ども漫キンです。
こちらはランキングにするほど作品数がない。もしくは読んでない。っていう漫画を並べてます。
いざランキングに使用って思った時に内容忘れてたり、そもそも読んだかどうか忘れてたり(記憶力がバカ)。
そんな自分のための、感想の備忘録的なページです。
ある程度数がまとまった段階で、個別のランキングページに移動します。
興味がある作品があったら見てみて。読み終わってすぐの熱量で書いてるのでとても読みにくい(笑)
どんどん増えて読みにくいので、目次付けときます。
目次
- 7SEEDS(セブンシーズ)
- 7SEEDS 外伝(セブンシーズ ガイデン)
- 出会って5秒でバトル
- DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(ドラゴンクエスト ダイのだいぼうけん)
- 宇宙兄弟(うちゅうきょうだい)
- マラソンマン
- 海皇紀(かいおうき)
- デスマーチからはじまる異世界狂想曲(デスマーチからはじまるいせかいきょうそうきょく)
- 狼の口 〜ヴォルフスムント〜
- 新世界より(しんせかいより)
- 7's -セブンズ-
- 蜘蛛ですがなにか?(くもですがなにか?)
- EX~少年漂流~(イーエックス しょうねんひょうりゅう)
- イキガミ
- アクメツ
- 薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)
- 魍魎の揺りかご(もうりょうのゆりかご)
- AGEHA(アゲハ)
- ACMA:GAME(アクマゲーム)
7SEEDS(セブンシーズ)
絵柄で読まないのはもったいない!男も読んだほうがいい名作マンガ!
おすすめポイント・感想・レビュー
うわ苦手~っていうタイプの80年代・90年代風のコテコテの少女漫画絵。少女マンガ苦手な人にはきつい。
でもそれでも読むだけの価値がこの作品にはある!
ちゃんと少女漫画しつつ、サバイバル漫画の先が気になる展開・エピソード!
あれだけたくさんの登場人物出して、その一人ひとりを深く掘り下げながら間延びせずに読ませるのはすごい。(といいつつ、全員揃ってからはキャラの優遇度合いにだいぶ差があったけど。)
花と嵐が出会ったら終わるのはわかってたけど、ラストもいい終わり方だったんじゃないかな。(この手のサバイバル漫画に多い投げっぱなしエンドじゃない)
傑作だと思うけど、「漂流教室」とか「サバイバル」みたいな凄まじい展開はないよ。誰でも読みやすい。
少年漫画雑誌でやってたら相当話題になってとっくにアニメ化してただろうなあ。田村由美が少年漫画に寄せた絵描けるかはしらんけど。
全員合流してラストに向けて怒涛の展開!と思いきや、合流してからは今までのテンポが嘘のように悪くなったな。
まあ生き残りすぎが問題よね。
最初に過酷な世界なんだって表現するために死んだ以外は、十六夜さんくらい?
極限のサバイバル感!みたいなのは感じない。キャラが死んじゃうかも!?みたいなシーンがあんまりない。
まあ生き残りすぎよね。殺せばいいってもんでもないけど。。
ラストの方の「源五郎と茜」とか「鷭と藤子」みたいな、無理やりカップリング作る為のエピソードは好きじゃなかった。
7SEEDS 外伝(セブンシーズ ガイデン)
本編読んだならセットで!その後の生活が読める!
おすすめポイント・感想・レビュー
外伝の名前で出してるけど、まんま続き。完結編っていう感じ。「20世紀少年」でいうところの「21世紀少年」。
本編で冒険は終わってこれからは、腰を据えたサバイバル生活が始まる。
みんなが合流後の家造りや、食べ物の確保など、登場人物たちのその後が少し読める。本編読んだ人はセットで読むのをおすすめ。
その後のみんなの様子が読める「前編」「中編」「後編」に加えて、ちまきの父親の話「名もなき腕」が収録。
「名もなき腕」はまさに外伝といった内容。各キャラのこれ系のサブストーリーだったらまだまだいけそうだな。
何年か経った後のその後も見てみたい。
花こんなだったっけ?っていうのがまず最初に思った感想。
本編でも花関連のエピソードは読んでてイライラ・モヤモヤする展開が多かったけど、嵐とくっついてからやな奴すぎない?
本編として主人公の花のキャラが一番ぶれた気がする。
花が認めない限り、他のみんなも安居と仲良く出来ないみたいな構図が際立ってて。。荒廃した世界でもレイプ未遂したキャラは許されないが、人体実験したキャラは許されてる不思議。
夏Aくらいはもっと優しくしてやっても。
個人的には「父親と喧嘩して晩ごはん食べれなかった息子に、そっとおにぎりを差し入れする母親」みたいな蝉丸が見たかった(笑)
出会って5秒でバトル
あらすじ・作品解説
学校のテストでいつも学年トップの天才主人公、白柳啓(しろやなぎ あきら)が仲間たちとともに戦う、異能力系バトル漫画。
ひょんなことから謎の女に殺され、とあるゲームに巻き込まれてしまう。
自身に与えられた能力と、自分の頭を使い、啓はゲームに挑む。
頭脳戦と異能力バトルを融合した新しいジャンルが注目を浴び、作品が連載されている裏サンデーのアプリ「マンガワン」でも屈指の人気を誇る。
テンポの良いデスゲーム系異能バトル!
