一般受けしない天才漫画家!新井英樹のおすすめ作品ランキング!

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はっきり言おう!
漫画家、新井英樹(あらいひでき)は天才だ。

先の読めないストーリー展開や、確かな画力は言わずもがな、
鋭いのはその切り口と痛烈なメッセージ性に吐き気すら覚える。

でも決して一般受けはしない漫画家w

千鳥のノブ風にいわせてもらえるならば、
「クセがすごいんじゃ。」

 

出る人出る人、とにかくみんなクセが強すぎるw

これほど生々しく人物の動きや気持ちを描写出来る漫画家は
他にはいないというぐらい画力も高いけど、全体的に汚いw

面白いのにオススメしづらいというフシギな漫画家(笑)
ただしハマる人には恐ろしいほどに突き刺さる漫画家。

人生に影響を与えた一冊に選ばれることも多く、
花沢健吾や諫山創など影響を受けたマンガにあげている漫画家も多い。

例えば臭い物に蓋をするなんていう言い方があるけど、
臭いものってちょっと嗅ぎたくなることありません?

新井英樹のマンガは、そんな普段見ないようにしてる人間の汚い部分を、
読者におもいっきり見せつけてくれる。

そんな他の誰も見せてくれなかった
臭いものを見せてくれる漫画家新井英樹のおすすめ作品を紹介!

思春期に読んだら人生観変わっちゃうこと請け合いランキングです!

8位 8月の光(はちがつのひかり)

(作品解説)
川間高校ラグビー部の、ひと夏の熱い青春を描いた作品。
なんて紹介が「こっぱずかしい」なんて思えなくなるほど、若さを謳歌するというか、若さを叫ぶ漫画が、この「8月の光」。

(感想)
とにかく、作品全体が熱い。

夏の強烈な日差しの下で、汗だらけ、傷だらけになって練習を続けるラグビー部。

暑いし、痛いし、疲れるし。
何のためにやってんだかわかんねぇけど、でもやるんだよ!という野郎たち。

そんな奴らの中でも特に熱いのが、主人公の花井くん。
「男が!!納得!!いかなくって!!何の得にもならねー事する時には!!
悪い事なんか!!ひとつも!!ねーんだ!!どうだ ちくしょお!!」

こんな「!!」だらけのセリフ、初めて見た!!

ラグビーボールなんて、どこに転がるかわからないもの。
だから、真っ直ぐな気持ちを持ってる奴が、
真っ直ぐ前に運んでいけるんだな、なんて感じます。

「あのさ は……8月の光は 俺達のもの……だよね」
照れながらも熱いセリフを吐く花井くん。

そりゃ、ひろみちゃんも惚れるわ!!

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7位 RIN(リン)

(作品解説)
ヤングマガジンに移籍して始まったシュガーの続編。
前作「シュガー」から3年、石川凛はWBC世界スーパーフェザー級チャンピオンの座につく。
その日のスポーツニュースのゲストに呼ばれるも、ご機嫌ななめの主人公は、生放送中にゲスト解説者として来ていた別階級の世界チャンピオン立石譲二を素手でKOしてしまう。
そしてここから二人の因縁の試合へとつながっていく。

(感想)
主人公RINの考えは単純かつ純粋。

リングでは善人だろうが、悪人だろうが、強いものが正義。
チャンピオンになってのインタビューで観客に謙虚になれと野次られてのコメントがすごい印象的だ。

「謙虚がみたけりゃ、アイドルオーディションの優勝インタビューでも拝んどけ」と。

うん、自分もこんな強気な発言がしてみたい。
人の評価なんて気にしない、才能に裏打ちされた自信。
単純に天才に憧れる自分がいます。

それとは別に主人公の壮絶な童貞喪失も必見ですよ。

作品自体は全4巻と短め。
正直もっと見たかった。

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6位 キーチVS

(作品解説)
カリスマ宗教団体の教祖となった大人の(青年の)キーチを描いた後日談。
カリスマ性を得たキーチはどうなるのか。
人々から得た好感は嫌悪に変わるのか。
宗教団体の教祖という微妙な立ち位置をうまく描いた新井英樹のキーチ!!の続編マンガ。

(感想)
カリスマ性を持ち、宗教団体の教祖に祭り上げられたが、
なにかが違うと常に思い続けてる主人公のキーチの葛藤に、
前作に続け一気に引きこまれる。

最後はどうなるんだろうと、一気に読み進めたくなる漫画。

結末に対する意見は分かれるところだと思うけど、
こんな無鉄砲な暴走ともいえる行動を描く漫画は他にない!

