどね。

ついホラーを期待して読んでしまうけど、ストーリーテラー楳図かずおの不思議ないい話。

22位 ウルトラマン

あらすじ・作品解説
怪獣や宇宙人が様々な超常現象を地球に巻き起こし、科学特捜隊とM78星雲の宇宙警備隊員ウルトラマンが活躍するお話。
ウルトラマンを楳図かずおがコミカライズして出した作品。
番組と共に週刊少年マガジンに連載されていた。

おすすめポイント・感想・レビュー
オリジナリティが失われる為、他人の作品をあまり見ないという楳図かずおのなんとも珍しいタイアップ漫画。

ウルトラマン漫画として読むか、楳図かずお作品として読むかで評価は分かれそうだけど、ウルトラマンしながらもちゃんと楳図かずお作品だった。

楳図かずおの書く絵と怪獣が実にマッチしていて、怪獣が本当に嫌な怖さを持っているのが伝わってくる。

特にバルタン星人が人間を乗っ取って徐々にバルタン星人へと心も体も変貌していく話は、楳図かずおという漫画家にしか書けない話だったと思う。

そして驚くべきは楳図かずおは実はウルトラマンの事をよく知らず、資料を読んだだけで書いていたという事w

だからキャラデザも本家とは結構違う。

この漫画を資料読んだだけで生み出した楳図かずおはやっぱり天才!

21位 絶食(ぜっしょく)

あらすじ・作品解説
大好きな男の子に太っていることが理由でフラレた女の子。
絶食して痩せてやっと彼に振り向いてもらえた途端、抑えていた食欲が開放される。
楳図かずお恐怖劇場として映画化され、上野未来や中川翔子が出演している。
(ねがいに収録)

楳図かずお 絶食
©ねがい

わずか6ページのショートショートホラー

おすすめポイント・感想・レビュー
楳図かずお作品の中でも珍しいショートショート。ぽっちゃり女子も珍しい。

女性の努力が実ってやっと彼に受け入れられて、いきなりキスをして、どうなるのかと思ってページをめくると・・・。

子供時代に読んでたらトラウマなるわ!

敢えてショートショートにしたのは効果的だと思う。心臓の強い人にはおすすめ。

過度なダイエットは危険です。笑

20位 悪夢の数式(あくまのすうしき)

あらすじ・作品解説
コメディタッチで少年の好奇心と淡い恋心をシュールに描いた作品。
楳図かずおと言えばやはりホラーだが、たまに登場するこの作品の様なテイストの話も意外と多い。
(楳図かずおの呪い/楳図かずおこわい本(呪縛)に収録)

楳図かずお 悪夢の数式
©楳図かずおの呪い

数学少年の生み出した方程式によって起こるSF(少し不思議)なお話

おすすめポイント・感想・レビュー
楳図かずおのホラーは大好きだけど、たまに出してくるこの話のようなSFコメディもいい。

藤子不二雄が描きそうな話。

もちろん鬼才楳図かずお。ただのコメディでは終わらない。

独特の世界設定とか、キャラクター、言い回しがシュールな世界を演出していて、読後のえも言われぬ満足感を味わえる。

ラストがとてもセンチメンタル。

まことちゃんもチラッと登場してます。

少年独特の不安定さがとても好き。

19位 夏の終わり(なつのおわり)

あらすじ・作品解説
海で出会ったヒロインと二人の男性。
キザで嘘つきな男と結婚してしまって、貧しい不遇な人生を後悔してしまう。
本当はもう一人の地味だけど優しい男性の方が好きだったのに、と今の自分を悔やむ女性だが…。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお 夏の終わり
©蟲たちの家

あの時違う選択をしていたら…。人生やり直しホラー!

おすすめポイント・感想・レビュー
タイムスリップもの。というより、平行世界(パラレルワールド)へのタイムリープものなのかな?

幸せになりたいヒロインだけど、「それがシュタインズゲートの選択だ」と言わんばかりに、別の世界線でも同じ結末を辿ってしまう。切ない。

映画の「バタフライ・エフェクト」みたい(もちろんこの漫画が先だけど)に、ただしどちらを選んでもダメだったというホラー。

読後の気分はしっかり落ちる…。けどやっぱりおすすめ。

18位 螺旋階段(らせんかいだん)

あらすじ・作品解説
大学で音楽活動をしていたヒロイン。後ろで目立たずリズムを合わせるだけで、才能もないと自覚もしている。
卒業と同時に結婚する予定で、平凡に人生を送るはずだった。
ところがちょっとしたきっかけで、テレビの前で歌うことになり、そこから人生が狂い始めてしまった。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお 螺旋階段
©蟲たちの家

あなたの日常も周りから見るとホラーかもしれない。

おすすめポイント・感想・レビュー
これも確かにホラーだわ。

基本一人称で話が進んでいく。常識的に語っている主人公が、実は自分がおかしくなっていることに気づいていないっていう話。

ちょっとした勘違いから、だんだんおかしくなっていく。

バンドマンにしろ、役者にしろ、歌手にしろ、きっかけってこんな勘違いからってことは多いよね。でもそれがちょっと行き過ぎるとホラーになるっていう。

才能のない一般人の気持ちもわかる天才漫画家「楳図かずお」。周りから見ると滑稽にすら見える描写がうまい。

漫画界初の楽譜付き漫画w(というか他に知らない)。すげえセンスだ!