おすすめポイント・感想・レビュー
最近よくあるこの手の漫画かぁと思っていたけど、面白い。
デスゲームといってもグロ系の描写はほとんどないので、グロい描写が苦手な人でも読みやすい。逆にグロ期待してる人には向かないと思う。
福地翼の「サイケまたしても」とか冨樫義博の「ハンターハンター」とかが近い感じ。
絵もキレイ。
ダラダラとせずに、スピード感があってテンポが早いのもマル。
デスゲームの設定いらなかったんじゃないかなぁ。普通に能力バトル漫画として面白いので。
まだ連載中だけど、デスゲーム系の漫画はたいてい最後のオチでどうしても冷めちゃう。
めちゃくちゃ面白いというほどでもないけど、読んで損はしない。最近のアプリ系漫画のランキングだったらかなり上位に入るおすすめ作品。
(8巻まで)
「身体能力を5倍にする」「2秒間無敵になる」「ボタンを紐に変える能力」などいろいろな能力が登場するけど、「うえきの法則」や「HUNTER×HUNTER」など、どこかで見たような能力も多い。
けど、主人公の能力「詭弁家」は他の能力系マンガでも見たことがない面白い設定。
「相手があたなの能力だと思った能力」をどう生かして戦っていくのかが楽しい。
そんなジョジョの主人公のような能力の広がりを期待してたんだけど、パートナーが生まれてからはただのチート能力になってしまったのが残念。
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(ドラゴンクエスト ダイのだいぼうけん)
あらすじ・作品解説
冒険王ビィトの漫画家・原作、三条陸・稲田浩司コンビの原点、ここにあり!
日本人が愛してやまないドラゴンクエストを題材にした、王道アクション漫画。
モンスターに育てられたダイがかつて魔王を倒した勇者アバンと出会い復活した魔王ハドラーを倒す世界観がドラクエファンにはたまらない作品。
週刊少年ジャンプで連載され、テレビアニメ化や映画化までされたヒット作。
ドラゴンクエストを元にした完全オリジナル冒険アクションマンガ!
おすすめポイント・感想・レビュー
ターちゃん・ろくブルなどと並んで、週刊少年ジャンプ黄金期の中堅マンガ。
この時期じゃなければ間違いなく看板マンガだわ。
これほど「友情・努力・勝利」の三大要素が揃った漫画もそうそうない。
ドラクエあるあるもありつつも、大地斬・海波斬・空烈斬・アバンストラッシュそしてギガブレイク!魔弾丸にフィンガーフレアボムズ・トベルーラにベタン。などなどドラクエの要素を取り入れた数々のオリジナル技も魅力的。
後のドラクエシリーズにも逆輸入された数々の必殺技はここから生まれた!魔法剣もそうだっけ?
中でもメドローアはカッコ良すぎるっ!
ポップ、ハドラーと筆頭にキャラクターもみんな魅力的。主役を食う勢いの素晴らしい脇役達。
勇者ダイ一行、それを迎え撃つ魔王軍六大将軍の激戦!
そして、自分を変えるために、そして仲間を守るために、必死になって敵に立ち向かうポップに涙する。
今時の凝ったストーリーや設定はないけど、やっぱりこの漫画は誰でもおすすめしたい王道マンガ。
バーンパレスでのポーン戦は引き伸ばし感強かったなぁ。キャラ活躍させる為なんだろうけど。
あとヒュンケルは死ななすぎ。完全にフェニックス一輝(笑)
それよりも何よりも…。
「アバン先生、実は生きてましたー!」
これだけはいらなかった!
宇宙兄弟(うちゅうきょうだい)
ワクワクが止まらない!リアルすぎるサイエンスフィクション!
感想・レビュー
宇宙飛行士を題材にした漫画でコレ以上のヒット作品は今後出ないんじゃないかと思うほどに面白い!
なぜこんなにもヒットしたのか。読んで納得の面白さ!最高。
人類が月に行かなくなってもうすぐ50年。アポロ計画陰謀論もささやかれる中、漫画の中では今より少しだけ近未来、月への有人ロケットをバンバン飛ばしている。
宇宙の研究ってこんなに進んでたんだっけ?と疑問に思うほど、どこまでが取材でどこまでがフィクションかわからないほどリアル。
近未来の宇宙で働くサラリーマンを題材にした作品だと「プラテネス」が有名だけど、宇宙兄弟はいい意味でSF感を感じさせないので読みやすい。
子供の頃、科学館に行った時に感じたワクワクをそのままマンガにしたような作品。
ギャグ・熱血・人間ドラマ、どれをとっても面白い。
名シーンや名言も多い。名台詞担当が別にいるんじゃないかと思うほど(笑)そのどれもが狙いすぎずいい具合に心に突き刺さる!
笑えるシーンでは、まんまとニヤニヤさせられ、感動シーンではしっかり号泣してしまう。まさに良質な映画を映画館で見ているような予定調和が最高だ。
男女問わず、年齢問わず、SF嫌いにも、とりあえず読んでみろと自信をもっておすすめできる作品。
個人的にはピコの「ネクタイを締める理由なんてのは1コしかねえ。仕事が無事に終わった後に緩めるためだ。」が一番好きなセリフ。
もう、主要人物のストーリーはだいぶ描ききっているので、ぼちぼち完結なのかなとも思うけど、このままダラダラ続けることも出来そう。どこで最終回を迎えるか気になるところ。兄弟が月に一緒に降り立って完結っていうのが、一番オーソドックスな終わり方なんだろうけど。
ムッタが月に残ることになって、ヒビトと月で会える可能性が出てきたけど、まだサブクルーだからどうなるか。
- シャロンのALS
- ケンジと新田の小惑星探査
- やっさんの民間初の宇宙飛行士
マラソンマン
あらすじ・作品解説
かつて有望なランナーだった高木勝馬(たかぎかつま)だが、今では酒に溺れた36歳。
だが息子一馬と一緒に再び夢を目指し走り始める。
理論とスポ根が熱いお話ですが、親子二代で夢を追う世界観が斬新。
息子のために頑張る父親と、父の背中を置い続ける息子の親子二代の物語!
