【ネガティブパワー】久米田康治のオススメ漫画作品ランキング!

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社会風刺の効いたギャグ漫画家といえば
久米田康治(くめたこうじ)。

元々は下ネタ満載のギャグマンガを描いてたけど、
「勝手に改蔵」の中期から時事ネタや社会風刺ネタを中心とした作風になり、
「さよなら絶望先生」でその作風を完成。

以降もその作風はぶれずに活躍しています。

木多康昭ほどの危うさはないものの、
基本ネガティブベースのブラックで皮肉のきいたギャグを織り交ぜながら、
漫画家の畑健次郎(元アシスタント)や久保帯人などの作家いじりや、
時にはどっかから怒られそうなネタもぶちこんでくる漫画家です。

 

登場する女性キャラの衣装や
構図のデザインが優れているのも特徴的。

現実世界で話題となったファッションが数週間後に
作品内のキャラが着用していたことも!

今回はそんなネガティブパワー全開の
久米田康治作品のおすすめランキングを紹介!

 

6位 せっかち伯爵と時間どろぼう(せっかちはくしゃくとじかんどろぼう)

(作品解説)
上人類(4次元種:人類よりも上位の存在)とされる、サンジェルマン伯爵とその妹は、タイムスリップができるかわりに、たった一年しか生きられない為、せっかちな種族である。それとは逆に、ゆったりマイペースな時只 卓。せっかちとゆったり。二つの針が織り成す、時計仕掛けの喜劇である。
久米田さんは『マガジン』同誌の作者である作品をパロディしたネタや時事ネタなどを軽くデスル、ブラックコメディーの先駆者である。

(感想)
ついジャケ買いしてしまいそうになる表紙のオシャレさ(笑)

ゆるいんだかゆるくないんだか分からなくなる世界観はいい。
ひとつひとつのネタが濃くて、マニアックなところも相変わらず。

そして絶望先生では封印していた下ネタの復活。
相変わらずの世相を風刺したネタや時事ネタを扱ったブラックコメディー。

今までの作品の集大成のような漫画。

まさにいいとこ取り!
…なんだけどそこまででもなかったんだよなぁ。

キャラが弱かったのが原因か。
どっちかっていうと絶望先生の人気が高すぎたせいかな?

初期の作風のファンにも、絶望以降のファンにも
オススメ出来ない作品になってしまった。

改蔵後期~絶望先生で手に入れた太いファン(久米田信者とも)
までも置き去りにしてしまった印象。

絶望、じょしらくと続けてアニメ化されたけどここでストップ。

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5位 育ってダーリン!!(そだってダーリン)

(作品解説)
今ではもう珍しくなくなった年の差婚。
妻が5歳上?普通じゃないか。
しかし、この漫画の珍しいところは妻・高1、夫・小5から物語がスタートするところ。
理想の旦那に育て上げることを決めた主人公(妻)「うらら」とそれを強いられる未来のダーリン「冬馬」はどうなっていくのか。

(感想)
基本的には1話完結。

主人公の羽留うららが理想の旦那を育てるために、
5歳年下の小学生で許嫁の坂本冬馬に課題を与えて、
冬馬なりに乗り越えて行こうとする。

そんな、感動ストーリ・・・的な雰囲気出しといてオチがつく。
ギャグ漫画ですから。

でも本筋にまじめなものが1本通ってるのも久米田ワールド!

小学生と恋愛ごっこ、ペット扱い?してるのかと思いきや、
一緒に暮らしていく中で実は愛が芽生えていたりする。

冬馬のおばあさんがやってきて、
うららを理想の嫁にする教育を始める話では、
いつも冬馬にやってることと逆パターンをやられるうらら。

無理して倒れたうららに
「お互い未熟者なんだから二人で一緒に成長していこう」という冬馬。

育ってる・・・育ってるじゃないかダーリン!

A巻、B巻(新装版、愛蔵版?)を開いたそでのところの、
作者コメント見る限り、「育ってダーリン!!」は、
久米田康治にとって黒歴史であることが読み取れますw

最近の久米田康治のファン層見るとデジ絵でリメイクもありだと思う。

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4位 じょしらく

(作品解説)
落語漫画といいつつも、落語の話はほぼ無し。
したがって、落語の知識一切不要。
5人の女子落語家が楽屋で繰り広げる落語に関係ないドタバタギャグコメディ。
といったら聞こえはいいけど、ちょくちょく挟んでくるブラックな風刺ネタは他の久米田作品に劣らない。
2012年にアニメ放送されたがインタビューに答える久米田はとにかくヤル気がない。

(感想)
久米田康治が初めて原作を担当した漫画。
本当は作画のヤスのランキングにまとめればいいんだけど、
今のところまだまとめる予定がないのでとりあえずこっちに。

久米田康治みずからが「吹き出し係」といっている通り、
セリフには久米田らしさが漂っている。

今の久米田康治作風考えたら、原作はありなんだけど、
基本ストーリーよりは時事ネタ・社会風刺メインだから
どうなんだろうという気もする。

話はどれも一話完結で、楽屋の中だけ進んでいく。
楽屋の中だけなのにドタバタギャグをやるもんだからたびたび楽屋が壊れる。

作画変わった分、新鮮ではあったけどね。

読んで大笑いする漫画ではないけど、
ときどきさらっと出てくる風刺ネタに思わずニヤリとしてしまうのは相変わらず。

担当編集が異動に伴って、
不在となってしまったまま漫画が進行していることさえネタにしてる。

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3位 行け!!南国アイスホッケー部(いけなんごくアイスホッケーぶ)