17位 楳図かずおの呪い(うめずかずおののろい)

あらすじ・作品解説
「ビデオカメラに何が写ったか?」「4の恐怖」「幽霊屋敷」という、別々の独立した3話で構成されているホラー漫画。
全て女の子が主人公。
少女漫画雑誌に連載された1986年の作品。OVAでアニメ化されている。
(楳図かずおこわい本 (呪縛)に収録)

楳図かずお 楳図かずおの呪い
©楳図かずおの呪い

「見なければよかった」テーマにした3つのお話

おすすめポイント・感想・レビュー
3話とも揃って秀逸。第1話が特に面白くておすすめ。

毎夜起こる怪奇現象。原因を探るためビデオを撮って見てみると実は・・・。全部の話に逆転があって、「アッ」と言わされます。

作者自身がこんなにも漫画の中に登場するのもこの作品ぐらい。

最後はストーリーテラーとして楳図かずおが読者に問いかけて終わる、世にも奇妙な物語的な構成。

なんだけど、なぜか案内役の楳図かずおは筋肉少女帯の大槻ケンヂのメイクで現れる(笑)

第1話でヒロインから相談された少年も、名前が「謀図(ぼうず)君」だったり、やたらと漫画家、楳図かずお本人が登場する作品。ギャグ以外ではこの作品くらいじゃないかな?

16位 目(め)

あらすじ・作品解説
貞淑で古風な妻が、一度だけ浮気をして幼なじみの男性と床を一緒にしてしまう。
その一回だけの不貞だったが、となりに住む少女に見られてしまい・・・。
それから妻の苦悶、後悔の日々が始まる。
彼女は、夫に知られる事を恐れ続け、長い間、貞淑な妻として夫に仕えた。
やがて、年月が過ぎ・・・。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお 目
©蟲たちの家

奇怪な事は何も起こらないが、これぞまさしく「恐怖」漫画!

おすすめポイント・感想・レビュー
怪物も、怖い赤ん坊も、おかしくなった担任教師も出てこない。

ジャンル的には心理ホラーなんだけど、蟲たちの家や漂流教室の怪虫のように、想いが具現化するタイプの作品とも違う。

特別なことは何起こらない。誰も何もしないし、何もされない。

人の目が気になるというだけの設定で、それがこんなに怖いホラーマンガになる。すごい!

この作品を読むと、恐怖というのは外からやってくるものではなく、内から湧いて出るものなのだという事が強く感じらる。

何年も何年も恐れ続ける妻。一方、夫は夫で寛容な妻が、怖いと感じている。

長い間胸の中に抑えていたものが、ラストのラストで一気に噴き出す。妻のこの上ないまでの恐怖の形相。凄まじすぎる。

楳図かずお作品の人物像は基本的に執着・粘着質な性格の登場人物が多い。そういうところからホラーが生まれるのかも知れない。

15位 蟲たちの家(むしたちのいえ)

あらすじ・作品解説
嫉妬深い夫に浮気を疑われ、命の危険を感じた妻は、蝶になりたいと願う。
すると、彼女は蝶に、なめくじに、蠅にと姿を変えらえるようになり・・・。
心の歪みが更なる歪みを生んでいく、梅図かずお漫画の王道を行く作品。
2005年に黒沢清監督、西島秀俊と緒川たまき主演で映画化。2015年に世にも奇妙な物語内でドラマ化された。
(蟲たちの家に収録)

何が嘘で何が真実か、どこまでが妄想でどこまでが現実か

おすすめポイント・感想・レビュー
浮気を発見された妻が罪の意識から虫になってしまったという夫。

自分は浮気してるくせに、嫉妬心が尋常じゃなく、暴力を振るうDV夫から逃れるために虫になったという妻。

夫目線での語りと、妻目線での語りで構成されていて、そもそもどっちの話が本当かわからない。

夫目線では妻の姿が描かれないまま話が進んでいって、半分くらい読み進めたあたりでやっと妻の姿が。まずそこでびっくり。

そういうことだったのか!で更に最後でどんでん返し。面白かった。

妻は自分が虫になりたいと妄想しているうちに、実際に虫になったと思い込んでいるのか。

思い込みが具現化して虫になったのか。

それとも妻が虫になったと思い込んでいるということ自体が夫の妄想なのか。

読み返すほどにわからなくなります。笑

本当に変身したのか、途中から既に妄想だったのか。

14位 ねがい

あらすじ・作品解説
引っ込み思案な小学生、等は友達が欲しいと思い続けていた。
ある日、ゴミ捨て場から人の頭の形をした木片を拾った等は、それをもとに人形の「友達」を作ろうとする。
人形に「モクメ」と名づけ、人間のように動いてくれる事を願い続ける等。
しかし、やがて…別の女の子の友達ができてからはモクメが邪魔になって捨てることに・・・。
人形もののホラー漫画。笠原織人、遠山景織子、尾美としのり出演の映画が公開されている。
(ねがい/漂流教室に収録)

純真な少年の”すばらしいねがい”

おすすめポイント・感想・レビュー
とにもかくにも、モクメの顔が恐い!人形の状態で既に怖い(笑)

あんなもんに命を宿しちゃいかんわ。トラウマ必死レベル。チャイルドプレイなんか目じゃないっす。

親からも気持ち悪いと言われるんだけど、子供にはそれがピンとこない。これこそが「子供の感性」。

こんなにヒドイ物ではないけど、意味もなく大事にしてた棒とか石とか、自分の子供の頃にもあったなぁ。

恐ろしいまでの熱量で夢中になっていたものがある日、ふとしたことがきっかけで急に冷める。そして改めて人形を見てみる、親と同じように「気持ち悪い人形だな」と思う子供。

梅図かずお漫画の一系統である、「子供から大人になる切なさ」を見事に描いた傑作。

子供の頃に感じていた感覚がふわっと呼び覚まされるような漫画だった。

人形やぬいぐるみは大切に。。

13位 まことちゃん

あらすじ・作品解説
幼稚園児のまことちゃんの日々を描いたギャグ漫画。
まことちゃんの日常に起こる偶発的な出来事が、楳図かずおのブラックジョークとして処理されている。
1976年から1982年に少年サンデーに連載。
その後、1988年から1989年くらいまで約1年間少年サンデーに再び連載されていた。

ホラーから一変!まさかの全編ギャグ漫画!