おすすめポイント・感想・レビュー
3部構成の作品なんだけど、なんと言っても、父勝馬が魅力的。第一部が良すぎたな。
36歳からのマラソン漫画というスポーツ漫画としては異色だけど、普通とは違うサクセスストーリーが面白い。
その分、息子の一馬が主役に代わってからの第二部は迷走した感じ。
全体的に暗くなってしまったのが残念だった。
とはいえ、陸上漫画として読んで損はないかなと。とにかく1部すごく楽しめる。
個人的には「MAJOR」より好き。
とにかく、二部が暗い。北の国から見てるような辛気臭さと重苦しさ(笑)
Dグループで頑張ってた時は、「第三野球部」のような面白さがあったんだけど。全体的にマラソン以外ストーリーが邪魔だったかなぁ。
一番の盛り上がりになるはずの箱根駅伝も、阿川と大泉の対決ぐらいで、後はヒロシ絡めてしまったせいで、イマイチどこを見ていいのかわからないまま終わっちゃったし。
全体的にキャラの無駄遣いが多かった印象。桂木、ミルバ、成瀬、岩田、田原主将など、マラソン主体で描いてればもっと活躍したはずの選手達…。もったいない。
逆に3部はもっと長くても良かった気がする。打ち切り決まってたのかな?マモと決着つけられたのは良かったけど急すぎた。できればオリンピックでの決着が見たかったなぁ。
完全置き去りヒロイン京香の不憫さ。ドーンさん軍団はどこ行った?
海皇紀(かいおうき)
あらすじ・作品解説
船で生きる「海の一族」を主人公とした海洋冒険活劇。
「カガク」と呼ばれる魔導の技を駆使するロナルディアは、圧倒的な力で隣国オンタナを侵略する。
亡国となったオンタナの王女マイアはロナルディアへの復讐のため、伝説の兵法者トゥバン・サノオと共に「カガク」を手に入れようと旅を続ける。
小国ウォルハンの港町で偶然出会った不思議な男「ファン・ガンマ・ビゼン」は海の一族を名乗る船乗りであり、「カガク」を手に入れるための土地「グリハラ」に連れて行ってくれると言うのだが…。
45巻もの巻数を使い、一つの大陸が平定されるまでを描く。
歴史の表に立つ王族と、歴史の陰で建国を支えた海の一族の物語。
累計発行部数は1000万部を超えている。
川原正敏版三国志ともいわれる壮大な歴史漫画!
おすすめポイント・感想・レビュー
修羅の門でヒットした川原正敏が、レオン・グラシエーロを作中で殺したことを読者に非難されたことにショックを受け、続編を一時放棄して書いていたのがこの海皇記。
一時放棄とは言えないほど、巻数が多い作品になってしまったわけだけど、それに見合う壮大なストーリー。
作中で何年後か名言はされていないけど、物語は現人類が滅んだ先の未来の話。
「ニホントウ」「カガク」など現代のものが未知の遺産になっていたりする。
文明が一度滅んだかのような世界観の中、わずかに伝わるカガク(科学)が圧倒的な力を発揮。
最後まで描き切られていて、読破後の満足感はかなりのもの。
ストーリーでしっかり見せる漫画。
そして作者、川原正敏の帆船愛がすごい。
川原正敏が商船高等専門学校卒業だったことが、主人公ファン・ガンマ・ビゼンの設定に活かされて、作中で帆船の操船技術が頻繁に語られる。
船が主役といってもいいほど描かれていて、海皇紀を読んだ読者は、帆船について詳しくなるレベル。特に影船レースは、絵面は地味なのにめちゃめちゃ引き込まれた。
漫画は変わっても敗北の2文字はない主人公「ファン・ガンマ・ビゼン」と伝説の兵法者「トゥバン・サノオ」など、相変わらず感情移入とはほど遠いキャラのオンパレードなんだけど、今作での戦闘は基本集団戦になるので、修羅の門とはまた違ったアクションが楽しめた。
ヒロインのマイアは最後まで好きになれなかったなぁ。前半の空気読めなさも、突然のポジティブキャラへの変貌も含めて。。
戦闘は頭脳戦がメインなんだけど、登場人物の考えていること(頭の中)が、文字として描かれていないので、「実はわかってました~」「裏の裏をよんでました~」みたいな後出し展開が多いのが残念。いつものように「ニィッ」と笑って解決(笑)
終盤に進むに連れて、ファンの格闘術に「あれ?」「あれれ?」っていう場面が見えてきて、「ファン・ガンマ・ビゼン」が実は数千年後の陸奥の子孫なんじゃないか?みたいな展開になるんだけど、結局、陸奥圓明流との繋がりは描かれませんでした。
ラストの決着が無空派じゃなくて本当によかった。
世界観とストーリーを楽しもう。
デスマーチからはじまる異世界狂想曲(デスマーチからはじまるいせかいきょうそうきょく)
あらすじ・作品解説
デスマーチ(納期間近の過酷な労働)真っ只中のゲーム会社で働く主人公、鈴木一郎(29歳)。
過酷な仕事の最中、仮眠を取った彼だったか、気がつくと見知らぬ世界に。
デバック用のキャラ名として使用していた「サトゥー」として異世界に降り立った鈴木一郎。見た目もいつの間にか高校生の姿に若返っていた。
自身の手がけていたゲーム「WAR WORLD」とよく似たファンタージ世界で繰り広げられる異世界冒険マンガ。
眠りについて目覚めた先は自分が作ったゲームとよく似た異世界だった!