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5位 SUGAR(シュガー)

(作品解説)
北海道で生まれ育った主人公石川凛16歳は高校を中退し、板前になるべく上京する。
しかし、ひょんなことからボクシングを始めることになり圧倒的な才能を見せつける主人公に周囲を驚かせる。
圧倒的な才能を武器にプロボクサーを目指す物語。
作品タイトルのシュガーは、名ボクサーシュガーレイレナードから来ている。

(感想)
「宮本から君へ」以来、久々に一般受けしそうな作品。
天才を描く漫画家といえば、曽田正人が有名だけど、
新井英樹が描く天才もイイ!

主人公石川凛に備わっている才能はすごい。

新聞配達で鍛えた豊富なスタミナ、日課のように続けた喧嘩で得た胆力、
鋭い洞察力、圧倒的な運動神経。

そしてなにより凛の性格のクセが一番すごい。

なぜこんなに人を不愉快にするのか?
うまく世を渡るぐらいの器用さはもちあわせているにもかかわらず、
意図的に人をおちょくってしまう。

でもそんな凛が好きになってしまった。

主人公の性格の分、周りのキャラにいい人が多い。
そのバランスがちょうど良かった。

ただ、なによりこの作品で一番驚いたのはボクシングの描写。
初めて描くボクシング漫画とは思えないほどのキレと迫力、スピード感。

はじめの一歩と比べても。遜色ない。

新井英樹なので、単純なボクシング漫画ではないので、
試合の場面は少なめなんだけど、普通に試合もっと見たいと思ってしまった。

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4位 キーチ!!

(作品解説)
目の前で両親を殺された少年キーチ。
そんなキーチがどのように成長していくのか、また幼年時代からのまっすぐさを失わないキーチの世界観に、子どもらしい無邪気さや無謀とも言える正義感に強く引き寄せられる名作。

(感想)
少年時代からあばれんぼうなキーチの真っ直ぐさにヤラれた。

こんなまっすぐな子どもはいない。
とわかっていながらも、こんな人間がいたらいいのに!
と思わせるような新井英樹の描写のうまさ。。

ホームレスやオカマとも平気でつながり、
自分の納得の行かないことは納得いかない!
と暴力で表現してしまうキーチ。

だけど嫌悪感よりもキーチを納得させられない、
周りの大人たちを自分とダブらせながら読んでしまった。

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3位 愛しのアイリーン(いとしのアイリーン)

(作品解説)
年老いた両親と農家で暮らす42歳の岩男は同僚に告白するも振られてしまい、フィリピン人との国際結婚に踏み切りアイリーンと出会い結婚を決意する。
農村の嫁不足の深刻な内情かと思いきや、そこはやっぱり鬼才・新井英樹。
そんな生半可な話で終わるはずが無かった。
恋愛とはまるで縁が無い岩男が毎晩自慰に耽り、それを毎晩覗いている母に痴呆が進行している父。
片思いの相手は男性関係が乱れに乱れまくっているヤリマンで(しかも頼まれたら直ぐ股を開く上に野獣みたいな男がタイプ)。
外国人女性の人身売買を臭わせる男・塩崎と男娼のホセ等、登場人物の設定がドぎつ過ぎる!
しかも物語が進むにつれ鬱展開が進み、救いようが無いかのような物語に目を背けたくなるけどそれでも続きが気になる作品。

(感想)
個人的には今のところ新井英樹のマンガの中で一番クセが強い作品。
やっぱり絵で無理って人はいるだろうなぁ。

絵柄と言う壁を乗り越えても、
胸糞悪くなる性描写や鬱展開が続き、吐き気を催しそうになるというw

ただ、それ以上にこの作品にはパワーがある!

最初読んだ時は途中から読み飛ばしちゃったんだよな。
でも後になってもう1回読みたくなって、そのうちにめり込んでた。

キャラの設定や絵柄が濃いせいか、
性描写に特に嫌悪感を抱く原因となっている。

この作品が最初に読んだ新井英樹作品だったら、
多分他の作品に手は伸びなかったかもしれない。

それぐらいリアルで救いがない。

人間の醜さ、汚さ、おぞましさがこれでもかというくらい
描かれてるけど、最後には報われたアイリーンに泣きそうになった。

そこそこランキング高い位置に置いたけどオススメはしない。
他の新井英樹が気に入ったら是非読んで欲しい。

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2位 ザ・ワールド・イズ・マイン

(作品解説)
この物語は、ゴジラのように突如として現れた怪獣「ヒグマドン」と「トシ」と「モン」の二人の青年の破壊の物語。
小さな自己主張から始まった破壊はやがて世界に広がりを見せていく。
テロリストの問題が近年騒がれているが、この作品はまさにテロリストを題材とした問題作・衝撃作。
とにかく衝撃の連続!