おすすめポイント・感想・レビュー
「グワシッ!」など、擬音を用いた異様なポージングのギャグや、徹底してくだらない下ネタを、全面に押し出した破壊力のある作品。

子供から老人まで楽しめる内容。…でいいか?

異様な世界観は健在。でも見事なギャグ漫画。

「読んでると具合が悪くなるけれど、また読みたい」っていう感じの中毒性のある漫画。

ファンが多かったのでアニメ、映画、レコード、CD、パチンコなどなど、一番商品化が多い作品。

サバラ!!

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12位 14歳(フォーティーン)

あらすじ・作品解説
「14歳」は楳図かずおによる、残る寿命14年となった地球の最期を描くSF漫画。
鳥人間チキンジョージの誕生。次々と生まれる葉緑体を持った緑の子どもたち。各地で起こる異常気象。ついには宇宙人まで襲来し、地球は大混乱に。
地球を脱出しようとする子どもたちに襲い掛かる困難。それは宇宙に逃げても、尚続くのだった…。
全10章により構成されてる長編大作。
1990年~1995年の連載作品で、今現在、漫画家楳図かずおの最後の長編作品となっている。
2012年に書き下ろし追加で完全版が発売されている。

おすすめポイント・感想・レビュー

  • 幽霊は出ないのに思わずゾクッとする描写
  • 女スパイと鶏人間と喋る鶏によるまったく新しい三角関係
  • ギャグ要素無し。終始シリアスなのに思わず突っ込みたくなる斬新なコマ割り

最初から最後まで、何から何まで全てが唯一無二の作品。

「わたし達は常に法律やお金というモノサシ以上に美意識というモノサシを持つべきだった」という、地球の最後を迎えた大人たちの懺悔が心に突き刺さります。

基本的に吹き出しはギザギザ、どこかしらで誰かが叫んでます。笑

14歳の方がかなり長編で舞台もどんどん変わりますが、環境破壊によって滅びていく地球の中で子どもが自分たちの力で生き残ろうとする姿は漂流教室の世界観にかなり近いかな?

楳図かずお最後の長編漫画。詰め込めるもの全部詰め込んだ勢いの超大作です。

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11位 神の左手悪魔の右手(かみのひだりてあくまのみぎて)

あらすじ・作品解説
小学生の山の辺想(やまのべそう)は、夢と現実がリンクするという特殊な能力を持っていた。
悪夢の話ばかりする想を、クラスメイトはあまり相手にしてくれない。
そんな想の周りで起きる奇怪で血なまぐさい事件……。
夢の中で想はヌーメラウーメラという超自然的な存在と化し、傷ついた者を癒やす『神の左手』と、あの世のモノを滅する『悪魔の右手』を駆使し、奇怪な事件を解決すべく奮闘するのだった。
ジャパニーズホラーマンガの第一人者である楳図かずおが放つ、悪夢と現実が交錯する和製スプラッターホラー。
2006年には渋谷飛鳥主演で実写映画化もされた、
『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦も、注目作として本作の名前を上げていた。

おすすめポイント・感想・レビュー
禍々しさてんこ盛りの画が脳天を直撃する傑作です。

見開きも多いのでやたらと迫力がありますね。

楳図かずお独特の語り口も十二分に炸裂しているので、楳図ワールドを存分に堪能出来ると思います。

本作は楳図作品には珍しく、善と悪が己の存亡を賭けて物理的に戦う様子が描かれています。バトル漫画とは少し違いますが、楳図かずお版のアメコミヒーロー(グログロですが)とでも言うべき面白さがある作品。

後期の作品(特にこの作品と14歳)は、後半になるにつれて、言葉のチョイスや展開がどんどん暴走していくので、ちょっと「???」となる部分もあり、初めての楳図かずお作品にはおすすめしづらいですが、それも楳図かずお作品オリジナルの「味」として楽しめる方におすすめ。

断トツで印象に残ってるのが、エピソード1の『錆びたハサミ』に出て来る殺人鬼。とにかく怖い!

子供ばかりを狙ってジョギジョギと…口元をハサミで裂かれるシーンなんて、幼少期に読んでいたら間違いなくトラウマです。

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10位 赤んぼ少女(のろいの館)(赤んぼう少女)

あらすじ・作品解説
この作品は1967年に少女フレンドに連載された少女漫画。
小さい頃から身寄りがなく、孤児院等を点々としてきた少女、葉子が大金持ちの南條家に引き取られるところから話は始まる。
これで幸せになれると思った葉子だが、そこに居たのは少し精神状態がおかしなお母さん。
この家には他にも何か秘密がありそう。
その秘密が、赤ん坊の姿をしたタマミと名乗る葉子の姉だった。

タマミちゃんというキャラを生み出した衝撃作!