おすすめポイント・感想・レビュー
流行りの異世界転生モノや異世界召喚漫画ではなく、主人公死んでもいないし、神的存在も出てこない。
寝てたらいきなり異世界ファンタジーという「リゼロ」なんかと近い始まり方。
内容的には王道な異世界ファンタジーの中での「冒険」「日常」「ハーレム」といった無難な内容。
絵も見やすいし、異世界ファンタジー漫画好きな人、これから読みたいっていう人におすすめできる作品。
一番の見所はそのチートっぷり。
異世界漫画って、俺Tueeeな主人公無双系が多いけど、その中でも突出して強い。
異世界物でよくあるゲームのようなメニュー表示がスキルとして扱われているのも面白い。
努力やピンチなんて皆無に無双する主人公を楽しもう。
(8巻まで)
なんとなくサガ帝国に行ってみようっていうところから、寄り道してるうちに8巻まで来てしまった感じ。つまらないわけじゃないからいいんだけど。
まだ、異世界に来た理由のヒントが皆無なので、明確なエンディングや目的があるのかどうかも全くわからず。(原作未読)
今のところ異世界観光ハーレム漫画です(笑)
話が進むに連れて、他の日本人(元)登場して、「転生者」や「転移者」という要素も出てきたから、今いるのが異世界だっていうのは間違いなさそう。
でも結局「サトゥー」は転生者にも転移者にも当てはまらない。
自分の作ったゲームの世界に入ってしまったのか、ゲームとよく似た世界に来てしまっただけなのか、はたまた仮眠中に見ている夢なのか。
どんな方向にストーリーが進んでいくのか楽しみな作品。
狼の口 〜ヴォルフスムント〜
作品解説
中世ヨーロッパ。アルプス山脈に設けられた、何人も通さない堅牢な砦「ヴォルフスムント」
森林同盟三邦によるスイス独立までを、局地的な関所で起きる出来事を通して描く歴史漫画。
新人漫画家らしからぬ練られた展開が魅力的な作品。
永世中立国スイスはこうして生まれた!
感想・レビュー
前知識まったくない状態で読んだので、最初ずっとダークファンタジー漫画だと思ってた。
途中から歴史漫画だと気づきました(汗)
最初からラストまで無駄なシーンが一切ないと言っていいほど、話の展開が上手い!
初めは、狼の口と呼ばれる関所を守る代官「ヴォルフラム」と、なんとか関所を越えようとする人たちを描く1話完結の物語が続く。
ヴォルフラムの前に次々と残忍な方法で処刑されていく人々。関所の鉄壁さをこれでもかというくらい見せつけられます。
そんな中でも本当に少しづつ、少しづつ反撃の準備が整っていく。(この少しづつがとても上手い)
こんなん絶対無理やん!からのカタルシスが最高!
残酷な描写ばかりがフィーチャーされがちな作品だけど、単純に面白い作品なので読んでみてほしい。さすがにグロ耐性全くない人にはオススメできないけど、残酷描写が苦手じゃなければ文句なくおすすめ出来る作品。
宿屋の女将のグレーテやハインツなど。主役級のキャラがバンバン退場していくのが衝撃的だった。
ヴィルヘルム・テル(ウィリアムテル)の息子ヴァルターが多少多く絡むぐらいで、基本的には特定の主人公がいない状態で物語が進行していく。
そのせいで感情移入しづらいかっていうとそうでもなくて、ヴォルフラムやハプスブルク家に虐げられ続けた民衆の一人のような気持ちで読むことができた。
実際にどこまで、史実通りかは知らないけれど、ハプスブルク家の結末など詳しく知らなかった分、余計に楽しめた気がする。
新世界より(しんせかいより)
作品解説
外界とは隔離された集落で暮らす主人公たち。
呪力と呼ばれる念動力を身に着け、神様と崇められる人類と、人類に使役されるバケネズミと呼ばれるを使える異形の生き物。
無事、呪力を身に着け、全人学級へと進学した主人公「渡辺早季」。
初めて集落の外に出た夏季キャンプで、人類の歴史の秘密を知ることになる。
1000年後の日本を舞台にした貴志祐介の小説をコミカライズ!
感想・レビュー
原作ファンにはかなり不評みたいですね。
一番の問題は百合&性描写だろう。
読者サービスの域を超えたエロシーンに戸惑いを隠せない。笑
自然なサービスカットではなく、さあここから掲載誌変わりますと言わんばかりの力の入れよう!及川徹の作画能力の高さも相まって完全なエロ漫画です。
エロで釣るのが悪いとは言わないけど、ストーリーの邪魔になるほどのエロ要素はなぁ。。
個人的にはこの作品にエロ要素はいらなかったと思う。
最初、主人公の服の構造が気になって全く内容が入ってこなかったわ(笑)
エロ描写除けば、全体的な評価は悪くない。
原作やアニメは見ていないので、そこらへんはわからないけど、呪力(超能力)の設定や、消えていく仲間たちやバケネズミの秘密など、先が気になる展開。
バケネズミのスクィーラと奇狼丸のキャラもよく、両者の対比も面白い。
端折られたシーンとかキャラの性格違いとかあるみたいだけど、比較しなければ普通に楽しめました。
7's -セブンズ-
作品解説
7日間彼女を守りきれるか?
ヒロインが殺される度にループする世界で、謎の殺人鬼から彼女を守ることはできるのか。
死のループの謎に挑む少年と少女の物語。
死のループから彼女を1週間守りきれ!
感想・レビュー
いわゆる死に戻りのループもの。
リゼロなんかと違うのは、ループ条件が主人公ではなくヒロインの死によって起こること。
ある日の教室。突然、面識のない隣のクラスの女の子、田村凪咲から「私を守って欲しい」と頼まれる主人公の狐坂丈。わけもわからないうちに巻き込まれていく丈だが、巷で噂の殺人犯「次元ライダー」に凪咲はあっさりと殺されてしまう。
気づくと彼女と初めて出会った教室に戻っていた。
何度繰り返しても免れない死の運命。ヒロインには死の痛みや恐怖の記憶が残っていて、繰り返す度に精神が壊れていく。
ジャンル違うけど、繰り返される恐怖と戦いながら進んでいく感じは「からだ探し」なんかと近いかな?