(感想)
新井英樹の作品でランキングで上位が「宮本から君へ」なら、
新井英樹信者が好きな作品ランキングでいつも上位になるのがこの作品。

全ての新井英樹の漫画の中で、ダントツで残虐描写が多く、
あらゆる漫画の中でもトップクラスに人が死ぬので、
苦手な人にはオススメしない。

生と死、人類とはという問題を、テロリストと怪獣の
両方の側面から目を背けたくなるようなエゲツナイ生々さで描いている。

モンちゃんの何者にも縛られない自由さは
実に爽快だけど、残酷でもある。

物語が進むにつれてトシが壊れていく様子にゾッとした。
もうね目つきが登場時と全然変わっちゃうの。
終盤は犯罪者の目になっている。

やがて物語は破壊の象徴ともいえるヒグマドンとシンクロしていき、
世界の終焉へとつながっていく。

捨てキャラがいないのもすごい。
丁寧に魅力的に描いた人物たちが容赦なく殺されていく。

名言だらけの日本の総理大臣とアメリカ大統領の演説シーン好きだったな。

暴力的だけど、哲学的な作品。

残虐描写が多くて重いテーマの割に、映画的なスピード感があるので、
新井英樹の作品の中では読みやすい。

俺は俺を肯定する

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1位 宮本から君へ(みやもとからきみへ)

(作品解説)
1992年に小学館漫画賞を獲得した、新井英樹の初の大作と言える作品。
デビュー作ではないが、この漫画が出て数年後に、書評を読み絶賛されてるのを知って読んだ。
これが私の新井英樹ファンになった作品の最初でもある。
ガムシャラでムチャクチャな営業職が主人公のドタバタ漫画。この真っ直ぐさは大人になった今でも眩しさを感じる。

(感想)
この作品で新井英樹に惚れた!

暑苦しい!読んでるこっちがヤケドしそうな熱量!

スゲエよ。たまらない。最高だ。

わかりやすくいうと、「ブラックジャックによろしく」を
より生々しく、より汚く、より荒々しく、より心をえぐる作品にしたような漫画w
(佐藤秀峰も影響を受けた漫画にあげてるね)

大人になってから読んだけど、
思春期(もしくは新入社員時期)に読んだらものすごい影響受けただろうなぁ。

新井英樹の初の長期連載作品だけあって、
前半と後半ではだいぶ作品の色が変わる。
(実際には8月の光があるけど長期連載として)

最初の頃はただの恋愛漫画のようでそれほどでもなかったんだけど、
宮本が走り出してからはもうページを読む手が止まらない!

仕事パートも私生活パートもどちらも面白い!

サラリーマンの営業メインで書き続けてれば、
「いいひと」や「サラリーマン金太郎」のような
メジャー作品になる可能性もあったかも。

同期の田島に癒され、先輩の神保さんに憧れる。
そしてなによりただの一般人なのに金太郎よりも熱い宮本に心を突き動かされる。

営業職の人はこんな営業やってみたいと思うだろう。

しかし、そんなドラマ化しやすそうな漫画は
描いてくれないのが新井英樹w

やっぱり面白いのにオススメしづらいんだよな(笑)

とにかくこの作品には「全力」が詰まっている!

全てを出し切るとはどういうことかを教えてくれた漫画。

きっとこんな生き方をしてみたいと思うはず。

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あとがき

いやー、どの作品も面白いけど、とにかく疲れる疲れる。
読んでてこんなにパワー使う漫画も珍しい。

結局ランキングは「宮本から君へ」が1位。
初めて読んだ時の感覚が忘れられない。

読んでて不快で嫌悪感抱く場面もあるんだけど、
なのに面白いっていうのがズルいよな。

どれか1つの作品が面白いと思ったらなら、
他の全ての作品もおすすめできる。

ハマったら他に代わりが見つからないぐらい魅力的な漫画家だ。

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