おすすめポイント・感想・レビュー
世代が違うから詳しくはわからないけど、この手のホラー漫画ってこの頃の少女漫画雑誌に多いね。

小学生・中学生の女子がオカルト的な話題が好きなのはわかる。けど楳図かずおのホラー漫画って女の子に需要があったんかな。

中川翔子の父親が「これを読まないと大人になれない」と言って5歳のしょこたんに買い与えたというエピソードがあったけど、5歳でこんなん読んだらトラウマ確実だわ。笑

この作品の魅力はなんといってもタマミちゃん。

姿は赤ん坊でも行動はすごくアクティブで、小さい体なのにかなりの怪力の持ち主。犬の首を引きちぎったりします(笑)

ただ、中身は葉子と同じ年頃の乙女で好きになった人に抱きついたり、キレイに見せようとお化粧にも挑戦。(やっぱり、想いどおりに行かなくて癇癪を起こし、また葉子に当たるんだけど。)

前半はジェイソンやチャイルドプレイのチャッキーに襲われているような恐怖。

それがタマミが喋り出したあたりから別の作品に変わる。

後半に進むにつれてホラー漫画としての怖さは薄くなってきてしまうけど、少女漫画らしい嫉妬から生まれた狂気の物語。

葉子を主役とした物語としてはハッピーエンドなんだけど、タマミ目線で読むととても悲しい。

最後の井戸のシーンでやっと自分の思いを口にするタマミちゃん、やっぱり女の子。その後のお母さんのセリフが悲しい。

やはりこの作品は、タマミちゃん。

タイトル違いで3作品出てます。セリフが違ったり、一部コマが削除されてたりするので見比べて見るのも面白い。

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9位 鎌(かま)

あらすじ・作品解説
久しぶりに田舎のおばあちゃんの家に遊びにきた父と娘。
元気よく戸を開けると、おばあちゃんの葬式の真っ最中だった。棺桶の上には一本の鎌が置いてあって・・・。
漫画家、楳図かずおの才能が遺憾なく発揮されている短編。
(ねがいに収録)

楳図かずお 鎌
©ねがい

無駄を削ぎ落とした極限のスピードホラー!

おすすめポイント・感想・レビュー
冒頭、見開き一コマを連続で3ページも使って葬式と鎌を描写。この冒頭だけでも圧倒されるんだけど、この短編では他にも見開きコマが多用されてます。

今だと当たり前な見開き描写だけど、この当時の漫画は1ページに10コマ以上みたいな細かいコマ割りが主流な時代。

藤子不二雄か誰かのドラマで、半ページの大きめのコマでも出版社からクレームを付けられたっていうエピソードがあったけど、それくらい見開き多用する作品っていうのは珍しかったんじゃないかな。

怖がる女の子の顔もドアップで見開き2ページ使うし、その後も奥浩哉作品かっていうぐらい見開きを多様してます。

日本的な民俗風習を題材にしてて、個人的にこういうの好き。こういうのもっと書いて貰いたかった。

短編として無駄がなく、とてもよく出来てる。迫力あって怖い!

スピード感あって面白いし、構成も最高。オチも好き。テンポの良い恐怖漫画になっていて、おすすめです。

そしてオチのオチ…大爆笑。

楳図かずお版「珍遊記」(あっ順番逆かw)

そうだ、元気な老人でいこう!←このセンス。笑

8位 ロウソク

あらすじ・作品解説
美しいが傲慢で身勝手な女と結婚してしまった主人公の夫。そのうえ娘まで妻の性格を引き継いでしまった。
夫は、美しくはないが優しい女性と出会い、惹かれていく。
そんな時、妻と娘が何者かに殺されてしまい、無実ながら主人公は死刑を待つ身となってしまう。
明日死刑という時に、牢の中にロウソクを見つけ・・・。
ゆらゆら帝国の楽曲「時間」の歌詞にもなっている。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお ロウソク
©蟲たちの家

悲しいけれど幸せ、バッドエンドでハッピーエンドな男の話

おすすめポイント・感想・レビュー
かなり短い短編です。ホラーというよりSF。「タイムパラドックス」なんて言葉も出てくる。

「幸せとは、何をしてきたかではなく、何が記憶に残っているか。」

主人公の人生は良い人生だったのか悪い人生だったのか?結局最後まで幸せな人生を送れた記憶があるから、本人にとってはハッピーエンドなのかもしれない。

本人の感じている世界と、周りから見た現実との対比が面白い。

人生終わってみると、このロウソクと同じくらいの時間しかないのかもしれない。。

とても考えさせられる内容でした。

時間とは感覚にすぎない。
生きたとういうことは単なる記憶にすぎないのです。

7位 きずな

あらすじ・作品解説
境遇の似た幼馴染みの男女。
いつしか恋心が芽生えて結婚。ところがある日、二人とも車にはねられてしまう。
主人公の夫はかすり傷も負わなくて済んだものの、妻のミチは意識が回復せず、寝たきり状態のまま夫は介護の毎日を健気に続けるが・・・。
(蟲たちの家に収録)

楳図かずお きずな
©蟲たちの家

愛の証明はできるのか?形のない想いを描いた作品

おすすめポイント・感想・レビュー
「自分が相手を愛していることは確信しているけど、相手も同じように思っているかの確証はもてない」

ヒロインのミチが愛について哲学的で、深い。

確かにその通りかもしれない。

事故にあって寝たきりになっても、見捨てず看病を続けてくれる夫。

ここでようやく夫の愛も本物だったってわかるけど、それに気づくのは読者だけで、ミチには結局のところ永遠にわからない。

そしてどんでん返し。面白い。

お互いの男女の健気さがいい感じ。ホラーではないけど、良い話だった。悲しいけど、ひょっとしたらハッピーエンドなのかもしれない。

どっちが本当の世界だろうね。

6位 Rojin(ロウジン)

あらすじ・作品解説
空き地でラジコンで遊んでいる5歳の少年まなぶ。気づくと穴から声が聞こえて来る。
穴を覗いて見ると、シワだらけの人間に似た生き物が。
子供はまだ見たことない「Rojin」が言葉を話すのに驚いて・・・。
(ねがいに収録)

楳図かずお Rojin
©ねがい

老人を題材にした傑作SFマンガ!