そもそもなぜ彼女が狙われるのかというサスペンス要素も面白い!
これは傑作の予感!?
…って思ってたんだけど、残念ながら1巻がピークだったなぁ。最後まで序盤の盛り上がりを超えられなかった。
絵がそんなに上手いわけではないけど、恐怖や不安の演出表現はばっちりだったし、序盤のワクワク感は半端なかっただけに残念。
次回作に期待です。
死に戻りのルールが途中から曖昧になって、なんでもありになっちゃったのがなぁ。
「死のループをどうやって抜け出すか」だけにフォーカスしていれば、もっと面白かったはず。
次元ライダーは自分だった?くらいまでは良かったけど、さらに妄想世界とか混じってきて何がなんだかよくわからないストーリーに。
急なキャラ増員とか、急にはじまるデスゲームとかなんだったんだろう。
複雑な要素が絶妙に絡み…合わなかった作品。
読み終わった直後なのに、あれ?どうやって終わったんだっけ?ってなった。
話自体は終わってるけど、打ち切りだったのかな?
蜘蛛ですがなにか?(くもですがなにか?)
作品解説
学校の教室にいたはずが、ある日突然巨大な力に飲み込まれてクラス全員死亡。
事故でも召喚でもない突然の異世界転生。
しかも転生した体はまさかの蜘蛛だった!
馬場翁(ばばおきな)のなろう系小説のコミカライズ版。
見た目は蜘蛛、中身はJK。そんな蜘蛛子のダンジョン攻略RPG!
感想・レビュー
- 俺tueee系ではなく地道にレベルアップ
- 主人公が人外(蜘蛛)
- 舞台がずっとダンジョン内
- ずっとソロプレイ
転生モノの王道と言われている転スラでさえ人外転生なので、それ自体はさほど珍しくはないんだけど、他社と意思疎通ができないモンスターに転生する漫画は初めて読んだ。
転生先も地下の洞窟内なので、異世界の町並みや人々が出てくることもなく、8巻くらいまでは地上に出ることなく、ずっとダンジョン攻略が続く。もちろん会話可能なモンスターもいない。
この作品を一言で言うなら「レベリング」
異世界転生された理由とか、異世界の謎とかも少しづつ明らかになっていきますが、メインはやっぱりレベル上げ。
ギリギリ勝てそうな相手に挑む→勝つ→食う→レベルアップ&スキルゲット→進化
基本はこの繰り返しが延々と続きます。
なのに、面白い!
少しづつ強くなっていって、使えなかったスキルが使えるようになっていく蜘蛛子の成長が楽しいんです。
ただレベルが上がるにつれて、どんどん私tueee状態になっていくので、成長の楽しみが減っていくのと、どこまでインフレし続けられるかが課題かな?
ありきたりな転生漫画に飽きた方にオススメ。1・2巻読んでハマればずっと楽しめるはず。
人型の蜘蛛モンスター「アラクネ」への進化を目指す蜘蛛子の経験値稼ぎを楽しもう!
(9巻まで)
まさかのアニメ化!ほぼ独り言しかないのに?
EX~少年漂流~(イーエックス しょうねんひょうりゅう)
作品解説
中学生活の思い出に友達と雉島(きじじま)へと旅行に向かった聡(さとし)たち。
しかし、その途中で津波に襲われ船が転覆してしまう。
なんとか島に流れ着いた聡だが、島の住人たちは暴徒と化していた。
漫画家「山田恵庸」初の長期連載作。マガジンスペシャルに連載されたサバイバル漫画。
きれいにまとまった王道サバイバルアクション!
感想・レビュー
少年漂流というタイトルではあるけれど、十五少年漂流記やさいとうたかをのサバイバルのような、筏での漂流や無人島でのサバイバルを描いた作品ではありません。
船が転覆して流れ着いた先は、目的地の雉島なので、無人島ではありません。
どちらかといえば災害パニックホラー漫画に近い。災害がきっかけでおかしくなってしまった大人たちと、子供たちの戦いがメインです。
これまでの生活が一変してしまったことにで絶望を抱いている大人たちと、絶望の中でも未来への希望を見出し、必死で生きようとする子どもたちの対比がよかった。
ベタといえばベタ展開ですが、王道はやっぱり面白い。逆に災害やパニックものとしてのリアルさはイマイチです。いい意味でも悪い意味でも少年漫画してます。
5巻と短いけれど、この手の作品にありがちな風呂敷たためませんでしたエンドでもなく、ラストまで上手くまとまっているので読後感もよくおすすめです。
文明崩壊が早すぎるだろとか、脱水で死にかけた奴がプールで遊ぶなよとか。ツッコミどころはあるけれど少年漫画ということでほとんどは許せた。
ただ、隕石の衝突によって起きた災害という設定は良いけれど、子供には発症しない謎のウイルスによって大人がおかしくなるという設定はいらなかった気がする。
ウイルス発症のルールも曖昧だったし、単純に災害の影響でおかしくなった大人というだけで良かったんじゃないかな。
聡たちが発見した雉島の地下の壁画には、津波や災害による人々の混乱が描かれていて、大昔にも同じような災害があったことが分かります。
そして物語の最後では、聡達の生きてきた痕跡・壁画が後の世でオーパーツとして発見。このラストのオチ。すごい好き。
イキガミ
作品解説
小学校入学と同時に受けさせられるワクチン接種によって、18歳~24歳の間に1000人に1人の確率で命を落とす。
命の大切さを再認識させることで、国民の生産性を上げることを目的とした「国家繁栄維持法」という法律が存在する世界での話。
2008年に松田翔太主演で映画化もされた間瀬元朗のヒット作。
魂揺さぶる究極極限ドラマ
感想・レビュー
「明日地球が終わるとしたらどうする?」
「明日死ぬとしたら何をしたい?」
という、誰もが一度は考えたことのありそうな題材がテーマ。
「イキガミ(逝き紙)が届いた人間は24時間以内に確実に死ぬ。」「その死から逃れる術はない」という設定の中で物語が進行していくので毎エピソードごとに必ず登場人物が死にます。元ネタは戦時中の赤紙ですかね?