(作品解説)
鹿児島の高校の弱小アイスホッケー部に、カナダから優秀な選手である帰国子女が転校してくるというストーリー。
冒頭は。
連載からしばらくするとアイスホッケーをほぼしなくなった漫画。

(感想)
アイスホッケーの話がなくなってから物語の軸となったのは下ネタ。
少年誌らしいカワイイ下ネタから、どぎついものまで、
とにかくほぼ全編に渡って下ネタで埋め尽くされた漫画。

下ネタ苦手ならオススメはしないけど、
自分の中では未だに久米田康治といえばアイスホッケー部のイメージがある。

ただ、下ネタだらけの中でも時折出てくる社会風刺みたいなネタも
この頃から結構尖ってたなぁ。

最近の絵がオシャレ評価受けてるけど、
今でもこの頃のデジタル作画前の絵好き。

だいぶ忘れてるけど、最終回は
エヴァンゲリオンになったりめちゃくちゃだったな(笑)

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2位 さよなら絶望先生(さよならぜつぼうせんせい)

(作品解説)
とある高校の新任教師糸色望は些細なことで絶望しすぐに自殺未遂を繰り返す変わった男だった。
「絶望した!!!」圧倒的にインパクトのある名言を生み出した「さよなら絶望先生」。
高校の担任の先生が、些細なことで絶望しまくる作品である。
独特なレトロ調の世界観で三度のテレビアニメ化もされ高い人気を博した作品。

(感想)
赤松健に対抗して描いたハーレム漫画w

この作品でだいぶ根強いファンがついたよなぁ。

元々、大爆笑っていうタイプの漫画ではなかったけど、
それでもこの作品以前はギャグ漫画家だった。

絶望先生も面白かったんだけど、
この作品で完全にギャグ漫画家から
あるあるネタ・風刺漫画家になっちゃって少し寂しい。

やたらオシャレ評価受けてたのも印象的。
久米田康治のデザインとか構図の上手さが、
デジタル絵のシンプルさにビッタリはまった感じ。
作品を語る上で避けて通れないのは終盤の展開。

作者得意のメタネタや時事ネタを盛り込んだ展開からガラッと変わり、
ダークな雰囲気を含んだ話は読んでいて背筋がぞくぞくするくらい衝撃的。

なにがすごいってこのラストのために、
連載当初からしっかりと伏線が張られていたというところ。

最終巻を読んだ後にまた最初から読み返すと伏線がたくさんあって驚きます。
当時気づいていた読者はいたんだろうか?

でも正直、この作風のマンガで
そこまでストーリー作りこむ必要があるのかっていう気もする。

いろんなキャラを次々出して、うまく広がったキャラは残して、
あとはどんどんリストラして洗練していくっていうのが、
久米田康治作品のいいところだと思うんだけど、
ラストの伏線があるせいでキャラが切れない感じが。木村カエレとか…。

きつい下ネタ一切ないので、女性ならこれから読むのがオススメかな?
個人的にはどうしても改蔵の中期~後期と比べちゃうけど。
ランキングは改蔵より低め。

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1位 かってに改蔵(かってにかいぞう)

(作品解説)
勝改蔵は自分が改造されたと思い込んでいる高校生。
ギャグ漫画としかいいようがない。
ツッコミ役のはずの羽美ちゃんもだんだんおかしくなっていくし下っ端役の地丹くんもどんどんおかしくなっていくし、作者もどんどんおかしくなっていくし、収拾つけたのはお見事である!

(感想)
作風がまずどんどん変わっていくのでこれを許容しないと始まらないw

下ネタ→ラブコメギャグ→風刺漫画
そして風刺漫画の代表作家となった。

バレンタインとかイベントなんでも風刺に絡めるのはスゴイ。

告白させてください、罪を!そして3倍返し。
とかの流れ。秀逸!

中盤以降が特にオススメ。

南国の頃のノリから時事ネタがや社会風刺が増えていくんだけど、
全体的なギャグ漫画としてのバランスがとてつもなくいいのだ。

完全にギャグなのに、ところどころいい話を挟むのがずるいw
地丹君のお母さんとか、ここが羽美ちゃんの居場所だよとか。

最終回もそれまでのレギュラー陣を絡めてキレイな終わり方してる。
ちょっと感動してしまう自分が悔しい。

連載中の作品含めて、今のところ
コレが自分の中では久米田作品の最高傑作かなあ。

単行本の読者投稿欄はうまいとか
言われてる人以外みんな黒歴史だろうなあ。

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あとがき

もう勢いで笑わせるような漫画は描かないだろうなー。

はーん!って叫んでた下ネタマンガからいつの間にか、
オシャレ漫画家のようになっちゃったな。

ランキングはどちらの要素もあった改蔵が1位。

最近の久米田康治作品はリアルタイムに読むに限る。

それも週刊誌がちょうどいい。
コミックもいいんだけど、単純に文字多すぎて続けて読むのは疲れるわ。

紙面には毎週いて欲しいけど、まとめ読みは疲れる。
って考えると今の作風は印税考えると大変そうだな。
(その分単行本の描きおろしのおまけは多い)

それに時事ネタ多くてどうしてもネタが風化するし。
同じ時事ネタ扱ってる漫画でも、究極超人あ〜るなんかは
年数経っても読めるけど、久米田康治の場合社会風刺入ってる分
時間開きすぎるとちょっときつい。

かくしごとで月刊誌に移って、情報の遅れるし
時事ネタは使いづらくなると思うんだけどどうなんだろ?
ちょっと期待してる。

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