おすすめポイント・感想・レビュー
大人と子供をテーマにした哲学的な短編。楳図かずお漫画の大人と子供の対比。素晴らしい!

穴に落ちて這い上がれなくなってしまった、ただのシワだらけの老人を怪物だと勘違いして閉じ込めてしまう子供。

なるほど、老人を見たことない子供にとっては怪物のように見えるのかもしれないなぁ。

なんて思いながら読んでいると、段々と話がおかしくなっていって「あれっ?これSFだ!」って気づく瞬間がすごい好き。

シリアスで、短い中にいろんなものが詰まっている感じ。世間の常識に対しての皮肉も含んだ楳図かずおらしい良作。

ぼくも…ロウジンとよばれたい!

5位 わたしは真悟(わたしはしんご)

あらすじ・作品解説
1982年~1986年にビッグコミックスピリッツに連載されたSF漫画。
町工場に導入された産業用ロボット「モンロー」に二人の小学生、悟と真鈴があることを願った事から産業用ロボットが意思を持つ様になり、自分なりに進化していく話。
この話が書かれた頃は、徐々に産業用ロボットの導入が増え始めた頃で、一般家庭にはまだパソコンはそれほど復旧しておらず、マニアのオモチャ的な扱いの時代。
その中でもコンピュータの進化、人工知能的なものを扱った先進的な作品と言える。
「マンガ界のカンヌ」アングレーム国際マンガ祭では遺産部門にノミネートされるなど、海外の評価も高い。
1991年にNHK-FMでラジオドラマ化、2016年には高畑充希と門脇麦主演でミュージカル公演が行われている。

少年と少女とロボットの愛と奇跡の物語。

おすすめポイント・感想・レビュー
楳図かずおのSFモノ。

コレはどこが良いとか説明出来ないわ(笑)

設定だけ見ると、ロボットが意思を持つっていうラブコメ漫画あたりによくありそう。けどこのマンガは1982年の昨品。

当時のコンピュータといえば主に大きな企業のシステムのものや、産業用の制御機器で、一般家庭ではやっと8ビットから16ビットのパソコンが出回り始め、OSもMS-DOSが登場したくらいの時期。インターネットはまだ実験段階。

そんなまだコンピューターが一般的でない頃に「コンピューターが意思を持つ」というテーマで書かれていることがすごい。

もちろん、似たようなテーマのSF小説はそれまでにもあるけど、「ロボット」の語源になった小説(戯曲)の「R.U.R」など、大抵はロボットの反乱というのがテーマになっていて、技術の進歩に警鐘を鳴らす的なもの。

この話ではロボットの反乱は起きません。

意思を持つようになった産業用ロボットが、自分に意志を与えてくれた悟と真鈴(二人の名前を合わせて「真悟」)を求め、最終的には悟に真鈴の気持ちを伝えるための行動をします。

ラストも良かった。けど、これ雑誌でリアルタイムで読んでた人たちはついていけたのかな?

一本の小説、または映画のような作品。一気読みがおすすめです。

とはいえ、設定だけ見ると、ロボットが意思を持つっていう、今なら普通に、ラブコメ漫画あたりによくありそうな設定。それに、他の楳図作品と比べて、あっと驚くような、すごい引きが序盤にあるような作品でもないので、古さも感じるし、物語に入り込むまで時間がかかった。

賞をとったり、ミュージカルになったりと、タイトルだけは知っているという人も多いかもしれないけど、個人的には、初めての楳図かずお漫画としてはおすすめしない。

印象に残ってるのは、駆け落ち(?)したさとると真鈴が、「333から飛び降りればどんな願いでも叶う」というモンローの答えを信じて、東京タワーのてっぺんを目指すシーン。

でもタワーは地盤沈下しているため、332.7メートルしかない。

足りない30センチを埋めるために、少年少女が知恵と勇気を振り絞る姿に感動しました。

名言・名セリフ

奇跡は誰にでも一度おきる だがおきたことには誰も気がつかない

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4位 おろち

あらすじ・作品解説
一見したところごく普通の10代の少女おろち、実は長い時を生き、不思議な力を持つ存在だが、彼女はその力を使い人の人生を見つめる存在だった。
「姉妹」「ステージ」「鍵」「ふるさと」「骨」「秀才」「戦闘」「眼」「血」の9つの作品からなる、おろちをストーリーテラーとしたオムニバス形式の作品。
2008年には谷村美月がおろちを演じて「姉妹」と「血」を元にしたストーリーが映画化されている。
楳図かずおのギャグ作品とも、また初期作品の「蛇女」などの恐怖作品とも違う内容になっている。

おすすめポイント・感想・レビュー
ストーリーテラーとしておろちが全ての話を繋いでいるけど、それぞれの話は独立したオムニバス作品。後の作品だと「アウターゾーン」や「スカイハイ」みたいな感じ。