なので、毎話毎話全てががクライマックス!
過去の復習を果たそうとする人。未来に何かを残そうとする人。実感が持てず最後の24時間をダラダラと過ごしてしまう人など、様々な登場人物の最後の1日を、イキガミ配達人の主人公藤本を通して描かれていきます。
ネット上の評価は賛否両論みたいですが、「最後の1日をどう過ごすか?」という人間ドラマを描いた漫画としては面白い作品だと思う。
- ありえないぶっ飛んだ設定でも漫画だからと割り切れる方
- お涙頂戴ストーリーに抵抗感のない方
なら、読んで損はないかと。えんどコイチの死神くんや、あずみきしの死役所なんかが好きな人にもおすすめ。
国家繁栄維持法の設定がありえなさすぎて受け入れられないっていう人も多いみたいね。
この辺は、SF要素の少なさが原因な気がする。
バトルロワイヤルにしてもデスノートにしても、ありえない突飛な設定なのは変わらないんだけど、イキガミの場合はリアル社会っぽく描いている分、フィクションっぽさがなくて余計に設定の粗が目につくのかもしれない。
実は日本ではなくてっていうオチも個人的には好き。根本的な解決はされず亡命エンドなので、やや消化不良ではあるものの変に風呂敷を広げすぎずにきちんと終わらせてくれた。
そもそも主人公のメインストーリーよりも、オムニバス形式の各エピソードこそがメイン。
なのでそちらがマンネリ・ネタ切れになる前に終わらせたのは正解だと思う。。
アクメツ
あらすじ・作品解説
漫画家、余湖裕輝と原作、田畑由秋のタッグ再び。
今度は少年チャンピオンを舞台にアクメツが大暴れするバイオレンスアクション漫画。
突如として現れたアクメツを名乗る集団。
自らの利権のことしか考えていない腐った政治家や官僚たちを自らの命と引き換えに次々と断罪し殺していく。
一人一殺を掲げるアクメツ集団の過激な世直しが始まる!
(脚本:田畑由秋)
勧善懲悪ダークヒーロー政治アクション漫画!
おすすめポイント・感想・レビュー
特殊な力で悪を裁くっていう設定から、チャンピオン版デスノートとも言われるこの作品。(こっちの方が先よ)
片や問題作でありながらアニメ化や映画化までされているのに対して、アクメツの知名度はそこまで高くないのよね。
一番の原因は掲載誌。。。よりもアクメツは政治家や官僚をターゲットにしてることだろうなぁ。しかもモデルが容易に想像できるくらい似ている。笑
政治的ネタ扱ってたり、作者の主義主張が強い作品はなかなかヒットしづらいよね。
とはいえ、ここまで突き抜けてくれたらもはや爽快!
難しいこと考えずに、仮面のヒーローのアクション漫画としてアクメツのカッコよさを楽しむべし。やってることはダークヒーローだけど、ノリは完全にスーパーロボット系の主人公です。
途中、若干の中だるみはあったものの、最後まで1巻と同じテンションで描ききったのはすごい!
前作のコミックマスターJと比べてラストまでしっかり描かれてます。
残虐描写や生たちの悪滅行為をギャグやエンタメとして見れない人には合わないと思うけど、痛快なヒーロー漫画として楽しめる方にはおすすめ。
主人公は迫間生じゃなくて、新倉生でも良かったんじゃないかとも思う。ヒロインも長澤詩菜から松坂彩に変えて。
ただ読んでて分かりづらかったっていうだけなんだけどね。偽アクメツが逃げ込んだのも最初、迫間生の学校だと思って読んでたし。自分だけ?
クローン人間の生達は全員同じ顔でただでさえ見分けづらいのに、同じ学生だから余計わかりづらかった。
薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)
あらすじ・作品解説
薬屋(薬師)の養父と暮らしていた主人公の少女、猫猫(マオマオ)。
しかし、ある日人さらいに捕まり、後宮の下女として売られてしまう。
下女としての毎日を目立たずこなしていた猫猫だが、美形宦官・壬氏(じんし)に何故か気に入られて妃付きの侍女として働くことに…。
後宮で起こる様々な事件を薬学の知識で解決していくミステリー作品。
日向夏原作のなろう系小説のコミカライズ版。同時期に2種類の漫画版が連載されており、こちらは月刊ビッグガンガン(スクエアエニックス)連載のねこクラゲ作画バージョン。
大人気小説のコミカライズ、スクエニ版!