その全てが1つの作品として成立する面白さ。

ストーリーテラーといいつつ、登場人物に肩入れしてしまうことも多かったり、意外と大事な場面を見落としてたりする。おろちが一番人間臭いかもしれない。

「姉妹」がダントツで怖かった。

はじめての楳図かずお作品におすすめ。

初期の頃の楳図かずおの作品は「蛇女」などの、具体的な恐怖の対象が出てきた。

この「おろち」から後は、人間そのものが恐怖の対象になっていく。

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3位 猫目小僧(ねこめこぞう)

あらすじ・作品解説
300年に1度の猫又の子供として生を受けた猫目小僧。
父は妖怪に殺されてしまい、妖怪から見捨てられた猫目小僧は、一人旅を初めて行く先々で様々な事件に出会い、事件を解決していくというストーリー。

楳図かずお版ゲゲゲの鬼太郎!

おすすめポイント・感想・レビュー
楳図かずおの作品の中でも珍しい妖怪漫画。

この作品の魅力はなんといっても猫目小僧。
父親を殺されて、妖怪からも人間からも疎まれ一人旅を続ける猫目小僧。

そんな孤独な男なんだけど結構ユーモラスな所もあるし、人間に嫌われながらも人間を助けてくれたり優しさと心の温かさを持っている。

他の作品と比べると、かなりキャラクターありきの作品になっていて、アニメ化したのもうなずける。

少年画報から始まって、少年キング、少年サンデーと掲載誌を変えての連載だったので、掲載誌によって作風がけっこう違う。

おろちのようなストーリーテラーとしての立ち位置だったり、まさに鬼太郎のように猫目小僧による妖怪退治がメインの話だったり。

連載していた年代による作風の違いも楽しめる。

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2位 洗礼(せんれい)

あらすじ・作品解説
恐怖漫画界の巨匠、梅図かずおが1974年から「週刊少女コミック」で連載していた作品。
歳を重ねるごとに醜くなっていく自分を悲しんだかつての大女優「若草いずみ」は、やがて恐ろしい計画を思いつく。
それは、自分の若く美しい娘「さくら」の肉体を、脳手術によって乗っ取ってしまおうというものだった。

人間の狂気を描いたサイコホラーの傑作!

おすすめポイント・感想・レビュー
数ある楳図かずおのホラー作品の中でバケモノ系ではなく、人間の狂気を描いたホラーでは、トップクラスに恐ろしい作品。

楳図かずおのサイコホラー系の作品の中では文句なしにランキング1位。たった4巻の作品でありながら強烈に印象に残ってるマンガ。

いつまでも美しくいたい。その為ならどんなことでもするという、女性「若草いずみ(上原いずみ)」の狂気を描いた作品。

かと思いきや、ラストでどんでん返し!

  • 序盤の幸せな家庭。そしてある日突然母親が豹変する怖さ。
  • 娘と脳を入れ替えて、小学生として生活していく「いずみ」。
  • はじめは「上原いずみは静かに暮らしたい」と言わんばかりに、「上原さくら」としてクラスに溶け込もうとする「いずみ」だったが、ジョジョ4部よろしく、少しずつ同級生が、教師が、そして読者が感じ始める絶妙な違和感。
  • 追い詰められて、今度は憧れの教師の奥さんと再び脳の移植をしようとする「いずみ」。

サイコホラーに、サイコスリラー、ミステリーからサスペンス。もうこれでもかっていうほどドキドキする要素が止まらない!

心の狂気が実際の世界に影響を及ぼしてく、人間の狂気、そして脳内の狂気を描いた傑作!

ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしの一気に読めるオススメ作品。

結局は全て妄想で、母の妄想と娘の妄想が入り混じってみたいな。

オチも含めて大好きなんだけど、地面に埋められた母親が生きてたりとか、どうにも無理がある部分もあるので、辻褄合わせもう少し丁寧にやってくれてたら。完璧だったなあ。

再び読み返した時には、全く違う作品になっているはず。

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1位 漂流教室(ひょうりゅうきょうしつ)

あらすじ・作品解説
数々の漫画家、有名人の尊敬を集める鬼才ホラー漫画家楳図かずおの傑作ホラーSF。
今では時代を感じる一つの文学と化した漫画。
ある日、地震により学校自体がタイムスリップしまい、未来の世界で子どもたちだけで生きていくことに。
登場人物の少年たちの行動が時代を象徴していて面白い。
今なら絶対に載せられないほどグロいシーンも多く、トラウマ必死。

読まずに死ねるか!SFサバイバルホラーの大傑作!

おすすめポイント・感想・レビュー
窪塚洋介と常盤貴子のドラマで知っている人の方が多いかもしれない。

タイムスリップものだと、「ジパング」「JIN」「テルマエ・ロマエ」などなど、過去に行く作品(または過去や未来から現代に来る作品)は多いけど、未来に飛ばされる作品はあまりない。まあ表現難しいもんね。

絵のタッチはまったく違うけど、最近の漫画だと「スプライト」が近いかな?

しかし、よくこれが少年サンデーに載ってたな(笑)

主人公、翔たちが訪れる未来がとにかく過酷!