おすすめポイント・感想・レビュー
毒マニアの薬師の少女が、薬の知識で次々と事件を解決していきます。中国(ぽい国?)を舞台にした歴史ファンタジー作品です。
歴史モノと言いつつも、ベースは異世界転生系さほど変わらない感じ。主人公だけ考え方がほぼ現代人だし、周りの知らない知識で問題を解決していく感じ。
ラブコメ要素あり、ミステリー要素ありで原作小説と同じくサクサク読める作品。
なぜか同時期にコミカライズが2つ出ていて、さらにどちらも原作準拠でストーリーに違いはないというややこしさ。笑
こちらのスクエニ版の特徴は、
- サンデーGX版と比べてキャラが可愛らしい
- どちらも男性向け雑誌連載だけど、こちらの方が少女漫画っぽく女性向け
- 小説を補完するような描写が多いので、どちらかといえば原作読んだ人向け。
説明セリフが少なくスッキリとして読みやすいですが、その分原作読んでないとよくわかない部分も。
まあ、好みの問題なので、作品が気に入ったら読み比べてみるのもおすすめです。
どこまでコミカライズされるのかわかりませんが、原作小説はだいぶ先まで進んでいいるので、今後ストーリーの違いも出てくるかもしれませんね。
魍魎の揺りかご(もうりょうのゆりかご)
あらすじ・作品解説
修学旅行中の高校生たちを乗せた豪華客船が転覆。
上下逆さまになった船から脱出を試みるが、船内は突然殺人鬼になってしまった人々によって地獄と化していた。
噛まれたら感染してしまう状況の中、主人公の滝川優矢(たきがわゆうや)とクラスメイト達は、無事この船から脱出することはできるのか…。
沈没船からの極限脱出+ゾンビから襲われるサバイバルホラー!
おすすめポイント・感想・レビュー
災害パニックホラーとゾンビものを合わせたような内容。
映画の「ポセイドンアドベンチャー」に「バイオハザード」足しただけ。みたいな意見もあるようだけど、そんな評価があがるのも納得なくらい映画的な作品。
とにかくスピード感が半端ない。
本来5時間かかる作品を2時間の映画にまとめるために、無駄なシーンを一切削ぎ落としたような展開の早さが面白い。
- 登場人物の関係性がわかりづらい
- ラストに向かうことを優先しすぎたご都合主義的な展開
- キャラに感情移入しにくい
その分上記のようなデメリットもあります。
人物紹介も、状況説明もないままどんどん進むストーリー。設定にツッコミどころはあるものの、最後まであっという間に読ませるだけのパワーのある作品です。
主人公だけ消えて、水面がチャポンってなるカット。好き。
この手の作品の中では、ありきたりなストーリーではあるけれど、ちゃんと終わらせられない作品が多い中、最終回のエピローグまできれいに終わらせていることは高評価。
三部けいの漫画はあえて世界観を広げすぎない作品が多いね。
残虐シーンは多めなので、まったく耐性ない人にはおすすめしませんが、あっさりした絵なのでグロさや怖さはそこまで強くはありません。
沈みゆく船とゾンビなんてパニックもの好きにはたまらない設定!…なんだけど、肝心のホラー感が弱かったのは残念。
沈没の恐怖とゾンビの恐怖、どっちも中途半端だったな。終盤ゾンビ出てこないし。
スピード感あって良かったけど、あと1巻くらい多くても良かったかなあ。
敵側の退場が早すぎた。滝川、春日、芹沢の三つ巴展開はあっても良かった気がする。春日VS宮村カナくらいのボリュームで読みたかったな。
主人公が死ぬ展開も嫌いじゃないけど、
死にたくない→みんなの為に俺が犠牲になる
までの葛藤からの納得が早すぎて、感情移入しづらい。あえて泣かせるシーンにしたくなかったんかな?
クロスハンターは…いらなかったよなぁ。
お前が決めるんかーい!
ダントツで超人すぎる。笑
AGEHA(アゲハ)
あらすじ・作品解説
「いとしの彼女は毎回死ぬ。死んだら何度もやり直す。」
大好きな幼馴染の七見朱波(なみあげは)に思いを寄せる主人公の楯葉心記(たてはもとき)。
しかし、二人の心が通じ合うとなぜかアゲハは死んでしまう。
アゲハを死なせずに2人は結ばれることはできるのか?
六道神士によるSFギャグ漫画。タイトルはおそらく「バタフライ効果」から。
セオリーを一切無視したループもの
おすすめポイント・感想・レビュー
ループもののお約束をすべてぶち壊したような作品。さすがは六道神士。←褒め言葉ではない。笑
「リゼロ」「サイケまたしても」などの死に戻り系のループものといえば、何度も戻りながら物語を正しい(望む)方向に進めていくのが定番。
だけど、この作品の場合、アゲハが死ぬ度に世界そのものがリセットされます。今までの展開は一切なかったことになって世界が再構築されるスタイル。
その度にラブコメからサバイバル漫画になったり、学園ホラー漫画になったりと漫画自体のジャンルも変わっていきます。
心記と朱波以外のメインの登場人物も、
- 世界の再構築を認識している、観測者「蛇目(じゃのめ)」
- 男の娘ならぬ雄んなの子で、心記のことが好きな「姫島陽炎(ひめしまかげろう)」
- 常に顔が隠れてるムキムキの女の子「ヘーラ左丹(サタン)」
- 自分だけが助かろうとして毎回ひどい目に合う「百足(ももたり)」
上記の基本的な性格や設定は引き継ぎつつも、毎回クラスメイトであったり、兄弟であったりと役柄を変えて登場します。
とにかく、アゲハがすぐ死ぬ。
心記が諦めない限り何度でもやり直せるけど、アゲハを救う方法はノーヒント。心記もアゲハが死ぬまで前の世界の記憶をなくしているのでもうどうしようもない。まさに無理ゲー。
といろいろ書きましたがメインはギャグ漫画だったりします。笑
とにかくパロディが多い。リセットされる世界はアニメや漫画、映画などどこかで見たような世界ばかり。
でもやたらと古いネタが多かった印象。多分気づいてないパロディネタもたくさんあると思う。
ヤングキングアワーズというマニア向けの青年雑誌での連載とはいえ、読者のターゲット層がイマイチわからない作品だったな。
- 死ぬ度にリセット
- 毎回変わる舞台が名作のパロディ世界
っていう設定は大好き、けどこのギャグパートとシナリオが面白ければなぁ。自分にはノリが合いませんでした。
作品内と読者の温度差を感じる漫画でした。やたらと高いテンションとスピード感。全力で設定コントを楽しむ登場人物たち。それを冷めた目で見てる感じ。
ループものが好きな人にもラブコメ期待している人にもおすすめしないけど、六道神士の不条理なギャグがバシッとはまる人にはクセになる作品かもしれない。
「漂流教室」「スーパーマリオブラザーズ」「かまいたちの夜」「ダンガンロンパ」「ときめきメモリアル」など、連載当時(2013年)でも古いと感じるネタが多かった。
最後は打ち切りで「男坂」パロディで終わりました。笑
最後はハッピーエンドで終わったけど(登場人物的には)、打ち切りを加味しても抑えきれないモヤモヤ。
結局なんだったんだろう?行きあたりばったり感強かったけど、決められてた設定とかゴールあったのかな?