狂ってしまう大人たち、妄想から生まれた怪物、伝染病、なくなっていく食料、食べたら蜘蛛のような謎の怪物になってしまうキノコ、人体をバラバラにする津波、これでもかというほどの苦悩が、小学生たちに襲い掛かる。

今までとはまた違った「怖さ」を味わえる作品。とにかく、怖いけど面白くてページをめくる手が止まらない。

「関谷」に「咲っペ」、「大友くん」、「西さん」に「我猛くん」「ユウちゃん」。どのキャラも、役割がしっかりしていて、キャラ立ちも素晴らしい。

そして最後は涙が出るほど感動させてくれた。

パニック漫画やサバイバル漫画ランキングの永遠の1位の大傑作!

防衛大臣、池垣くんにきっと涙する。

もう手に入れるのは難しいかもしれないけど、小説版も漫画版とはまた違っておすすめ。

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あとがき

あなたの選ぶおすすめランキング1位の作品は?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

ランキングまとめがてらちょっと読み直したけど、いつ読んでも怖い!

何回読んでも怖い漫画ってすごい。

「ギャーッ」このセリフだけで数多くのトラウマシーンが甦るw

長編はどれも面白いけど、とにかく怖い作品が読みたいっていう人には短編がおすすめ。

独特な世界観にオリジナリティ。

漫画家の中でも、コレをやったのは楳図かずおが最初っていう設定や作品も多いんだろうな。楳図かずおの短編とか読み切り作品を読んでると、どっかでこんな設定の話読んだことあるなぁ。って感じるのものもけっこうある。のちの漫画家が影響受けまくっちゃってるせいだろうなあ。

怖さと面白さが同居した最高の漫画家!個人的には手塚治虫以上の漫画の神様。

残念ながら雑誌での連載はリアルタイムで読めなかった世代なので、存命のうちに新作・現役復帰を願って止まない。

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漫画家のヒロユキとは実の姉弟!恵広史のおすすめ作品ランキング!https://mangakarankings.com/3535https://mangakarankings.com/3535#respondFri, 24 Nov 2023 14:13:38 +0000https://mangakarankings.com/?p=3535

様々な作品の作画を担当している漫画家、恵広史(めぐみこうじ)。 恋愛からサスペンス、心理戦にアクションや時代物まで、様々なジャンルをカバーしていて、どの作品も魅力的なキャラクターで溢れています。特に女性キャラクターの美し ... ]]>

様々な作品の作画を担当している漫画家、恵広史(めぐみこうじ)。

恋愛からサスペンス、心理戦にアクションや時代物まで、様々なジャンルをカバーしていて、どの作品も魅力的なキャラクターで溢れています。特に女性キャラクターの美しさは、読者を引き込む魅力の一つ。

女性漫画家らしく、少年マンガと少女マンガの良いところが見事に融合されていて、複雑な感情表現や、ドラマチックなストーリー展開は、読者を物語の世界に深く引き込んでくれます。また、ファンタジーやシリアスなテーマを巧みに取り入れた作風も、恵広史の特徴のひとつです。

弟は『アホガール』などでおなじみの漫画家ヒロユキで、一時期は同じ雑誌内で同時に連載していたことも。

そんな魅力あふれる漫画家、恵広史のおすすめ作品をランキング形式で紹介します!

注意

このページは作成中のため、まだランキング形式になっていません。作品が追加され次第追記していきます。

ACMA:GAME(アクマゲーム)

あらすじ・作品解説
少年マガジンに連載された頭脳系バトル漫画。
主人公の織田照朝(おだてるあさ)は、高校生でありながら世界的大企業「織田グループ」の社長を務める天才。
しかしある日をきっかけに、悪魔の鍵を持つ者達による悪魔ゲームと呼ばれるギャンブルに巻き込まれることになる。
アクマゲームで負けた者は、対戦相手の要求を無条件で飲まなければならない。
有名企業や日本政府が「グングニル」と名乗る謎の組織にアクマゲームによって乗っ取られていく中、グングニルのトップ、先導者(ガイド)の正体が8年前に死んだはずの照朝の父、織田清司ではないかという疑惑が浮上する。
イタリアマフィアの御曹司マルコ・ベルモンドをはじめ、天才ギャンブラー上杉潜夜(うえすぎせんや)、人気アイドルの式部紫、天才心理学者の伊達俊一郎、天才アスリートの島津涼、天才棋士の毛利明など、ガイドの正体にたどり着くため、様々な天才との頭脳戦が始まる!
(原作:メーブ)

頭脳バトル+異能力バトル

おすすめポイント・感想・レビュー
カイジやデスノートなどのヒットをきっかけに、少年マガジンがやたらとデスゲーム系雑誌と化していた頃に連載されていた作品。

ヒット作の劣化版みたいな作品が多くあった中、アクマゲームは成功作の部類に入るんじゃないかな?

  • デスゲームではなく純粋な頭脳バトル漫画
  • ゲームに能力バトル要素を加えた
  • 主人公の正確が頭脳明晰クール系ではなく、情に熱い熱血系キャラ

など、他のマンガと比べて差別化できていた点も多かった。

こんな人におすすめ!
デスゲーム要素もギャンブル漫画の要素もそこまで強くなく、純粋な頭脳系バトル漫画にプラスアルファくらいの感じ。

行われるゲームも影踏みやにらめっこ、かくれんぼ、連想ゲームなど、児童向けの誰でも知っているゲームをアレンジしたものが多く、カイジの麻雀やポーカー以上に誰でも楽しめるゲームが多かった。ゲーム前の文字だらけの説明ページを読み込む必要がないのは嬉しい。