読んでる最中も読み終わった後も意味わからなかった。多分何度読み直してもわからない気がする。
名言・名セリフ
本日の私の我慢はここまで!
ACMA:GAME(アクマゲーム)
あらすじ・作品解説
少年マガジンに連載された頭脳系バトル漫画。
主人公の織田照朝(おだてるあさ)は、高校生でありながら世界的大企業「織田グループ」の社長を務める天才。
しかしある日をきっかけに、悪魔の鍵を持つ者達による悪魔ゲームと呼ばれるギャンブルに巻き込まれることになる。
アクマゲームで負けた者は、対戦相手の要求を無条件で飲まなければならない。
有名企業や日本政府が「グングニル」と名乗る謎の組織にアクマゲームによって乗っ取られていく中、グングニルのトップ、先導者(ガイド)の正体が8年前に死んだはずの照朝の父、織田清司ではないかという疑惑が浮上する。
イタリアマフィアの御曹司マルコ・ベルモンドをはじめ、天才ギャンブラー上杉潜夜(うえすぎせんや)、人気アイドルの式部紫、天才心理学者の伊達俊一郎、天才アスリートの島津涼、天才棋士の毛利明など、ガイドの正体にたどり着くため、様々な天才との頭脳戦が始まる!
(原作:メーブ)
頭脳バトル+異能力バトル
おすすめポイント・感想・レビュー
カイジやデスノートなどのヒットをきっかけに、少年マガジンがやたらとデスゲーム系雑誌と化していた頃に連載されていた作品。
ヒット作の劣化版みたいな作品が多くあった中、アクマゲームは成功作の部類に入るんじゃないかな?
- デスゲームではなく純粋な頭脳バトル漫画
- ゲームに能力バトル要素を加えた
- 主人公の正確が頭脳明晰クール系ではなく、情に熱い熱血系キャラ
など、他のマンガと比べて差別化できていた点も多かった。
似た作品だと「嘘喰い」「ライアーゲーム」「賭ケグルイ」などでしょうか。
中でも嘘喰いと似ているところが多く、ゲームを取り仕切るのが敵側でなく、第三者の悪魔っていう点も嘘喰いの賭郎に似てるし、集中したいときに主人公が食べるモグチョコも嘘喰いのカリ梅とよく似ています。
話の雰囲気は全く違うので、ポップで少年誌向けの嘘喰いといった雰囲気。個人的には初期の遊戯王ともちょっと似てると思う。
デスゲーム要素もギャンブル漫画の要素もそこまで強くなく、純粋な頭脳系バトル漫画にプラスアルファくらいの感じ。
行われるゲームも影踏みやにらめっこ、かくれんぼ、連想ゲームなど、児童向けの誰でも知っているゲームをアレンジしたものが多く、カイジの麻雀やポーカー以上に誰でも楽しめるゲームが多かった。ゲーム前の文字だらけの説明ページを読み込む必要がないのは嬉しい。
殺伐とした雰囲気もなくグロさもないので従来のデスゲーム系ギャンブル漫画が苦手な人にもおすすめ。
アニメ化してないのが不思議。
読み終わってみると、トーナメントの決勝戦の5連戦(万中五選)が頭脳戦とギャグが両立してて一番好きだったな。もっと長くやって欲しかったくらい。面白い。
その分、前半にあった緊迫感みたいなものはなくなっちゃったけど。
ギャンブラーの潜夜や恋愛マスター初など、次々と仲間に天才が増えていったけど、中でもだっしゅんこと伊達が一番活躍してた気がする。なんで初戦で負けたのかわからないくらい。
その分、後半になればなるほど、照朝がポンコツ凡人になってました。笑
なんだかんだいって最終巻まで楽しめた作品でした。
打ちきりらしいけど、打ち切りになるほど人気なかった作品じゃないと思うんだけどなぁ。ユーチューバー編はつまらないと思ったけど。
打ち切りなのでしょうがないけど、結局ガイドの目的ってなんだったのかよくわからないままだったなぁ。
母親を生き返らせるみたいなことだったんだろうけど、わざわざ照朝の仲間集めてくれてるし、トーナメントを開いた意味もよくわからんまま。なんか説明あったっけ?
後1巻くらい続いてたらいろいろスッキリ出来た気がするだけに残念。
途中から能力も空気になっちゃったし、能力バトルとしては中途半端だったけど、
「ギリギリで間に合ったぜ。一分間の絶対固定(リミテッド・パーフェクト)!」
みたいな、能力で親父を救う展開がラストにあってもよかったのに。笑
名言・名セリフ