殺伐とした雰囲気もなくグロさもないので従来のデスゲーム系ギャンブル漫画が苦手な人にもおすすめ。

アニメ化してないのが不思議な作品です。

読み終わってみると、トーナメントの決勝戦の5連戦(万中五選)が頭脳戦とギャグが両立してて一番好きだったな。もっと長くやって欲しかったくらい。面白い。

その分、前半にあった緊迫感みたいなものはなくなっちゃったけど。

ギャンブラーの潜夜や恋愛マスター初など、次々と仲間に天才が増えていったけど、中でもだっしゅんこと伊達が一番活躍してた気がする。なんで初戦で負けたのかわからないくらい。

その分、後半になればなるほど、照朝がポンコツ凡人になってました。笑

なんだかんだいって最終巻まで楽しめた作品でした。

打ちきりらしいけど、打ち切りになるほど人気なかった作品じゃないと思うんだけどなぁ。もう1巻くらい続いてたらいろいろスッキリ出来た気がするだけに残念。

途中から能力も空気になっちゃったし、能力バトルとしては中途半端だったけど、「ギリギリで間に合ったぜ。一分間の絶対固定(リミテッド・パーフェクト)!」みたいな、能力で親父を救う展開がラストにあってもよかったのに。笑

「オレはどんなに困難な状況にも目を背けない 理由は一つだ…男が下がる」

類似作品 こちらもオススメ!

似た作品だと、迫稔雄の『嘘喰い』、甲斐谷忍の『ライアーゲーム』、尚村透の「賭ケグルイ」などでしょうか。

中でも『嘘喰い』と似ているところが多く、ゲームを取り仕切るのが敵側でなく、第三者の悪魔っていう点も嘘喰いの賭郎に似てるし、集中したいときに主人公が食べるモグチョコも嘘喰いのカリ梅とよく似ています。

話の雰囲気は全く違うので、ポップで少年誌向けの嘘喰いといった雰囲気。個人的には初期の『遊戯王』ともちょっと似てると思う。

あとがき

あなたの選ぶ恵広史のおすすめ作品なんですか?

注:この記事内にアンケートがあります。アンケートへのご参加をお願いします。

原作付き、または小説を元にした作品が多いとはいえ、どの作品もしっかりと恵広史作品だとわかる個性が魅力ですね。

最近の作品を見ていても、初期の頃から時間と共に絵柄が進化を遂げているので、今後の作品も楽しみです!

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意外性のある設定が面白い漫画家!キドジロウのおすすめ作品ランキング!https://mangakarankings.com/3116https://mangakarankings.com/3116#respondSun, 26 Nov 2023 14:21:12 +0000https://mangakarankings.com/?p=3116いつも予測不可能な展開とユニークなアイデアで、私たちを新鮮な驚きへと誘ってくれる漫画家「キドジロウ」。

サスペンスからちょっとエッチな作品まで幅広いジャンルをカバーするキドジロウ。そして、「Twitterで募集したアイデアを全部採用する漫画」や「1年で1ページだけ進むマンガの世界」など、とにかくこんな設定初めてという、独創性が魅力。

そんな多才でユニークな漫画家、キドジロウのおすすめ作品をランキング形式で紹介します!

注意

このページは作成中のため、まだランキング形式になっていません。作品が追加され次第追記していきます。

7’s -セブンズ-

あらすじ・作品解説
7日間彼女を守りきれるか?
ヒロインが殺される度にループする世界で、謎の殺人鬼から彼女を守ることはできるのか。
ある日の教室。突然、面識のない隣のクラスの女の子、田村凪咲から「私を守って欲しい」と頼まれる主人公の狐坂丈。
わけもわからないうちに巻き込まれていく丈だが、巷で噂の殺人犯「次元ライダー」に凪咲はあっさりと殺されてしまう。
気づくと彼女と初めて出会った教室に戻っていた。
死のループの謎に挑む少年と少女の物語。

死のループから彼女を1週間守りきれ!

おすすめポイント・感想・レビュー
いわゆる死に戻りのループもの。

リゼロなんかと違うのは、ループ条件が主人公ではなくヒロインの死によって起こること。

何度繰り返しても免れない死の運命。ヒロインには死の痛みや恐怖の記憶が残っていて、繰り返す度に精神が壊れていく。

そもそもなぜ彼女が狙われるのかというサスペンス要素も面白い!

こんな人におすすめ!
ループものやタイムリープのもなどが好きな人ならおすすめしたい作品。

読み始めてすぐに、これは傑作の予感!?と期待がどんどん膨らんでいきます。

連載デビュー作ということもあって、絵がそんなに上手いわけではないけど、恐怖や不安の演出表現もばっちり。

最初の設定に引き込まれすぎて、1巻がピークになってしまったのは残念だったけど、序盤のワクワク感は半端ないです。

死に戻りのルールが途中から曖昧になって、なんでもありになっちゃったのがちょっと残念。

「死のループをどうやって抜け出すか」だけにフォーカスしていれば、もっと面白かったはず。

次元ライダーは自分だった?くらいまでは良かったけど、さらに妄想世界とか混じってきて何がなんだかよくわからないストーリーに。

急なキャラ増員とか、急にはじまるデスゲームとかなんだったんだろう。

複雑な要素が絶妙に絡み…合わなかった作品。読み終わった直後なのに、あれ?どうやって終わったんだっけ?ってなった。

話自体は終わってるけど、打ち切りだったのかな?

類似作品 こちらもオススメ!

ジャンル違うけど、繰り返される恐怖と戦いながら進んでいく感じは『からだ探し』なんかと近いかな?

あとがき

あなたの選ぶおすすめ作品1位を教えてください!

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